外国人の見た日本の歴史at WHIS
外国人の見た日本の歴史 - 暇つぶし2ch515:世界@名無史さん
06/04/21 23:45:21 0
中国では今、日本の海鮮料理や寿司が富裕層のステイタスシンボルとなって
いる。中国が本格的に漁業に目覚めると、世界中で海洋資源戦争が起こると
危惧されている。

516:世界@名無史さん
06/04/22 00:09:34 0
日本だと一冊390円の「のだめカンタービレ」が一冊10$台だった。orz
約三倍だな。これではちょっと苦しいかも。

517:世界@名無史さん
06/04/22 00:43:32 0
>>515
戦前に宮崎滔天が香港で洪門の連中を鯉の生け作りでもてなしたら
「これ即ち見るべきか、食うべきか」と言われたそうだが・・・

>のだめカンタービレ
英語では何ていうの?w

518:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/04/22 00:50:33 0
>>508
映画版『日の名残り』を知るというオーストラリア人が、主人を自分の恋愛
や父親の葬儀よりも優先する執事の忠誠心は日本的だと書いていたのを思
い出しました。作者は4歳の時に日本を離れているのですが、幾分か影響
を受けていたという事でしょうか。
(本当に見た上でのレビューなのか怪しいところもありましたし、階層次
第で理解の程度も異なるのかもしれません)

519:世界@名無史さん
06/04/22 00:52:44 0
Nodame Cantabile
そのまんま。

520:世界@名無史さん
06/04/22 00:54:37 0
でもハリウッド映画でも
執事とか家政婦さんとか主人のことを第一にしてるかんじだけどなぁ


521:世界@名無史さん
06/04/22 01:18:15 0
>執事とか家政婦

ああいうのはイギリス的・・・というのかな?
そういやバットマンの映画で、ブルースの執事の娘が「今時召使いなんて人権を無視している」
とか怒鳴り込んでくる話があったな。

522:世界@名無史さん
06/04/22 12:17:59 0
イギリスの階級社会ってのは、アメリカの映画や小説はすごく意識してるからね。
日本の封建的なものもわかりやすいんでしょ

523:世界@名無史さん
06/04/22 21:25:13 0
アメリカ人に中世ヨーロッパが舞台の小説とか書かせると、マルクス主義者の描く江戸時代みたいな
ものすごい地獄絵図になったりするからなあ。
封建領主を倒せ! 自由のために闘え! みたいなw
へたすると「カムイ伝」とか読んでもマルクス史観の作品だと気づかないんじゃないかな。

そう考えると「ラスト・サムライ」とか結構気を遣ってるよねえ。
へたにネガティブな描写をすると差別とか言われるんだろうけど。

524:世界@名無史さん
06/04/22 21:38:16 0
俺としてはロードス攻略辺りをトルコに
第二次ウィーン包囲をポーランドにそれぞれ作って欲しいんだけどな

525:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/04/22 22:19:16 0
>ラスト・サムライ
神風連の乱じゃあるまいし、変な鎧にカタナというのも。
日本文化・旧態・サムライ(古い時代の美徳・不合理)⇔
アメリカ文化・先進文明・銃器(新しい時代の波・合理的)
という構図を無理矢理作る為にああした古い格好をさせた様に思いました。
実際には日本の武士でも新しい戦い方を求めていたことはご存知の通り。
前者(日本・固有)の時代が終って後者(アメリカ・普遍)の時代が訪れる
のは必然だが、そこには一片の哀愁が漂う。
そんな価値観を無意識に反映させていたというのは、深読みのし過ぎか。

526:世界@名無史さん
06/04/23 00:08:36 0
また変なのが来た

527:世界@名無史さん
06/04/23 01:41:41 0
せごどん似とか言われる大相撲の武蔵丸、日本では男前に見られるけど、
欧米ではすごい悪役顔に見られるって聞いたことがある

528:世界@名無史さん
06/04/23 01:55:35 0
だんなはんはこげな人じゃなか

529:世界@名無史さん
06/04/23 03:42:05 0
>>525
監督の記者会見では「世界中で見られる近代化による伝統破壊を描きたかった」らしい。
どの国にでもある近代化を。

530:世界@名無史さん
06/04/23 06:45:48 0
ラリーニーブンの KnownSpace の設定を使ったゲームで、Kzin星人が裃をつけていたぞ。


531:世界@名無史さん
06/04/23 08:51:29 0
>>525
誰だったか「日本が列強の植民地にならずに済んだのは、植民地にみられる
西洋人と原住民の役割を両方ともネイティブの日本人でやってしまったからだ。
近代日本は日本人の中の西洋化した層による植民地なのだ」
とか書いてた人がいたっけ。

まあヨーロッパも「近代化したヨーロッパ人による植民地」だったんだろうけど・・・

532:世界@名無史さん
06/04/24 18:20:13 0
ナイジェリアというかビアフラが、なんであんだけこじれたかご存知ない方がいらっしゃるようで。
名前をさらしちゃえ。 どーせ2ちゃんねる。


533:世界@名無史さん
06/04/25 02:47:55 0
>>532
ビアフラか…
40代以上の人には常識なのかな?
選挙に立候補した猿の話しか思いつかん。


534:世界@名無史さん
06/04/25 03:26:01 0
ハリウッドも中国の抗日ドラマも
最後は日本人がハラキリしてめでたしめでたしなのは代わらんね

ラストサムライはいい線いっていたけど
やっぱりセオリーどおり最後はハラキリエンド


535:世界@名無史さん
06/04/29 19:32:47 0
ノエル・ぺリン『鉄砲を捨てた日本人』より

「朝鮮の役」後の日本が鉄砲を放棄した5つの理由

1.鉄砲嫌いの武士が大勢いたこと
2.地理的・政治的な要因
3.西洋と比べて日本では刀剣が鉄砲より象徴的意味を持っていた
4.火器蔑視の背景として反西洋思想の反動的潮流があった
5.純粋な美的感覚の問題

最終的要因は江戸幕府による鉄砲鍛冶の統制だった訳だから
厳密に言うと本のタイトルは誤解を招くことになる。でも長すぎる
鉄砲鍛冶の統制が結果的に技術伝承を衰退させ使用法まで忘却させたとは・・・。
これはすごく示唆に富んでる。日本は西洋諸国より大規模な武士階級を擁して
西洋より大量の鉄砲を生産したにもかかわらず、国内の武器の歴史を逆行させた。

1846年の米国捕鯨船の水兵の記録が笑える。「港に近づくと、要塞のようなもの
が見えた。しかしそれは、さらに近づいていくと、四分の三マイルほどに広げら
れた一枚の布であることが分かった。布には絵が描かれていて、銃を装備した要塞
にみせかけてあった。その地に上陸するや、刀と槍で武装した60人ばかりの男たち
がこちら目掛けて駆け寄ってきた」。ぺリンいわく、「武田勝頼や織田信長がその場に
居合わせていたならば、さだめし目を疑ったに相違あるまい」w

長すぎる平和に慣れてしまった現代日本。どこにいても外国軍に守ってもらう自衛隊。
案外、冗談でなく今の日本自衛隊は、戦争の仕方まで忘れた軍隊かもしれない。


536:【卍】G\(^■^ ラ
06/04/29 20:35:07 O
【卍】 ≦予 ̄>
  G\(^■^ ラ
   \ <!>+\

我が国にも2種類のドイツがあるように、日本にも2種類の日本がある。
一つが資本主義的、親英的日本。
もう一つは、「日出づる国」、「サムライの国」としての日本だ。
日本海軍は後者の具現化だ。
人間が自分自身の本質に一番近いものを見出すのは海の男の中なのだ。
(1942.1.5)
日本の宗教は何よりも英雄崇拝を旨とし、英雄達は母国の栄光と安寧のためなら
命を投げ出すことも厭わないのである。
それに対してキリスト教徒は聖者を尊ぶ風習がある。
聖者とは片足で何年も立っていたり、乙女の微笑みに答えるより刺だらけのベッドに寝る方を好む。

余は、日本を傷つけることによってヨーロッパの世界に奉仕していると
信ずる政治家たちに同意することはできない。
余は、東亞において日本人が敗北すれば、
それは決してヨーロッパまたはアメリカに何ら有益ではなく、
ひとりボルシェヴィキ・ソヴィエト・ロシアに利するに過ぎぬであろうと信じている。
余は、支那をボルシェヴィキの攻撃に抵抗し得るほど
精神的または物質的に強力だとは考えない。
しかし余は、日本の最大の勝利ですらも、ボルシェヴィキの勝利に比すると、
世界の文化と一般的平和にとって、危険は無限に小さいものと考えている。

537:世界@名無史さん
06/04/29 20:37:20 0
飛び道具に対する嫌悪感が一番強い文化圏は西欧だと思うけどね。

538:世界@名無史さん
06/04/30 01:10:50 0
リアル戦闘を経験することのなくなった武士が
鉄砲を否定し、刀に傾倒する美意識はしょうがない。


539:世界@名無史さん
06/04/30 07:09:59 0
日本の仏教美術、とりわけ仏像なんかの評価はどうなん?
まあガンダーラ美術の方がメジャーで人気はあるのだろうけど、鎌倉時代の仏像なんて
リアリズムも感じられるし西洋人にも人気でそうだと思うんだけど。

540:世界@名無史さん
06/05/06 13:51:50 0
>>535
それが平和の代償。江戸時代と戦後日本の類似性を比較する研究者は
結構いるし、小泉首相まで国連=天皇、米国=将軍に例えたりしてるし。

541:世界@名無史さん
06/05/07 03:33:50 0
日本国憲法の戦争放棄は対外的にはどう評価されているのか知りたいな

542:世界@名無史さん
06/05/07 03:41:00 0
ビアフラか・・・

幼少時代、ひどい小食だった私を、母はよく「ビアフラ行きたいのか!」といって叱りつけました。
思えば何故あのとき「うん、行きたい!海外旅行したい!パスポート申請してよ!」と
言い返さなかったのか、残念でたまりません。

543:世界@名無史さん
06/05/07 11:32:59 0
>>541
戦争放棄の条項事態はフランスやフィリピンとか南米とか、たくさんある。

戦力放棄は日本とコスタリカだけじゃねーかな。

544:世界@名無史さん
06/05/24 00:58:18 0
コスタリカ?

