08/06/11 21:59:18
「1」胡散臭いと言ったのは、貴方のおっしゃる通り、学会では認められていないが
素人相手の商売上手な輩、という臭いがぷんぷんするということです。
以前にこの人の本が売れていると聞き、1冊買ってみたのですが特筆すべきものはありませんでした。
それだけならよくあることですが、気になったのは、全然新しい話でもないのに
自分の革新的説だと言わんばかりに「従来の説明では・・だったが」のような表現を使うことです。
そしてこのNHKの番組も一度見たことがあるのですが、そこでも的外れに「従来は」と言っていました。
詳しい話は覚えていませんが、例えば前置詞のonを説明するのに「onの意味は何ですか?」
と共演者に振って、「~の上に」と答えさせると、天井にハエがくっついていてもonを使うことを示して、
onの意味は接触していることにある、「~の上に」という従来の覚え方では・・・といった感じ
(実際にこの例で「従来の」と言ったかどうかは不確かだけど、そんな感じで使ってた)。
たしかに「~の上に」という具合に覚えている程度の英語初級者が大多数であることは事実ですが
(だからこそこういう輩がまかり通る)、まともに勉強してきた人ならそんなこと百も承知。
多くの文法書で説明され、多くの先生が伝えてきています。
真っ当な著者や教師はそれを自分の説であるかのようなペテンは言わないし、
そもそも何を根拠や基準にして「従来は」などとひとまとめにして、
独自の新説がごときアピールができるのでしょうか。
いかにこの人がアカデミックな世界と遠いかが伺えます。
つまりきちんとしたアカデミズムの世界ではそんないいかげんなことは
通用しないからです。
しかし胡散臭いやつが書いた売れてる本というのはこういう手法が多いようですね。