06/07/25 13:16:08 0
以前日本でヘアヌード論争が起きたとき、アメリカ人のジャーナリストが、
「ささいなことで規則を振り回す国に生まれて、大変お気の毒です。
西洋では、古代ギリシア以来、人間の身体のどの部分も美しいとするのが
伝統です」
とからかっていた。
でも西洋でも中世には裸体画は(アダムとイブなどの特殊な例を除いて)
タブーだったし、近代になっても裸体画は何でも許されていたわけではなく、
ギリシャ・ローマ神話の女神や、古典古代の歴史に題材をとった場合
のみだった。(マネの『オランピア』が轟々たる非難にさらされたのが
その一例)
749:世界@名無史さん
06/07/25 13:21:28 0
アメリカは今でもアダルトと非アダルトは厳然として区別されている。
規制はないけど、行くところに行かないとお目にかかれない。
米国amazonにアダルトがないのが典型例。
規制する代わりにコンビニでもエロ本が手に入る日本と、
表だって規制しない代わりに一般書店ではエロ本を買えないアメリカ、
単なるアプローチの違いでしょう。
750:世界@名無史さん
06/07/25 13:28:41 0
「西洋人が見た西洋の歴史」って話になっちゃうけど…
1992年に、民主政の2500周年を祝う行事が欧米の各地で催された。
前508年のクレステネスの改革から数えてちょうど2500年、というわけ。
欧米人はなぜか「古代ギリシア以来~」と言いたがる。古代ギリシアの
直接民主政と近代ヨーロッパの代表制民主主義とは異なっているし、
フランス革命まで長い断絶があったことは忘れ去られている。
751:世界@名無史さん
06/07/25 13:29:53 0
×クレステネス→○クレイステネス
752:世界@名無史さん
06/07/25 14:53:09 0
URLリンク(www.asahi-net.or.jp)
さらに、「日本では、歴史的にも、法が権力者自身の行動を規制する役目を
果たしたことがまったくない」(102ページ)とも指摘しています。
あきらめの心理の原因となっているもう一つの要因が「和」の精神といえます。
聖徳太子が十七条憲法で「和」を強調して以来、日本人は政治的に厳しく抑圧
されてきたため、「和」を装うしか道がなかったというのがウォルフレン氏の
見方で、「現在でも日本の社会では真の対立はすぐに表面下に押し込められる
ので、対立が対立として適切に処理されない」(259ページ)という傾向がある
ようです。
その結果として、日本人の生活は、ハンガリー、ポーランド、チェコなどの
東欧諸国がかつて経験したのに比べても、はるかに強く、特定の政治的
イデオロギーに支配されている(政治化されている)と、これら東欧諸国出身
の人々は語っているそうです(298ページ)。
また、日本では民衆の力によって、政治が変わったという経験もないようです。
明治維新は武士階級の一部がリードしましたし、戦後の民主主義も米国の指導の
下に導入されたもので、民衆が勝ち取ったものではないためです。
日本の政治のリアリティに最も深い関心を寄せた研究者で、偉大な歴史家であった
E.H.ノーマン氏は次のように述べているそうです。
「日本の遅咲きの封建主義の過酷な抑圧は、現代の日本に精神的かつ社会的な
深い傷痕を残しており、その一見平穏かつ整然たる外観の内側、底知れぬ暗部に、
暴力と、病的興奮(ヒステイアリア)と、獣性が鬱積している」(Origins of
the Modern Japanese, Random House、 1975)
753:世界@名無史さん
06/07/25 14:54:20 0
自由民権運動家が泣いてるぞ!
754:世界@名無史さん
06/07/25 15:04:17 0
1600年間、日本を「和の精神」が支配していた、というのは
どこかの国に「そういうことなんだよ」と教えてやりたいね。
755:世界@名無史さん
06/07/25 15:17:55 0
カレル・ヴァン・ウォルフレン『世界が日本を認める日』(PHP研究所)
近代になるまで、中国は日本を、中国皇帝に敬意を払うべき属国とみなしていた。
これは貢ぎ物を携えた日本の使節が中国の都にたびたび派遣されたことに象徴的に
示されていた。
中国の権力保持者たちは、ベトナムや朝鮮やビルマについても同様の見方をしていた。
中国が世界の真ん中に位置する文明の中心であり、敬意を払われる国であると。
しかし彼らは、それらの属国が脅威にならないかぎり、それらの国に干渉はしなかった。
今日の中国の権力保持者の間に中華思想のメンタリティが残っているとしても、
われわれにはそれに対処するための簡単な経験則がある。「中国を脅かしたり
せず、敬意を示せ」である。
モンゴル人が統治していた時代の中国が日本を侵略しようとしたことがあるのは、
もちろん私も知っている「神風」が中国の艦隊を破壊し、そのため失敗に終わった
あの元寇である。
しかし、あれは中国の典型的な姿ではなかった。モンゴル人のフビライ・ハーンの
統治下で起きたことだった。
756:755
06/07/25 15:21:48 0
(中略)その他にチベットの問題があることも、もちろん知っている。しかし
チベットは、中国人が「われわれの国」の外にあるものとみなしていた
地域ではない。
今日の中国を批判する人々が中華思想について語るとき言外に匂わせている
ように、歴史が参考になるとすれば、われわれは中国が世界帝国の建設に
まったく関心を示さなかったことに気づいて感嘆すべきなのだ。
中国はコロンブスの100年以上も前に、またヨーロッパ人が帝国を求めて
世界を探検するようになる前に、その気になれば帝国を建設することが
できていた。
757:755
06/07/25 15:26:32 0
15世紀初めには、近代以前の歴史では最大規模の船団(船自体も木造船と
しては史上最大のものだった)を擁しており、これらの船は鄭和提督の
指揮下でアジア全域に出かけ、オーストラリアやアフリカの海岸にまで
達していた。世界の海を支配したこの歴史的偉業の時代は、新皇帝の
即位と彼の側近たち謀略のために終わりを迎えた。(中略)
もう一度言うが、中国の過去の権力者の間には、19世紀、20世紀のイギリス、
オランダ、フランス、日本、ロシアの海外活動の背後にあった情熱に
匹敵するような、植民地征服への大きな情熱は見受けられないのである。
758:世界@名無史さん
06/07/25 16:15:55 0
欧米人が日本のよき伝統「足入れ婚」の風習についての記述した本はありませんか?
759:世界@名無史さん
06/07/25 17:02:26 0
現代朝鮮の歴史 世界のなかの朝鮮 世界歴史叢書
URLリンク(www.hanmoto.com)
本書は、ブルース・カミングスの著書Korea's Place in the Sun:
A Modern History (Norton, 1997)の翻訳である。・・・
「日の当たる場所に位置を占めた朝鮮」とでも訳すことができる、
原書の表題も変わっている。著者が序言で述べているように、著者から
この題名を聞いたシカゴ大学のボイヤー学部長は「ビスマルクみたいだね」
と言って笑ったという。ドイツ・オーストリア史の専門家だけに、小邦
分立状態を克服して統一ドイツ帝国をつくりあげ、やがて世界における
列強の一員となった近代ドイツの歴史が思わず脳裏に浮かんだのかも
知れない。カミングスはかつての「隠者の王国」から今や「太陽系」
としての「産業時代の世界」の一員となった朝鮮の歴史を書こうとした
のである。
760:世界@名無史さん
06/07/26 16:16:57 0
日本人は、人を殺すことを、動物を殺すことよりも重大には考えていない。そのため取るに足りない
理由からだけでなく、自分の刀の切れ味を試すためであれば人を殺してしまうのである。各自は自分の
屋敷でも人を殺すことがあり得るし、戦争が実に絶え間ないので、大部分の人々が刀で命を奪われて
いるものと思われる。日本人は次のような非常に残酷な行為に及ぶ。すなわち、母親自らが子供を産む
や否や「この子は養えない」とだけ言って、ごく当たり前のように首を踏みつけて殺してしまうのである。
それに自らの脇差を使って切腹し、自害する者も大勢いる・・・
この国民は世界中のあらゆる人種の中で、最も偽善的で上辺を取り繕う国民である。なぜなら、日本人は
幼い頃から本心を露わにしないことを学びそれを分別あることとし、それとは反対のことを愚行と考えて
いるからである。そのため、軽々しく(本心を)さらけ出してしまう者たちは愚か者と見なされ、心が
一つしかない者と呼ばれて軽蔑されてしまう。その結果、親も子も共々、彼らの間では約束も親愛の徴も
信用できないので、互いに信じ合ったままでいることはない。そのためこの国民は、何か悪事を行なおう
との決心を固めれば固めるほど、さらに多くの誉め言葉を利用する・・・
以上のような事情と、また日本が大勢の領主と多くの王国の間で分割されているので、(日本では)戦争
や裏切りが絶え間なく生じ自領にあっても身の安全な領主はいない。それゆえ、日本は決して安定した状態
にはなく、むしろ車輪のように絶えず動き回っている。そのため、今は権勢を誇っている領主でも明日に
なれば無一文となり、またこのように(勢力が)拮抗した状態にある者は、自分たちの収入と栄誉を増大
できる好機が到来すると別の領主と結んで、本来の領主を裏切って見捨て、自分自身の両親のことすら気に
かけないこともしょっちゅうなのである。両親は、子供たちが成人すると、我が身の許に引き留める方法と
して次のような方法しか打つ手がない。つまり、子供たちに収入と家屋を譲り、自分たちは我が身のために
残してある僅かな貯えを持って隠居し、ひっそりと暮らす。これは日本の一般的な風習なのである。
イエズス会東方巡察師アレッサンドロ・ヴァリニャーノ『東インド巡察記』(1579年)
761:世界@名無史さん
06/07/26 16:34:22 0
>>760
>この国民は世界中のあらゆる人種の中で、最も偽善的で上辺を取り繕う国民である。
……そのためこの国民は、何か悪事を行なおう との決心を固めれば固めるほど、
さらに多くの誉め言葉を利用する・・・
イギリス人のことかと思ったw
762:世界@名無史さん
06/07/26 17:35:13 0
>>760-761
生き馬の目を抜くような流動的な社会にあって、最終的な勝利者になるためには、
その場は怒りを抑えて、じっと時節を待つよりほかに方法がなかったのかも。
ついでにいうと、日本は転換点が来ると一挙に変わるというのもこういう性格と
何か関係があるのかもしれん。
763:世界@名無史さん
06/07/26 20:43:41 0
>>760
誉め言葉としか感じないな
764:世界@名無史さん
06/07/26 21:27:01 O
そのパードレは日本は植民地には不向きだって国王に報告した人だっけ? 事実をかなり強調したような文章に見える。
765:世界@名無史さん
06/07/26 22:06:22 0
URLリンク(members.jcom.home.ne.jp)
三浦俊彦「B.ラッセルと中国・日本」
私たちは始終フラッシュの光に追いかけられ、眠っている姿までも写真を撮られた。
(中略) 京都と東京で極端にへつらったもてなしをうけるかと思うと、警察のスパイに
たえず尾行された。ホテルの私たちの隣りの部屋はいつも、タイプライターを持った
大勢の警察官に占領されていた。ホテルの給仕たちは、私たちをあたかも皇族の
ように取り扱い、部屋から出てゆくときは後ずさりするという具合だった。
私たちはよく、「この給仕めが!(Damn this waiter!)」と言ったものである。
すると直ちに、警察のタイプがカチカチ鳴り出すのだった。私たちのために
催された教授たちのパーティでは、私が誰かと少しでも活気ある会話に入るや
いなやフラッシュをたいた写真を撮られるのが常で、その結果会話はもちろん
中断されてしまうのだった。
またラッセルは、女性に対する日本人の態度を具体的事例に即して批判したり
などしている。しかし日本での最大のエピソードは、七月二四日、京都から
十時間の汽車旅で午後七時半に横浜に着いたときの出来事だった。横浜駅に
つめかけた写真班がマグネシウムを一斉にたいたので、妊娠中のドーラが気分が
悪くなって転倒しそうになった、ラッセルは心配してフラッシュを止めさせようと
するが一向にきかない、それでラッセルは激怒して、ステッキを振り上げて
カメラマンに殴りかかったのであった。
766:世界@名無史さん
06/07/26 22:07:44 0
URLリンク(members.jcom.home.ne.jp)
自叙伝によれば、「私は足をひきずっていたので追いつくことができず、それが
幸いした。確かに殺人を犯しかねなかったからだ。」(p.135)ということで、
このときの彼の心情がさらにどう述べられているかというと、
あのときの私の感情は、ミューティニイに際して、(中略) 有色人叛徒にとり囲まれた
インド在住英国人が抱いたに違いない感情と同じものであった。そのとき私は、
異人種の手にかかって害を被ることから家族を護る欲求は、人間の持ちうる感情の
うち最も激しく熱情的なものであろうと実感した。(p.135)
ここで、ミューティニイは、一八五七年のベルガル原住民の暴動をさす。確かに
この連想は、国際的なヒューマニストであるラッセルの、極東における必然的
限界を示しているのかもしれない。
767:世界@名無史さん
06/07/26 22:23:58 0
Bラッセルって誰?
768:世界@名無史さん
06/07/26 22:27:21 0
"アニメ"と書くとスレが荒れるというのは本当ですか?
769:世界@名無史さん
06/07/26 23:50:48 0
タイプライターを持った
大勢の警察官に占領されていたってどうゆう事?