545:世界@名無史さん
06/05/24 18:25:07 0
あまり知られてないけど戦時の大物スパイのリヒャルト・ゾルゲも日本論者。
彼の論では大日本帝国は「玉虫色の国」。彼によると外国人が観察する方向に
よって日本は議院内閣制の民主国家だったり軍部独裁の全体主義国家の姿を
示す。見る角度で姿を変える戦時日本はしかし実際にはどちらでもないという。
結局、一種の定義しがたい不思議な「玉虫色の国」がゾルゲの見た戦時日本。

546:世界@名無史さん
06/05/24 19:41:19 0
逆に外国人のステレオタイプに凝り固まった日本の歴史も見たい。
大名がゲイシャ侍らして天ぷら食ってるようなの。

547:世界@名無史さん
06/05/25 01:16:02 0
>546
佐藤亜紀がフランスでTVをつけたら「わが社の製品のハイクオリティに
日本人も絶望してハラキリ」というCMをやってたそうだ。

バブル景気で日本企業の進出が話題になってた頃の話。

548:世界@名無史さん
06/05/25 01:25:24 0
ん?でもそれは事実だろ。
日本人は絶望するとハラキリするじゃん。

549:世界@名無史さん
06/05/25 01:34:15 0
「日本や韓国の選手は、負けるくらいなら死を選ぶ。それほどの覚悟を持った選手達だ。」

    ↑ 昨日、サッカー豪州代表監督が言ってたコメント

550:世界@名無史さん
06/05/25 11:37:06 0
また韓国が日本のイメージを利用してますね。

551:世界@名無史さん
06/05/25 12:06:26 0
ポール・バランという学者は、日本が西欧から見て極東の最果てにあって、
国土が狭く、資源に乏しく、植民地としての魅力に欠ける存在であったが
ゆえに、衛星経済として組み込まれるインセンティヴが生じず、それが日本を
して、自立的な発展の道を歩ませた第一の要因であると述べている。

552:世界@名無史さん
06/05/25 14:08:02 0
> ポール・バランという学者は、日本が西欧から見て極東の最果てにあって、
>国土が狭く、資源に乏しく、植民地としての魅力に欠ける存在であったが

朝鮮も同じ条件だったのに…いや、ゲフンゲフン スレ違いでしたな

553:世界@名無史さん
06/05/25 16:11:16 0
URLリンク(www.ywad.com)
強国論 富と覇権の世界史
D・S・ランデス / 三笠書房

ところで、日本の農民の困窮具合を描いている324ページには次のような記述が
ある。

……魚(頭、皮、骨、尾も全部)というよりは、海の屑のような海草やプランクトン
などであった。今日でさえ日本人は、食べ物がなかったり、あり合わせのもので
間に合わせていた時代の名残りを残している。
 
つまり、たとえば「わかめそば」は、海の屑の海草と雑穀を組み合わせた食べ物
である。なめこの酢のものとか魚のカマ焼きとか鯛の皮とかは、全部、貧しい
頃の食生活の名残りである。持ち上げられている日本がこういう扱いをされて
いることからわかるように、他の(非西洋の)国々の扱いはもっと悲惨なものだ。

554:世界@名無史さん
06/05/26 01:18:10 0
>>549
昔、李承晩大統領がワールドカップ予選で日本に負けたら韓国代表は
「玄界灘に身を投げて死ね」と言ったのは史実だけどなw

555:世界@名無史さん
06/06/01 14:31:29 0
>>310
スレ違いだが、売れる売れないを評価基準として重要視するのはよせ。
新條まゆみたいな、文化的になんら見るべき物がない低俗作品まで評価することになりかねんぞ。

556:世界@名無史さん
06/06/02 00:31:36 0
昭和30年代にタレントのオヒョイさんが米国へ行った時のこと

レストランでカチカチに乾涸びたパンを出され、「これはパンというものだ、食べてみろ」
オヒョイさん、「日本にはここよりおいしいパンがあるわい!」とそれを投げ返した。

会う白人に会う白人に、「すまないが、足の指を見せてくれないか?」と言われる。
日本人=足袋=指が日本しかない? という発想らしい。


557:訂正
06/06/02 00:33:17 0
日本しかない? =二本しかない?

558:世界@名無史さん
06/06/02 06:48:12 0
ってことは、指割れのない靴下を履いているのは指が無いということか。
なるほどなるほど。

559:世界@名無史さん
06/06/02 14:20:18 0
日本人の女性のマムコは縦ではなく横に割れているというのもあった。

560:世界@名無史さん
06/06/02 15:13:23 0
アイルランド人やスウェーデン人のマンコは横に割れているとアメリカ人と言っていたような。

561:世界@名無史さん
06/06/02 15:17:01 0
おまいの心も縦に割れてるしな

562:世界@名無史さん
06/06/02 15:36:43 0
おまえさんの息子は刺股に・・・

563:世界@名無史さん
06/06/02 15:41:39 0
否定するおまえは畸形かw

564:世界@名無史さん
06/06/02 22:42:46 0
《米英人から見て、日本語はどういう風に聞こえるか?》

下記は第二次大戦中にアメリカで作製されたアニメーションのシーンであるが、
アメリカ人の声優がメチャクチャな日本語をしゃべりまくる。
よく聞いてみると、「カ行」と「ガ行」と「タ行」しか発音していないことに注目。


URLリンク(www.asianjoke.com)

565:世界@名無史さん
06/06/02 23:04:39 0

アメリカから見た戦前の東京
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
↑ここで注目すべきは当時の日本人も現在の日本人も顔・体型は基本的に変わらないこと。

日本人の顔のデフォルトは一重・面長・高い鼻・小さな目と口の弥生人顔+微量縄文フレーバー。
そこに5~6人に1人の割合で東南アジア顔が入るのが日本人の全体像。


↓で主張されているような生活環境で顔が変わったりすることはない。
↓はゲーム脳と同じで疑似科学。
URLリンク(www.kahaku.go.jp)


566:世界@名無史さん
06/06/03 00:50:54 0
アメリカ人以外の外人に「IKEBUKURO」を読ませると、
「ィケ~ブクロゥ」と何とか「イケブクロ」に聞こえる発音をする。
しかしアメリカ人は「アィケバクロオ~」としか読めない。
頭悪すぎ。

567:世界@名無史さん
06/06/03 06:19:07 0
日本の江戸時代の政治制度について、イギリス人もオランダ人も、えらくさらっと
流している。
維新前後になると、途端に京についての記述が増え、「政府が二つ別個に共存して
いるようだ」(朝廷と幕府を指す)という注釈が付くようになる。
大政奉還で、ようやく、実質的に政務を長く行っていなかった朝廷の方が権威が高い
ということに気づく。
それ以外は、貴族(大名のこと)に封建し、定期的に宮廷(幕府のこと)に召集される
くらいのことしか特異な面として指摘していない。
内容については誤謬が比較的少ない。

19世紀の支那や朝鮮、ベトナムなんかの政治制度についての記述は、正確さは欠いている
(支那が自ら記したものや後に考証したものと合致しないものも多い)が、特異性の指摘や
説明に割く分量自体も多い。

ここから分るのは、ヨーロッパ人にとって、自国のやっていることの知識とそれほど違和感の
ない、既知のもので理解しやすい政治制度を、日本がとっていたということだ。


568:世界@名無史さん
06/06/03 21:18:08 0
典型的な封建制ということか。

569:世界@名無史さん
06/06/03 21:50:47 0
「目を日本に向けてみよう。そこでは、ほとんどすべての罪は死をもって
罰せられる。なぜなら、日本の皇帝ほど偉大な皇帝に服従しないことは、
大変な罪であるから。罪人を矯正することではなく、君公の報復をすることが
問題なのである。こうした観念は隷属状態から導き出されたものであり、特に、
皇帝があらゆる財産の所有者であるため、ほとんどすべての罪が直接皇帝の
利益に反することになるということから生じてくる」

by モンテスキュー


570:世界@名無史さん
06/06/04 00:44:11 0
映画「すばらしきヒコーキ野郎」 頓挫した石原裕次郎機、ロープを切ろうと
「ナイフを貸してくれ」と言う石原裕次郎に、「ハラキリするのか?」と外人俳優


571:世界@名無史さん
06/06/04 00:58:12 0
>>567
それだけ、フューダリズムと幕藩体制が酷似していたのでしょうね。

お遊びの話になってしまいますが、「信長の野望」英語版を作る際、
造語をする必要が全く無かったとか。

572:世界@名無史さん
06/06/04 03:48:21 0
それ以前に海外で、「信長の野望」なんて売れるのか
「信長の野望」じゃなくて、無双のことじゃないが、あれなら確かに造語はイラン

三国志の方なら欧米でねそこそこ知名度高いらしいが。



573:世界@名無史さん
06/06/04 06:02:51 0
米アマゾンなんかで見ると、売れてるのか知らんが一定のファンはいるようだな。
「ランペルール」とかマニアックなのも出てる。

574:世界@名無史さん
06/06/04 11:26:28 0
チンギスハーンはさすがにだめか。

575:世界@名無史さん
06/06/07 18:43:54 0
>>572
信長の野望が売れたかどうかは知らんけど、商品化されたのは確か。
もうだいぶ前だけど

Nobunaga's ambition
Romance of three kingdom

が発売…っつー記事を読んだ覚えがある。


576:世界@名無史さん
06/06/08 19:17:51 0
アメリカンヒーロー・ポパイから見た日本
ポパイって日本びいきなんだね。
URLリンク(www.youtube.com)

577:世界@名無史さん
06/06/08 20:18:52 0
>>565
>>アメリカから見た戦前の東京

映像だけ見てると、反日プロパガンダには見えない。
そこそこ文明的な、人間の暮らしを描いているように見える。
もっと今の北朝鮮みたいな非道な独裁国家を見せ付けるのかと思った。

578:世界@名無史さん
06/06/08 22:36:07 0
>>577 意図的に、日本の映画フィルムから抜粋した映像も混ぜて演出してある

579:世界@名無史さん
06/06/09 02:00:41 0
明治初期に日本にやってきた西欧人は風呂の混浴や肌を見せる事に躊躇がないことに驚いた。
一方日本人は西欧人が全裸の女性像を庭に飾っている事に驚いた。

580:世界@名無史さん
06/06/09 14:53:05 0
日本では肌を見せることが禁忌になって、
今は西欧の方が肌を見せる事に躊躇がないように見えるな。

581:世界@名無史さん
06/06/10 00:12:02 0
ヌーデイストビーチはおkなのに日本の温泉の混浴はイカンという感覚がわからん。

582:世界@名無史さん
06/06/10 08:45:07 O
欧米の人は本当によく脱ぐよな。
ミス・イタリアになったら最初のお仕事は
ヌードカレンダーの制作だなんてのはまだいいとして、
芸能人でもない有名人一家が親父から子供まで揃って
オールヌードでポーズとってんのが雑誌で掲載されてたりすると
さすがについていけなくなる。

583:世界@名無史さん
06/06/10 11:27:47 0
おーべーか!

584:世界@名無史さん
06/06/10 13:23:27 0
ヨーロッパはまだマシな方で、アメリカでは全裸のファミリーが
屋根の上で日光浴したりするという…。
文明の狂気を感じる。

585:世界@名無史さん
06/06/10 17:51:54 0
(・_・☆\(-_-) 欧米か!


586:世界@名無史さん
06/06/12 03:46:39 0
>>577

URLリンク(www.youtube.com)

この画像なら
英語わからなくても、アメリカのプロバガンタ英語の内容わかるよ

587:世界@名無史さん
06/06/12 03:47:00 0
test

588:世界@名無史さん
06/06/12 07:14:28 0
>>586
映像の世紀じゃないか。これは面白い番組だ。

589:世界@名無史さん
06/06/13 09:15:03 0
「パリは燃えているか」は名曲。

590:世界@名無史さん
06/06/22 15:49:29 0
日本は海外からみてあまり魅力を感じない国なのかな
アジアへの旅行者で日本に訪れる外国人はアジアで六番目
トップの中国、二位の香港には勝てないのは仕方ないと思うけど
タイやベトナムにも負けているのは正直ショックだ
物価の高さもあるのだろうが、それよりも問題は中国と少し違う程度の国としうイメージから払拭されていないのが問題だと思う

591:世界@名無史さん
06/06/22 16:03:36 0
だれが平日に「丸の内」や「八重洲口」に来ると思う?日本はアメリカのドル栽培地でしかないんだから、
来る方がおかしいよ、そんなオフィス街みたいなところに。よく日本に来ている外国人(GDPの低い国家の)に
「なぜ日本に来たのか?」と訊けば100人中99人までが「金」と答える。大きい戦争に負けた地域の
行く末なんてこんなもんさ。

592:世界@名無史さん
06/06/22 16:04:53 0
平日だってw休日の間違いな。

593:世界@名無史さん
06/06/22 16:07:39 0
今日本に来る外人は・・・実際ウィリアム・ギブスンの「あいどる」
みたいな世界を期待してるのかも知れないが

594:世界@名無史さん
06/06/22 16:29:00 0
昔の日本の田舎は朝鮮と負けず劣らず不潔だったらしいな。

蚤、ダニ、しらくも頭、洗濯しない垢だらけの服、黴、皮膚病、眼病、その他いろいろ。

595:世界@名無史さん
06/06/22 19:59:56 0
フランシスコ・ザビエルは

「彼ら(注:日本人のこと)は刀や剣を家の中でも外でも持ち歩き、眠るときには
枕元に置いて眠る。私は人生のなかで、これど武器に頼っている人間たちを
見たことがない」

