08/12/27 17:10:26 c7ruVsQP
シュワレールは、古代エジプト人のみならず、初期のホモ・サピエンスにとって大事な点をあげている。
彼らは死後のせいというものを当然のことと考えていたのだ。地球上の生は、別の世界で
始まり、また終わる偉大な周期の一部に過ぎないのである。精霊、つまり自然の精霊と死
者の霊は、生きている人々とまったく同じように現実の存在だったのだ。ネアンデルタール人の複
雑な埋葬の儀式は、彼らもまた死後のせいを当然のものとして受け入れていた事をはっき
りと示しており、儀式として行われた喰人も、これと同じだ。喰人をする者は、敵の生命
力の源泉を吸収しようとしたのである。周口店の洞窟で見つかった頭蓋骨にあった穴は、
北京原人も喰人をしていた事を示唆しているが、これも彼らが精霊の存在を示唆していた
ことを示しているのだ。
どんなものであっても、儀式そのものが、単なる動物を超えた知性のレベルを示している。
ある儀式というのは、現実世界の出来事を象徴化しているのである、象徴とはひとつの抽
象的概念だ。この抽象化ができる生き物は、人間しかいない。したがって、もし北京原人
が儀式として喰人を行っていたとしたら、それは彼らが真の人間である事を既に示してい
ると思われる。そして、何らかの意思の伝達なしに儀式を行う事は創造しがたい事から、
彼らは言語能力も持っていたと考えなくてはならないのだ。
先の章で、「脳の爆発的発達」が言語の発達によるものかもしれないという説を考察したが、
その際に、それにはまず、原始人は何を話したのかという点を説明する必要があると指摘
した。儀式としての喰人、つまり宗教の存在があったとの説は、
この問いに対する一つの答えを提供している。北京原人は、妻に対して「もう皿は洗った
のか?」などと訊ねる必要はもちろん無かっただろう。しかし、もし彼らが、シュワレールの提
供するような、一日のあらゆる時刻に独自の「ネテル」(あるいは波動)があり、太陽、月、
そして死者の精霊が生きている存在であるような豊かで複雑な世界にいたのだとしたら、
言語は、言わば練習の対象となるのを待っていた事になる。
314:、
08/12/28 22:26:32 kDE0iZld
北京原人は今ひとつのヒントを与えてくれる。1930年、テイヤール・ド・シャルダンは、パリに
ブリュイル司祭を訪れ、自分の発達した黒い骨を見せた。「これは何だと思いますか?」司祭は
これを調べ、こういった。「牡鹿の角で、原始的な石器で加工された際に火にあぶられたも
のでしょう。」「そんな事はあり得ません!」とテイヤールはいった。「これは周口店から出土し
たものですよ。」「どこからのものであろうと関係ありません」とブリュイルはいった。「これは
人間の手で加工されたものですよ。それも火の使い方を知っている人間にね。」
この角はおよそ50万年前のものだった。そして、焼かれた後に、加工されていた事から、
それは意図的に焼かれていたと考えなくてはならない。直立原人は火を使っていたのである。
しかし、彼らが火打石を打ち付ける事によって、火をつける方法を知っていたとまでは仮
定する事はできない。それでは、かなり高度な文明があったことになり、過程を一歩進め
すぎた。その場合、例えば木に落雷があったとか、何かそれと似たような現象があったの
を見たときに、そこから火をもらったと考えなくてはならない。そして、おそらくは集団
の誰かにそれを守る約束をさせ、炎をずっと燃やしたままに保ったのである。そして、こ
の、毎年毎年ずっと火を守っていくという考えとは、その役割を果たす「火守り」の人間
に、強い動機と目的意識を与える。そして、目的意識は進化を促す事から、ここにはもう
一つの「脳の爆発的発達」に貢献する要因があることになる。北京原人は、明らかに、火
と、それに何かの宗教的儀式の両方を有していたのだ。
シュワレールは、エジプトの科学、芸術、医学、それに天文学などは、エジプト人の文化の、いくつ
かの異なった側面としてみてはならないという。それらは、すべて同じものの一面なので
あり、その同じものは、最も広い意味における宗教なのだ。宗教と知識は同一のものだっ
たのである。
315:、
08/12/28 22:27:49 kDE0iZld
北京原人の子孫にとってもこれと同じことが言えたに違いない。単なる動物のレベルから、
知識が何らかの言語の形で集約できるようになったのだ。一本の木、川、あるいは山を神
(というよりはネテル)と見る事は、そういうものを、新しい不思議な印象を持って見ること
