03/07/03 19:47
1989年6月に中国で起きた天安門事件(欧米では、「天安門
の虐殺」, Tienanmen Massacre と呼ばれる)では、自由と民
主主義を求める学生・市民が軍隊に強襲され、北京で死者1万
人、負傷者はその倍、北京以外では死者2万人、負傷者4万人
の被害が出た、と国際アムネスティその他の人権擁護団体は推
定している。[1,p520]
しかし、自由を求めて立ち上がった学生達の犠牲的行為は、
すでに欧米諸国や我が国からも忘れ去られ、遠い歴史の一こま
となりつつある。
一方、この事件を北京政府は人民日報で次のように報じてい
る。
首都ならびに全国の全人民は、軍が人民の誰一人殺害し
たり、危害を及ぼしたりしなかったことを理解するであろ
う。反革命分子に抗戦するにあたって、軍は自衛行動を余
儀なくされたが、発射したのは空砲だけであった。その間、
将校、兵士、そして警官の4人が、これら非人間的な抗議
参加者によって残忍にも殺害された。これら分子の残忍性
は、一般人民の想像を絶するものである。[1,p504]
多くの犠牲者の写真や、外国人報道記者の虐殺証言にも関わ
らず、このような発表が平然と行われる所に、中国政府のよく
言う「歴史の改竄」の典型を見ることができる。
これはほんとですか?