770:世界@名無史さん
06/07/27 00:09:27 0
>>769
日本のジャーナリストのことを皮肉って「警察」と呼んだのかなあ。
>>767
哲学者のバートランド・ラッセルです。
771:世界@名無史さん
06/07/27 00:10:33 0
>>762
だが…歴史はまだ終わっちゃいないのだぜ…相棒
772:世界@名無史さん
06/07/27 00:51:04 0
>>765
>ホテルの給仕たちは、私たちをあたかも皇族のように取り扱い
そりゃラッセル伯爵家は3代前の19世紀にイギリス首相ジョン・ラッセルを
輩出した大名門貴族でバートランドはそこの現当主だもん。そうなるわさ。
>それでラッセルは激怒して、ステッキを振り上げてカメラマンに殴りかかったのであった。
オイオイ殴んなよバートw
愛妻と子供のためなら体を張るのが英国紳士か。まあ、たぶんただの癇癪だろうが。
しかし、面白いエピソードだ。トリビアスレに書きたいくらいだ。
>>769
ラッセルは国賓級のVIPで当時は非常に左よりの思想を持っていると、思われていたから
日本の警察も神経質になってたんだろうか。
773:世界@名無史さん
06/07/27 02:15:40 0
チャップリンやアインシュタインよりVIPだったの?
そこまで取材する理由がわかんない。
774:772
06/07/27 02:55:44 0
>>773
クグればわかるがラッセルは数学、哲学に偉大な足跡を残した大天才。
平和活動家としても知られるが、なせかもらったのはノーベル文学賞w
血筋の良さも考えるとVIPとしてはチャップリンやアインシュタイン以上。
775:世界@名無史さん
06/07/27 05:56:16 0
ラッセルは人混みを押し分けて突き進むのは得意なはずなんだが
776:世界@名無史さん
06/07/27 07:58:35 O
くぐる?ぐぐるでしょ?
777:世界@名無史さん
06/07/27 08:21:13 0
千早ぶる 神代も聞かず 竜田川 唐紅に 水くぐるとは
778:世界@名無史さん
06/07/27 09:06:29 0
URLリンク(members.jcom.home.ne.jp)
779:世界@名無史さん
06/07/27 09:08:08 0
URLリンク(members.jcom.home.ne.jp)
これに対し、来日前にラッセルが暮らした中国の場合はやや事情が異なっている。
(中略)ラッセルの方も、中国とその国民性を深く愛した。日本では、
ラフカディオ・ハーンの本などは古いものに関わりすぎていてつまらんと
言い捨てていた彼であるが(7)、中国においては西洋の思想や文物が
持ちこまれるのを頻りに嘆き、自ら好んで古い中国風家具を集めて
持ち帰ったり、杭州で見た「喜雨亭」というあずまやが気に入って
それに似せた別荘をイギリスにつくる計画を抱いたりしている。
780:世界@名無史さん
06/07/27 09:09:30 0
URLリンク(members.jcom.home.ne.jp)
実際ラッセルは、中国の全てが気に入ったようである。中国人が科学に
無関心であることまで賞めたと言われている。(8) しかしこれは、
あのビクトリア的進歩主義者ラッセル、科学的思想家ラッセルとしては
大いなる矛盾に違いないし、そればかりでなく、中国が当面の危機を
のりきって自立するための主に西欧的科学思想的バックボーンを求めて
きたヤング・チャイナの気構えにも逆行するものである筈だろう。事実、
ラッセルの中国骨董趣味に対しては、ときおり中国人から「抹香臭い
(It smells Buddhist)」と嫌な顔をされたというし(9)、前衛的な知識人
たちはさらに厳しい反応を示しもしたのであった。例えば、魯迅の次の
言葉を聴いてみよう。
781:世界@名無史さん
06/07/27 09:11:13 0
中国にやってきた人で、中国を憎み、考えただけでも頭が痛くなり顔を
しかめたくなるといえる人があったら、私は心からその人に感謝を捧げる
だろう。なぜなら、そういう人は決して中国人の肉を食うことを欲しない
人にちがいないからだ。(中略) 外国人のうち、知らずに讃美している
ものは恕せる。高位におり、贅沢に暮らしつけているために、惑わされ、
霊知がくもってしまって讃美するのも、まだ恕せる。しかしその外にまだ
二つある。一つは、中国人は劣等人種であって、従来のままの有様でいる
より外に能がないと考えるところから、故意に中国の古いものを賞める人々
である。もう一つは、自分の旅行の興味を増すためには、世界各国の人々が
それぞれ異っていて、中国に来れば辮髪が見られる、日本に行けば下駄が
見られる、朝鮮に行けば笠が見られる、という具合であるのが望ましく、
もしも服飾が同じだと、さっぱり面白味がないとあって、アジアの欧化に
反対する人々である。これらはいずれも憎むべきである。ラッセルが西湖で、
轎夫の微笑を見て、中国人を讃美したのは、別に考えがあってのことかも
しれない。しかし、轎夫がもしも轎に乗っている人に微笑を向けないで
いられたら、中国もとっくに今日のような中国ではなくなっていたろう。
782:722
06/07/28 03:47:16 0
>>781
スルドい名言だなこれは。
今俺の中では
魯迅>>>越えられない壁>>>ラッセルになった。
783:ゴロウニン
06/07/28 11:04:26 0
日本の政府は、国民が自国の文明だけで満足し、
そして自分たちの知恵で発明したものだけを利用することを欲し、
外国の学問や芸術やまた風習がこの国に入り込まないためにも、
外国人の考案や発明をまねることを禁じている。
日本の隣国は、予見が日本の立法家たちにこのような考えを吹き込んだことに感謝し、
日本人が自分の政策を放棄し、ヨーロッパ式を採用するきっかけを
日本人に与えないよう努力すべきである。
もしこの人口多く聡明で抜け目のない、模倣の上手な、
忍耐強く勤勉でどんなことでもできる国民の上に、
わがピョートル大帝ほどの偉大な王者が君臨すれば、
日本が内蔵している能力と財宝によって、
その王者は多年を要せずして、日本を全東洋に君臨する国家に仕上げるであろう。
その時には、遠く離れた国が保護しなければならないアジアの東部や
アメリカ西部の沿岸の地方はどのようになるであろう?
784:ゴロウニン
06/07/28 11:05:20 0
また、もし日本人がヨーロッパの文明を取り入れ我々の政策に追随しようと考え出したら、
支那人も同じ政策をとらざるをえないだろう。
そのようなことが実現すれば、この二大強国は
ヨーロッパの問題をまったく別のものにすることができるだろう。
日本や支那の政策には異国的なものに対する深い嫌悪が根を下ろしているにしても、
両国の制度にこのような変化が起こることがありえないとは言えない。
彼らも人間であり、人間のやることに不変のものはない。
彼らが自発的にやろうと欲したら、どんな極端なことでもとことんやれるのである。
例えば隣国の襲撃が頻繁に繰り返されると、
一握りの異国人のために多数の国民が不安に陥ることがないように
日本人は防止する方法を考えざるをえないだろう。
これがヨーロッパの形式の軍艦を作るきっかけとなり、これらの軍艦から艦隊が生まれ、
その次には、たぶんこの方策の成功は、
人類の絶滅に役立つ他のヨーロッパ文明の技術を日本人が採用することとなり、
わがピョートル大帝のような飛びぬけた天才がいなくても
情勢の推移によってそれが実現するであろう。
日本側がただ招聘する気にさえなれば、
ヨーロッパの隅々からでも大勢の先生方が飛んでくるであろう。
785:ゴロウニン
06/07/28 11:08:49 0
それゆえに、この公正で尊敬すべき国民を、
いうなれば刺激すべきではないと私は思う。
もし思いがけなく何らか余儀ない理由により他の行動に出ざるを得ないときには、
あらゆる手段と力を傾注し決然と行動すべきである。
すなわち事態を短期間のうちに完結することである。
私は、日本人や支那人がヨーロッパの様式を取り入れ、
我々の世代にヨーロッパの諸国に危険な国民になれるとは思わない。
しかしそれは早晩起こりうることである―
(ゴロウニン〈ロシア士官の見た徳川日本〉から)
これは、1811年に日本に抑留されたロシア人ゴロウニンが、
自分の体験をもとに書いた文章だが、
その後二百年間の東アジアの歴史を大筋で正しく予測していると思う。
786:世界@名無史さん
06/07/28 19:10:27 0
>>765>>766>>780
身に着けているものは腰蓑だけ。
穂先が石で出来た槍を手に狩猟生活をする黒人。
これを見て微笑むB.ラッセル。
スーツを着、片手にケイタイ。
PCを使って仕事をする黒人。
これを見て憎悪の表情を露わにするB.ラッセル。
つまり、こういう事でしょ?
787:世界@名無史さん
06/07/28 21:51:03 0
・うわべと本音の使いわけは、外国人にとっておおいなる障壁。
・男性は感情的衝撃を受けると、ひきこもって内向的になってしまい、情緒を
わかちあえなくなってしまう。それはたぶんプライドなのである。彼らは小さい
ときから感情や弱さを表に出さないように訓練されているから。
・彼らは性的に抑圧されていて、女性に近づき、つきあい、一緒に寝るという
自信がない。
・子供のことをすべて母親任せにするのは父親としてごくあたりまえ。
・外国人には入られたくないし、自分たちの社会にも入りこまれたくない。
・「大陸人」を絶対に信用していない。
・この島のなかにいると安心感、つまり守られている感覚に浸れる。
・相手のことをどう思っているのかまったくわからない。面と向かって正直な
人間なんて見たことがない。いつもにこやかで丁寧なのだけど、本心は全然
違うところにある。
・とくに敵対的ではないが、かといって人に温かいというわけでもない。
・彼らは感情を絶対に爆発させず、だからアルコールを飲まないとリラックス
できない人も多い。かわいそうですね。「一杯」に加わらないと、どこか悪い
のかと思われたあげく、座を白けさせることにもなりかねない。
『裸にされたイギリス人 在英外国人が見た英国像』(キャスリーン・マクロン、
草思社)
788:世界@名無史さん
06/07/28 22:52:22 0
日中両国の歴史学者の主張を聞いたら、
大概の外国人は南京大虐殺があったと思うだろう。
789:世界@名無史さん
06/07/28 23:29:50 0
>>787
画面をスクロールして全部読み終わるまで、外国人が見た日本人の事だと思ったよ。
790:世界@名無史さん
06/07/29 14:45:48 O
>>789
あぁ、全くだ
791:世界@名無史さん
06/07/29 15:30:05 0
「彼等は、感情を表わすことにはなはだ慎み深く、胸中に抱く感情を
外部に示さず、憤怒の情を抑制しているので、怒りを発することは稀で
ある・・・互いにはなはだ残忍な敵であっても、相互に明るい表情を
もって、慣習となっている儀礼を絶対に放棄しない・・・胸中を深く
隠蔽していて、表面上は儀礼的で鄭重な態度を示すが、時節が到来して
自分の勝利となる日を待ちながら堪え忍ぶのである」
BY イエズス会宣教師アレッサンドロ・ヴャリニャーノ
792:世界@名無史さん
06/07/29 15:40:44 0
ロシア、フランス、ドイツによる「三国干渉」という威嚇にあって、
日本政府はしぶしぶ旅順と遼東半島を返還した。だが、このことで、
日本政府は捲土重来の決意をいっそう固めただけだった。林男爵の
次のような苦々しい決意に共感しない者は、日本政府のなかにほとんど
いなかったのだ。
新しい軍艦が必要ならば、われわれはどんな犠牲を払っても建造しなければ
ならない。わが陸軍の組織が不備だというなら、ただちに改善にとりかか
なければならない。必要なら軍事制度全体をも変更しなければならない……。
現在、日本は平静を保ち毅然として身を処し、外国から向けられた疑惑を
晴らさなければならない。そして、そのあいだに国力の基礎を固め、東洋に
進出する機会を待つのだ。その機会はきっと到来する。その日がきたとき、
日本は国としての運命を決することになるのだ……。
復讐のときは10年後にやってくる。朝鮮および満州にたいする日本の野心が
ロシアのツァーリのそれと衝突したのである。
ポール・ケネディ『決定版 大国の興亡(上)』(草思社)
793:世界@名無史さん
06/07/29 16:53:32 0
ところで戦国時代、カソリックの連中が50万もの女性を含む日本人を奴隷として欧米に強制連行、
それに関白切れちゃってついにはカソリック弾圧に至った資料があるはずだが
別スレにあったやつ、もう誰かあげちゃった?
794:世界@名無史さん
06/07/29 17:02:21 0
それは日本人が日本人を捕まえて奴隷として西洋人に売った事に太閤が怒った。
その書き方だと西洋人が日本で奴隷狩りしたみたいじゃないか。
795:世界@名無史さん
06/07/29 18:56:39 0
関連過去ログ
スレリンク(whis板)
∂外国から見た諸国∂
796:世界@名無史さん
06/07/30 00:38:11 0
戦国時代に米国に強制連行?
