06/12/31 20:01:18 0
>>644
大乗仏教の成立はクシャーン(クシャーナ)朝ではありません。
マウリア朝のアショーカ王の時に仏教が大きく変貌し始め
その死後教派が分裂したことに始まります。
カニシカ王の時にその全盛期を迎えたということです。
中国に仏教が伝来したのは諸説ありますが、後漢のころ、
1世紀後半とみていいと思われます。
仏教は中央アジア経由で中国へ入りましたが、中央アジアでは
小乗仏教・大乗仏教共にさまざまな経典と共に入ってきており、
中国へは中央アジアの言葉に訳された経典と共に入ってきたと
見られます。
大乗仏典の経典は1~2世紀ごろから現在に伝わる主要なものが
書かれており、中国での仏教の受容が最初はいつだったかはともかく、
3~4世紀ごろには大乗仏典が盛んに訳されて入ってくるようになり、
大乗仏教が中国の主流になりました。