08/10/19 11:47:10
>>191
リンカーン・メモリアルで、僕たちは一緒にリンカーンの有名なゲチスバーグの演説の言
葉を読んでいた。
「・・・この国は、神のご加護のもと、新しく生まれた自由を持つようになる」その次の
朝、先生が次のように言った。「クリフトン、ちょっとお話があるんだけど」フランクの顔
は青ざめた。前日の夜、僕たちの(作った)水の入った風船の一つが女性とその飼い犬に
ぶつかったからだ。「クリフトン」と先生は言い始めた。「あなたはメイソン・ディクソン・
ラインについて知っている?」と。これが、水風船を落としたことと何の関係があるのだ
ろうかと考えながら僕は「いいえ」と答えた。
「独立戦争の前はね」と先生は説明した。「メイソン・ディクソン・ラインはペンシルバニ
アとメリーランドの境界線だったのよ。自由な州と奴隷の州とのね。今では、メイソン・
ディクソン・ラインは北部と南部の目に見えない境界線のようなもの(を意味する)なの
よ。メリーランドに入るのに、このラインを越えると、物事のやり方が変わってしまうの。
私たちはグレン・エコー・パークにこれから行くのよ。それはメリーランド州にあるの、
それから、黒人はそこには入れないの。「では、僕はその公園には入れないということです
か」と僕は尋ねた「ぼくが黒人だという理由で?」彼女(先生)はゆっくり頷いた。「残念
なことだと私は思うわ、クリフトン」先生は僕の手を握りながら言った。