797:世界@名無史さん
06/07/30 01:48:39 0
>>793
とりあえずあげてくれ。
798:世界@名無史さん
06/07/30 02:04:36 0
マイムルグのことだな、きっと。
799:世界@名無史さん
06/07/30 02:38:20 0
スレリンク(whis板)l50
ここにあったぞ、その話題。
800:世界@名無史さん
06/07/30 03:44:07 0
800ゲット
801:世界@名無史さん
06/07/31 21:10:36 0
日本文明の特色の中には、世界と接触すると生き残れないようなものが多いということを、日本人は本能
的な潜在意識の中で感じ取っているようである。天照大神や神道の神話、神代からの皇統、日本の特異性、
皇道、日本史として教えられている物語、―これらは日本人を興奮させるものであるが、近代的世界の
懐疑的雰囲気にひとたび触れれば、変化と衰退は免れない。日本精神は新しい西洋の自由な思考の世界では
落ち着く場所がない。大企業を動かすビジネスマンは、夜オフィスから帰宅後、茶道―内容を欠いた途方
もない様式の儀式―の中で自分の近代的自我を忘れようとする。それと同じように、民族としての日本人の
個性は、鎖国時代の再現を求めて駆り立てられているように見える。日本民族はもう狭い島国に閉じこもって
は生きていけない。それで、自給自足の可能なより広大な地域を探し求め、戦いとろうとしているのだ。
・・・戦略的近視眼よりも心理的な視野の狭さが、日本人の致命的欠陥である。過去20年間、日本の軍人は
徹底的に中国研究をしてきたが、結局のところ彼らは中国人を理解していない・・・自分たちの誤りを認め
ず、その失敗の原因を米英が中国に送っている緩慢な援助のせいにしている。彼らは中国を軍事という狭い
観点からしか見ようとせず、中国問題の全ての側面を誤解している。彼らは複雑に交錯した政治問題を、
単純な軍事問題に還元してしまった・・・軍事面での勝利は、困難な政治問題への安易な導入部でしかない。
「銃剣を用いればいかなる事も可能であるが、その上に座り続けることだけはできない」というビスマルク
の言葉を、日本の将軍たちは忘れたのだ。5年にわたる勝利に次ぐ勝利で、中国の占領地区にいる日本人は
いまだに「銃剣の上に座り続けて」いる。
・・・この論旨のどの箇所についても、敵国日本の扱いに関して寛大な措置を申し立てている、と受け取られ
るのは著者の本意ではない。ここで繰り返さなければならないが、日本の将来を論じ始める際の唯一の条件は、
全面降伏と完全非武装化なのである。
米特派員ヒュー・バイアス『敵国日本―太平洋戦争時、アメリカは日本をどう見たか?―』(1942年)
802:世界@名無史さん
06/07/31 22:16:04 0
ラフカディオ・ハーンが、日本は“鏡”のような国で、じっと見れば見るほど
自分自身の姿が浮かんでくる、みたいなことを書いていたそうな。
日本について語る外国人は、無意識のうちに自分の内面を吐露している。
さらに付け加えるなら、日本について書いている悪口は、彼等自身にも
そっくりそのまま当て嵌まってしまう場合が多い。
803:世界@名無史さん
06/07/31 22:36:29 0
要約しました。
日本の悪口を言う人間は、その人間が劣っているからだ。
日本は偉大にして素晴らしい国なんだウヨ。
804:世界@名無史さん
06/07/31 23:24:59 0
いきなりなんでファビョってるんだ?
805:世界@名無史さん
06/08/01 07:02:04 O
夏だから。
806:世界@名無史さん
06/08/01 15:12:25 0
英国人エリートのアジア観
URLリンク(bontv.web.infoseek.co.jp)
今回は「エコノミスト」誌の香港・中国特派員の、ドミニクと言う人のスピーチ
があった。
テーマは「中国大陸における都市部と地方の経済格差について」。
その後、「北京でのオリンピック開催は是か非か?」というテーマでの会員同士の
ディベートがあってなかなか盛り上がったのだが、私はちょっと引っかかる物を
感じていた。
帰りの車の中で夫に、「あのディベート聞いててどう思った?」と聞いてみた。
彼曰く「ちょっと、Condescendな感じだった。」
そう、私が言いたかったのは正にその感じなのだ。
「Condescend」は日本語では一語で言い表す適切な言葉が無いんだけど、
「自分達よりレベルの低い立場まで下りていって何かしてやる」という感じ。
威張らずに目下の立場に立ってあげるという意味では悪いとも言い切れないけれど、
「Condescend」な言動の背後には、確実に優越的な立場(或いは単なる
優越感)が存在している。
807:世界@名無史さん
06/08/01 15:13:17 0
(中略)
中国の(発展途上国の・非西欧社会の)目線まで下りていって「あげている」
という優越感が滲み出てしまう英国人も居れば、そうでない英国人も居る。
それでも一般的に見ると、前者の方が多数派であるのは否定できない。
日本人が日本以外のアジアの国に対して発言をする時も、一見友好的に見えても、
単なる優越感からくる寛容さでしかなかったりする事が多いのだが、西洋人の場合、
第三世界とそこに住む人間を、全く純粋に「研究対象」として観察し意見を
述べている様な、体温の低さを感じる事がある。
何と言うか、珍種の動植物の生態研究をしてるみたいな感じ。興味も愛着も
特別な思いも、それはたっぷりあるのだろうけど、その中に分け入っていって
一体になりたいとか、毒を食らわば皿までの感情ではないのだ。
808:世界@名無史さん
06/08/01 15:17:09 0
205 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/07/07(金) 00:30:03 ID:Pov1Kggj
>>193-194
まさにその通りだと思うよ。人類学と霊長類学(サル学)は
英語などでは全く同じ単語(anthropology)で表されることを
思い出してみればよく分かる。特殊なポリス的人間の営みを分析する
古代ギリシア以来の古典的政治哲学の埒外の人間集団については
サルの群れの研究と同じ方法で「観察する」のが西洋的知性の本来の伝統。
今ではアメリカ式の現代政治学が政治学本流ということになっているので、
「北朝鮮の政治」なんてものまで一応政治学で扱えるようになっているが、
本来はどう見てもサル学の対象というのがモンテスキュー以来の伝統だな。
809:世界@名無史さん
06/08/01 20:57:56 0
欧米人がよく日本のことを“異質”だというけど……そういう話を聞くたびに
そんなことはない、と思ってきたけど、最近やっぱり欧米人の主張のほうが
正しいのではないかと思うようになった。
810:世界@名無史さん
06/08/01 21:41:45 0
疲れてアイデンティティを喪失してるんじゃね
811:世界@名無史さん
06/08/01 22:42:54 0
東洋人の心は入り組んで迷路のようになっており、それに立ち入って調べようと
しても無益なことである。諸君は諸君で、議論のときにはいつも率直で正直で
いるのがよい。いかに努めようとも、諸君は、彼らのような複雑な柄模様を
編み上げることはけっしてできないであろう。そこにはつねに、西洋人が
入りこむことをためらう欺瞞の領域があるだろう。それはちょうど、自分より
何倍も金持の男とポーカーをするようなものである。したがって西洋人に
とっては、つねに真理―それを費消するにあたっては、彼に十分の貯えがある
―に忠実であることが賢明である。彼の行動はいずれにしても誤り伝えられる
であろう。だがもしその行動が論証可能な真実に基づいているならば、それが
誤伝であることはもっとも教育のない者にとってすら明らかとなる。
H・ニコルソン『外交』(東京大学出版会)
812:世界@名無史さん
06/08/01 23:32:26 0
>>810
欧米と日本の間に共通点なんてあるのか?
813:世界@名無史さん
06/08/02 02:22:50 0
共通点がうんたらかんたらとか、向こうにとっての「異質」とか気にする時点で
814:世界@名無史さん
06/08/02 03:30:59 0
「日本人は自己をさらけ出すのを嫌う」 D・C・バーランド
「日本人は自己をさらけ出すのが好きである」 ルース・ベネディクト
…どっちやねん!
815:世界@名無史さん
06/08/02 05:36:34 0
外国人の誤解と偏見に満ちた日本像とか日本観が如何に形成されるのか興味が湧くな。
特に、学者が書いたものには参考文献ぐらい付くんだろうから、彼らが何を見て与太飛ばしてるのか
知りたくなってきたw
816:世界@名無史さん
06/08/02 08:26:50 0
>>815
ヤシらの願望からきてるんだろw
「東洋人は自分たちより劣った、奇妙な存在であってほしい」
と考えてるんだろうなw
欧米人には自分が持っている日本に対する先入観が裏切られると
不機嫌になるヤシが多いからな。
逆にヤシらの先入観にあうことを言ってやると、それが嘘であっても
大喜びするのさ。
817:世界@名無史さん
06/08/02 09:42:29 0
まるでネトウヨ嫌韓派だなw
818:世界@名無史さん
06/08/02 10:06:06 0
>>815
>外国人の誤解と偏見に満ちた日本像とか日本観
塩野七生のヨーロッパ関連の本と同じようなものでは?
彼女の著作だってヨーロッパ人から見たら間違いだらけだろうし。
欧米人の場合、日本語の文献が読めないので、英語文献だけを参照に
して日本に関する著作を物す、なんてパターンも多いしね。
819:世界@名無史さん
06/08/02 10:45:36 0
まあ日本は非ヨーロッパで唯一先進国の仲間入りした国だからな。
不可解なところがあるのだろう。
ただ産業革命を研究する上で日本は興味深いとは思うがね。
820:世界@名無史さん
06/08/02 11:49:42 0
今、『ギリシャ・ローマの戦争』(ハリー・サイドボトム、岩波書店)
を読んでるんだけど、こんな記述があった。
カルタゴ人を「東洋人」―臆病な野蛮人―として描写するにあたって…
海岸の商港に生きる人々であるがゆえに、カルタゴ人は貪欲で嘘つきな
者とされた…カルタゴは、女性的なものと見なされた…カルタゴの男は、
女のように寛やかな帯のない服をまとい、性欲を抑制する力に欠けていた。
…そして、彼らが野蛮であり、他者であるということの究極の「証拠」は、
彼らが犬を食用に供しているという通念であった。
カルタゴ人に関するネガティヴな民族誌的なイメージは…ある程度は
空想に基づいて(彼らが犬を食さなかったことはほぼ確実である)作り上げられた。
そうしたイメージは、その逆を示すような証拠があっても生き続けた。
821:世界@名無史さん
06/08/02 11:50:44 0
ギリシャ・ローマ人は、自分たちの敵が、現実には変わっていったのに、
変わらないままであると考えたがったのである…4世紀までに、ゲルマン人は
以前より少数の、より大きな部族に組織されていた。農業の集約化は、
人口の増加と経済の成長をいやが上にも促進した。ゲルマン社会は政治的な
集権化と社会的な階層分化を押し進め、比較的安定した王朝と「生成さなかの
貴族層」のような戦士中のエリートを出現させた。こうしたことによって、
部族民に対して行使される強制権が拡大し、それにより戦闘に際して行使
されうる指揮権と統制権も増大したらしい…しかし、現存するローマ時代の
文献史料から、こうした推測を立証するのは困難である。これらの史料に
おいては、ゲルマン人は相も変らぬゲルマン人のままであった。
※結局、人間の性質というのは古代から進歩していないということかね。
日本人もいずれはこうなるんだろうな。
822:世界@名無史さん
06/08/02 14:52:23 0
>>818
>欧米人の場合、日本語の文献が読めないので、英語文献だけを参照に
>して日本に関する著作を物す、なんてパターンも多いしね。
評論家とかならそれでもいいけど、歴史学者がそんな知的怠慢、知的不誠実だと
困るよなあw塩婆は間違ってること書いてるかもしれないけど、少なくとも
欧州人と同じ土俵(同じ文献を見て)で書いてるんだし。
系譜学的に日本に関する言説の源流たどっていくとか、そういう研究はないのかな。
それは「オリエンタリズム」的言説が如何に形成されたのか、と換言できるのかもしれんが。
823:世界@名無史さん
06/08/02 17:23:20 0
>>822
まあ世界で流通している文献の量が圧倒的に違う事もある。
まだ日本や中国に関する資料は未整理だし、トンデモ、デムパも多い。
18,19世紀でもヨーロッパの学問ではそういうデムパもけっこう多かったが
今は日本や中国がそのような時代に当たるのではないかな?
