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(4)[日本の]『枝切り作業で不思議なのは、そのあまりにもラフなやり方だ。
日本は盆栽を生んだ国で、その素晴らしいガーデニングの伝統は世界的にも有名
である。・・・それなのに、今日の日本で行われているのは、文字通り
「めった斬(ぎ)り」である。・・・ただ太い枝を根本からチェーンソーで
乱暴に切り落とすだけで、害虫や腐食を防ぐ手だてすら施されていない。・・・
神戸に赴任してきたあるアメリカ人ビジネスマンの婦人は「日本へ着いた時は
冬だったの。道路沿いに切り株が並んでいるのを見て、胴枯れ病がはやって
木が全滅したんだと思ったわ」と語ってくれた』(206-207ページ)そうです。
(5)『シンガポールは高度な都市計画のおかげで「ガーデン・シティ」と
呼ばれるまでになったが、日本との最大の違いをひとつ挙げるとすれば、それは
樹木の扱いである。チャンギ空港からシンガポール市内まで車を走らせるのは、
観光の楽しみのひとつだ。ハイウェイは、広いアーチ型に枝を張った木々に
縁取られ、すべて新しく植えられた樹木だ。・・・ウィリアム・ウォーレンの
東南アジアの庭園に関する著作では、このハイウェイがアジア庭園の例として
掲載されているほどだ』(207ページ)。