である。今日でさえも、新たに改宗したものは、世界を不思議な感じを持って眺め、すべ
てが違って見えるのだ。ショーは、自作の登場する、ある登場人物に、自分の心が目覚めてい
らい、小さなことでさえも大きなことに思える、と言わせている。それは物質界から離れ
たような感じを与えるとともに、自分がまわりをコントロール出来るとの感じを与えるの
である。
が、ネアンデルタール人は宗教的だったのに、歴史から姿を消した。この理由は一つしか考えられ
ない。彼らに取って代わった生き物は、さらに高度な精度とコントロールの感覚を持ちさわせて
いたという事だ。ネアンデルタール人が、独自の狩猟の魔術を持っていたことは間違いない。しか
し、シャーマンや、儀式や洞窟の壁画といったものを有していたクロマニオン人の魔術と比べると、そ
れは自動車と比べた自転車ほど初歩的だったに違いない。
この精密なコントロールという感覚は、ジャックエッタ・ホークスが「人間と太陽」(Man and the Sun
―1962)の中で語るたとえによく示されている。彼女は指摘する。
旧石器時代の芸術に太陽を描いたものや、それを象徴したものがないことは、たいようが
そこに何の役割を果たしていなかったという意味ではない可能性もある。コングのピグミー族
の間で行われている儀式は、そのような思い込みに対する警鐘を鳴らしている。フロベニウスは、
ジャングルの中を、優れた技能を持ち、しかも勇敢な彼ら小柄な狩人たちと歩いていたが、あ
る日の夕刻が近づく頃、新鮮な肉が必要となった。白人は、彼らにカモシカを殺してくれ
ないかと頼んだ。すると、何とおろかな依頼をするのかと、彼らは仰天した様子を見せた
のである。その日はきちんとした準備もしていないので、狩は成功しない、と言うのだ。
そのかわり、次の朝、狩に行こうと彼らは約束した。その準備と言うのがどんなものなの
かに興味津々だったプロベニウスは、夜明け前に起き、知覚の丘の上に姿を隠した。ピグミーた
ちは、男3人、女一人の全員そろって現れ、まず地上の砂をきれいにならすと、そこに何
かの形を描いた。そして彼らは待っていた。太陽が昇り始めると、男の一人がその絵に一
本の矢を放ち、女は両手を太陽に向けてあげると、大きな声で呼んだ。そして男たちは森
に駆け込んで言った。クロベニウスがその場所に近づいてみると、その絵はカモシカで、矢がそ
の首の部分に刺さっていた。その後、狩人たちが、首に刺さった矢で射止めたすばらしい
カモシカを携えて戻ってくると、彼らの一部がその毛を一房とり、ひょうたんにその血を
入れると、それを絵の上にかけ、ふきとった。ジョセフ・キャンベルもこう付け加えている。「こ
のピグミーたちの儀式の重要な点は、それが夜明けに行われるということ、カモシカの絵に太陽
の光が当たるまさにその瞬間、矢がそれを射る、と言う事である、、、。」
316:、
08/12/28 22:28:48 kDE0iZld
このような技術を使うクロマニオン人の狩人が、照準をそなえた高性能ライフルを使う現代のハンタ
ーと同じように感じたであろうというのは容易にわかるはずだ。これに比べて、ネアンデルタール
人の古い魔術のほうは、弓矢ほどに原始的に思えたことだろう。
私は、これこそが、クロマニオン人が文明の始祖となった理由ではないかと考えている。この「魔
術」を使いこなす技術を体得したことは、彼らに希望と目的意識、そしてコントロールできると
いう感覚を与えたが、これはそれまでの動物がいまだかつて有した事の無いものだったの
だ。
この進化に中心的な役割を果たしたのが、長の権威である。動物たちの間では、そのリーダー
とは、単に一番強いものに過ぎない。しかし、もしクロマニオン人が、エジプト、シュメール、ヨーロッパな
どの彼らの子孫(あるいはブラジルのアマワカ・インディオ)と同様の存在であったとしたら、彼ら
の王は単なる権威の人物だけなのでなく、「精霊」や神々の知識を備えた神官でありシャーマン
でもあった。古代人にとってこれは計り知れない重要性を持っていた。それがどれほどの
意味を持っていたかについて理解するには、1930年代、ドイツに希望と理想、それに国
家の目的意識とを与えたヒトラーの影響力を考えればよい。ヒトラーの第3帝国の概念的基盤は、
基本的に宗教的なものであった。つまり、天界が地上にもたらされた、というのもだ。王
/かみのもとにあった古代エジプトも同じである。
ならば、紀元前1万1000年より前の時代、もしも「アトランティス」に、そしてアンデスのティアワナ
