08/04/05 13:37:30
しかし、チベットの事件以来3週間あまりが過ぎてなお、
日本の仏教界に目立った行動はみられません。
中国仏教界が大切な友人であるなら、
どうして何も言わない、しないでいいのでしょうか。
ダライ・ラマ法王を中心に仏教国としての歴史を重ねてきたチベットが
今、亡くなろうとしています。
私たちは宗教者・仏教者として草の根から声を上げていかなければいけません。
しかし、私の所属する宗派が中国の仏教界関係者から抗議を受けて
私がお叱りを受ける可能性が高いでしょう。
このように申し上げるのは、
私たちと行動を共にしましょうということではないのです。
それぞれのご住職、檀家信徒のみなさんがこれをきっかけに
自ら考えていただきたいのです。
オリンピックに合わせて中国の交流のある寺院に参拝予定の
僧侶もいらっしゃることでしょう。
この情勢のなか、中国でどんなお話をされるのでしょう。
もし、もしも宗教者として毅然とした態度で臨めないならば
私たちはこれから、信者さん檀家さんにどのようなことを
説いていけるのでしょうか。
私たちにとってこれが宗教者・仏教者であるための最後の機会かもしれません。
天台宗 別格本山 書写山園教寺
大樹 玄承 執事長
平成20年 4月 5日