07/06/18 21:13:47
>>90-93
government of the people, by the people, for the people
日本の英文学界ではこのofは目的格ということで決着しておる。
『人民を、人民によって、人民のために統治すること』の意である。
つまり、government of the people のof は、
「所属」(例:a member of the team)や「所有」(例:a friend of mine)、
「材料」(a ring of gold)等々を示すようなof ではなく、
「目的格関係」(例:the exchange of opinions=意見を交換すること)を示すof だ、
と説明しているのが普通である。 (中野好夫、飛田茂雄他による)
ところがマーク・ピーターセンは「英語圏で141 年以上も続いてきた
常識的受け止め方が引っ繰り返される、リンカーンも驚くにちがいない、
突拍子もない文法的解釈だ」といっておる。(『ニホン語、話せますか?』新潮社)
「government (which is) of the people (and is) by the people(and is) for the peopleの
of the people は、いわば、「人民の合意の上で出来た」や、「人民の間から生まれた」などのような意味
を表している」という。
本当にこれが米国での普通の解釈なのかどうかは知らんので、あしからず。