正攻法の正規の考古学・百鬼夜行の戦慄のデスマッチat ARCHEOLOGY
正攻法の正規の考古学・百鬼夜行の戦慄のデスマッチ - 暇つぶし2ch229:、
08/11/18 15:17:58 ypkSazEo
>>223
スレリンク(mental板:263番) ウパニッシャド教
URLリンク(ja.wikipedia.org) ユガ
しかし、クリモは、バガヴァッタ・プラーナの正しさを「証明」するのではなく、ただ古代人類学の
証拠を調べ、それを客観的に評価するよう依頼されていたのである。

彼と、数学者、科学者である同僚のリチャード・L・トンプソンは、その後、数年かけて、人類の
起源についての証拠材料を調べることになる。最終的に、2人の著書「禁じられた考古学」
は、1993年に出版される。この本は、ダーウィン主義に賛成あるいは反対の立場で論陣を
張るものではなく、古代人類学の歴史の徹底的な研究である(その長さは900項を超え
る)。

クリモは、1859年に「種の起源」が出版されてから、1894年にジャワ原人が発見され
るまでの期間、先史時代の人類についての研究報告がほとんど無いことにいたく好奇心を
そそられた。19世紀後半から20世紀初頭の人類学の文献を調査してみると、この期間
の論文は、その多くについて悪い評価が下されていることが分かった。このことから、研
究報告は実際には数多くあったのだが、新たに確立されたダーウィン主義の正統派の観点を否
定していたために、無視されていたのだと彼は気付いた。脚注などからこういった論文の
所在を突き止め、その各地の大学図書館で元の論文を探し出して、やっとこれらの報告を
目にすることができたのだった。

彼らの著書に引用されている何百という例の中から、ここにいくつかあげてみよう。

1870年代初期、フォン・デュッケル男爵は、アテネ博物館で、骨髄を取り出すために意図的に砕
かれた痕跡のある動物の骨に興味を惹かれた。その中には、絶滅した三つの指の蹄を持つ
馬、ヒバリオンのものもあり、砕かれた破片の角がとがっていたことから、それは動物の歯で
徐々に噛み切られたというよりは、思い意思で砕かれた可能性が高いことを示しているよ
うだった。フォン・デュッケルは、発見場所の、ピケルミという村に行き、ほどなくして、こういう
砕かれた骨を山ほど発掘したが、それは、中新世後期の地層であることに疑いの余地は無
いという立場彼であった(中新世後期といえば、確実に500万年以上前である)。



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