と書いている。

この時代の日本人は、現代のアメリカ人のように簡単に武器を手に取る
国民だった。

596:世界@名無史さん
06/06/22 20:09:28 0
>>595
当時(戦国時代)の日本人は武士階級は言うに及ばず
農民でも徴兵される事を考えれば、常時刀剣で武装していても
不思議じゃない。

597:世界@名無史さん
06/06/22 20:53:02 0
刀狩前だし。

598:世界@名無史さん
06/06/22 23:12:10 0
天安門事件のときの、米国の日本留学生が親に言われた言葉で、当時紹介されてたもの

「危ないから、あんまり近寄るんじゃないよ」


599:世界@名無史さん
06/06/23 00:16:32 0
>>594
分かってて書いているんだろうけど、何も日本や朝鮮に限った話しじゃ無いよ。

600:世界@名無史さん
06/06/23 00:28:37 0
確か、ヴェルテールの「カンディード」の中に
日本に来て危うく踏み絵をやらなければならなかったとあったが、
翻訳者が、日本では外国人には踏み絵は強要しなかったと註をつけていた。

601:世界@名無史さん
06/06/23 00:33:05 0
キリスト教は偶像崇拝を禁じているんだから、あんなもの踏もうが
叩き付けようが無問題。
むしろ問題と感じる方が教義を知らない似非クリスチャン。

602:世界@名無史さん
06/06/23 01:02:10 0
>>601
はあ?
正教徒の方ですか

603:世界@名無史さん
06/06/23 09:30:46 0
正教徒もイコンあるがな。
イスラームも隕石拝んでるし。
なんでかしらんが偶像崇拝禁止ってのは相当難しいもんなんだろうな。

604:世界@名無史さん
06/06/23 13:33:41 0
フランス人のまあまあ信仰深いローマ・カトリックの
キリスト教徒に言わせると、
磔のキリスト像とかマリア像を崇拝しているわけではなく、
敬意を抱いているそうな。
偶像崇拝者はそういった像をアイドルに狂うように
熱愛してしまう人種らしい。
踏み絵の時代の日本人にそんな違いが分かるはずはないな。

605:世界@名無史さん
06/06/23 14:47:39 0
>>120かなり昔のレスに返答するのもなんだが、「エコノミク・アニマル」を揶揄と勘違いしたように、
「支那」も差別用語と思い込んでいるよね。単に一時的なメディアのミスリードや政治的圧力でこのように
あっというまに様変わりするのも、なんらかの「後ろめたさ」があったからなのかもしれない。
例えばエコノミクアニマルなら「政治や外交、世界情勢にまったく無頓着で経済的発展のみ追及している」から
エコノミクアニマルに否定的な印象を投影したのかもしれない。支那も、これは北支事変から続く戦争への反省
じゃなしに、それ以降の「いまだ途上国の支那をうわべでは尊敬してみせるも心のうちではダメな国家と思っている」
から支那という用語にスケープゴートさせるのでは?井沢元彦じゃないが、言霊の影響かね?

606:世界@名無史さん
06/06/23 18:24:24 0
井沢元彦

607:世界@名無史さん
06/06/24 00:15:06 0
>>604
>踏み絵の時代の日本人にそんな違いが分かるはずはないな。

カトリック教会も仏教と同じく相手の常識や知力に合わせて「方便」を使ってたわけだしな。

608:世界@名無史さん
06/06/24 01:29:32 0
「方便」も使っただろうし、折衷もした。
九州に今も残る昔ながらの教会の建物はとても面白い。
例えば、ステンドグラスなどの技術がないと、ガラスに絵を描いたり、
柱の装飾も妙に和風だ。
ゴシックの尖塔などとうてい望めないからトタン屋根だったり。

609:世界@名無史さん
06/06/24 12:19:57 0
うわさの真相掲示板
世の中のあやふやになっている真実を書き込んでほしい
URLリンク(8005.teacup.com)

610:世界@名無史さん
06/06/24 13:12:58 0
「ガリバー旅行記」の中にガリバーが日本に来て、
踏み絵だけは勘弁してほしいと言って、日本側はおかしいと思うけど
大目に見るシーンがなかったかな

611:世界@名無史さん
06/06/24 13:49:11 0
>>610
ラグナグの後だね。
オランダ人がそんなことを気にするのはおかしい、お前ホントにオランダ人か?ってヤツだな。
今見直してみた。

612:世界@名無史さん
06/06/24 14:08:21 0
>>610
ヴォルテールもスウィフトも誰それの航海記をもとにしているから、
また、時代も少々違うから
【踏み絵】感も違ったのでは?

613:K.V.ウォルフレン
06/06/24 18:18:06 0
社会的な身分職業や権力者たちの要求といった俗世界リアリティを超えたところに、
独立の普遍的心理、不変の宗扱的信条があるという概念は、もちろん日本にも入って
きたのだが、現在の世界観の中には根づかなかった。政治的な取り決めや社会的な
慣習は、もともと自然や祖先崇拝を基調にして矛盾やあいまいさを許容する宗教である
神道が司ってきた。この日本固有の宗教―ただしこれを、一九世紀後半から一九四五年
まで大日本帝国の思想的な支柱として利用された「国家神道」と混同してはならない―
には、哲学的あるいは道徳的な教理の展開がまったくない。その後に哲学的・道徳的な
教義が中国から移入された時も、これらの教義が日本古来の社会・政治的な定めや
前提に取ってかわることはなかった。それどころかむしろ、これら中国の思想によって、
時の権力者を支える既存の現世的な信仰体制がさらに強化されたのである。

614:K.V.ウォルフレン
06/06/24 18:18:58 0
儒教および仏教の本来の教えに含まれていた、社会・政治上の方便と
しての現実を超越した思想・概念は、日本の支配エリートにとってつねに
歓迎されざる思想でありつづけた。キリスト教そして後にマルクス主義
によっても、日本人の思想の世界にこの超越概念が導入されかけたが、
結局どちらも、禁止されるか教義の本質に妥協的な折衷が強いられた
のである。日本はつねに新しい宗教をきわめて寛大に迎え入れてきた
というのが定説になっているが、そう言えるのは、その新しい宗教や
教理体系が既存の政治体制を脅かすことがたいとみなされた場合だけ
である。

615:世界@名無史さん
06/06/27 17:27:22 0
ザビエルは?

616:世界@名無史さん
06/06/30 17:09:28 0
イザベラ・バードの日本奥地紀行読むと、マジでしょげる。

ある意味朝鮮以下じゃねぇか!栃木県民(特に旧藤原町)と埼玉県民(特に春日部)と東北人視ね。

617:世界@名無史さん
06/06/30 18:03:50 0
>>616
どう書いてあるの?

618:世界@名無史さん
06/06/30 18:13:38 0
>>616
明治時代といえどもそんな急激に日本中が近代化するわけがない。
だから政治家の利益誘導は未開発地域のインフラ整備に貢献したんだよ。
今でも四国あたりはまだ開発が遅れているとかTVでやってたなぁ。
上下水道の整備率や電化整備が進んでいない地域はまだ日本には多いはず。

619:世界@名無史さん
06/06/30 18:57:10 0
未開ったって未開すぎるわあの時代の田舎者は。何なんだあの百姓ども町民どもは一体。日本の恥。

バードの通訳やってた伊藤が落ち込むのも無理はない。

620:世界@名無史さん
06/06/30 20:54:37 0
>未開すぎるわあの時代の田舎者は

俺は好きだけどなあアレ・・・良くも悪くも今は存在しないノリだからね。

621:世界@名無史さん
06/07/01 03:10:10 0
どんな生活してたら満足なんだろう?

622:世界@名無史さん
06/07/01 05:50:21 0
西郷や大久保の無茶苦茶な貧乏暮らしを知ったら落ち込むどころじゃないぞ。

623:世界@名無史さん
06/07/01 15:42:13 0
奥地を旅行するのにも警護を雇う必要は無いって言わせただけでもすごいけど。
多分イザベラはアラ探ししたかっただけだろう。都会のことは他の旅行家に性分化まで語り尽くされてたから
イギリス人はすべてを見下したいんだよ

624:世界@名無史さん
06/07/01 18:56:31 0
朝鮮の奥地とかも探索してるから、単なるあら探しなんて目的じゃない。
この時代のイギリス人ならではの探検心だと思う。

この時代は山とかジャングルとか秘境とか未開民族とかの冒険が盛んに行われ、
イギリス本国の学会で発表されてた時期。

625:世界@名無史さん
06/07/01 19:32:25 0
万博の展示物に色んな地域の「未開人」とか置いてた時代だからな。

他にも世界各地の動植物を採集収集したりしてた時代。
植物で人気があったのは、南米産の各種ランや日本産のヤマユリ。

626:世界@名無史さん
06/07/18 16:43:38 0
以前、イタリア人が書いた美術の本を読んでいたら、興福寺の阿修羅像について、
「日本でインド人が製作したものと考えている専門家もいる」みたいなことが
書いてあった。

ヨーロッパ人は日本人にこんな彫刻が作れるはずがない、とでも思っているんだろうか?


627:世界@名無史さん
06/07/18 17:25:30 0
阿修羅、無着、世親などの像の顔は日本人そのものだわな

628:世界@名無史さん
06/07/18 17:37:15 0
東シナ海や南シナ海やインド洋やヒマラヤやゴビ砂漠や東南アジアのジャングルを
甘く見るてるな、そのイタリア人。インド人が日本に来るのは超大変なのに。

鑑真なんて東シナ海渡るのに、何度難破してるんだワロスwwww
って感じなのに。

629:世界@名無史さん
06/07/18 18:17:11 0
日本奥地紀行と朝鮮紀行を読んでると、どっちが未開なんだか分からなくなる
さすがに首都東京とソウルでは東京の圧勝なんだが

630:世界@名無史さん
06/07/18 18:24:34 0
都会至上主義も俺は警鐘を鳴らしたいけどね。

631:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/07/18 18:29:15 0
東大寺の大佛開眼供養で有名な菩提僊那以外に来日したインド人がいたとしても不思議はありま
せんが、インド風の像には見えませんね。中国のそれでもない様な。

632:世界@名無史さん
06/07/18 20:38:19 0
モンテスキューは、『法の精神』の中で、
「日本では、ほとんどすべての罪が死(死刑)をもって罰せられる」
「日本人は最も残虐な刑をおこなう民族」
と記述し、残酷さがどんどん増幅する悪循環の例として日本をあげている。


633:世界@名無史さん
06/07/18 20:51:12 0
モンテスキューまで日教組に毒されていたのか。
日教組許すまじ!

