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>>405
いわゆる精密農業が、農家が畑を管理する方法を変えている。高度なコンピュータ・
システムと全地球測位衛星を使うことで、農家は土壌や湿度の条件の変化に基づいて、
一つの畑の中で与える肥料や種や水の量を修正することができる。こうした技術が
7%から15%の効率性向上をもたらしている。その一方、遺伝子革命が農業に到来
しつつある。トウモロコシ・ゲノム・シークエンス計画 Maize Genome Sequencing
Project がこの秋に完了すると、タネの生産者は様々な作物の重要な特性に対応
する遺伝子を、より速くより安く特定することができるようになる。同時にまた、いくつか
の国による遺伝子組み換え穀物に対する抵抗も和らぎつつあるようだ。しかしここには
落とし穴がある。今やトウモロコシや砂糖といった作物は食糧であると同時に燃料でも
あるので、農業生産性の進歩は自動的に食糧供給を向上させるわけではない。
「作物は最も高い値段をつけた者のところへ行く。そして我々西洋世界は、貧しい人々
が食糧のために払うことができるのよりも多い額を燃料のために払う用意がある」
とアイオワ州立大学農学教授でトウモロコシ計画の研究者であるPatrick S. Schnable
は述べている。