正攻法の正規の考古学・百鬼夜行の戦慄のデスマッチat ARCHEOLOGY
正攻法の正規の考古学・百鬼夜行の戦慄のデスマッチ - 暇つぶし2ch178:、
08/11/08 08:59:39 wQDoB1Nn
URLリンク(ja.wikipedia.org) ヘッケル
URLリンク(ja.wikipedia.org) デュボア
URLリンク(ja.wikipedia.org) ピテカントロウス
デュボアはヘーケルに手紙を書き、ヘーケルはこれを開いて大喜びした。その後デュボアは、発見した
ものをライデンに持ち帰り、ある国際会議でこれを展示した。だが、残念な事に、彼の見
解が正しいと確信してくれたのは、そこに集まった教授たちの3割にも満たなかった。一
部のものはこれが手長ザルだと考えたし、大腿骨と頭蓋骨が同じ身体のものでないと思っ
たものも、これは第3期からのものではありえないとしたものもいた(この点は正しい事
が後に解る)。そして、ネアンデルタール人を痴呆者のものと断言したヴィルハウは、こんどは、ピテカン
トロプスが近代のものであると断言したのだった。

これに対し、デュボアは、科学者精神の科学者精神の嘆かわしき欠如を見せた。展示した骨
をすべて梱包してしまい、誰にも見せる事を拒んだのだ。これは強迫観念にとらわれた反
応であり、当然彼のものであるべきだった勝利を得る事を妨げてしまう結果となった。と
いうのも、1927年、ついに箱を開ける事を彼が許したときには、さらに4点の大腿骨
が見つかったからだ。もっと早くこれを見せる事を許していれば、ヴィルハウは、敗北を認め
ざるをえなかったことだろう。ところが、デュボアは人生の後半をほとんど仙人のようにす
ごし、彼の発見したピテカントロプスというのは、結局手長ザルだったと信じるようになっていた
のだ。

そのころまでには、今ひとつの古生物学者、G・フォン・ケニングワルドが、トリニルの地層の詳しい研
究を行い、デュボアの発見した猿人は、鮮新世の中期、約30万年前に存在した事を立証し
ていた。やがて、充分な量の骨や石器が見つかり、ジャワ原人が間違いなく人間であること
に疑いの余地はなくなった。しかし、ジャワ原人は、はたして現代人の祖先だったのだろう
か?

そこに新しいライバルが登場した。


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