コに、王朝時代の以前のエジプトに文明があったとしたら、それは、神であると考えられてい
た王が支配する「王政神権体制」であったことは疑いの余地が無い。
ピラミッドは、自分達の王は神であり、あのような壮麗な建造物を立てることで、自分は神々
に仕えていると全面的に信じていたものたちによって建設された。そのような信念は、社
会に目的と方向性を与える。それは、どんな強力で賢いリーダーがいたとしても、単なる動物
の集団には不可能な事だ。原始人が、自分の部族の長が神々との繋がりを持っていると信
じるようになったとき、彼は自分の進化の上で最も重要な一歩を踏み出したのである。
317:、
08/12/28 22:32:14 kDE0iZld
、
318:、アトランティスの暗号
08/12/28 22:33:12 kDE0iZld
、
319:、スフィンクスの建造年代、、、、
08/12/28 22:36:05 kDE0iZld
スレリンク(ruins板:37-39番) ピラミッド
スレリンク(ruins板:40-43番) スフィンクス
スレリンク(geo板:45-47番) 地球の大きさを知っていた古代人、、、
スレリンク(ruins板:44-48番) :、ピラミッドに秘められた音の秘儀、、、
スレリンク(ruins板:49-53番) デンデラ神殿とオリシスの墓、、、、、
スレリンク(archeology板:92-98番) 二つのタイプに分かれる脳の力、、。
320:失われた古代テクノロジー
08/12/28 22:38:14 kDE0iZld
スレリンク(ruins板:75-79番) 精巧な長首瓶と砂漠のガラス、、、、
スレリンク(geo板:88-90番) 砂の海のそこに眠る緑の大地、、、、、
スレリンク(rikei板:244番) 超高温で冷たいブラウン気体
古代人が使っていたブラウン気体
スレリンク(ruins板:55-59番) 石像が手にするサーモジェット噴射機
スレリンク(ruins板:60-64番) ティアワナコ遺跡の建造年代
321:数度の大破局と生き延びた人々
08/12/29 10:34:07 W5UTPZFK
スレリンク(geo板:108-111番)、、、 周期的な氷河融解による洪水 、、、、
スレリンク(geo板:112-118番)、、、 巨大彗星や小惑星による大破局 、、、
スレリンク(geo板:119-124番)、、、 天体ファエトーンの来襲 、、、、
スレリンク(geo板:126-131番)、、、 コカイン・ミイラの謎 、、、
スレリンク(geo板:132-137番)、、、 大海を自由に往来した古代の海洋文明 、、、
322:数に取り憑かれたマヤ文明
08/12/29 10:35:35 W5UTPZFK
URLリンク(ja.wikipedia.org) メソアメリカ文明
スレリンク(geo板:35-40番) 世界最高の精密な暦
スレリンク(geo板:40-44番) マヤの残虐な人身供儀、、、、
スレリンク(rikei板:246-252番) 占星術と太陽活動の照応
スレリンク(psycho板:404-410番) 聖都テオティオワカンの大破局
スレリンク(geo板:49-51番) ペルー 月のピラミッド
スレリンク(min板:67-70番) 石棺の蓋に刻まれた視覚的暗号、、、
323:異界への扉を開くシャーマンの儀礼
08/12/29 10:36:55 W5UTPZFK
スレリンク(geo板:73-76番) 失われたインカ文明の痕跡
スレリンク(geo板:77番) コンドルの裁き
スレリンク(geo板:78-87番) アトランティスの神像 、、、
スレリンク(ruins板:80-82番) 鳥に変身して地上絵を見る。
スレリンク(esp板:65-67番) 獲物を狩るシャーマン儀礼
スレリンク(esp板:68-76番) 苦行に満ちたシャーマンへの道
324:もう一つの強力なリアリティー
08/12/29 10:38:15 W5UTPZFK
スレリンク(esp板:90-97番)、、、 アヤワスカの幻覚体験 、、、、、、
スレリンク(esp板:100-105番)精霊が教えてくれること 、、、
スレリンク(esp板:106-112番)、、、 DNAと交感するシャーマン 、、、
スレリンク(esp板:113-120番)、、、 シャーマンは人を殺せるか 、、、
スレリンク(esp板:123-131番)、、、、 ハワイ古来の呪術フナ 、、、
スレリンク(esp板:132-143番)、、、 カフナ魔術の源流と呪いの邪眼 、、、
