09/02/14 12:10:21
糸満市で起きた不発弾爆発事故から、十四日で一カ月になる。
同市小波蔵の爆発現場では掘削作業などが再開された一方、負傷した男性は今も入院しており、近くの老人福祉施設は割れた窓を板でふさいで風雨をしのぐ生活が続く。
被害回復の道は遠い。陸上自衛隊第一混成団によると、県内では十三日までの一カ月間に千四百三十七発の不発弾が新たに見つかっている。(上遠野郷)
現場では事故後に磁気探査を実施。不発弾がないことを確認したうえで、今月二日から工事を再開した。
老人福祉施設「沖縄偕生園」ではこの日、入所・通所者ら約百六十人が食事をしたりおしゃべりしたりして過ごした。補修工事のめどは立たないが、十二日に上原裕常・糸満市長が来訪し、国の見舞金などについて「いい方向で調整できそうだ」と伝えたという。
一方、事故で重傷を負った重機オペレーター・古波蔵純さん(25)=豊見城市=は現在も入院中。知人らによると、最近は会話できる状態にまで回復したが、顔の傷はひどく、さらに数回の手術が必要という。