09/07/11 01:41:49
日本語音声学でも、言語共通の「基本母音」という概念を取り入れ、
日本語の母音も「基本母音」で説明可能だとしています。
私は前スレで、この考え方を否定しました。これを説明します。
図にすると、こういうやつです。URLリンク(www.scn-net.ne.jp)
この図は、どの母音が口内の何処で響いて感じられるのか、を示しています。
基本母音は、口内の何処で響くかで、母音を分別しているという考えの基に
成り立っています。
私は、日本語は、口内のどこで響くかで分別していないと考えています。
上記の図にて、「あ」は、下顎をある程度下げて発音する、中舌母音として
示されています。口内の真ん中で響けば、「あ」だという寸法ですね。
これを論破するのは、非常に簡単ですw”
日本人の耳には、前舌母音の/a/、中舌母音のSHORT-U、後舌母音のAW(hotの母音)、
三つとも「ア」に聞こえます。この事実こそが、日本語の「あ」は
「口内のどこで響くか」で分別していない証拠です。
ある条件化で測定すると、「ア」は口内中部で響いているように聞こえる、だけの話しです。
・「ア」を決定づける何かをする① → 結果として、ある条件下では口内中部で響いているように聞こえる②
日本人が母音の分別に使っているのは①であって、②ではない。
音素の分別に使われていない情報を、あたかも分別で使われているかのように、基本母音の考え方に
取り込んでしまうのは、大きな問題だと思います。
日本語音声学のせいで、外国人が日本語の母音を習得するのを、難しくしています。
音素の考え方といい、基本母音という考え方といい、日本語に馴染まないものを
欧米の真似して、使えるかどうかも考えずに、導入しちゃったんじゃないですか?
ほんと、迷惑すぎますよ、学者さんw 外人さんはkawaiiとkowaiの分別が非常に困難です。学者さんのせいですよw