634:世界@名無史さん
06/07/18 22:28:05 0
ザビエルも講話の途中に乱入してきた異教徒を日本人キリシタンらが「首切ります?」
とやってるのを見て、日本人はすぐ殺す と書いてる。

635:世界@名無史さん
06/07/18 23:04:12 0
日本人はすぐ殺す

636:世界@名無史さん
06/07/18 23:04:47 0
そりゃ時代が悪い。

637:世界@名無史さん
06/07/18 23:20:50 0
ザビエルも殉教者の仲間入りさせてやればもっと良かったのに。

638:世界@名無史さん
06/07/19 01:13:36 0
近世日本ならルイス・風呂椅子の「ヨーロッパ文化と日本文化」だな

639:世界@名無史さん
06/07/19 06:28:51 0
>>632
「高い城の男」でカリフォルニアの悪徳家主が
日本軍に斬首刑にされる元ネタはその辺かな

640:世界@名無史さん
06/07/19 14:36:03 0
欧米人が、日本人は簡単に人を殺す
残虐な民族というイメージを持っているのは本当らしい。
侍の切腹や斬首刑、第二次大戦での神風、玉砕、捕虜虐待、南京大虐殺みたいな
プロパガンダ、はたまたヤクザの抗争や指詰めなどのイメージが浸透してて、
日本人自体が凶暴で野蛮な民族と思い込んで怖がっていたりする。

有名なロシア・マフィアの首領のあだ名はヤポンチク(日本人)だし、
(あだ名の由来は、この首領が平気で人を殺す残忍な性格だったから)
ベナン共和国のゾマホンや、彼の家族も日本を怖い国だと思い込んでいたという。
(ゾマホンは日本に来る前は中国に留学していたが、中国には怖いイメージは
持っていなかった)

641:世界@名無史さん
06/07/19 15:14:50 0
>640
>有名なロシア・マフィアの首領のあだ名はヤポンチク(日本人)だし、
>(あだ名の由来は、この首領が平気で人を殺す残忍な性格だったから)

寺谷弘壬「ロシアン・マフィア」では日本人顔だったからその名が付いたと書いてたが?
ちなみにその一代前の首領はモンゴル人顔だったので「モンゴル」と呼ばれていた。

642:世界@名無史さん
06/07/19 16:46:38 0
「島の人民は大陸の人民よりも自由への傾向が強い。島は通常その面積が小さい。
人民の一部分を用いて他の部分を圧迫するということもそれほどうまくはなしえない。
海が彼らを諸々の大帝国から切り離しており、だから暴政がそこに手を出す
ことはできない……日本については、その面積の大きさと隷属の度合とのゆえに、
この結論は当てはまらない」

by モンテスキュー


643:世界@名無史さん
06/07/19 17:43:18 0
日本って面積大きいのか

644:世界@名無史さん
06/07/19 20:23:01 0
>>626-631
興福寺阿修羅像
URLリンク(blog.so-net.ne.jp)
インド人が描いたアスラの絵
URLリンク(www2u.biglobe.ne.jp)
インドの彫刻
URLリンク(www.denverartmuseum.org)
URLリンク(www.nhb.gov.sg)

素人が見ても違いはわかると思うんだが。

645:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/07/19 21:41:24 0
「鎖国」中にも西欧の知識人が日本を肯定的に、或いは否定的に捉えて紹介
する機会は何度かありましたが、大抵持論の補強材料として「都合のよい日
本像」を引き合いに出したものでした。
どちらも「日本の実態」を見ようとしたものでない事が多かった。

日本人が簡単に死刑を行う(私刑含む)事は、16世紀以降、ヨーロッパ人
の多くが指摘しており、家畜の命より軽いとも言われています。
そもそも武士自体が、身代金ではなく頸をとってなんぼでしたからね。
「殺す」事への嫌悪感の薄さは全国的にありました。
違和感を抱いて「不憫」と記録していたのは、九条政基や山科言継といった
公家が中心の様です。こちらは死穢から遠ざかっていた事もあり、殺生を業
とする軍事貴族の家系から生じた武家とは感覚が違った。

646:世界@名無史さん
06/07/19 21:58:46 0
なぜ欧米人は伝統的に日本を過小評価する傾向が強いのか?
単なる無知?

647:世界@名無史さん
06/07/19 22:10:54 0
過小評価って?
例えば?

648:世界@名無史さん
06/07/19 22:21:57 0
ジャパン・バッシングのときは過大評価してたけどw

649:世界@名無史さん
06/07/19 22:24:24 0
>>648
あのころは日本異質論が流行していて、「日本文化=劣等文化」
みたいな言説が幅を利かせていた。

650:世界@名無史さん
06/07/19 22:34:31 0
>「日本文化=劣等文化」みたいな言説が幅を利かせていた。
例えば?

651:世界@名無史さん
06/07/19 22:46:51 0
>>650

>>167>>191>>215>>613>>614みたいなのがその典型。

652:世界@名無史さん
06/07/19 22:57:12 0
海外在住ですが、ここまで読んだ限りで、同意できるのは、
・中国文化圏と同視している人は多い。ヨーロッパ人に文化的には
ほとんど中国の影響下だろ?と言われて違和感を覚えた。
>>564にあるとおり、欧米人には日本語はk,t,g,dの音ばかりに聞こえる模様。
スペイン語圏の人がまったく同じことを言っていた。
平家物語の冒頭を話して聞かせたところ、「自分の知ってる日本語の音ではない」
だって。
まあステレオタイプな日本観を持ってる人が多い中確実に日本オタも一定数
いるのですがw



653:世界@名無史さん
06/07/19 23:04:22 0
>>565の映像みたけど全然プロパガンダじゃないな。
天然資源の確保を戦争の動機に挙げてるし、
御丁寧に食管法の説明までしてくれているw
むしろ、一般的な米国民の抱いている「わけのわからん日本」という幻想に対し、
「そんなことはない。我々の敵はちゃんとした近代国家なのだから、
なめてかかるべきではない」というアメリカ政府のメッセージに見える。

654:世界@名無史さん
06/07/19 23:08:26 0
宗教の本来の教えに含まれていた、現実を超越したような
思想概念は、日本の支配階級に受け入れられなかった。例えば
キリスト教やマルクス主義である。これらも導入されかけた
か、禁止されるか、妥協的な折衷しいられた。
日本は(仏教を取入れたように、)新しい宗教について寛容だと
というのが通説である。しかし、それは宗教やその教理体系が
政治体制を脅かさない場合であり、キリスト教は、政治体制
を脅かすものとして受け入れられなかった。
よって、日本は劣等文化だ?

655:世界@名無史さん
06/07/19 23:17:58 0
>>652
日本語で気になる音はK、G、T、D、それからSというのが
欧州では一般的な感想であるようだね。
「カタカトカタスー」というような音に聞こえるらしい。
これは日本語が欧州の多くの言語のようなK、Gの口蓋化を起こしておらず、
代わりにPが歴史的音韻としては消滅してしまっているから、
KやGがやたらと目立つというのがある。
逆に日本人から見ると欧州の言語はPが目立って「ペラペラ~」と聞こえる。
東アジアの言語の音のイメージとしてはCHとNGが圧倒的なもので
(これは日本人の中国語や朝鮮語などへのイメージと全く一致する)
いわゆるChang-Chung-Chongにつながるから、日本語のイメージとは程遠くなる。

656:世界@名無史さん
06/07/19 23:33:35 0
『中世ヨーロッパの身分制議会』(A・R・マイヤーズ、刀水書房)より引用

日本の君主と家臣の関係は擬制の血縁関係に基づいており、ヨーロッパの封建
制度のような契約によるものではなかった。また、ヨーロッパの聖職者に相当
する神道の神主たちが、ヨーロッパの聖職者のように独自の身分を形成したり、
特権を要求したりすることもなかった。

657:世界@名無史さん
06/07/19 23:55:50 0
>>656
その引用文の前半には部分的に同意するが後半は的外れだよなあ。
(ただ擬似的血縁と言い切るのにも疑問がある。明確ではないにしても
 御恩と奉公を結ぶのは契りの関係だと考えたほうがいいと思う)
日本中世の仏教寺院勢力は武装した強力な身分団体であり
明らかな身分特権の要求や維持に奔走していたんだが。
日本は神道国であるという明治国家思想による近視眼的な誤解が
まだまだ深く広く浸透している気がするよ。
仏教国だと考えて中国やインドなどの常識が割り込んでくるのも良くないが、
日本は純然たる神道国だと考えてしまったら、
日本中世における宗教の影響力は微々たる物しか見えなくなってしまう。

658:世界@名無史さん
06/07/20 00:05:43 0
URLリンク(c-faculty.chuo-u.ac.jp)
聖俗分離がないということでは、我々はロシア人と同じであり、キリスト教徒
であるということではロシア人は欧米人とおなじである。では何が我々と欧米人
に共通しているのか。欧米と日本の共通点として封建制度を挙げる者がいるが
(しかも、その論拠にフランス人の歴史家であるマルク・ブロックを引用する!)、
これもバーマンは根拠のないこととして批判している(44)。
URLリンク(c-faculty.chuo-u.ac.jp)(44)-1.html
Berman 1983:541-543. バーマンは西欧の封建制度を日本とロシアの封建制度に対
比させて、両者の違いに注目すべきだとしている。つまり、日本は西欧と似ている
のではなくてロシアと似ているというのである。日本でマルク・ブロックがよく読
まれ、バーマンが無視されてきた理由は、こんなところにあるのかもしれない。


659:世界@名無史さん
06/07/20 00:24:08 0
>>658
一神教をほぼ全く知らない日本とゴリゴリ政教一致の一神教正教会圏を比較して
「政教分離していないから同じ」も糞も無いだろうにw
バーマンの見識の浅さは仕方ないにしても、
この宮島とか言うチュン大のセンセーはただの東欧マンセーなだけだろ。
自分の研究対象地域と日本を勝手に同一化してホルホル自己満足するという
不思議な性癖は、日本のマイナー地域研究家の
救いようの無い病理として広く見られるからなw

660:世界@名無史さん
06/07/20 02:29:49 0
エドワード・ベア『ラスト・エンペラー』(ハヤカワ文庫)。
著者は英国人のジャーナリスト。
デイヴィッド・バーガミーニの“Japan's Imperial Conspiracy”に
全面的に依拠して書かれている。
この著者には『裕仁天皇 神話に包まれて(上)(下)』(駐文館)
という著作もある。

661:世界@名無史さん
06/07/20 03:05:24 0
>>656
その前半部分の妥当性もどうかなぁ。
ヨーロッパの封建制にしても家士とそのオマージュを受ける主との関係
というのは、一種の擬制的な親子関係にあったと言えなくはない。
マルク・ブロックもそういう事を書いてたような希ガス。


662:世界@名無史さん
06/07/20 09:57:59 0
URLリンク(www.ohtan.net)
<ニール・ファーガソン(その5)>
私はファーガソンが、欧州列強や英国のそれと一味もふた味も違う日本の
植民地統治を視野に入れなかったために、彼の指摘が甚だバランスを欠いた
ものになったことを惜しみむものです。
(中略)
また、ここでもファーガソンは日本をナチスドイツと同一視しており、既
にこのことに対する批判は十分行いましたが、若干付言しておきます。
 彼がナチスドイツのホロコーストと日本の南京事件を同列に並べているの
は全くいただけません。(なぜかは説明するまでもありますまい。)
 このような、「戦前の日本嫌い」のファーガソンの指摘に接して改めてひ
しひしと感じるのは、ホンネのところでイギリス人が抱いているであろう日
本への憎しみです。英帝国の崩壊は避けられなかったとしても、第二次世界
大戦直後に早くも崩壊しまったことについては、ファーガソン自身が認めて
いるように、英国の戦略的意思決定の誤りによる自業自得であるわけです
が、一般のイギリス人にはそれがいかにも日本のせいのように見えるであろ
うからです。

663:世界@名無史さん
06/07/20 12:02:36 0
URLリンク(www.law.hit-u.ac.jp)
フローリアン・コルビンガー  
5.ロシアと日本の相違点

ロシアとは異なり、日本は西欧型の改革を導入して国家を近代化することに
成功し、しかもそれをかなり効率的に行った。それでは、ロシアと日本の
決定的な相違は何だったのだろうか。まず一般的な相違点を挙げよう。
ロシアは巨大な大陸国家で、西欧の発展とは密接なコンタクトがあり、
ヨーロッパ文化の形成に参与してきた。これに対して、日本は島国で、
こうしたコンタクトから用心深く隔離されてきた。ロシアが民族的にも
社会層としても非同質性を特徴とするのに対して、日本は極めて同質的
(homogeneous)である。 このような一般的特徴に加えて、最も注目すべき
相違は、明治維新後に導入された変化が王政復古した天皇制の支配階層に
よって支持されていたことである。さらに、明治政府による諸々の変革は、
日本を軍事的・技術的に優越する西欧諸国から守ろうと考えた(十分な
教育のある)下級武士たちに支持されていた。

