07/07/15 14:25:51
268/268 Rashomon and seventeen other stories" (translated by Jay Rubin)
芥川の作品を、昔話からとった作品6編、江戸時代の殉教忠義ものから3編、近代の、
おかしいけど、なぜか心が悲しくなる話3編、芥川自身の心情を著した6編で構成してます。
教科書以外で知らなかった人なので、全体像を捕らえるには非常に効率的に感じました。
日本文学と英語の勉強を同じにできて得した気分です。もしかして旧仮名使いの原文より、
英語の方が理解しやすいかも。(英語の難易度は初心レベル・・私レベルでした)
村上春樹の長いイントロや詳しいノートが、内容理解にかなり助けになります。
駆け足で芥川の人生をたどったような読後感です。
"Hell Screen""Green Onion""Horse Legs""Spinning Gears"が個人的に好きでした。
芥川の人柄を愛さずにはいられなくなるような人間味にあふれた作品でした。