07/01/01 11:16:32 0
江戸期の農業生産力が高かった理由の一つに、漁業資源を肥料に用いた事だろう。
いわゆる魚肥だ。魚肥の利用は、歴史的には世界で江戸日本のみである。
九十九里浜沖の鰯地引網業や蝦夷の鰊業などが有名だが、これら魚肥は大坂市場に集められ、
肥料商人が全国に売りさばいた。
注目すべきは、肥料専門の漁師がいて、それら漁師と肥料商人、農民のトライアングルが
出来ていた事だろう。
もちろんそのトライアングルの形成には、高度な流通システムと社会の安定が欠かせないのは
言うまでもない。