664:世界@名無史さん
06/07/20 12:04:57 0
ロシアとは異なって、日本の若き学究たちの多数派は既存の秩序に異議を
唱えなかった。むしろ法学教授たちは、新しいシステムの基礎をなす
天皇制の理論的基礎を強化することに貢献した。彼らは、日本的伝統と
西欧法思想を互いに適合させ結合することにも成功した。法的モデルや
諸制度の変容は、極めて古い伝統を基礎として行われた。したがって、
現実の日本における法は、西欧化されてはいるが、しかし西欧法そのもの
ではない。実定法の根底に存する規範的サブシステムとして伝統的諸価値
を維持するというアプローチは、ロシアのみならず他のヨーロッパ諸国
にも見られない。

665:世界@名無史さん
06/07/20 12:06:59 0
それゆえ日本における西欧化を成功させた理由として、
・ 19 世紀中葉の日本が置かれた歴史的状況のゆえに、西欧型モデルの導入は
不可避だった。
・ 日本には外国文化の摂取に関する非常に長い伝統があり、外国法の受容は
伝統的サブシステムの維持によって、より容易に実現した。
・ 特に明治期を通じて、日本社会の構造は非常にピラミッド型だったので、
迅速で効率的な動員が可能だった。
・ 西欧世界もまた、日本を「タブラ・ラーサ」や実験場とみなさなかった。

666:世界@名無史さん
06/07/20 12:08:10 0
筆者の見解では、ロシアと日本の主たる相違は、日本社会が迅速かつ効率的に
動員可能な社会だという点に存する。日本では、西欧化は支配階層と一般大衆
との乖離を帰結しなかった。それどころか、極めて同質的な日本社会は、外国
の経験を受容し活用する長い伝統を基礎として、西欧型モデルを日本的生活に
取り込むことに成功した。これに対して、極めて非同質的なロシア社会は、
内なる断絶を克服できなかった。すなわち、西欧化のような根底的変容にとって
決め手となるのは、社会的気質だと思われる。外部の観察者は、しばしば社会的
気質の理解が困難なので、神秘化に逃避しがちである。西欧による誤った理解や
神秘化の対象になるという経験は、ロシアも日本もともに間違いなく共有して
きた経験である。西欧による神秘化は、ロシアと日本に共通するもう一つの
類似性であって、今後とも両者はこの類似性を共有し続けることだろう。

667:世界@名無史さん
06/07/20 13:13:35 0
>>666
オ、オレの誕生日の番号がぁ...

668:世界@名無史さん
06/07/20 13:43:45 0
悪魔の子

669:世界@名無史さん
06/07/20 14:27:25 0
6月66日?

670:世界@名無史さん
06/07/20 14:27:45 0
6月66日?

671:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/07/20 18:41:13 0
>>652
>平家物語の冒頭を話して聞かせたところ、「自分の知ってる日本語の音ではない」
これはまた、気のきいた選択をなさいましたね。
ただ、「祇園精舎」などの佛教系の単語や「如し」というのは、日常会話では
まず使用されないので、余計聞きなれなかったのであろうと思われます。

>>657
本地垂迹説中心の佛神習合国家(17世紀以降分離傾向出現)でしたね。
武士と騎士の関係についてですが、近年では武士にも代々仕える家人型とは
別に、契約社員の様な家礼型が中世には存在しており、後者の方が多数派で
あったと言われています。代々仕えて忠義を尽くす武士像というものは、近
世に作り出され、強調されたものでしょう。
鎌倉時代には、朝廷や院に出仕しながら御家人として幕府にも仕え、両者に
奉公していた武士も少なくなかったのですが。
生まれながらにして従う存在とした方が、近世権力には都合が良かった。

672:世界@名無史さん
06/07/20 21:25:27 0
>鎌倉時代には、朝廷や院に出仕しながら御家人として幕府にも仕え、両者に
>奉公していた武士も少なくなかったのですが。

ならもう、日本とヨーロッパの封建制の違いなんてほとんどないじゃんw
普通、一番強調されるのがヨーロッパの場合、オマージュが複数の封主に
捧げられ得るけど日本では...という所なんだし。

673:世界@名無史さん
06/07/20 21:30:33 0
一向一揆の基本理念になった「仏法領」は、封建社会に適応した存在形態で、
そのイメージは封建領主の所領支配の形を映したもの。
これは中世ヨーロッパで起こった「神の平和」運動と共通するところが
あるのでは?

674:世界@名無史さん
06/07/20 23:01:06 0
マルクス『資本論』

「日本は、その土地所有の純封建的な組織とその発達した小農民経営とをもって、
たいていは市民的偏見にとらわれているわれわれのすべての歴史書よりも
はるかに忠実なヨーロッパ中世の姿を示している。中世の犠牲において、
『自由主義的』であるということは、あまりにも都合の良すぎることである」

675:世界@名無史さん
06/07/20 23:59:31 0
>>672
>オマージュが複数の封主に捧げられ
複数の封主に捧げられたことは有名だが、禁止令があちこちで
でていることは余り知られていない。

676:世界@名無史さん
06/07/21 00:32:35 0
『中世ヨーロッパの身分制議会』(A・R・マイヤーズ、刀水書房)より引用

それまでヨーロッパでは、さまざまな団体が階層をなす形で国を構成しており、
その国を国王が統治するとされてきたが、フランス革命は、そんな考え方を
吹き飛ばしてしまったのである。どの団体にも、昔からあった習慣や国王との
あいだで結ばれた新たな契約を根拠に、さまざまな特権が認められていたが、
そんな団体の中でも規模が大きく、かつ構成員の資格が明確に規定されていた
のが「身分」であった。ふつう身分は、三つあるとされていた(後述するように、
四つあった国もある)。

677:676
06/07/21 00:37:23 0
いちばん重要な身分は、聖職者であった。(中略)つぎに重要な身分とされたのは、
貴族であった。(中略)最下位の身分は都市民であった。都市民は、さらに商人組合、
職人組合、学者は弁護士や公証人の団体、医師や薬剤師の団体などに属していた。
スエーデンや東フリースラント地方(現在はドイツ領)では、農民が身分として
認められていたが、しかし農民とはいっても、それは影響力のある富裕な農民に
限られており、あくまでも別個の身分として、特権を認めるのに値すると
考えられていた者に限定されていた。

678:676
06/07/21 00:41:48 0
こうした身分や団体は、13世紀から14世紀のヨーロッパにだけ登場してきた
現象であって、ドイツの歴史家は当時の国家を「身分制国家」と呼んでいる。

↑ヨーロッパの身分や団体と、日本の身分や団体の違いはどこにあるの?

679:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/07/21 00:43:43 0
>>675
ただ、禁止令というのは政権の志向を表してはいても、出されている時点で
現実には統制しきれないほど広がっていた事を表しているのではないかと。
君主としては、洋の東西を問わず一本化したがったでしょうが。
いえ、欧州史には詳しくないので僭越ですが、日本の(史料が豊富な)近世
の例を見ていると、法令と実態(含お目こぼし)の間に溝があったので。

680:世界@名無史さん
06/07/21 02:52:33 0
>>678
職業別の排他的特権を保持する同業者組合というのなら、
室町時代の日本でも「座」という名称でソックリのものがある。
日本に限らず他の国にも似たようなものはあったはずだよ。
公家・武家・土民(僧侶は出家した者だから身分として別枠)という
士農工商の原型になる身分の大まかな分類も室町時代にはなんとなく存在した。
唯一の違いは、それぞれの身分代表が集まる
身分制議会のようなものが欠けていたということだけ。

まあ、ぶっちゃけ、世界中で中世ヨーロッパにだけ固有の社会組織なんて
ローマコンプレックスというか地中海コンプレックスの
ドイツ人の妄想の中にしか存在しないと言っていいんだろうな。
ローマ法に対するゲルマン法やら、ギリシアやローマの民会や元老院に対する
ゲルマンの部族民民主集会なんてものも、
本当にギリシアローマに対立するようなものとして存在したのかどうか怪しい。

681:世界@名無史さん
06/07/21 03:53:21 0
>>678
不勉強なのでまったくの想像で言うけど、日本の「座」の場合、
それがその座に属する人間の身分証の役割を果たしていたか、少々疑問。
欧州の場合は、ある団体に属していることがその人の社会的評価や地位まで
規定していたということでしょ(現在の欧米でもこの傾向はある)。
日本における同業者組合はそこまで構成員の社会的な存在まで規定するもの
ではなかったのでは。

682:世界@名無史さん
06/07/21 09:19:39 0
>>680
中国の「行」(商人の同業組合)や、作(手工業者の同業組合)もそうかな?
行の運営は選ばれた役員があたっていた。


683:世界@名無史さん
06/07/21 14:26:12 0
『日本/権力構造の謎』(カレル・ヴァン・ウォルフレン、ハヤカワ文庫)

中国から数多く輸入された宗教や哲学の日本版のうち、特に禅が忍従の論理を
さらに強化した。禅は、道徳とまったく無関係で、人生への反主知主義的な
アプローチを理想化し、より優れた認識の世界に到達できるものとされている。
徳川の権力者は気づいていなかったかもしれないが、武士で禅僧の鈴木正三
(1579~1655)が、後に徳川のイデオロギーとなるものの最初の宣伝活動をした
主要人物だった。彼は一連の禅寺で、また下級武士の私的な助言役としてある
考えを広めた。それは物事の判断に自己の知力を使うのはすべての邪悪の源であり、
より具体的には、政府転覆につながる邪心の源であるというものだ。

684:世界@名無史さん
06/07/21 18:35:59 0
>欧州の場合は、ある団体に属していることがその人の社会的評価や地位まで
>規定していたということでしょ(現在の欧米でもこの傾向はある)。

カースト制度が思い浮かんだ。
インドと欧州はやはり何か繋がりがあるんだろうな。

685:世界@名無史さん
06/07/21 18:51:52 0
>>684
同じインド・ヨーロッパ語族だからでは?
古代ギリシアでもフラトリア(兄弟団、胞族)があった。
イランにも階級があるらしい。

686:世界@名無史さん
06/07/21 19:17:34 0
欧米じゃ日本史入門はいまだにルース・ベネディクトだったりするらしい。
その上、ベネディクトより認識が後退している例もあるとか…。

687:世界@名無史さん
06/07/21 19:24:02 0
>>685
インド・ヨーロッパ語族に関するギンブタスのクルガン仮説って知ってるか?

URLリンク(ja.wikipedia.org)

688:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/07/21 20:16:29 0
>>683
>禅は、道徳とまったく無関係で
「無縁の慈悲」の事かもしれませんが、やはり説明不足です。
どうもあちらの宗教関係の(門外漢の)著作を見ていると、偏見が多い。
白居易が佛教とは何かと聞いたのも、禅僧だったでしょうに。

>鈴木正三
一次史料をお読みになられたのでしょうか。一部だけ切り取った(それはこ
のコピペもそうですが)様な評価です。
それぞれの職分を全うしていればというのは、確かに支配者側にとっては都
合が良かったかもしれませんが、各自の職能を認め、その道を精進していれ
ばというのは近世の家訓などに共通して見られる姿勢であり、それが日本と
いう国の勤労精神を発達させた功績は否定出来ません。
どの道も皆共通の価値を持っているというのは、全階層の価値を認めた姿勢
でもあり、これは正三以前から禅宗に見られた思想ですが、正三は各道=各
職業をそのまま行う事がそのまま「禅」になると考えてそれを奨励したので
あり(禅=日々の営みとは渡宋直後に道元が言われた事)、それを広めた事
は、人々の誇りを指摘しただろうと思います。
この場合、階層の分というよりは、社会が急速に発展していく中で、職業を
替える様な浮ついた行動を指して批判した様にも見られる。
仮に階層内の事であったとしても、ようやく世が治まった時代であった事を
考えればそれが適切であり、「自由」を考えるべき時代でも無かった筈。
(しかし、欧米人はすぐ「邪悪」という表現を使いたがりますね)
こうも否定的な表現ばかりでは、評価を誤るのでは。

ところで、コメントなしで一部だけ貼り付けるのはどうでしょう。
せめて自分なりの意見も添えられては。

689:世界@名無史さん
06/07/21 20:52:28 0 BE:655735695-
中国人ですが,日本の特に近代史に歴史的に重要な転換点のとき
非常に優秀な人材が出現する気がする.非常に運がいい気がする.