研究する人だって思い込みや主観からは逃れられないけど、世代を重ねる事に
よってそういったトンデモなんかは淘汰されていくと思うし。
まだ研究対象としての歴史が浅いんだよ、たぶん。
824:世界@名無史さん
06/08/02 18:03:34 0
外国人の日本論は非常に直截・辛辣で、心底日本人として凹むものが多い。
でも知的な鍛練として日本の見えない部分が見えてきて、やはり勉強になるね。
825:世界@名無史さん
06/08/02 19:52:26 0
>>824
見えている人には見えているんだろうと思う。そういうのは後世にも
残っていくだろう。
日本人でも日本の歴史を学問的に把握できていない、あるいは
政治的干渉が多くてできかねる部分もあるからね。
海外の学者ならなおさら適格な判断が下せないのは仕方ないと思う。
826:世界@名無史さん
06/08/02 21:22:55 0
>>752
>日本の遅咲きの封建主義の過酷な抑圧は、現代の日本に精神的かつ社会的な
>深い傷痕を残しており、その一見平穏かつ整然たる外観の内側、底知れぬ暗部に、
>暴力と、病的興奮(ヒステイアリア)と、獣性が鬱積している
『十字軍の思想』(山内進、ちくま新書 P.227)
かつて丸山真男は日本的なるものを無体的な「古層」と理解し、常に執拗低音
として流れ、何かがあると表面に突出すると指摘した。この指摘は傾聴に値する。
しかし、意味合いは異なるとはいえ、この種の現象は何も日本だけに認められる
わけではない。十字軍思想という執拗低音は、西洋とくにアメリカではいまも
なお健在だと私は思う。
827:世界@名無史さん
06/08/02 21:57:34 0
>>752
そこのページをざっと読んでみたが「NASAはアポロの月着陸がウソである事を隠してる」とか書いてあって吹いた
828:世界@名無史さん
06/08/02 22:40:57 0
国際関係における異質論について
URLリンク(www.mof.go.jp)
当時決して大きな問題ではなかったが,日本に対する異質性についてのヴェブレンの
議論を見てみることにしよう。日露戦争の勝利以降,日本は「非西欧」の国として
唯一「強国」となったという事情も作用し,日本の異質論についても,かなり
広汎に存在した。ところがヴェブレンは,日本の異質性を完全に否定はしなかったが,
その全てを異質性で説明することは誤りであると説いたのであった。つまり,
完全に異質的なものはまず成功しないし,また,成功が異質なものをより一般的な
ものにするという作用が,近代産業社会には存在するという点を認め,日本の
場合にも,独特の国民性とも言うべきものが存在するが,それだけに捉われる
べきではないと述べたのであった。しかし,それと同時に,近代化への飛躍度,
速度などの事情が,しばらくの間,独特なものを産み出すことをヴェブレンは
指摘している。それはたしかにタイム・ラグの問題だが、だからといって無視
または軽視すべきではない。
829:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/08/02 23:23:29 0
>>824
>外国人の日本論は非常に直截・辛辣で、心底日本人として凹むものが多い。
現代の日本人を相手にフィールドワークを行っている研究者の著書でも、わ
ざわざ話をさせておいて「ごまかしている」などと批判したものが多い。
その「ごまかしている」点こそ重要だろうと思うのですが。
それに、あんな書きぶりでは、聞かれた人々ももう話したくなくなる筈。
その結果、ますます理解し難くなるのではないかと思われますね。
(フィールドワークの対象が研究者に限らず、寧ろ学会外の一般人が多い事
も考慮して、批評はしても彼らの対応自体への批判は避けるべきでしょう。
日本文化・社会を論じる前に、日本人的対応を学べと。結果無理解にも繋がる)
830:世界@名無史さん
06/08/02 23:47:38 0
URLリンク(members.jcom.home.ne.jp)
日高義樹氏:ドイツと日本に民主主義を教えたと主張するアメリカ人がいます。
今度は中東に民主主義を教えたいと考えている……?
シュミット氏:それはばかげた比較だ。徳川の統治2世紀半、明治維新後の
1世紀半という長い歴史を持つ日本とイラクを比較するのはばかげている。
ドイツの歴史も、歴史のないイラクとは全く異なっている。
イラクは植民地勢力によって作られた人工的な国だ。
彼等は1919年にオスマントルコ帝国を滅ぼし、まず保護領を作った。
1945年以降は、あきらめ国家を作った。
それが歴史の全てだ。
日本やドイツと比べても意味がない。
831:世界@名無史さん
06/08/03 00:09:27 0
>>815
ウォルフレンが参考文献としてあげていた本のひとつにこれがある。
URLリンク(www.isis.ne.jp)
ヘルマン・オームス『徳川イデオロギー』1990 ぺりかん社
Herman Ooms : Tokugawa Ideology 1985 黒住真・清水正之・豊澤一・頼住光子 訳
オームスは闇斎こそは徳川イデオロギーの最も重要なところを用意したと言っている
ちなみに、オームスはもう一人、鈴木正三をあげている。正三は家康の家臣の
鈴木重次の長男に生まれた禅僧で、仮名草子の作家としてスタートを切るのだが
大坂夏の陣のあとに旗本となって神田駿河台に住み、そのころまったく冴えなかった
仏教思想をなんとか浮上させようとした。その禅風は「仁王勇猛の禅法」と、
その念仏は「果たし眼の念仏」とよばれ、ぼくはかなり好きな禅僧なのだが、
オームスが言うような意味で徳川イデオロギー形成に寄与したというふうには
おもえないので、割愛する。
(中略)
附記¶本文にも書いたようにヘルマン・オームスの分析は、いまなお議論の
渦中にある。あまりにも安易に、また楽観的に徳川の社会思想を見ているの
ではないかという批判も少なくない。その議論がどういうものであるかは
『シンポジウム「徳川イデオロギー」』(ぺりかん社)を読まれるとよい。
832:世界@名無史さん
06/08/03 00:58:46 0
>>819
まるで韓国が先進国ではないような言い方だな。
世界第10位の経済大国だぞ。
833:世界@名無史さん
06/08/03 01:19:19 0
韓国は一応陸軍50万を擁するアジアでも有数の陸軍国家。
834:世界@名無史さん
06/08/03 01:30:09 0
欧米人が書いたものを読んでいると、中国・朝鮮半島の文化が日本に与えた
影響は語られても、その逆はほとんどない。
日本人がつくった西欧翻訳語がなければ、現代の中国語や韓国語は成り立たない
んだが。
あと、日本の朝鮮半島・台湾の植民地統治の実績を認めることも非常に少ない。
835:世界@名無史さん
06/08/03 02:04:47 0
外国人の書いた日本の歴史をみていつも思うことは、最初から
日本が日本人による単一民族国家と見なしていること。
古代の日本は諸民族が争って、最終的に天皇家が日本列島を征服して
同化していったという視点が抜けている。
いわば日本の歴史とは、メソポタミアで幾多の民族が勃興して最後には
アラブ人となっていったようなモノなのにな。
836:世界@名無史さん
06/08/03 02:20:56 0
>>831
「徳川幕府の支配イデオロギー供給源=林家に始まる儒教特に朱子学」
という旧通説のゴリゴリの固定観念を打破するネタとしては面白いけどね。
これは水戸学や皇国史観の評価と絡んで扱いが厄介なものなので、
外国人ならではのしがらみの無い強力なアタックはとりあえず歓迎というところだろう。
俺は、徳川幕府の武士支配思想の真のバックボーンは
明らかに仏教それも浄土教だと思っているけどね。「武士といえば禅だろ?」
というステレオタイプと儒教重視が二重に絡んで浄土教は不思議と等閑視される。
徳川氏の旗印が「厭離穢土欣求浄土」と浄土教の教義そのままであることや
徳川家の菩提寺は浄土宗なのはほとんど常識に属する話なのだが。
837:世界@名無史さん
06/08/03 02:30:41 0
>>834
「近代日本が東アジア圏広域に強い文明的影響を与えた」という命題、
さらには「日本は明治時代に確実な近代化を始めた」という命題自体が、
欧米人にとっては本音レベルではどのような種類の話であっても
絶対に承服し難いものなんだよな。ここが欧米人の日本人論の真の限界だろう。
アメリカの政治学学説でも
「日本はマッカーサーにより近代化されたんだよ説」-A説(ライシャワー説)
「まだ日本は近代社会ではないんだよ説」-B説(修正主義説)
の2つしかない。明治大正日本の近代化への苦闘は
科学技術導入・軍備拡充の側面を除いて全て無視される。
838:世界@名無史さん
06/08/03 03:40:15 0
>>837
>明治大正日本の近代化への苦闘は
>科学技術導入・軍備拡充の側面を除いて全て無視される。
政治思想史的な見方でも、天皇制、国家神道、軍国主義、家父長絶対の封建制の残滓など
と言ったお決まりのフレーズで、戦争中のプロパガンダの焼き直しばりに、やはり日本は非近代的、
非民主的な民族という結論が用意されてるね。大正デモクラシーなんて無視か、全く評価しないしw
>「日本はマッカーサーにより近代化されたんだよ説」-A説(ライシャワー説)
という虚構を維持するためには、戦前の日本の近代化への苦闘は無視しないと都合が悪いのかね。
日本の近代化、という命題に対しては、中国人のほうがよほど真摯に向き合ってると感じる。
839:【Summer/ p29bff8.kobeac00.ap.so-net.ne.jp/Vacation】
06/08/03 06:38:04 0
840:世界@名無史さん
06/08/03 08:50:26 0
>>837
>欧米人にとっては本音レベルではどのような種類の話であっても
>絶対に承服し難いものなんだよな。
なぜそれを認めたくないの?
841:世界@名無史さん
06/08/03 08:58:37 0
>>
欧米=白人>>>>>越えられない壁>>>>日本=非白人
と思ってるから
842:世界@名無史さん
06/08/03 09:03:19 0
>>838
その誤解がイラクでの失敗を生んだんだろうね。
戦前と戦後の日本の国内体制の連続性を理解していれば、
少なくともあの局面で日本を引き合いに出すというセンスは
出てこないと思うんだけど。
843:世界@名無史さん
06/08/03 10:00:52 0
結局上から見下した視点からの物言いしかないんですかねぇ。
しかもそれを有りがたがって受け入れて、自分は他の日本人とは違うと思いたがる。
そういうところにこの手の物の需要があるんですかね。
844:世界@名無史さん
06/08/03 10:11:02 0
実証的な研究の成果や、それを援用しての論なら受け入れるに吝かではないけど
適当な話が多いもんなあw
845:世界@名無史さん
06/08/03 10:19:57 0
>>838
>日本の近代化、という命題に対しては、中国人のほうがよほど真摯に
>向き合ってると感じる。
マジ?中国人のことを見直しちゃったな。彼らは中華思想に凝り固まって、
日本人の業績なんか認めないのかと思っていた。
>>842
アメリカは昔、南ベトナムでも同じ過ちを犯してる。日本で農地改革が
成功したのに気をよくして、南ベトナムでも同じことをやろうとしたが
見事に失敗。歴史から全然学んでないね。
846:世界@名無史さん
06/08/03 10:39:26 0
日本の農地改革は、内務省が内案として持っていたのを
GHQ様の威を借りて断行したものだが。
847:世界@名無史さん
06/08/03 10:58:34 0
>>838>>841
でも欧米人は同じ非白人でも中国人のことは日本と逆に過大評価したがる。
「中国ほど学生が新しい思考様式に関心を寄せている国はない」
「保守思想も、知的で思慮深く因習に縛られていない。中国人は日本人
よりはるかに大きな変化を遂げるであろう」
「中国人は妥協を愛し輿論に従い争いを発展させない習慣がある」
「中国は栄華を極めた11世紀から17世紀にかけて、世界最大の艦隊を
保有し、高い経済力と技術力を備えていたにもかかわらずヨーロッパ人
と違い、ひとつの民族も文明も滅ぼすことはなかった」
などなど。
848:世界@名無史さん
06/08/03 11:06:42 0
まあいい商売相手だし。リップサービスってやつ?
