07/12/15 08:34:11
>517
殺戮の状況は、現場にいた日本軍の兵士らも日記などに書き残している。日本政府も
「南京入城後、多くの非戦闘員の殺害や略奪行為があったことは否定できない」と認めている。
数字の探求は専門家に任せるべきだ。実は中国の学者の間にも、一つの数字にこだわらず、
より実証的な研究を求める声がある。冷静な学術研究を通じて、いずれ数字は変わっていくのではないか。
両国の政治にとっていま大事なのは、この事件を日中間の障害とせず、和解に向けて手立てを
講じていくことだ。
過去にも、そんな取り組みはあった。村山、小泉首相は盧溝橋を、橋本首相は旧満州の瀋陽を
訪ね、歴史を直視する姿勢を見せようとした。橋本氏は南京訪問すら検討し、下見も行われたが、
実現しなかった。中国側の数字を正式に認める形になるのを懸念したのだろう。
中国政府にはそうした実情も理解してほしい。
このまま放置するわけにはいかない。福田首相は70年の節目に、追悼と和解への思いを語る
ことはできるはずだ。そうした積み重ねが、やがて数字の壁を越え、和解への扉を開くに違いない。
(-@∀@)新聞社説 2007年12月15日(土曜日)付
URLリンク(www.asahi.com)