08/10/30 22:59:26 I+qarmzA
>>126 「はい、ダーウィンさん、残念、、、ハズレです、、、。不可知論者としては妥当ですが、迷惑すぎましたね、、覚えてろよ#」
この見解を与えた衝撃を理解することは、私たちには不可能であろう。たしかに、マイエやエラ
スムス・ダーウィンやラマルクが既に進化論の概略を提示していたことは事実である。しかし、ダーウィン
の研究は、ただの理論ではなかった。そこには、否定しようも無い科学的事実が持つ、冷
酷な衝動があったのである。そして彼は、全世界に向かって、そこにあるすべての宗教の
教えは無意味なことだと告げているように思われたのだ。自然に神が干渉する必要は無か
った。それは、実際は巨大な機械であり、計算機が漢字を出していくように、新しい種を
生み出していたのである。
ダーウィン自身は、彼の考えに対するこの「魂の無い」解釈には反対していた。結局、機械に
はそれを作った存在がいるわけで、最初は人間の手によって動かされなければならない。
彼は、自分は単に進化のメカニズムがどう動くのかを発見したに過ぎないと感じていた。ゴミ
として捨てられるものには、もともと価値など無かったはずではないか、、、。
ある意味で彼は正しかった。が、反対していたものたちも又正しかったのだ。意図したか
否かにかかわらず、彼は人類史上、最大の知的変革をもたらしたのである。人間は、これ
まで常に、自分が宇宙の中心であり、自分は神の手で創造されたのだと、当たり前のよう
に考えてきた頭上を回る天空を眺め、何らかの神なる目的を探し、自然をくまなく見ては、
神々の意思を示すような象形文字を捜し求めてきたのである。いまや、ダーウィンは、そんな
象形文字は幻想に過ぎないと彼に告げていた。世界は目に映るそのままのものでしかない。
それは物でなりたっており、隠された意味でできているのではなかった。これから人間は、
自分ひとりで生きていかねばならないということを受け入れなければならなかったのだ。