アジアでは珍しく植民地にもならずに済んだし,

690:683
06/07/21 21:14:32 0
>>688
鈴木正三の思想は、よくカルヴィニズムと比較されたりしますが、
欧米人には「徳川のイデオロギー」としか映らないというのが少し
ショックでした。
それと、欧米人が日本の宗教について言及するとき取り上げられるのは
もっぱら神道と禅宗で、浄土宗・浄土真宗・真言宗・時宗などは完全に
無視されている場合が多い。
これでは日本に対する認識が歪んでしまうのはいたしかたないかと。


691:世界@名無史さん
06/07/21 21:14:42 0
>>689
教育システムが理由ではないでしょうか。
明治維新を支えたのは下級武士出身者たちですが、
彼らの受けた教育に着目した英語の論文を昔読んだ覚えがあります。
(詳しい内容は忘れましたが)
こうした階層は20世紀前半まで人材の供給源であったように思われます。
明治以降戦前まで各界で活躍した人物の出自を見ても、士族か
裕福な商人・豪農の次男坊、三男坊というケースが多いですね。

692:世界@名無史さん
06/07/21 21:23:50 0
>>689
シナにも一杯いるでしょう。

693:691
06/07/21 21:31:37 0
中国との違いは何なんだろう。
中国にも士大夫層がいたわけで、李鴻章とか康有為とか宋教仁とか
おもしろい人材は結構出ている。
こうした階層内での流動性が問題なのかな?

694:世界@名無史さん
06/07/21 21:38:17 0
>>689>>691-693
ロシア史を勉強していると、ときどき改革が起こり、国際的な関心を
集め、喝采を浴びた後、成果を生み出すことなく、かなりの程度逆戻り
するということが繰り返されてきましたが、これは巨大で強力な中央集権的
機構というものが非常に変えにくいものであることから来ているように
思えます。
あるいは、中国にも同種の問題が存在するのかもしれません。

695:世界@名無史さん
06/07/21 21:50:11 0
>>686
>ベネディクトより認識が後退している

長い間、ヨーロッパの特殊性を説明するのに、人種というカテゴリーが
用いられてきたが、現在ではそれに変わって文化の違いという概念が
用いられている。

696:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/07/21 22:08:52 0
>>690
>もっぱら神道と禅宗で、浄土宗・浄土真宗・真言宗・時宗などは完全に
「神道」と「神祇信仰」の違いと、「権門体制論」すら知られていないという事ですか・・・。
近世までは浄土衆や一向衆・時衆で真言宗や華厳宗とは区別されていた(宗門扱いされ
ていなかった)事も知らずに語られても面食らいますね。禅は知名度で取り上げるだけ。

>中国
朝鮮もそうですが、中央集権化が進みすぎて異端者が出るほど多様性がなかったせい
・・・というと、単純すぎますか。

697:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/07/21 22:11:36 0
連投失礼。異端者というのは、日常においてはそう呼ばれるものであって、
異常事態においては正当と成り得る存在(予備軍)の事です。
ガチガチの原理主義では、これが生じにくい。
それと、早速意見を述べて下さった690氏に感謝を。

698:世界@名無史さん
06/07/21 22:50:07 0
>>688>>690
欧米人が日本仏教を考察する時に浄土系宗門が悉く無かったものとして
等閑視どころか存在自体を完全無視されるというのは明らかなことだからね。
中世以来の特に一般在家における仏教思想を考える上では絶対不可欠なのに。
おそらくキリスト教徒から見ると、キリスト教の新約聖書のごく一部だけを
劣化コピーさせたような低質な教義にしか見えず興味をひかないんだろうな。
学問研究においても、仏門に入ろうかと考える日本文化愛好家のレベルでも、
浄土教に関心を持つ欧米人は本当に皆無と言っていい。見たことが無いよ。
>>693
意外にも人材選抜法が公平・平等だったことが大きな問題だったんだよ。
日本の場合武家の「不平等」な家柄主義が統一された試験官僚制の採用を阻止した結果、
多様性のある知性と人材が生まれたというところがある。
近世の時期にはこれは世界のあちこちで見られたことで、
西欧よりずっと柔軟で平等性が高く合理的な人材登用を行ったオスマン帝国が
なぜか西欧列強に長期国力戦でボロボロに敗れてしまったなんて例もある。

699:世界@名無史さん
06/07/21 23:28:50 0
>>652
欧米人には日本よりも中国を高く評価する人が多いね。
中国の個々人は、社会よりも自己の道徳的判断を優先させよと教える儒教の
伝統に頼れる、孔子は皇帝への絶対忠誠を拒み、「道」つまり原理への忠誠を
選び、その結果生命を捧げて道を守った殉教者の高貴な一団が生まれた、この
伝統が中国人に統治者の正当性について考えてみるというひとつの自由を許した、
などなど。
日本が他のアジアの国々より比較的容易に近代工業世界への仲間入りができた
理由も、日本には超越的信念に基づく強固な戒律がまったく欠如し、物質面での
変化に対処するのに必要となる精神面の変化を妨げるものがなかったからである、
あっさり片付けられたりする。
彼らは「中国人=理念重視=高級」、「日本人=無節操=低級」という
イメージを持っているんだろう。

700:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/07/21 23:41:34 0
>>698
>浄土教
『異文化から見た日本宗教の世界』所収「現世主義的日本人を疑う」はどうです。
ロイヤル・タイラー氏の論考ですが、特に104頁の「現世に十分に満足してい
る場合に~」以降は面白いと思いました(断章取義になりそうですが)。
行き詰って久しい感のある「浄土教」研究ですが、どうも理想視し過ぎて来世志
向の者>現世志向の者と扱う傾向が(未だに)ありますからね。

701:世界@名無史さん
06/07/22 00:02:23 0
日本人の本当の信仰は、仏教でも神道でも、それが融合したものでもありません。
もちろん、言霊でもありません。
何かと言えば、それは「日本はダメだ!」「今のままじゃ日本はダメになる!」という信仰ですw

702:世界@名無史さん
06/07/22 00:06:16 0
>>701 このスレ的には、どこかの外国人がそんなこと言ってたってわけ?

703:世界@名無史さん
06/07/22 01:07:28 0
「『日本文化』といわれるものは、インド、中国、あるいは西洋諸国から伝播
したもので日本に固有の文化はない。あるのはアニムズムだけだ」

ってのもよくあるステレオタイプだな。

704:世界@名無史さん
06/07/22 01:22:36 0
スレリンク(kokusai板)
2001年9月9日、サンデイタイムズ マガジン(The Sunday Times magazine)は
"狂った日本(Mad in Japan)"と題したA.A.Gill氏の記事を掲載しました。
(中略)
宗教は日本の社会が不具な理由の一つである。過去には神道があった、そして今日、
宗教を車に例えるならば、神道は手押し車のようなものだ。それはアニミズム、
つまり先祖崇拝、精霊、霊魂、木や石の霊への信仰である。
それは最も初歩的な理論に欠ける。神道は天皇を太陽の神と見立てた。日本の
宗教は、この神道に間違った仏教を接ぎ木した。ダライラマの幸福な仏教では
なく、中国経由の禅仏教である。それは生気のない美意識であり、誰もその
意味する事が理解できない。さらに日本人は儒教をその上に足した。
悪い哲学などと言うものはない、あるレベル以下は、哲学にはなり得ないと
言われている。儒教はその言葉を証明している。
不愉快極まりなく、低級である。儒教・道教は全てを許し、責務を免れる侍用の
信仰である。近代の日本人は神道教徒として生まれ、キリスト教で結婚し、
仏教徒として埋められ、マツダで働く。
結果として、彼らは全てを信じ、また信じない。日本の宗教の中には安らぎも、
救済も、贖罪、希望も、励ましも、そして最も重要なのは個性概念がないことで、
このため日本人は大衆心理に走る。自己を明確に見詰める日本人は自己の存在を
不定する。その心理は静的で、悲惨な法人としての責任と子としての義務
そのものである。日本ほど信仰的選択が限られ空しい国は無い。
このような信仰概念は刈り込まれ、根っこをぎりぎり巻きにされた松の木の
ように日本の成長を妨げている。

705:世界@名無史さん
06/07/22 01:25:44 0
>>704
日本に宗教があるのか、ないのかはっきりしろ。


706:世界@名無史さん
06/07/22 02:00:36 0
>>704
サンな釣りに日本人が引っかかるとでもクマー

707:世界@名無史さん
06/07/22 02:58:55 0
いやいや、今の日本人ならそれが釣りである事も分からずしょんぼりするw

708:世界@名無史さん
06/07/22 03:17:48 0
必ずしも信仰する対象を必要としなくても
ぎりぎりの境目のところで真剣に生きるというか、
いることそのものが宗教の根っこだとは思わないんだろうか。
そういう意味では禅ほど先鋭的でパンクな宗教もないと思うけどなあ。

このへんがそもそも彼らの言う日本人チックな宗教音痴なのかなあ。

709:世界@名無史さん
06/07/22 03:25:26 0
つまりはぎりぎり境目とか真剣に生きるとかいう事態がないんだろう。
現代日本人にはなかなかさ。

710:世界@名無史さん
06/07/22 05:26:12 0
なぜ日本にはカルトが多いかを研究した外人っている?
現代の新興宗教で。

711:世界@名無史さん
06/07/22 05:56:54 0
カルトが多いのは現代の日本に限った事じゃないよ。

712:世界@名無史さん
06/07/22 06:41:11 0
日本人の信仰について考えるとき、欧米人の信仰についても考える必要が
あるのだと思うが、僕には彼らのいう「信仰」なるものの内実がはっきりしない。
誰か解説してくれ~

713:世界@名無史さん
06/07/22 08:00:35 0
スティーヴン・ハウ『帝国』(岩波書店)

今、歴史家として、次のように問いかけてみてもよいだろう。「ともあれ、
ヨーロッパについて何が特殊であったのか」
「東洋」と「西洋」、ヨーロッパと非ヨーロッパとの間には、基本的で絶対的な
違いがあるということが、世界史の決まり文句のひとつになっている(中略)
現在の有力な研究方法は、ヨーロッパがユニークであること、とくに、資本主義の
唯一の誕生の地だったことを前提にして出発し、そのことを説明しようとする
ことである。(中略)この図柄はなお有力だとはいえ、一連の、その場しのぎの
修正を余儀なくされてきた。まず、日本の勃興をその構図に組み入れなければ
ならなかった。そこで、日本はアジアでは唯一、ヨーロッパ型の封建制度の
伝統をもっていたからとか、「ブルジョワ革命」が成功したからとか、企業精神
の文化があったからとか、植民地支配を受けなかったからとか、という説明が
なされてきた。ところが、東アジアの国が次々と経済的に離陸するようになると、
もとの議論を維持するのがだんだんむずかしくなった。例外が多すぎれば、その
法則は否定される。

714:713
06/07/22 08:27:48 0
そこで、次のように論じる人もいる。もっと長い視野で歴史をみなければ
いけない。そうすれば、ヨーロッパ経済のダイナミズムとアジア経済の
停滞を決定づけたとされる相違なるものは、そもそも存在しないか、
もしくは、説明すると称しているものを説明できていないかのいずれかで
あることが見えてくる。ヨーロッパが独自の合理性、企業精神、個人主義、
労働や財産に対する姿勢を発展させたというのも事実ではない、もしくは、
東洋と西洋との本質的な分岐を生むほどのものではなかった。たとえば
複式簿記のように、見なれたものだが、資本主義の出現にとって決定的で
あり、西欧に固有のものと思われていたが、じつは中世のインド、中国、
エジプトにも非常によく似通ったものがすでにあった。全地球規模で勝利
するか敗北するかは、これまで考えられてきた以上に、偶発的だったに
違いないのである。

