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オズボーンと共に来日したオリファントも書き残している。「個人が共同体の為に犠牲になる日本で、各人がまったく幸福で満足しているように見えることは、驚くべき事実である」と。
オリファントは尚も書いている。
「我々の最初の日本の印象を伝えようとするには、読者の心に極彩色の絵を示さなければ無理だと思われる。シナとの対照がきわめて著しく、文明が高度にある証拠が実に予想外だった」
セイロン、エジプト、ネパール、ロシア、中国などを見聞して旅行記を著わしつつ、日本に来た29歳の英国人、オリファントは日本に高度の文明が存在したことを驚きで表現したのだ。
予想外の「文明」に彼は感動し、母親への手紙に次のように書いた。
「日本人は私がこれまで会った中で、もっとも好感の持てる国民で、日本は貧しさや物乞いのまったくない唯一の国です。私はどんな地位であろうともシナへいくのはごめんですが、
日本なら喜んで出かけます」