06/11/06 05:19:36
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鬱積する怨念、尽きることのない社会への憎悪。怒り。
しかしそれらの怒りは、そのほとんどが自分自身のふがいなさに由来している。
貧乏なのは、自分に金を稼ぐ能力が無いためだし、彼女がいないのは、自分に魅力が無いからだ。
だが、その事実を認めて自らの無能さを自覚する作業には、かなりの勇気を必要とする。
人間ならば誰しも、自分の汚点を見つめたくはない。
そこで差別主義者は、自らのふがいなさを外部に投影する。
自らの外に、架空の「敵」を作り出してしまう。
僕らの敵。社会の敵。
敵がどこかで悪い陰謀を繰り広げているおかげで、俺は幸福になれない。
陰謀のおかげで、俺に彼女ができない。そう! 悪いのは全部中国人だったのだ!
中国人が密入国しているから、俺は幸せになれないのだ!
くそっ、ゴキブリめ! 許さないぞ!
……まったく、中国人もいい迷惑である。