08/10/05 22:30:06
せっかく就職した会社がこの先どうなるか分からない。そもそも正社員として雇ってくれる会社がない。そんな社会で生き抜くにはどうすればいいか。
ネットカフェ難民のなかには、お湯を沸かした経験がない人もいるらしい。もちろんご飯を炊いた経験もない。職業能力以前に、
基本的な生活力が備わっていないんです。ガスレンジで火をつけた経験がない人に、巨大な機械を使った仕事をさせるなんて無茶でしょう。
おそらくネットカフェ難民になった本人も恐怖を感じるんじゃないですか。
世間力=「社会的基礎能力」
ご飯を炊く。火をつける。当たり前の生活体験ですが、この積み重ねが働く自信の根拠になる。
いざとなれば、皿洗いをして生きていけるという自信に直結するわけです。
そんな自信を持てば、大概のことはできるようになるはずです。
しかし、生活体験が乏しかったり、自信がない人ほど、
自分に合った仕事は何だろうかと悩み、考え込んでいるような気がします。
憧れの職業としてよくあがるミュージシャンでもデザイナーでも、その業界で生きぬかなくてはならない。
いくら歌が上手くて、センスが良くて、才能があっても、まずは、その業界、
つまり世間で生きる力が必要なんです。例えば、それは芸能界のドンである和田アキ子に挨拶することかもしれません。
そんな「世間力」を持つ若者でも、ミュージシャンやデザイナーになれるかどうかは分からない。
でも、社会人として生きてはいける。世間力さえあれば、大人として、社会に認めてもらえるんです。