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台湾少年野球、奪われた夢 親中ベネズエラ、ビザ出さず
2007年08月11日08時47分
強豪で知られる台湾の少年野球チームが「中台問題」のため、世界大会参加の道を閉ざされた。
16日から南米ベネズエラで開催される国際野球連盟(IBAF)世界ユース選手権大会で、
親中国のベネズエラ政府が台湾チームへのビザ発給に応じなかったためだ。
台湾の「中華民国棒球協会」は10日、「大会への派遣を断念する」と発表した。
16歳以下の野球の世界一を決める大会で2年ごとに開かれる。今回は日本も選抜チームを派遣する。
台湾チームは同大会の常連で優勝経験もある。同協会の林宗成・秘書長によると、
4月からビザを申請していたが、10日夕までに発給されなかった。
林氏は「今後は政治的事情を考慮して主催国を選ぶようIBAFに抗議する」と語った。
台湾チームの林朝煌監督は「子どもたちはぎりぎりまで参加をあきらめないで、
優勝目指して厳しい練習を積んできた。まだ断念は伝えていないが、失望して、悲しむでしょう」と話した。
今回の事態の背景に中国の圧力があったかどうか不明だが、台湾外交部(外務省)は、急進左派で
反米親中のチャベス政権の意向が働いたのは確実と見ている。台湾の大使館に相当する現地事務所の人員
にもビザ発給は遅れがちで、今回も台湾側の打診にベネズエラ政府からはほとんど反応がなかったという。
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