05/12/06 14:10:00
漱石は正則も変則も両方できた。
教師として英語を教えていたとき、
前任者は正則のみの人で、見事なイギリス英語を話したけど
「このASは何ですか」という質問に、
授業中にだまって十分も十五分も考えてこたえられないような状態だった。
ところが漱石は文法的な説明に対し、即座にこたえてみせて、
生徒たちは驚かされたという。
興味があって調べたんだけど、
最初は変則式でやってて、今で言う高校レベルの文法をマスターしていたらしい。
当時の語学学習は文章の丸暗記は当然だったから、
今で言う「絶対音読」をすでにやってたことになる。
そのあと持ってた漢文の本を全部売っぱらって英語の本を買い込み、
辞書も引かずに無茶苦茶に読みまくったらしい。
二年間で何箱分も読んだっていうから、「目指せ百万語」どころじゃないってこと。
英語板じゃ、SSSだ絶対音読だ英絶方式だ、文法はこの本だ構文はこの本だって
いってるけど、明治の達人がやった勉強法にはすべての要素が入ってるし、
それを超人的な粘り強さで実行し続けている。
そこに違いがあると思う。