06/07/20 09:57:59 0
URLリンク(www.ohtan.net)
<ニール・ファーガソン(その5)>
私はファーガソンが、欧州列強や英国のそれと一味もふた味も違う日本の
植民地統治を視野に入れなかったために、彼の指摘が甚だバランスを欠いた
ものになったことを惜しみむものです。
(中略)
また、ここでもファーガソンは日本をナチスドイツと同一視しており、既
にこのことに対する批判は十分行いましたが、若干付言しておきます。
彼がナチスドイツのホロコーストと日本の南京事件を同列に並べているの
は全くいただけません。(なぜかは説明するまでもありますまい。)
このような、「戦前の日本嫌い」のファーガソンの指摘に接して改めてひ
しひしと感じるのは、ホンネのところでイギリス人が抱いているであろう日
本への憎しみです。英帝国の崩壊は避けられなかったとしても、第二次世界
大戦直後に早くも崩壊しまったことについては、ファーガソン自身が認めて
いるように、英国の戦略的意思決定の誤りによる自業自得であるわけです
が、一般のイギリス人にはそれがいかにも日本のせいのように見えるであろ
うからです。