849:世界@名無史さん
06/08/03 11:31:33 0
>>837
今の欧米人を見ていると、明清代の中国を連想してしまうんだよなあ。
過去の栄光にしがみつき、西欧文明に対して遅れをとっていることを
認めようとしなかった。
対照的に、西欧人は中国語の学習を強化し、中国語の辞書をつくり、
『大清律令』の翻訳も行った。
「彼を知り己を知れば、百戦殆からず」という孫子の言葉は活かされなかった。
850:世界@名無史さん
06/08/03 11:58:04 0
>>847 全部現実と逆じゃないか
851:世界@名無史さん
06/08/03 14:28:11 0
>>846
>日本の農地改革は、内務省が内案として持っていたのを
>GHQ様の威を借りて断行したものだが。
日本国内の勢力がGHQの威を借りて断行といえば、国語改革とかもそうだな。
自分たちが(一部の)日本人にいいように利用されていたとは、
欧米人は決して認められないだろうけど。
852:世界@名無史さん
06/08/03 14:37:24 0
感覚的なもの言いで悪いが
アメリカ人=田舎者
ヨーロッパ人=ヒッキー
というイメージが似合うと思う。
853:世界@名無史さん
06/08/03 17:06:20 0
URLリンク(sp.mt.tama.hosei.ac.jp)
Duncan McCargo,“Contemporary Japan”を読んで
しかし、本人が、「序文と謝辞」の中で「日本語についての学術的な知識を
習得しなかった」と書いているように、日本語については、おそらく話せは
しても読むことはできないようです。この点は、本書の限界となっていますが、
これについては後ほど触れることになるでしょう。
(中略)
この歪みの一例は、三里塚闘争が過大に評価されていると思われる点です。
この運動については、このわずか200頁ほどの本の中に、152頁から154頁まで
3頁にわたって断続的に出てきます。これはおそらく、D・E・ApterとN・
Sawaによる、“Against the State:Politics and Social Protest in
Japan”という立派な本に引きずられた結果でしょう。
このような「新左翼運動」への過大評価によって、マッカーゴ氏はさらなる
誤りを犯すことになります。それは、60年安保闘争がこのような新左翼運動に
主導されていたかのような思い込みに捕らわれてしまったことです。彼は次の
ように書いています。
「日本の新左翼の絶頂期(The heyday of the Japanese New Left)に、
この抵抗闘争は日米安保条約の改定に反対して、武装闘争(armed straggle)
に専念するグループと共に、数多くの学生(急進的なものも急進的でないものも)、
知識人、大学教授、主婦、女優、労働組合員を結集し、数百万の人々を動員した。」
(p.152)
60年安保闘争について知る日本人なら、誰でもこの記述の誤りに直ぐ気が付く
でしょう。60年安保当時、「新左翼」という言い方はありませんし、またこの
運動の一部には彼らの先輩が加わっていたとはいえ、それは学生の一部に過ぎず、
運動全体が彼らによって主導されていたわけでもありません。したがって、
安保闘争を「新左翼運動」の「絶頂期」などと評価することはできません。
しかし、日本についての実際の知識が少なく、主として英語文献で知識を得た
マッカーゴ氏は、ここでの誤りに気が付かなかったわけです。
854:世界@名無史さん
06/08/03 17:07:51 0
この他、本書には、かなりの誇張ではないかと思われる記述や、首を傾げたく
なるような部分もあります。これらは、完全な誤りだとはいえませんが、我々
日本人からすれば、いささか違和感のあるものとなっています。
たとえば、「昼食時間内(during the lunch hour)に行われるストのような
無害な行動によって賃上げ要求を行う、儀式化された『春闘』」(p.52)、
「日本社会の性道徳は高くない。実際、婚前の性交渉は普通で、日本の男女の
多くは婚外の不倫や密通を求めて」おり、「いわゆる『ラブホテル』(時間で
部屋を貸すけばけばしい建物)は、日本中に広まっている」(p.63)、
「記者クラブは『スクープ』を手に入れることから構成員を妨げる内規を
持っている」(p.144)などという記述です。かなり誇張されているように
思われますが、完全に誤りだと言い切れないのが残念です。
同様に、「大学生は、高等教育での年月を高校での猛勉強に対する褒美であり、
職場に入っていく前の休息と回復の期間と見なしている。大学生は、一般に、
授業の間は眠っており、試験にはまじめに取り組まず、ほとんど全てが卒業
していく」(p.132)というのもあります。まあ、大学生の皆が皆「授業の間は
眠っている」わけではありませんが、これも完全に誤りだとは言い切れないと
いう点で、複雑な思いがします。
855:世界@名無史さん
06/08/03 17:09:00 0
また、「日本の民族主義的な『国際化論者たち』は、左翼の平和主義的な国際
主義者のお株を奪おうとしたが、完全には成功しなかった」(p.179)と、
中曽根氏のような「民族主義者」による「国際化」論を解説し、「EUは、
多国間システムを弱めようとするアメリカからこれを保護するために日本との
2国間関係を強めようとしてきた。しかし、日本はもっぱらアメリカとの関係
に専念しており、このような展開は実行困難になっている」(p.180)として、
アメリカ一辺倒の日本の外交姿勢を批判しています。
そして、「日本はもはや、他のアジア諸国が見習うような理想的なモデルとは
見られていない」「日本は復活する中国という予測に直面している。中国は、
日本が今も抱き続けている地域的リーダーシップという考えを完全に降り崩す
だろう」(p.181)と、将来における中国の台頭と日本の後退を予測しています。
856:世界@名無史さん
06/08/03 21:55:32 0
天皇陛下は、「現人神」とも呼ばれ、キリスト教における神(GOD)の
ようなものだ、などと言い出し、その考えを海外にまで宣伝したのは、
浄土真宗の信仰を持ち東京帝国大学で宗教学を教えていた加藤玄智です。
彼は、明治45年に『我が国体思想の本義』という本をだして、古来か
らキリスト教における神の位置を日本では天皇が占めていた、という主張
を始め、さらに英語の本まで刊行して、その考え方を海外にまで宣伝します。
(元々の加藤の意図は、合理主義を持ち出して神道を批判するアメリカ人)
(に対して、その批判を抑えること)
この加藤の主張は、D・C・ホルトムによってアメリカ人に紹介され、
人間と絶対神を同一視するなんて、とんでもない奴らだというイメージを
広めてしまいました。
また、加藤は、英文で書いた本の中で、神道を「宗派神道(Sectarian Shinto)」
と「国家的神道(State Shinto:国家神道)」に分類し、さらに、「国家的神道」を
「神社神道」と「国体神道」に分類しています。
これら加藤の著作は、D・C・ホルトムの神道論に大きな影響を与えています。
そして、GHQの民間情報教育局で宗教改革を担当したW・K・バンスは、
ホルトムの本によって神道について勉強し、「神道指令」を作成しました。
結果として、加藤玄智の主張した「現人神」論は、ある意味、GHQの
「お墨付き」を得て、戦後の日本人に宣伝されることに、、、orz
以上、『「現人神」「国家神道」という幻想』という本を参考に書いてみますた。
857:世界@名無史さん
06/08/04 01:43:15 0
米国の National Security Agency の公開文書
〈UFO Hypothesis and Survival Questions〉の一節で、
仮に高度文明と接触した場合の生き残り手法として、日本の開国が引き合いに出されている。
URLリンク(www.nsa.gov)
5.UFOは地球外知性に関連
a.略
b.略
c.一部の民族は科学技術や文化が他の国家より劣っていながら生き残った
―独自性を保ち続けた―彼我の差を埋めたのである。
日本民族はそのようなサバイバルの達成に必要な手段の優れた実例を、我々に教えてくれる。
(1)彼我の優劣をつける長所と短所の性質を全面的かつ率直に認める。
(2)貴賎上下の別無く挙国一致して、異国文化にあたる。
(3)相手側との交渉は高度に制御・限定し、外来者にとっての利益の提供は、
状況上絶対的に強制されることだけにとどめる。
(4)だが、相手国民に対して行儀正しく友好的な姿勢を保つ。
(5)相手国の市民に関するあらゆること―
その科学技術上文化上の長所短所を、国を挙げて熱心に学習する。
これは選抜された集団や個人を相手国へ送ってその一員となり、
他の敵対国との戦争に際しては協力援助することまで意味する。
(6)相手国民の長所をできるだけ多く採用し、可能な限り迅速に実行する―
その一方では、新知識の増大分を己の文化的鋳型にはめ込んで、独自性の保全に努める。
858:世界@名無史さん
06/08/04 10:27:47 0
>>760
英国の同僚が言っていました。
「日本の人はエモーショナルだねえ。あんなにすぐに感情を出して。子供っぽい」
日本人の顧客と会っていると、機嫌がいいのか、提案が気に入ったのか、疲れて
いるのか、全部見えると言うのです。
英国人は常に淡々としていて、何を考えているのか分かりません。人の話を
聞いているときにも、感情を露にするということがないので、どういうつもり
なのかを、彼らは、結論が決まっていても、最後まで何も言いません。
(中略)
日本の人は分かりやすい。動揺しているところが見える。分からなくて
知ったかぶりしている様子が見える、と英国の同僚たちは口を揃えます。
ということは、日本人は、だましやすく、だまされやすいと言えます。
「言いたいこと『全部』言えるスキル 『何も言えなかった』私が金融の戦場・
シティーで学んだこと」(藤原美喜子、祥伝社)
859:世界@名無史さん
06/08/04 11:13:54 0
>英国人は常に淡々としていて、何を考えているのか分かりません。
フーリガン・・・・
860:世界@名無史さん
06/08/04 11:21:08 0
>>859
階級社会の人と話す場合、そのような呼称をある程度脳内変換して
考えることをお薦めする。
861:世界@名無史さん
06/08/04 12:30:27 0
>>859
英国のエリートってことだろ。
学者とか、シティーで働くホワイトカラーとか。
862:世界@名無史さん
06/08/04 13:54:05 0
>>858
ま、これは「英語で話しているから」なんだがな。
不自由な英語で、しかも相手の土俵で自己表現しなくては
ならなくなると当然オーバーアクションになるし、
現実問題としてその方が相手に理解されやすい。
これを逆に、日本語が出来、かつ日本語を話さざるを得ない
状況にあるイギリス人が京都あたりで「ぶぶ漬けでもいかが」
とでも聞かれた場合を考えてみればw、その後の展開において
日本人にとってどちらが子供っぽく見えるかは自明だと思う。
要するに英語国民が自己を客観化できてないだけの話だな。
863:世界@名無史さん
06/08/04 16:18:02 0
英国のエリートたちのクールさや超然とした横柄さは、植民地で支配者として
振舞ううちに身につけたものだ、という説があるらすぃ。
当局は決して屈辱を受けてはならない、白人の優位は揺らいではならないという
強迫観念に駆られているうちに、中身のほうがその仮面に近づいてきたと。
864:世界@名無史さん
06/08/04 19:51:49 0
というかイギリス人が「白人の優位」なんて観念を身につけたのはいつ頃なんですかね。
865:世界@名無史さん
06/08/04 20:41:12 0
>>864
イギリスとインドの関係について調べてみると、18世紀にはネイボッブ(インド
帰りの成金)はいかがわしい目で見られていた。
初代ベンガル総督のヘイスティングスはネイボッブ批判の風潮が高まるなかで
裁判にまでかけられた。
しかし1790年代になるとこのような批判は姿を消し、上流階級の次男・三男が
インドに行くことは名誉なことだと考えられるようになった。
それと同時に、アジアの文化は蔑視され、イギリス人がインドを支配すること
こそがインド人の幸福につながるという意見が主流になっていく。
866:外国人の見た中国の歴史
06/08/04 21:01:49 0
絹は空想をかきたてる力のある、まれな貿易財の一つである。そして、中国との
貿易について最初の大いなる幻想を生み出した―“シルクロード”は古代の主要な
商業道路だったという見方である…だが最近の研究によって、シルクロードを
通じての貿易は過大視されてきたことがわかっている。前近代の陸上輸送には
莫大なコストがかかったこと(海上輸送の20~40倍)、商人が踏破すべき距離は
数千キロにもおよんだこと、彼らが敵の攻撃に対して肉体的にも財政的にも
弱みを抱えていたことなどから、大規模な交易があったとはとても考えられない(3)。
合理的に分析すれば、ほとんどの絹は中国南部からマレー半島へと海上を運ばれ、
アラブやペルシャの仲買人に買われ、ヨーロッパへ送られたはずだ。
原注3.シルクロードを通じての交流が盛んだったとしたら、もっと早い時期に、
アジアからヨーロッパへ疫病が伝わっていたのではないだろうか(実際に伝わった
のは6世紀)。
『チャイナ・ドリーム(上)』(ジョー・スタッドウェル、早川書房)
867:外国人の見た中国の歴史
06/08/04 21:19:27 0
18世紀の末にグローバリゼーションが始まるとともに、人々の識字能力は向上した。
おかげで、過去のどんな時代にも増して、中国の評判が世界各地で語られることに
なった。だが、その国について一貫した見解は得られなかった。観察者は、今日
なお見られる三つの陣営に分かれた。中国の力に懐疑的な少数派。常に貪欲で
手に負えない商業的圧力団体。文化に焦点を当て、シノワズリーを礼賛し
神話化するグループ。この三つである。
初期の懐疑論者の一人は、マッカートニーその人だった。彼は、「単に見かけの
巨大さによって」世界を圧倒しようとする中国のやり方はやがて破綻をきたす
だろう、と結論付けた。中国の驕りと誤った優越感というテーマは、次のような
書き手によって取り上げられた。ダニエル・デフォーは「中国は自国を除く
全世界を蔑視している」と書いた。モンテスキューは、イエズス会はだまされて
きたと結論し、「宣教師たちは、現実ではなく見せかけの秩序によってあざむかれた
……中国は、恐怖を原理とする専制国家である」と書いた。中国びいきのイエズス会で
教育を受けたヴォルテールでさえ、中国は時代の流れに取り残されているようなのに、
皇帝は国境を越えた世界にまったく関心がない、と述べた。
868:世界@名無史さん
06/08/04 22:06:03 0
>865
864です
ありがとうございます
869:外国人の見た中国の歴史
06/08/04 22:08:57 0
ところが商業的圧力団体は、中国の広さと人口―おそらくそれに加えて、商人が
絶えず追い払われていたという事実―のために、そこに開拓を待つ巨大な市場が
あると信じて疑わなかった。18世紀に中国の新しい輸出品―お茶―が発見されると、
世界的な通商を求める気運はさらに高まった。ヨーロッパは、1800年までに年間
1万トン以上、1830年までには年間2万トン以上の中国茶を輸入していた。問題は、
中国がいまだにほとんど何も輸入していないことだった。お茶の代金を支払う
ため、イギリス東インド会社は、インドの綿花を中国に輸送しはじめた。これで
足りなくなると、積荷にアヘンを加えた。
中国のアヘン貿易について書かれてきたものの多くは、誤解を招きやすい。
中東に起源を持つその麻薬は、医薬用に使われていたが、清では社会的装身具、
つまり働かなくてもいい身分の象徴となった。その後、労働者階級の中に新たな
購買層が現れ、飢えを忘れさせてくれるその興奮剤に魅せられた。主に19世紀、
中国におけるアヘンの蔓延は、ヨーロッパにおけるお茶の普及の鏡像だった。
最初は強壮剤として、続いて社会の潤滑油として、最後には大量消費財として
広まっていったのだ。
870:世界@名無史さん
06/08/05 01:13:09 0
URLリンク(www2s.biglobe.ne.jp)
先日テレビで、日本人が喜怒哀楽を表情に表さないことを美徳と考えるように
なったのは、江戸時代頃かららしいと言うようなことをやっていた。いずれに
しても、日本人の無表情さは筋金入りということだ。
だが、日本人のこの無表情さは、イギリス人からすれば、美徳どころか随分と
不気味に映っているようだ。極端な言い方をすれば、イギリス人が笑顔を見せた
のに、日本人が無表情で返すと、喧嘩を売っているように取られかねない。
イギリスは、植民地時代からの歴史もあって、意外にいろんな人種が住んでいる
(もちろん私もその一人だった)。言葉も、文化も違う。唯一、共通していた
のは、”笑顔を見せる人は自分にとって取りあえず敵ではない”ということ
だったようだ。道ですれ違いざまに相手が敵か見方かを見分けるのに、一応の
目安になる。
871:世界@名無史さん
06/08/05 02:51:16 0
トリノオンピックでキャンデローロに質問されていた時の
安藤美姫のはにかんだ笑顔は?日本人がよくする反応ですよね。
フランス人にとっては随分バカっぽく見えたそうな・・・
872:世界@名無史さん
06/08/05 06:06:55 0
「戦後民主主義万歳」みたいなことを長年書いてきた知識人たちは、このことに自覚がない。
欧米では、戦後の日本社会のことを「ニューディーラーが植えつけて育てた日本体制」と呼んでいる。
これを英語では、‘New Dealr ingrained japan system.'(ニューディーラー・イングレインド・ジャパン・システム)と言う。
引用は副島隆彦「日本の危機の本質」P296
社会党や日教組、それから戦後日本共産党という「反戦平和・護憲、再軍備反対、海外派兵阻止」を主張する勢力は、
ソビエト・ロシアによって作られた勢力ではない。
これらの勢力は、実はマッカーサーが憲法典と共に予め意図的に日本の戦後体制の中に仕組んだ装置であった。
引用は「日本の秘密」副島隆彦 P22
873:世界@名無史さん
06/08/05 08:52:36 0
>>806-808
日本人のように変に「相互理解」とか考えず、欧米人のように相手を自分と
異質で、同化不可能な存在と考えたほうが国際社会ではうまくいくんじゃね?