715:713
06/07/22 08:35:57 0
※これはおそらく、《アジア修正主義者》とか《カリフォルニア学派》
と呼ばれる学者たちの主張のことを指しているのだと思われ。
(ケネス・ポメランツ、ビン・ウォン、ジェイムズ・リー、キャメロン・
キャンベル、ワン・フェン、アンドレ・グンダー・フランク、ジョン・
ホブソンなど)。

716:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/07/22 20:05:13 0
>>707
>今の日本人ならそれが釣りである事も分からず
それが問題ですね。近世には既にいい加減な信仰態度が見られましたが、パ
ロディの一方で真面目な祈願もあった。
明治に無理矢理国家神道に一本化しようとして、それも否定されて訳が分か
らなくなった(代替する存在を見失ったまま)という気もします。
要するに、それもこれも明治政府が悪(ry

しかし、本当に「神道と禅」だけですね。先入観で書いている。
>安らぎも、救済も、贖罪、希望も、励ましも、そして最も重要なのは個性概念がない
逆に言えば、これはサンの記者と読者(キリスト教徒)が、自分たちの信仰には
それがあり、故に価値があると見做しているという事でしょうね。
ただ、そもそもここに挙げられた価値観が無条件で首肯すべきものなのか否か、
日本の信仰では代わりに何が言われて来たのか(何も無いと言っている様です
が)、それが本当に正しいのかという問いかけが欠けている。
先代や当代のローマ教皇もそうですが、どうもキリスト教徒は聞きかじりの知
識で佛教を「虚無主義」と捉える傾向が強いらしく、この場合も禅を虚無主義
「神道」を無教義として「救済なき教え」と見做している様です。
そもそも、(上位者による)救済が無いといけないとするのもどうかと思いま
すが、自文化を上位においた偏見なしでは書けない記事でしょう。

ただ、実はあまり伝統のない「アニミズム系神道」を古代からの伝統として説
明して来た(来ている)日本の宗教界(特に神社)にも問題はあります。

717:世界@名無史さん
06/07/22 20:16:26 0
でも、2ちゃんの嫌韓厨・嫌中厨が隣国に対して似たような事を書けば一笑
に附す人達も、日本に対して西欧人が同様の事を書けば真剣に議論するって
のもどうなのよ?

いくつかの単語入れ替えれば、そのまま嫌韓厨やらなんやらの発言と同レベ
ルにしか読めんのだけど。

718:世界@名無史さん
06/07/22 20:23:19 0
>>717
まあ、日本人も「一神教徒は非寛容」「ナチズムにはキリスト教の影響がある」
なんてデタラメなことを書き散らしている御仁がイパーイいるからな。

719:世界@名無史さん
06/07/22 20:29:12 0
>>716
戦後に代替物として注入されたのがあえリカ式の自由と民主主義、人権といったイデオロギーでしょう。


720:世界@名無史さん
06/07/22 21:05:04 0
>>713
>ヨーロッパについて何が特殊であったのか

漏れは中世に聖俗の分離が起こったことと、古代ギリシアの文献から学んだ
「自由」だと思うけど、どうよ?
11~12世紀以前のヨーロッパは、他の血縁的・部族制社会と共通する普遍的な
世界だったようにみえる。

>>719
明治以降の日本は、外見上は西洋化されたが、内部ではずっと日本古来の人間関係、
あるいはそれが変形した形を保ってきたので、リビジョニズム(日本異質論)も
そこから出てきたものだろう。
アメリカの場合、大統領候補討論会を見れば分かるように、選挙のプロセスは
ガラス張り。日本の総理大臣の場合、企業から不正資金を受けた実力者が一般
には一般にはまったく不明の基準や理由で次の総理を決めたりしていた。
企業の株主総会も同様に、モノ言わぬ株主のおかげで茶番劇と化していた。

721:山野野衾 ◆CXSSL1llHI
06/07/22 22:09:33 0
>>717
嫌韓厨⇒言うだけ時間の無駄
サンの記者など⇒言う機会が無い
どちらも本人に向けている訳ではありません。
好きな事を書き散らしてだべっているだけです(私の場合は)。

>>719
>アメリカ式の自由と民主主義、人権といったイデオロギー
それも今ひとつ定着していない気がしますね。
市民としての義務と権利という意識が希薄な気が。日本の歴史に「市民は見
えないが、中国や朝鮮と比較して市民的存在は見られ、この事が近代化にあ
たって+に働いた」云々の事は既に言い古されていますが、欧米のものと同
じ「市民」として主体的に権利に向かう意識は今も薄い。
別に、無くてもいいと思いますが。

722:世界@名無史さん
06/07/23 07:47:29 0
日本だけではネタが尽きてしまいそうだから、
中国・インド・イスラーム圏・アフリカなども語ろうか。
【東方見聞録】【三大陸周遊記】【中国訪問使節日記】

723:世界@名無史さん
06/07/23 11:35:15 0
今回の昭和天皇のメモをめぐる騒動を見ていて思ったんだが、
中国人や韓国人は、“日本人は天皇の意向には何でも従う”と
でも思っているのか?

724:世界@名無史さん
06/07/23 12:33:45 0
<,,`∀´,,><シーッ!723、声が大きいニダ

725:世界@名無史さん
06/07/23 14:04:09 0
皇道派の俺が100年ぶりにひのき舞台に立つ時が来たな

726:世界@名無史さん
06/07/23 15:48:05 0
>>725
100歳以上とでも?

727:世界@名無史さん
06/07/23 17:45:25 0
>>640
>日本人自体が凶暴で野蛮な民族と思い込んで怖がっていたりする

ロバート・ケーガンが、ヨーロッパの風刺漫画では、極端な場合、アメリカは
「死の文化」として描かれる。全員が銃を持ち、死刑が執行されている暴力的な
社会なのだから、好戦的なのも当然だとされる、と書いていた。

728:世界@名無史さん
06/07/23 19:01:22 0
>>645
>大抵持論の補強材料として「都合のよい日本像」を引き合いに出した
>ものでした。

こういう傾向はいまでも存在する。例えば、フランスのメディアでは“政府
主導型経済の有効性”や“市場原理主義への批判”として日本を引き合いに
出したりしている。

URLリンク(www.diplo.jp)
日本経済の「意外」な回復
URLリンク(www.diplo.jp)
日本に求められる正真正銘の政府

729:世界@名無史さん
06/07/23 21:41:57 0
>>680
>ゲルマンの部族民民主集会

ヘーゲルは世界史を四段階(東洋的世界・ギリシア的世界・ローマ的世界・
ゲルマン的世界)に分け、ギリシア人はローマ人と同様、特定の人間が自由で
あることを知っていただけで、人間そのものが自由であることは知らなかった…
ゲルマン国家の受け入れたキリスト教においてはじめて、人間そのものが自由
であり、精神の自由こそが人間の最も固有の本性をなすことが意識された、
と主張している。

730:世界@名無史さん
06/07/23 21:59:23 0
>>720
> アメリカの場合、大統領候補討論会を見れば分かるように、選挙のプロセスは
> ガラス張り。日本の総理大臣の場合、企業から不正資金を受けた実力者が一般
> には一般にはまったく不明の基準や理由で次の総理を決めたりしていた。

いや、この点はアメリカの方が世界の例外のように思うのだが。

731:世界@名無史さん
06/07/23 23:06:22 0
「ヨーロッパ的概念は中国のような国では全く使いものになりません……
中国人を民主主義の概念によって救うことは、あまり期待できないと思われます。
彼らは何百年も上から下される儒教的伝統の中で育ってきています。これは
周恩来や鄧小平において支配的な観念になっており、天安門事件での大量虐殺
の歴史的背景になっています。……日本も民主主義ではありません。外見上は
民主主義に見えていますし、日本人自身は民主主義だと信じています。彼らの
信心深いこの信仰を壊すべきではないかも知れませんが、日本は民主国家には
なりません」

by ヘルムート・シュミット

732:世界@名無史さん
06/07/23 23:57:38 0
外国人の見た日本と言えばアニメのこれだな。
‘Hashimoto Mouse’
URLリンク(scoop.diamondgalleries.com)
URLリンク(www.toonarific.com)
URLリンク(images.google.co.jp)
5分アニメで、むかし日本でも吹き替えで放映されてた。
DVDで出ないかな。

733:世界@名無史さん
06/07/24 00:29:54 0
「徳川女刑罰絵巻~牛裂きの刑」って昔のオムニバス映画、なぜかフランスでは大人気。
日本では諸般の事情でソフト化されてないのに、向こうでは正規のDVDが出てたりする。

734:世界@名無史さん
06/07/24 00:45:01 0
『日本/権力構造の謎』(カレル・ヴァン・ウォルフレン、ハヤカワ文庫)

中国の歴史を画した革命や王座強奪は、天からの命令だとしてつねに正当化
された。多数の一般大衆も、政治的、経済的な方便を超越する道徳的秩序の
概念を拠りどころとした。彼らは少なくとも原理として、権力者の独断専行
から自由になるために、この概念に訴えたのだった。
中国人がいかに理念的な原理に重きを置き、イデオロギーに力を与えてきたかは、
彼らが最近何十年かに体験した「大躍進」と「文化大革命」という社会変革に
よく表れている。それらは世界歴史上、最大級の恐るべき事件として数えられる
ものであるが、ともに社会の上位に位置するとされる歴史的“真理”に訴えて
正当化されたのであった。

↑欧米人は大躍進や文化大革命を、フランス革命とそれに伴った恐怖政治と
同じように捉えているのかな。中国の易姓革命と西欧の革命は似て非なるもの
だと思うんだけど。

735:世界@名無史さん
06/07/24 03:15:26 0
>733
そこで「キル・ビル」の東宝映画「修羅雪姫」ですよ。
ハリウッドが、いかに日本文化に汚せnもとい影響されてきたかわかる。
70年代熱血アニメの再現シーンは素晴らしかった。
>>734
>彼らは少なくとも原理として、権力者の独断専行
 から自由になるために、この概念に訴えたのだった。

絶対違うw

736:世界@名無史さん
06/07/24 05:05:56 0
中国の「天」って権力者の正当化の為だけにしかもちいられてないきがす
庶民に天って根付いていたのか疑問。

庶民にとっちゃ天より道教でしょ。

737:世界@名無史さん
06/07/24 08:31:27 0
結局日本や中国について核心を突くような言論が、
西欧人から出てきたことはないんですかね?

