正攻法の正規の考古学・百鬼夜行の戦慄のデスマッチat ARCHEOLOGY
正攻法の正規の考古学・百鬼夜行の戦慄のデスマッチ - 暇つぶし2ch172:、
08/11/07 17:45:15 GnCo6O2J
これはアメリカ宗教界を激怒させた。聖書を否定するものだと言うのである。宗教系の新聞は、
カラヴェラスの頭蓋骨を詐欺だとして攻撃し、組合教会派(コングリゲーショナル)のある牧師は、ホイット
ニーに一杯食わせようとしてこの頭蓋骨を埋めたという鉱山労働者たちに話を聞いたと発表
いた。もともとこの冗談をいいだしたのは、ウェス・ファーゴ銀行の職員で、スクリブナーという男だ
ったが、マティソンはそれを冗談と知らず、頭蓋骨を最初に彼のところに持っていった、という
のだ。しかし、A・S・ハドソン博士というある学者が、数年後にこの話の白黒を付けさせよう
として話を聞くと、スクリブナー自身から、そんな悪ふざけはしていないとの確証を得たのであ
る。そして、マティソンの妻も、夫が鉱山から持ってきたときには、その頭蓋骨は砂と化石で覆
われており、家に一年以上置いてあったことを確信したのだった。こういうことがあった
にもかかわらず、悪戯説はそのまま定着してしまった。

これが悪戯ではないと信じていたものの中に、進化論の始祖の一人、アルフレッド・ラッセル・ウォレス
がいた。ホイットニーが人間の骨が鉱山の地層で発見されたという報告について他にも沢山調査
していたこと、その中には鮮新世より古い地層から発見されたらしいと言うものも何例か
あったことをウォレスは知っていた。ホイットニーはまた、何百万年も前のものであるように思われ
る道具や手工芸品も調べていた。これより10年前、カリフォルニアのテュオラムニ郡のテーブル・マウンテンの
地下から、人間の全身の骸骨が見つかり、その近くにあった骨や歯の中に、マストドン(象に
似た古生物)の歯もあった。これは、この骨が、500万年以上も前の中新世までさかの
ぼるらしい事を意味していたのだ。1857年、これとは別の頭蓋骨のかけらが、やはり
テーブル・マウンテンで、マストドンの骨の近くに見つかった。ホイットニーは、同じ山の地中から出土した、
人間の顎の骨と石器を調べたが、これは900万年前のものである可能性があった。ブレイサ
ー郡にあるミズーリ・トンネルで見つかった人骨は、800万年以上前に、堆積した地層からのも
のだった。ホイットニーはまた、エルドラド郡のクレイ・ヒルにある鮮新世、あるいはもしかすると中
新世の地層から人骨を発見していた、H・H・ボイス博士という人にも話を聞いている。ホイット
ニーは、こうした「第3紀原人」に関する証拠を集めて、1880年に、「化石あふれる砂利
層―カリフォルニア州シェラ・ネヴァダ」と題された一冊の本を出版した。



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