02/07/06 13:47
>>132
了翁道覚は、寛永7年(1630年)に出羽の国で生まれ、12歳で寺の下働きになり、その後修行に励んで僧となったが、寛文2年(1662年)33歳の時に、性欲に悩み、迷いを断つために自ら小刀で男根を切り取ってしまった。
この傷口が悪化して2年ほど苦しんだが、ある日夢の中で薬の処方を感得し、そのとおりに薬をつくり、去勢した患部に塗ると疼痛がたちまち消え、数日で完治してしまった。
そこで道覚は、寛文5年(1665年)江戸上野の不忍池畔に薬店を開き、その薬を「錦袋円」と名付けて売り出したところ、痛み止め、毒消しの特効薬として人気を呼び、江戸名物の一つとなった。
道覚は男根を切り取ったことから、僧から薬商に転身し、8年目には純益が3千両を超える巨利を得、それを難民救済と孤児の養育に充てたという。