08/09/11 19:39:44
「飲料水に雨水、体調不良」 中国人実習生が訴え 奈良
奈良県山添村の住宅機器製造会社の工場で働く20~30代の中国人実習生らが相次ぎ体調不良を訴え、保健所が調べたところ、
宿舎の飲料水に雨水が含まれていたため、同社に衛生管理の徹底を指導した。
同社は「ほかの社員も同じ水を利用しているが体調不良の訴えはなく、原因はわからない」としているが、
実習生らは「人権侵害だ」として12日、同社を外国人の研修生・実習生の受け入れ停止処分にするよう大阪入国管理局に求める。
支援する市民団体「外国人労働者奈良保証人バンク」によると、工場周辺は水道水が供給されておらず、
屋根に落ちた雨水や井戸水を濾過(ろか)・殺菌して使っている。実習生らは敷地内の宿舎の蛇口から調理や飲用に使っていたが、
昨春から下痢や吐き気、顔面まひなどの症状が出始め、今年3月に約25人のうち約10人が病院で診察を受けたという。
支援団体の求めで郡山保健所が同月に検査したところ、臭気があるうえ濁度や色度が水質基準を満たさず、
「飲用水として不適合」と判明。6月の調査で基準はクリアしたものの、保健所は同社などを文書で指導した。
実習生はほかに、宿舎の雨漏りや、1人あたり10万~20万円の残業代の不払いなどを訴えている。
同社総務部の担当者は「保健所の指摘を受け、新たな浄水設備を設置した。
残業代は計算して払う」と話している。(下司佳代子)
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