08/10/01 00:28:36
>>1
1・報告、連絡、相談が出来ない
マニュアルよりは人間論、つまり人と人の間で仕事が成り立つという
日本の社会で要と言われる報・連・相をこまめにやる習慣が中国社会には存在しない。
したがって、これを前提とした重要事項、懸案事項の指示、伝達は成り立たないと考えたほうが良いだろう。
2・面子の存在
日本のように人前で叱りつけてでも、重要な事を分からせることが愛情の証といった業務上の行動は
ムラ社会といった組織的集団主義を社会背景に持つ日本でしか成り立たない教育方法である。
日本では有望な人ほど厳しくあたるものだが、
そんなことをされた中国人はすぐいなくなってしまうだろうと思われる。
3・エリート主義
中国でのエリート意識は、イコール自分の意志を持つということを意味しており、
言われた事を素直に聞くことは非エリートの行動パターンであるという考えが浸透している。
そのため指示を出すためには論理的な妥当性と方針的一貫性が求められ、それなしでは業務は進まない。
しっかりした説明なしに指示をしても「やります」と言うが
それは表面上のことだけで納期が近づいた時になって確認すると、
実際はやっていないという状況が多々ある。
4・資本至上主義
文化大革命などで辛酸をなめた中国人の間では資本至上主義が浸透している。
したがって金で簡単に人が動く。
苦労して育ててきたのに次の日には予告なしにいなくなるというケースがある。
ある業務用ソフト企業では就業時間にある中国人エンジニアが
自分の履歴書を欧米系ライバル企業へ電送していたという事例がある。
前述のような行動面での問題はこの他にも多々あり、
中国で人を使う場合は日本での新人教育以上に徹底的にゼロからを前提に教え込む必要がある。
特に、既に社会経験を積んだ人物を採用する場合、
中国社会の特殊性を「常識」として体得した人間が多いため、再教育するのは非常に難しい。