欧米諸国の植民地支配のやり方とか調べてるとそう思う。
なんか、欧米人の精神構造って理解不能。
874:世界@名無史さん
06/08/05 10:42:54 O
欧州情勢複雑怪奇
875:世界@名無史さん
06/08/05 11:01:36 0
祭政一致
876:世界@名無史さん
06/08/05 11:30:26 0
>>873
>理解不能
頭悪いんじゃね?
877:世界@名無史さん
06/08/05 11:31:56 0
>>872
アポロ副島御大ですかwww
URLリンク(homepage3.nifty.com)
878:世界@名無史さん
06/08/05 11:36:37 0
URLリンク(www.asahi-net.or.jp)
例えば、『イギリス発/日本人が知らないニッポン』(緑ゆうこ著、岩波
アクティブ新書)、74ページの<人間性を知らない日本人>によれば、
「太平洋戦争に関するテレビ番組は、(イギリスでも)21世紀になっても
毎年必ず新しいシリーズが作られ、繰り返し放映されている。そのたびに
新聞の番組欄に写真入りで紹介され、放映後には番組評も載るので、
番組そのものは見なかった人でも、新聞のテレビ欄の印象は残っている
だろう」と述べられています。
例えば、『デイリー・エクスプレス紙』(2001年6月18日号)の、「地獄
とは、日本帝国陸軍に捕えられることだ」 「中国人を殺すのは犬を殺す
のと同じだった」という番組評の一部を以下で引用させていただきます
(同書74-75ページ)。
『今の人たちは、ドラッグ地獄だのアルコール地獄だのというけれど、
本当の地獄とはそんなものではない。地獄とは日本帝国陸軍に捕らえ
られることだ。
チャンネル4の番組『太平洋の地獄』で元捕虜が回顧したところによると、
日本軍は赤十字の旗をかかげた病院をも襲い、医者や看護婦を銃でなぎ倒し、
手術台に横たわっている患者を銃剣で刺し殺したという。「自分たち
イギリス人の兵隊が進撃して日本兵がしたようなことをするのは、
どう考えても想像できない。」
フィリピンでは米兵捕虜が死の行軍をさせられ、倒れた者は日本兵に
サムライ刀(ママ、日本刀のことか)で首をはねられた。「彼の頭が
転がっている光景は絶対に忘れない。頭のない体の手足が、まだ動いていた。」
879:世界@名無史さん
06/08/05 11:48:00 0
はいはい、それとおなじことを18~9世紀のアフリカ人に聞きましょうね。
880:世界@名無史さん
06/08/05 12:03:13 0
>チャンネル4の番組『太平洋の地獄』で元捕虜が回顧したところによると、
>日本軍は赤十字の旗をかかげた病院をも襲い、医者や看護婦を銃でなぎ倒し、
>手術台に横たわっている患者を銃剣で刺し殺したという。
この様子を見てた英軍兵士さんはなにをしてたんでしょうか。
881:世界@名無史さん
06/08/05 12:21:03 0
イラクでも間抜けな赤十字が堂々とレッドクロス旗を立てて、
攻撃の的になっていたね。
882:世界@名無史さん
06/08/05 12:45:59 0
>>870
>>871
日本人は無表情というより常に自信なさげな照れ笑いをしていることが多いと思う。
883:世界@名無史さん
06/08/05 13:57:26 0
>>858
>「日本の人はエモーショナルだねえ。あんなにすぐに感情を出して。子供っぽい」
>>870
>だが、日本人のこの無表情さは、イギリス人からすれば、美徳どころか随分と
>不気味に映っているようだ。極端な言い方をすれば、イギリス人が笑顔を見せた
>のに、日本人が無表情で返すと、喧嘩を売っているように取られかねない。
感情を表すと子供扱いされ、隠すと反感を買う。
どうすればいいんでしょうね。
884:世界@名無史さん
06/08/05 15:10:26 0
右往左往しませう
885:世界@名無史さん
06/08/05 15:37:35 0
表情というかノンヴァーヴァル・コミニケーションの取り方が、
文化によって異なる。ただそれだけだと思うが。日本がいわゆる
国際化社会とか言っている割に、他国の研究などしないし国際化
していない。
886:世界@名無史さん
06/08/05 15:51:48 0
nonverbal communication 非言語的伝達
887:世界@名無史さん
06/08/05 16:11:36 0
ファストフードの美味しさを、太ることで表現する連中に敵うわけがない。
888:世界@名無史さん
06/08/05 16:39:47 0
>イギリス人の兵隊が進撃して日本兵がしたようなことをするのは、
>どう考えても想像できない
こういう発言を読むにつけ、やっぱり欧米人は日本人とは異質な人間だ
という思いを深くするね。
彼らは自分たちが植民地で行った残虐行為をすっかり忘れているか、
あるいは日本人が行った行為とは別種のものだと主張する。
「相互理解」なんて日本人の幻想の中にしか存在しないでしょう。
889:世界@名無史さん
06/08/05 21:13:31 0
>>878
リンドバーグの「第二次世界大戦日記」によると、その手の蛮行は連合国軍でも
例外ではないようだがw
890:世界@名無史さん
06/08/05 21:50:15 0
>>888-889
つーか、そういう自惚れ、思い上がりが欧州の衰退の原因なんだよ。
891:世界@名無史さん
06/08/05 22:25:38 0
>>791の続き
中世日本人は決して瞬間的にキレるのではなく、その場は必要に応じた儀礼関係を
維持し、しかし決して復讐を忘れず、その日が来るのを虎視眈々とうかがいつづける。
当時の西洋人にとっては、この日本人の恨みを内に秘めた「穏やかさ」が相当に
不気味だったようだ。ほかの宣教師も同様に「われわれの間では偽りの笑いは
不真面目だと考えられている。日本では品格のある高尚なこととされている」
と述べており、彼らは現代日本人もよくやる「お愛想笑い」をきわめて不可解な
ものと感じていたらしい。
自力救済を旨とする一方で、天皇を頂点とする独特な身分制のヒエラルキーが
強固に残ったのも、中世日本の大きな特徴である。そうした社会にあって、
人々はその地位や状況にふさわしい振る舞いをし、私的な復讐心を内に秘める
術を身につけていった。その結果、彼らは自己の名誉についてきわめて過敏で
ありながらも、それを内面化する粘着型の気質を帯びていったようである。
宣教師たちは、そうした当時の人々の複雑な心性を違和感とともに鋭く感じ
とっていたのだろう。
『喧嘩両成敗法の誕生』(清水克行、講談社選書メチエ)
892:世界@名無史さん
06/08/05 23:54:10 0
インディアンは未だに無表情だってことになってるしなあ 思い込みって怖いねえ
893:世界@名無史さん
06/08/06 00:00:41 0
URLリンク(geopoli.exblog.jp)
イギリス人って・・・
1、とりあえずウワベは良い人
日本人には「建前」と「ホンネ」があるといいますが、なかなかどうして、
イギリス人のほうが上でしょう。ハッキリいって表向きはものすごく愛想が
良い人が多いですが、中では何を考えているのかちょっと注意を要する人が
かなりいます。
894:世界@名無史さん
06/08/06 01:18:48 0
ここまで読んだけど、ほんと外国人の日本評はばらばらであてにならんあ。
895:世界@名無史さん
06/08/06 04:36:13 0
一番まともそうなのが>>857というのがなんともw
896:世界@名無史さん
06/08/06 07:00:16 0
韓国はどう見られてきたのか値。
例の英国人女性の朝鮮は汚いって、一部分だけを切り取りしたコピペは
どうでもいいんだけど、向こうだって日本ばかり見てきたわけでもないだろ
897:世界@名無史さん
06/08/06 07:15:13 0
>>895
でもさ、江戸幕府って
常に長崎で海外の情報を仕入れてはいたよね
898:世界@名無史さん
06/08/06 08:02:58 0
>>896
あのー。スレ違いの話題を誘導して荒らそうとしないでくださいね。
魂胆が見え見えなんですよ。
どうしてもやりたきゃ自分でスレでも立てて一人でやっててね。
899:世界@名無史さん
06/08/06 10:34:55 0
>>894
でも日本人の外国人評もカナーリばらばらだし。
例えば、塩野七生はイタリア人は人種的偏見の薄い民族だ、と書いてるけど、
2ちゃんの書き込みではヨーロッパで一番人種偏見のキツいのはイタリア・
スペインだ、と書いてあったりする。
900:世界@名無史さん
06/08/06 10:53:18 0
900get
901:世界@名無史さん
06/08/06 11:55:12 0
小日本 東洋鬼
902:世界@名無史さん
06/08/06 11:58:10 0
>>899
塩婆はイタリア至上主義者で、多少の事は目を瞑ったりお茶を濁したりするのがザラだしな
903:世界@名無史さん
06/08/06 13:14:57 0
URLリンク(www2.wbs.ne.jp)
ヨーロッパ再考 森木 暢
ヨーロッパという概念を考える上で、ラテン諸国の寛容性を無視することは
できないと私は改めて思う。ゲルマンにせよスラブにせよ、彼らは構成要素と
言うより、やはり受け容れられている側であり、ラテン人のその包容力こそが
ヨーロッパという枠組みの大きな源泉なのであると…。今日のEUという機構も、
それは決してドイツの寛大さによって牽引され成り立っているという類のもの
ではない。根本的には独自性なるものなど気にしなくともやってゆけるラテン人
のその鷹揚さに従った恰好のものでこそある。排除よりも受容、規律よりも
コミュニケーションに社会の円滑化の鍵を見い出す彼ら。私はそこにヨーロッパ
を見、またヨーロッパなるものの普遍性を見い出す。そして、何が真の強さと
言えるのかについて考えさせられる。
904:世界@名無史さん
06/08/06 13:46:17 0
日本人でよその国を研究してる学者って、その国や地域に
感情的にのめりこんで、甘い評価を下しがちになる。
(ほかの国の学者はどうか知らんが、やはりそういう傾向は
あるんだろうか?)
本来研究なんだからのめりこめばのめりこむほど、評価は
厳しくならなると思うんだけど。
905:世界@名無史さん
06/08/06 14:11:19 0
>>904
自分が研究対象としている国や民族を批判されると、怒ったり不機嫌になったり
する人がけっこういるね。
自分のアイデンティティを傷つけられたような気持ちになるんだろうか。
906:世界@名無史さん
06/08/06 19:14:03 0
>>905
昔は知らないが、中国史・中国思想史とかやってる人は、
中国人の悪口ばかり言う。(笑
ほとんど小馬鹿にしたようなことばかり言っていて、笑えてくる。
むかしの漢文の時代にはこういう研究者は少なかっただろうが、
今は中国の学者のレベルの低さがよく話の種になるね。
逆にモンゴルや中東をやっている人は、その地域への思い入れが
強くなる傾向にある気がする。
907:世界@名無史さん
06/08/06 19:27:45 0
>>906
じゃあ、
なんで害務省の支那語スクール生は
支那好きなんだ?
908:世界@名無史さん
06/08/06 19:48:05 0
外交官と学者を一緒くたにするな。勉強してる内容もテーマもちがう。
909:世界@名無史さん
06/08/06 20:22:54 0
>>906
中東やモンゴルのようなマイナー地域(日本にとっては)を
やる人はもともと思い入れが強くなきゃ、研究対象に
選ばないだろう。
>>907
普通その地域の専門家になればなるほど、目は厳しく
なるはずなんだが。
アメリカの対ソ連担当の人間がソ連に対して甘かった
という話は聞いたことがない。対中国でも同様だろう。
日本は外交官というものを何か誤解しているのではないの
だろうか?
