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ユン・チアンの「マオ」を読んで思うのは、彼女は毛沢東に責任を着せすぎだという事。
まるで毛沢東がいなければ中国はばら色だったと言わんばかりだ。
だが、実際は、巨大な人口を養う富の供給が需要に対して不足しすぎた結果、毛は自らの
地位を維持するために権力闘争を展開したにすぎず、毛個人に責任を帰させるのは間違いだ。
そもそも中国は歴史的に供給が需要を上回ったことはほとんどなく、これが度々内乱や粛清などを
引き起こす原因となっていたのだ。
そう考えると、日本の満州支配は褒める必要はないものの、必ずしも徹底的に批判されるものでは
ないはずだ。日本は満州に膨大な資本財を投資し、富を落としたことにより、中国史上では珍しく
安定期を迎えていたのだから。