325:エノクの燃える山とフリーメーソンリー
08/12/30 15:03:43 hreOyCqT
スレリンク(min板:72-77番) 古代の天文学「ウリエルの機会」
スレリンク(occult板:550-551番)
スレリンク(archeology板:69-72番) ロスロリン礼拝堂とテンプル騎士団
スレリンク(whis板:74-77番) ナザレの人イエスの秘密
スレリンク(psycho板:370-377番)
パウロのキリスト教、、、 迫害者から加害者への変貌
スレリンク(occult板:552-572番)
教会の虚偽を暴露する死海文書 フリーメーソンの起源
スレリンク(occult板:450-455番) フリーメーソンの系譜
326:レンヌ=レ=シャトの魔術地形
08/12/30 15:05:01 hreOyCqT
スレリンク(occult板:595-604番) 大金持ちになったソニエール
スレリンク(occult板:623-627番) シオンの僧院
スレリンク(occult板:588-594番) マグダラのマリアとイエス
スレリンク(occult板:605-612番) レンヌ=ル=シャトーの聖なる地形
スレリンク(geo板:62-67番) 聖地を貫く直線パターン、、、
スレリンク(geo板:68-72番) 絵の中に隠されていた5角星
スレリンク(occult板:457-464番) まとめ 聖なる血脈
327:根本的な原初のヴィジョン
08/12/30 15:06:21 hreOyCqT
スレリンク(rikei板:316-322番)、、、 鳥瞰とヘルメス・コード 、、、
スレリンク(rikei板:323-331番)、、、 ゲーテの能動的注視 、、、
スレリンク(rikei板:336-334番)、、、 二つに分割した脳 、、、
スレリンク(rikei板:345-352番)、、、ミクロの透視能力 、、、
スレリンク(rikei板:353-357番)、、、 ハプグッドの実験と洞察 、、、
スレリンク(rikei板:358-362番)、、、 焦点を外して見る 、、、
328:ネアンデルタール人を超えて
08/12/30 15:10:55 hreOyCqT
スレリンク(archeology板:46-53番)星を見るもの
スレリンク(archeology板:53-58番)ネアンデルタール人の文明
スレリンク(archeology板:59-61番)全体と繋がる感覚
スレリンク(archeology板:62-65番)先史時代の数のカノン、、、、
スレリンク(army板:211-215番)、、、 宇宙の人間原理 、、、
スレリンク(army板:216-222番)、、、 10万年前の高度な知性 、、、、、
329:、ミジンコ
08/12/30 15:32:37 hreOyCqT
アトランティス ブループリント
スレリンク(archeology板:68-88番) ギザの本初子午線
スレリンク(geo板:81-87番)
スレリンク(min板:79-96番) エノク書
スレリンク(army板:111-114番)
アトランティスの遺産
>>113-219 人類の起源
>>211-251禁じられた考古学
>>253-316禁じられた考古学②
スレリンク(archeology板:25-59番)星々と神々について
傍ら、ヤミの海洋文明に関係した問題を扱ったレスのあるスレッド
スレリンク(uranai板:876番)
スレリンク(uranai板:71-84番)
スレリンク(sm板)
スレリンク(army板:75番) 裏ヘブライ館
330:、
09/01/01 19:45:30 yud1G4sK
明けましておめでとう御座います、、今年もヨロシクお願いします
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゙、;;;|''ヽ l , / |ノ
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入__ ,、 ,.-、 /゙、
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ヽ;;;〈 | ゙ヽ、. /ヽ;;;;;;ノ
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09/06/09 09:54:07 G24brIIG
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