910:世界@名無史さん
06/08/06 20:44:03 0
それにしても、日本ネタが出ると朝鮮ネタも出て
在日とそれへの反対者が現れて、スレが荒れ気味になる傾向は
何とかならんものか。
911:世界@名無史さん
06/08/06 21:23:05 0
>>857>>862>>895
ヤパーリ欧米人は“強者”の立場から異文明を見るのに慣れすぎてるってことかね。
リベラル派の学者でさえそうなんだもの。
田川建三も『書物としての新約聖書』(勁草書房)で、西洋人は自分たちの言語を
世界中に押しつけることに慣れてしまっているから、こういう言語の相違による
苦労、理解や発言の不自由などという要素を、歴史の事実を考える場合にほとんど
まったく考慮することもしない。考慮しないどころか、ほとんどそういう問題に
気づくことさえしない、と書いていたが。
912:世界@名無史さん
06/08/06 21:23:31 0
>>909
アメリカの対中外交は失敗の連続だよ。
・孫文、蒋介石が中国を統一してくれると思って援助するも統一できず。
・日中戦争で蒋介石を援助すれば、同様に援助したソ連のように
第二戦線を形成して日本軍を追い詰めると思ったらできず、というかしない。
・国共内戦で国民党が勝つと思ったらあっという間に負ける。
・朝鮮戦争で中国は介入しないと本気で思っていた。
etc
最近でも6ヵ国協議で中国が北朝鮮を押さえてくれると思ってたらテポドンどーん!
ネタや煽り抜きでいうと、アメリカが中国への見通しが甘くなるのは上下院議会に
19世紀から現代に至るまで華僑の有権者や、その豊富な資金援助を受けた
「チャイニーズロビー」が存在して影響しているのが原因だといわれている。
以上スレ違いスマン。
913:世界@名無史さん
06/08/06 21:28:27 0
URLリンク(d.hatena.ne.jp)
「戦争の西洋的流儀」は、アメリカ有数の軍事史家ヴィクター・ハンソン
(Victor Davis Hanson)が『The Western Way of War』以来一貫して
主張している概念であるという。彼は「戦争の西洋的流儀」の継続を
前提として、古代から現代の戦争について包括的に論じている。
西洋人と非西洋人の間で戦われた、古代から現代までの九つの大戦闘を
取り上げ、自由と民主主義を信奉する西洋人がその自由と民主牛義を
守るために「戦争の西洋的流儀」に則って非西洋人と戦った結果、
西洋の軍隊には必ず勝利がもたらされた、と説く。1942年のミッドウェー
海戦もそうした戦闘の一つとして検討されており、日本軍の大敗北が
「戦争の西洋的流儀」の論理に沿って説明される。
914:世界@名無史さん
06/08/06 21:29:17 0
自由と民主主義のために自発的に従軍する市民兵士から成り、厳しい
訓練や軍紀に特徴づけられる「文明的」な西洋の軍隊は、飛び道具に
依存し、奇襲やゲリラ戦法を駆使して決戦回避をはかる「臆病」で
「野蛮」な非西洋の軍隊とは対照的に、正々堂々とした正面からの
接近戦を求め、それゆえに圧倒的な軍事的優位を保ってきた、と
いうのがハンソンの議論の骨子である。
915:世界@名無史さん
06/08/06 22:47:28 0
なんかもう、お笑いの域に達しているな。
916:世界@名無史さん
06/08/06 22:56:22 0
結論ありきって感じですな
917:世界@名無史さん
06/08/07 00:46:16 0
ヴィクター・ハンソンのいう「九つの大戦闘」は、
・サラミス海戦
・ガウガメラの戦い
・カンネーの戦い
・トゥール=ポワティエ間の戦い
・コルテスのアステカ征服
・レパントの海戦
・イサンドルワナの戦い
・ミッドウェー海戦
・テト攻勢
なのだそうです。
918:世界@名無史さん
06/08/07 00:54:04 0
ワールシュタットなんかはなかったこと扱いみたいだね
919:世界@名無史さん
06/08/07 01:48:02 0
コルテスのアステカ征服?
民主主義なんか全然ないやん。
920:世界@名無史さん
06/08/07 01:57:26 0
>>913-914
軍事と言う露骨な実力場面で絶対優位を証明しようとして
悲惨な墓穴を掘ったという例だね。
1「西洋側」に自由主義と民主主義が保障されていたか
2対戦相手が完全な東洋的専制体制だったと言えるか
3きっちり「西洋側」が圧倒的勝利を収めているか
を比較してみよう。○や×などは123の順に並べた。
・サラミス海戦 ○○△(東方側から見ればただの局地紛争だね)
・ガウガメラの戦い ×○○(アレクサンドロス帝国は自由も民主も無い)
・カンネーの戦い ○△○(これが一番論旨に沿っているかな)
・トゥール=ポワティエ間の戦い ×○△(中世欧州に自由や民主など(ry)
・コルテスのアステカ征服 ×○○(コルテス軍が自由主義かよプゲラッチョ)
・レパントの海戦 △○△(良く出来ているが西洋側完勝とは言いがたい)
・イサンドルワナの戦い △○△(苦戦しているし、アフリカ征服は汚点では?)
・ミッドウェー海戦 ○△○(大日本帝国は一応普通選挙の議会制だった)
・テト攻勢 ××○(これはむしろ反対例じゃないのか??出した趣旨さえ良く分からん)
921:世界@名無史さん
06/08/07 02:11:51 0
>>912
政治家の場合はチャイニーズロビーのせいだろうけど、学者の場合、
イデオロギーも関係しているように思える。
現在の欧米諸国でも左派は中国に対して甘い傾向がある。
922:世界@名無史さん
06/08/07 04:37:06 0
欧米の左派と日本の左派って違わないか?
923:世界@名無史さん
06/08/07 05:12:54 0
云ったら本家ですもの。
日本のソレよりヒューマニズム色が強いわ。
乱暴に言うと人道主義かしらん☆
924:世界@名無史さん
06/08/07 05:28:16 0
英国植民者のタスマニア原住民狩りなんかも入れておけば、ギャグとして完成度が上がったのに。
925:世界@名無史さん
06/08/07 08:31:11 0
なぜ欧米諸国の左派は中国に対して甘いんですか?
926:世界@名無史さん
06/08/07 09:35:56 0
URLリンク(www.hm.h555.net)
デモといえば、一九一九年に起こった「五・四運動」(中国.北京での反帝国
主義運動)でのことである。学生たちがデモ行進をしていた。彼らは皆、
洗面用具を持っていた。なぜか?「いつ、牢屋へ行ってもいいようにしてあるんだ。
だから、洗面用具をポケットに入れて持っている。彼らの姿の中に、デューイは
「中国の新しき精神」を見た。「ここに新しき中国が生まれようとしている。
この青年たちの不屈の魂があるかぎり、いつか中国は世界を動かすにちがいない」
と。そういう青年たちの中に、若き周恩来総理夫妻がいたことも有名である。
見かけだけならば、当時、中国は混乱し、日本は近代化されていた。しかし、
デューイは、日本の近代化は表面的なもので、内発のものではない、魂の内側
からのものではないと見抜いたのである。
927:世界@名無史さん
06/08/07 09:52:36 0
URLリンク(groups.yahoo.co.jp)
速報485号 チャルマーズ・ジョンソン「米中の狭間で日本は……」
日本にとっては、さらに厄介な選択になる。東アジアにおける中国=日本間反
目関係は長い歴史を有し、いつも悲惨な結果を招いてきた。第二次世界大戦前、
中国事情に関して日本で最も影響力のある著述者に数えられた尾崎秀美[おざ
きほつみ。近衛内閣ブレーン、ゾルゲ事件に関与]は、日本が中国革命を認め
るのを拒み、戦争をもって対応するなら、中国の民衆を先鋭化させるだけであ
り、中国共産党による権力の掌握に貢献することになると、予言するがごとき
警告を発した。彼は、「どうして中国革命の成功が日本の不都合になるの
か?」という問に命を捧げた。1944年に日本政府は尾崎を売国奴として絞
首刑に処したが、彼の問は今でも1930年代末期と変わらず適切である。
928:世界@名無史さん
06/08/08 00:38:27 0
頼むから同じコピペを張り付けるのはやめてくれ。
いい加減見飽きた。
929:世界@名無史さん
06/08/08 01:01:45 0
出張さんって、何で迷惑なことしかしないの?
どこの宗教にはいってんの?
むしろ、そっちを教えて。
930:世界@名無史さん
06/08/08 10:29:43 0
欧米人てさ、昭和天皇の戦争責任にはしつこく拘るくせに、
アジア諸国の“対日協力者”についてはほとんど問題にしないよね。
(それとも漏れが知らないだけか?)
931:世界@名無史さん
06/08/08 20:57:58 0
日本をよく知らない外国人たちは、国会があって、衆議院選挙の行われるのを
知り、戦前のドイツと同様に日本も少なくとも民主的であると想像している。
これは妄想である。1889年に公布された憲法を立案した伊藤候は、日本海軍が
イギリス海軍をまねた以外、日本の西欧化の一切をドイツから学んだように、
憲法の雛型もドイツから得たのも真実である。しかし、日本憲法がドイツ帝国
憲法とちがう点が多々あった。まず第一に、ドイツ国会は成人男子に選挙権を
与え、選出されたが、日本においては、選挙権を成人男子の約25パーセントに
制限する財産上の資格があった。しかしながら、この資格制限も、日本天皇の
権限が独皇帝カイゼルの権限よりもはるかに大きい事実にくらべれば、些細な
小事であった……日本では、もし国会が予算の通過を拒否すれば、前年度の
予算がそのまま踏襲され、国会が審議を行わなければ、勅令によって臨時に
立法できる。(これはドイツ憲法に類例のない条項である)
『中国の問題』(B・ラッセル著、理想社)
932:世界@名無史さん
06/08/08 21:56:23 0
明治維新以後の日本の変貌は驚愕すべきものであり、国民も当然それに
驚嘆した。しかし、なお一層驚くべきことは、知識や人生観が測り知れない
変化を受けても、宗教や倫理にはさほどの変化が見られない点、また、
そのような変化から当然期待されるような変化とは裏腹の方向に日本が
向かっていった点である。科学は人を合理主義に走らせやすいと想像するのに、
日本における科学的知識の普及は、日本文化の中でも一番時代錯誤的な
特色である天皇崇拝の一大強化策に合体されてきた。社会学、社会心理学、
および政治理論にとりにほんは特別に興味深い国である。成果をあげた
東洋と西洋の綜合は甚だ得意な性格のものである。表面に現れている以上に
ずっと東洋的であるのに、国家的能率に役立つ西洋の特色がすべての面に
存在している。東洋的要素と西洋的要素の真正の融合がどれほど行われて
いるかは甚だ疑問であるかも知れない。国民が神経質に興奮し易い性格には
彼らの生活態度のどこかに緊張と作為とがあることを示唆するが、これは
多分単なる一時的現象にすぎないかも知れない。
933:世界@名無史さん
06/08/09 13:49:36 0
欧米の史家はは天皇の(個人的)権限について過大評価する傾向にあるね。
(我々が過小評価なのかも・・・?)
934:世界@名無史さん
06/08/09 14:01:46 0
第二帝政期のドイツってそんなに民主的だったの?
ドイツ近代史についてはよく知らないんだが。
935:世界@名無史さん
06/08/09 20:03:46 0
確かに鉄血宰相と馬鹿皇帝のイメージしか無いなw
936:世界@名無史さん
06/08/09 20:22:16 0
ロシア史研究者が、西欧の歴史家のロシアに対する分析は、いつもロシアの
後進性、邪悪さ、失敗といったものだとボヤいてたけど、
欧米人の日本史に対する分析にも似たような要素があるのかもしれん。
937:世界@名無史さん
06/08/09 22:23:47 0
そのまま共産主義の愚に突き進んだロシアに比べると、日本には清露列強を
破ったり、日英同盟を結んだり、かといえば大東亜戦争を起こしたり、サプ
ライズがあって面白いのかも痴れない。
なんといっても有色人種で独立国家として近代化を成し遂げたのは日本だけ
だし。「東洋の神秘」である。
938:世界@名無史さん
06/08/09 23:45:03 0
それが近年ではオタク文化の大輸出国
939:世界@名無史さん
06/08/09 23:55:28 0
ポール・ケネディの『大国の興亡』では、「二つのアウトサイダー―
日本とロシア』と書かれていたな。
940:世界@名無史さん
06/08/10 11:38:22 0
なんか2chではオタク文化なるものを過大評価する傾向があるようだけど、
結局向こうでもオタクにしか受けないし、狭いマーケットだよ。
しかも最近頭打ちだし。
941:世界@名無史さん
06/08/10 19:14:19 0
というか、向こうの「オタク」ってどういう層なのかよく分からん。
「ナード」ともちょっと違うみたいだし。
昔海外の掲示板をROMってたらアメリカ人の女の子が
「千と千尋観に行ったら周りの客がハードコアなナードばかりですごかった」
とか書いてたが、そういう住み分けみたいのはどうなってるのか。
942:世界@名無史さん
06/08/11 00:17:31 0
「ナード」はガリ勉のことでは。
スポーツマンとマッチョが礼讃される米国では馬鹿にされる存在。
「ギーク」がいわゆるオタク。
943:世界@名無史さん
06/08/11 01:55:05 0
どの国にもナードは存在し、都市化が進むとさらにナードは多くなる。
だから中国は大きな市場になるだろう。
彼らがバカにされる存在だとしても、存在する限り市場として成り立つ。
944:世界@名無史さん
06/08/12 10:43:10 0
英語版Wikipediaの日本史関係はは殆ど中韓工作の場と化している
それが各国語に翻訳され世界中へ広まっていく
945:世界@名無史さん
06/08/12 12:40:18 0
中国とその文化伝統に対する態度が18世紀日本の知識人の世界観の中心にあったことは
疑いない・・・指導者層が彼らを中国の伝統に従わせようと努力したこと、また西洋から
の隔離という事情のために、中国観は彼らの多くの者にとって決定的な要因として働いた。
多くの日本人がこれまでにないほど深く中国文化の圏内に入り込んで暮らしていた。
アーサー・ライトが指摘しているように、徳川の儒者には中国の儒者の「中国」イメージ
をそのまま受け入れている者が多く、彼らは時おり外夷に生まれたことを嘆いては、同時代
人やライヴァルたちの怒りを買ったのであった。この誇張された中国礼賛のうちに、西洋を
前にして明治人が示した自己卑下と自己非難の徳川版を見ることも可能である。たしかに、
この種の卑下は深い根拠があるものというよりはむしろ儀礼的な哀歌風なものというべき
場合の方が多い。
中国が漢学者たちの上に一箇の政治勢力ないしは戦略問題として押しかぶさってきたことは
なかったし、中国の叡智を学び取るべく辛苦はしても、同時に中国の強大さを怖れねばなら
ない必要はなかった。しかしそれにもかかわらず、彼らの中国に対する讃美と尊敬の念は深く、
その多くは19世紀にいたるまで生きながらえてゆくのである。
この18世紀中に、国学者という思想上の敵対派が登場してきて漢学者の中国崇拝に挑戦した。
だが、そうはいっても、彼らの中国伝統を攻撃する辛辣さそのものが、また中国一辺倒の
同時代人に対する彼らの悪罵そのものが、国学者たちはいかに的確に、日本における中国
文化の名声と勢力を測知していたかを示すものに他ならなかった。
マリウス・B・ジャンセン『近代化に対する日本人の態度の変遷』
946:世界@名無史さん
06/08/12 15:45:06 0
>>937
東洋の神秘?
