10/06/29 07:23:46
>>286 (長すぎるので、286のみ、専門用語は分らん、見直し誰か頼む)
今説明したの実験の重要な特徴の一つは、複数のグループ又は条件に参加者を無作為に割り当てることである。
無作為の割り当てとは、各参加者がいずれかのグループに割り当てられる確率が等しいことを意味する。
無作為の割り当てがなければ、その実験で。独立変数以外の何かががその結果をもたらした可能性があるか
どうかが曖昧になるかも知れない。
例えば、ある実験では、参加者に自分がどのグループに入りたいかを選ばせるべきではない。
ほとんどの参加者は、受け取る金銭が最も高いグループに入りたいと思うかも知れないが、プレッシャー
で緊張する者は、報酬が与えられない”気楽な”グループに入りたいと思うかも知れない。
いずれの場合も、それらのグループに異なる種類の者が含まれることになり、 提示される金額で
はなく、彼らの性格の違いが、各グループの成績の差を生む原因になる可能性があることが問題だ。
あるいは、ある実験で、報酬を受ける全グループを最初に観察し、その後報酬のない制御グループを
観察すると仮定しよう。
この実験は、多くの問題を明らかにする。
成績は、1日の時間帯(午前、午後、晩)によって変化するかも知れない。つまり、その実験に遅い時間
帯に参加した者は、早い時間帯に参加した者より、自分の最終試験に時間的に近くなる可能性がある。
これら非制御変数に加えて、実験者が気がつかない他の多くの変数がその結果を歪める可能性がある。
これらの問題すべてが、複数の条件に参加者を無作為に割り当てることによって解決される。
無作為の割り当てによってのみ、参加者の性格、時間帯、学期などの 剰余変数(外部変数)が複数
の条件の全体に満遍なく割り当てられ(満遍なくその影響が表れる)ので、歪みが生ずる可能性が
なくなるとの確信がもてる。
無作為の割り当ては、実験の最も重要な構成要素の一つである。