そんなものから離れて欧米化していったのが近代日本でしょ。
947:世界@名無史さん
06/08/12 16:53:57 0
いや、国体はそのままで、技術・文明だけ和魂洋才で取り入れた事が「神秘」なんだろ。
948:世界@名無史さん
06/08/12 17:14:57 0
そもそも伝統的なものを全部なくすことなんてできるのか?
中国なんて、文化大革命みたいなことをやっても、相変わらず
中国文化は健在じゃん。
最近は儒教を復興しようなんて動きもあるし。
949:世界@名無史さん
06/08/12 18:34:13 0
あちらさんからしたら、肌が黄色けりゃどんなことしてようが「東洋の神秘」だろ
950:世界@名無史さん
06/08/12 19:17:53 0
朝鮮人のWikipedia(ウィキペディア)捏造に対抗せよ 12
スレリンク(korea板)l50
お願いです、英語の書ける方、力を貸して下さい。
中韓系アメリカ人や彼らの肩を持つ他のユーザーに比して、日本勢は無勢です。
(韓国系だけが相手なら現状拮抗していると言えるんだけど)
日本、日本人、日本史 (特に古代)、竹島、対馬、日本の戦争犯罪、等々
酷いことが書かれています。
ひとつひとつ順番に計画を立てて当たり、
議論とソースで何が正しいか示し、相手やその他大勢を
納得させていかないと、書き直すことができません。
951:世界@名無史さん
06/08/12 19:28:41 0
向こうでは>>878みたいな番組が普通に流れてるうえに
旧枢軸国の悪印象もあって
肩を持つ連中が多いのは致し方ない。
952:世界@名無史さん
06/08/12 21:38:59 0
日本の文化や宗教の大部分は、古い歴史を持つ大陸の文明から取り入れられた
ものだった。しかし、中国が統一的な官僚機構によって動かされていたのに対し、
日本の権力は氏族に基盤を置く多くの封建領主の手に分散されていて、天皇の
権威はほんのかたちばかりでしかなかった。14世紀には中央集権的な支配体制が
存在したが、その後は領主がおたがいに争う時代がつづいた。このころの日本の
状況は、同時代のスコットランドに似ている。
ポール・ケネディ『大国の興亡(上)』(草思社)
953:世界@名無史さん
06/08/12 23:10:03 0
ジュール・ベルヌ「四十日間世界一周」の中のセリフ
「やあ、君は日本人じゃないね?」
「そうとも、君が猿じゃないのと同じようにね!」
954:世界@名無史さん
06/08/12 23:19:37 0
>>八十日じゃないの?
955:世界@名無史さん
06/08/12 23:22:09 0
>>954 すまん、そうでした。
956:世界@名無史さん
06/08/12 23:29:50 0
>>945
江戸時代後期から末期にかけて、漢学者と中国文明そのものの権威を
包括的かつ急速に失墜させていった張本人は国学思想じゃないんだけどなあ。
決定的なのは、蘭学・洋学の文献が理系限定だが入ってきて、
科学技術というプラグマティックな面で
洋学>>>>越えられない壁>>>>漢学
ということが実証的に明らかになっていったから。
医学にしても測量術にしても、中国式は西洋式の前には
全く子どもの遊戯レベルで歯が立たなかった。
日本人は実際に試してみてこの真実に気づいたわけだ。
これが、明治維新後の中国系「学問」の一掃・完全追放と
広義の科学技術に関する全面西洋化路線(文明開化)に繋がっていく。
まあ、この事実を西欧人が書くと、恐らく余りにも鬱陶しい
西欧の自画自賛になることは確実だから、これでいいのかもしれないが(w
957:世界@名無史さん
06/08/13 00:38:05 0
伊能忠敬なんかも、西洋の技術をいち早く取り立てただけ出しな。
世間ではまるで日本人が独自に西洋に追いついたみたいなもてはやし方だけど。
958:世界@名無史さん
06/08/13 00:59:30 0
>>957
伊能忠敬の測量技術自体を日本オリジナルなんて言う香具師はただの電波だろうよ。
もちろん情報の乏しい中での彼の創意工夫は素晴らしいものがあるにしても
まともなヤシなら、彼を正確に実践的洋学者の系譜に結びつける。
もちろんこれが今でも当然に通説であるはずだ。
伊能図のすごいところは、当時、非西欧のまともな地図は西欧人が作成するのが
世界的常識だったのにも関わらず、日本は開国前なのに
自分でほぼ西欧レベルに匹敵する地図を作ってしまったこと。
これと関連するんだが、
19世紀前半の非西欧で、西欧文明のもつとんでもない特異な力とその本質に
独力で気づき、さらにこれに関する知的探求を進めたのは
事実上日本人だけだったということが洋学者・蘭学者の偉大なところでもある。
この時点で西欧に匹敵するものがオリジナルとしてあったわけではない。
西欧の凄さをただ一人理解できたということだけ。
959:世界@名無史さん
06/08/13 04:02:12 0
近代日本がやったのは所詮欧米の猿真似よ。
東洋の神秘だの和魂洋才だのと言ってみたところで、
近代日本人がいかなる価値観を欧米に対して示し得たというのか。
せいぜい特攻ぐらいではないか。
960:世界@名無史さん
06/08/13 04:39:06 0
>>819
数年前通貨危機で死にかけたわけだが
そして日本が100億ドルの保障をして信用を補完してやったわけだが
961:世界@名無史さん
06/08/13 05:02:26 0
>>959
文化を破壊せず、他国の技術や文化を取り入れることが驚くほど巧いってのは評価の対象にならんのか?
戦史的に見ても、日本人の目的遂行に対する意識ってのはびっくりするほど高いんじゃない?
壊滅的な状況でほとんど逃げずに戦った(軍事的な意味はともかく)軍隊なんてそうそうないでしょ
二次大戦のペリリュー島の戦闘とか見ても、12000人がほぼ全員戦死なんて結果、過去ありえないじゃん。
特攻って括ってしまえばそれまでだけど、そういう潔さというか、終わりを重視する精神性だけでも十分欧米と違うっていえるんじゃね?
962:世界@名無史さん
06/08/13 05:18:01 0
逃げずに戦ったからいくつもの民族が滅びてきたんじゃないのか。
逃げているならその民族は続いているだろう。ユダヤ人みたいに。
963:世界@名無史さん
06/08/13 05:33:20 0
具体的にどの民族が滅んだの?
964:世界@名無史さん
06/08/13 06:55:14 0
>>963 スキタイ
965:世界@名無史さん
06/08/13 08:51:17 0
南洋での玉砕は圧倒的な戦力差や海に囲まれた場所、終末感などの条件を考慮しないとね。
陸地でも攻城戦なんかだと守備側の9割以上が戦死とか割とあるでしょ。
アラモ砦の戦いを大規模にしたようなものだ。
そういや関係ないが戦前のアメリカで作られた反日映画では主人公の飛行機乗りが
日本艦に特攻して終わるというのがよくあったらしい。
966:世界@名無史さん
06/08/13 10:06:11 0
>>959
近代ヨーロッパ文明も、宗教はユダヤ人から、自由や民主主義や科学は
イスラームの文献を通して古代ギリシアから学んだもの。
火薬や羅針盤や印刷術も中国が発明して、ヨーロッパに伝わった。
967:世界@名無史さん
06/08/13 10:14:52 0
荻生徂徠は、徳川時代を専門にする思想家の間では興味ある議論の対象に
なっている。彼は儒学の徳目の達成に役立つのであれば、支配者の不正な
ごまかしも大目に見ていたようだった。高く評価されている戦後日本の
政治学者、丸山真男は、徂徠をマキアヴェリにたとえたことがある。
政治理論は政治倫理とは別物であることを徂徠が理解していたからである。
しかし他の学者たちは、徂徠の思想が本当に政治を道徳や自然から区別
していたかどうか疑問視している。
『日本/権力構造の謎(下)』(カレル・ヴァン・ウォルフレン、ハヤカワ文庫)
968:世界@名無史さん
06/08/13 10:58:33 0
>>227>>781
キッシンジャーは周恩来との会談では「中国は伝統的に世界的な視野を持つ」
と、えらく中国を持ち上げているが、『外交(下)』(日本経済新聞社)の第25章では、
「ディエムの性格の特色は、ベトナムの儒教的な政治的伝統が混入していた
ことである。真実は意見の衝突から生まれるものであるとする民主主義の理論
とは異なり、儒教においては、真実とは客観的なものであり、ごく少数の者が
受けることが出来る厳格な学習と教育によってのみ見分けることが出来ると
されていた。その真理の探究においては、民主主義の理論のように、異なる意見を
同等の価値があるものとは扱わなかった。ただ一つの真実があるゆえに、真実で
ないものは存在する余地はなく、また、競争を通じて改善されるということも
ありえない。儒教は基本的にヒエラルキー的であり、エリート主義的であり、
家族、体制、権威に対する忠誠を強調している。その影響を受けた社会はいずれも、
きちんと機能する多元的システム(1990年代の台湾のシステムが最もそれに近いが)
を生み出すことはなかった」
と書いている。彼は儒教そのものに関してはあまり評価していないようだ。
どうも欧米人の本心ってのはよくわからんな。ひょっとしたらキッシンジャーも
バートランド・ラッセルと同類か?
969:世界@名無史さん
06/08/13 19:55:36 0
単純に儒教≠ちうごくと考えてたんじゃないの
970:世界@名無史さん
06/08/13 20:33:13 0
欧米のインテリさんって、日本嫌い中国大好きちゃんばっかりなんですか?
971:世界@名無史さん
06/08/13 21:27:14 0
>>970
日本嫌い朝鮮半島大好きちゃんもいるよ。
972:世界@名無史さん
06/08/13 21:29:53 0
時代は躍進する中国、落ち目の日本なんだから、
中国大好きちゃんばっかりになるだろうな普通。
973:世界@名無史さん
06/08/13 21:31:58 0
じゃあ日本の高度成長期は日本大好きちゃんも居たんですか?
974:世界@名無史さん
06/08/13 21:35:44 0
>>973
エズラ・ヴォーゲルとか。
URLリンク(www6.plala.or.jp)
青木保『「日本文化論」の変容―戦後日本の文化とアイデンティティー』
(中公文庫、1999年)
975:世界@名無史さん
06/08/13 22:06:54 0
>>968
キッシンジャーは「中国文明は多方面にわたって偉大なものだが、
政治文化に関しては西欧人が見るべきものは何も無い。」
と言い切っているよ(ソース失念。スマソ)。
これが標準的な保守派西欧知識人の基本的なものであろうと思われる。
キッシンジャーは餃子キックバックをガッポリ貰っている媚中派の典型だが
この点では西欧保守派知識人の基本を踏み外していない。
周恩来へ語ったとされる有名な中国政治文化への賛辞は確かに存在するが
他の文献と総合判断するとリップサービスが多分にあるものと思われる。
儒教思想やら毛沢東思想やらに真に嵌るのはイカレポンチ左翼『インテリ』の一部だけ。
>>974
正直、エズラ・フォーゲルなんかに好かれないほうが日本のためだよ。
ヤシは日本の前近代残滓のノスタルジーに浸っているだけなんだから。
70年代~80年代の「日本賛美論」の大半はこれだった。
西欧知識人に嫌われている時にこそ日本は的確な近代化を進めている気がする。
職人さんだって、一見さんの客人の「1日職人体験」には
「素晴らしい出来ですねー」と満面の笑みでリップサービスしたりするが
ライバルが本気で技術を習得し始めて伸び始めると途端に態度が険しくなって
罵詈雑言を浴びせたりするのが人類普遍の原理だからね。