738:世界@名無史さん
06/07/24 11:37:02 0
>>737
中国についてはよく知らないけど、日本に関してはイギリスの知識人が
いちばんまともな見方をしているように思える。
これはイギリス人の経験論的なものの考え方と関係があると思われ。

739:世界@名無史さん
06/07/24 12:10:50 0
何だかんだいって日本を一番知ってるのはアメリカじゃないですか。
フランスやドイツあたりだとそもそも日本についてあまり関心ないらしいですから。

740:世界@名無史さん
06/07/24 14:43:02 0
『日本/権力構造の謎』(カレル・ヴァン・ウォルフレン、ハヤカワ文庫)

日本の歴史をふりかえって見ると、支配権の所在の不明確さを補うため次々と
対策が導入されたのが認められる…日本史初期の氏族の族長は、守護神の元来の
親族であるから徳が本来備わっているとして、支配権を主張した。族長はさらに、
氏族の寺や塚をつくり年代記を書いて権利を強調した。日本で最初の政治権力を
正当化するこのような試みが、うまくいったかどうかは明らかでない。415年に
允恭天皇が出した勅令により、氏族の族長や世襲の称号を持つものは、熱湯に
手を入れて彼らの主張する地位が正当なものか神の裁断を仰がなければならない
とされた。

741:世界@名無史さん
06/07/24 14:59:49 0
武家の台頭と内乱の時代については、多言を要しないだろう。未解決のままの
正統性が新たに問題になる時には、武力が前面に出る傾向がある。こうして、
日本は、さかのぼれるかぎりの歴史の半分以上の期間、なんらかの形の武家支配を
経験することになったわけである。外国からの脅威がほとんどなかったことを
思えば、ますます驚くべきことであった。
日本の支配者は、しばしば、政治的主張の後押しに大規模な武力を誇示できたし、
その必要もあった。豊臣秀吉は小田原城を包囲するのに、15万人の兵士を召集した。
この数は、カール5世(神聖ローマ皇帝、在位1519~56年)がヨーロッパの大半を
支配するのに要した軍隊と守備軍を合わせた人数より多い。

↑神明裁判や軍事貴族による支配、武力による威嚇なんて世界のあちこちに
見られる現象だろうに、なぜか特殊日本的な支配のあり方とされてしまっている。


742:世界@名無史さん
06/07/25 08:50:09 0
西洋人が見たアフリカの歴史

「歴史というものは本質的にある目的に向かって進む運動なのである。
おそらく将来、アフリカにも何らかの歴史が出現するだろう。しかしながら
今日、アフリカに歴史はない。強いてあげるならばアフリカにはヨーロッパ人の
歴史のみが存在しているのである」

743:世界@名無史さん
06/07/25 11:52:54 0
日本は全体主義の国だと依然として思われている
イラク人質の三人が官民あげて袋叩きになったとき
アメリカのマスコミですら、日本はまだ民主主義の成熟がなく民度が低いと記事にして
人質の三人を弁護した

744:世界@名無史さん
06/07/25 12:29:01 0
>>743
あれはリベラル派のマスコミが故意にそう書きたてたんだよ。
アメリカのリベラル派は昔から日本に対する不信感や偏見が
強いことで有名。

745:世界@名無史さん
06/07/25 12:46:36 0
いや、海外メディアの殆どは人質がかわいそうという内容だぞ

746:世界@名無史さん
06/07/25 13:00:05 0
>>745
別に欧米人からどう思われてようがいいじゃん。
所詮、欧米人は有色人種を自分たちと同質の仲間と認める
ことなんてないんだから。
こういうことは日本側の努力で変えられるものではないよ。

747:世界@名無史さん
06/07/25 13:01:43 0
>>743-745
1.結局国としては助けたんだからいいじゃん。
2.あそこまで思想傾向が露骨な人がたたかれる、というか議論を呼ぶのは、
(それがどのような思想であれ)当然じゃないの。
人質の側でも、むしろそういう議論を受けて立つべきでしょう。

748:世界@名無史さん
06/07/25 13:16:08 0
以前日本でヘアヌード論争が起きたとき、アメリカ人のジャーナリストが、
「ささいなことで規則を振り回す国に生まれて、大変お気の毒です。
西洋では、古代ギリシア以来、人間の身体のどの部分も美しいとするのが
伝統です」
とからかっていた。

でも西洋でも中世には裸体画は(アダムとイブなどの特殊な例を除いて)
タブーだったし、近代になっても裸体画は何でも許されていたわけではなく、
ギリシャ・ローマ神話の女神や、古典古代の歴史に題材をとった場合
のみだった。(マネの『オランピア』が轟々たる非難にさらされたのが
その一例)

749:世界@名無史さん
06/07/25 13:21:28 0
アメリカは今でもアダルトと非アダルトは厳然として区別されている。
規制はないけど、行くところに行かないとお目にかかれない。
米国amazonにアダルトがないのが典型例。
規制する代わりにコンビニでもエロ本が手に入る日本と、
表だって規制しない代わりに一般書店ではエロ本を買えないアメリカ、
単なるアプローチの違いでしょう。

750:世界@名無史さん
06/07/25 13:28:41 0
「西洋人が見た西洋の歴史」って話になっちゃうけど…
1992年に、民主政の2500周年を祝う行事が欧米の各地で催された。
前508年のクレステネスの改革から数えてちょうど2500年、というわけ。

欧米人はなぜか「古代ギリシア以来~」と言いたがる。古代ギリシアの
直接民主政と近代ヨーロッパの代表制民主主義とは異なっているし、
フランス革命まで長い断絶があったことは忘れ去られている。

751:世界@名無史さん
06/07/25 13:29:53 0
×クレステネス→○クレイステネス

752:世界@名無史さん
06/07/25 14:53:09 0
URLリンク(www.asahi-net.or.jp)
さらに、「日本では、歴史的にも、法が権力者自身の行動を規制する役目を
果たしたことがまったくない」(102ページ)とも指摘しています。
あきらめの心理の原因となっているもう一つの要因が「和」の精神といえます。
聖徳太子が十七条憲法で「和」を強調して以来、日本人は政治的に厳しく抑圧
されてきたため、「和」を装うしか道がなかったというのがウォルフレン氏の
見方で、「現在でも日本の社会では真の対立はすぐに表面下に押し込められる
ので、対立が対立として適切に処理されない」(259ページ)という傾向がある
ようです。
その結果として、日本人の生活は、ハンガリー、ポーランド、チェコなどの
東欧諸国がかつて経験したのに比べても、はるかに強く、特定の政治的
イデオロギーに支配されている(政治化されている)と、これら東欧諸国出身
の人々は語っているそうです(298ページ)。
また、日本では民衆の力によって、政治が変わったという経験もないようです。
明治維新は武士階級の一部がリードしましたし、戦後の民主主義も米国の指導の
下に導入されたもので、民衆が勝ち取ったものではないためです。
日本の政治のリアリティに最も深い関心を寄せた研究者で、偉大な歴史家であった
E.H.ノーマン氏は次のように述べているそうです。
「日本の遅咲きの封建主義の過酷な抑圧は、現代の日本に精神的かつ社会的な
深い傷痕を残しており、その一見平穏かつ整然たる外観の内側、底知れぬ暗部に、
暴力と、病的興奮(ヒステイアリア)と、獣性が鬱積している」(Origins of
the Modern Japanese, Random House、 1975)

753:世界@名無史さん
06/07/25 14:54:20 0
自由民権運動家が泣いてるぞ!

754:世界@名無史さん
06/07/25 15:04:17 0
1600年間、日本を「和の精神」が支配していた、というのは
どこかの国に「そういうことなんだよ」と教えてやりたいね。

755:世界@名無史さん
06/07/25 15:17:55 0
カレル・ヴァン・ウォルフレン『世界が日本を認める日』(PHP研究所)

近代になるまで、中国は日本を、中国皇帝に敬意を払うべき属国とみなしていた。
これは貢ぎ物を携えた日本の使節が中国の都にたびたび派遣されたことに象徴的に
示されていた。
中国の権力保持者たちは、ベトナムや朝鮮やビルマについても同様の見方をしていた。
中国が世界の真ん中に位置する文明の中心であり、敬意を払われる国であると。
しかし彼らは、それらの属国が脅威にならないかぎり、それらの国に干渉はしなかった。
今日の中国の権力保持者の間に中華思想のメンタリティが残っているとしても、
われわれにはそれに対処するための簡単な経験則がある。「中国を脅かしたり
せず、敬意を示せ」である。
モンゴル人が統治していた時代の中国が日本を侵略しようとしたことがあるのは、
もちろん私も知っている「神風」が中国の艦隊を破壊し、そのため失敗に終わった
あの元寇である。
しかし、あれは中国の典型的な姿ではなかった。モンゴル人のフビライ・ハーンの
統治下で起きたことだった。

756:755
06/07/25 15:21:48 0
(中略)その他にチベットの問題があることも、もちろん知っている。しかし
チベットは、中国人が「われわれの国」の外にあるものとみなしていた
地域ではない。
今日の中国を批判する人々が中華思想について語るとき言外に匂わせている
ように、歴史が参考になるとすれば、われわれは中国が世界帝国の建設に
まったく関心を示さなかったことに気づいて感嘆すべきなのだ。
中国はコロンブスの100年以上も前に、またヨーロッパ人が帝国を求めて
世界を探検するようになる前に、その気になれば帝国を建設することが
できていた。

757:755
06/07/25 15:26:32 0
15世紀初めには、近代以前の歴史では最大規模の船団(船自体も木造船と
しては史上最大のものだった)を擁しており、これらの船は鄭和提督の
指揮下でアジア全域に出かけ、オーストラリアやアフリカの海岸にまで
達していた。世界の海を支配したこの歴史的偉業の時代は、新皇帝の
即位と彼の側近たち謀略のために終わりを迎えた。(中略)
もう一度言うが、中国の過去の権力者の間には、19世紀、20世紀のイギリス、
オランダ、フランス、日本、ロシアの海外活動の背後にあった情熱に
匹敵するような、植民地征服への大きな情熱は見受けられないのである。


758:世界@名無史さん
06/07/25 16:15:55 0


欧米人が日本のよき伝統「足入れ婚」の風習についての記述した本はありませんか?



759:世界@名無史さん
06/07/25 17:02:26 0
現代朝鮮の歴史 世界のなかの朝鮮 世界歴史叢書
URLリンク(www.hanmoto.com)

本書は、ブルース・カミングスの著書Korea's Place in the Sun:
A Modern History (Norton, 1997)の翻訳である。・・・
「日の当たる場所に位置を占めた朝鮮」とでも訳すことができる、
原書の表題も変わっている。著者が序言で述べているように、著者から
この題名を聞いたシカゴ大学のボイヤー学部長は「ビスマルクみたいだね」
と言って笑ったという。ドイツ・オーストリア史の専門家だけに、小邦
分立状態を克服して統一ドイツ帝国をつくりあげ、やがて世界における
列強の一員となった近代ドイツの歴史が思わず脳裏に浮かんだのかも
知れない。カミングスはかつての「隠者の王国」から今や「太陽系」
としての「産業時代の世界」の一員となった朝鮮の歴史を書こうとした
のである。

760:世界@名無史さん
06/07/26 16:16:57 0
日本人は、人を殺すことを、動物を殺すことよりも重大には考えていない。そのため取るに足りない
理由からだけでなく、自分の刀の切れ味を試すためであれば人を殺してしまうのである。各自は自分の
屋敷でも人を殺すことがあり得るし、戦争が実に絶え間ないので、大部分の人々が刀で命を奪われて
いるものと思われる。日本人は次のような非常に残酷な行為に及ぶ。すなわち、母親自らが子供を産む
や否や「この子は養えない」とだけ言って、ごく当たり前のように首を踏みつけて殺してしまうのである。
それに自らの脇差を使って切腹し、自害する者も大勢いる・・・

この国民は世界中のあらゆる人種の中で、最も偽善的で上辺を取り繕う国民である。なぜなら、日本人は
幼い頃から本心を露わにしないことを学びそれを分別あることとし、それとは反対のことを愚行と考えて
いるからである。そのため、軽々しく(本心を)さらけ出してしまう者たちは愚か者と見なされ、心が
一つしかない者と呼ばれて軽蔑されてしまう。その結果、親も子も共々、彼らの間では約束も親愛の徴も
信用できないので、互いに信じ合ったままでいることはない。そのためこの国民は、何か悪事を行なおう
との決心を固めれば固めるほど、さらに多くの誉め言葉を利用する・・・

以上のような事情と、また日本が大勢の領主と多くの王国の間で分割されているので、(日本では)戦争
や裏切りが絶え間なく生じ自領にあっても身の安全な領主はいない。それゆえ、日本は決して安定した状態
にはなく、むしろ車輪のように絶えず動き回っている。そのため、今は権勢を誇っている領主でも明日に
なれば無一文となり、またこのように(勢力が)拮抗した状態にある者は、自分たちの収入と栄誉を増大
できる好機が到来すると別の領主と結んで、本来の領主を裏切って見捨て、自分自身の両親のことすら気に
かけないこともしょっちゅうなのである。両親は、子供たちが成人すると、我が身の許に引き留める方法と
して次のような方法しか打つ手がない。つまり、子供たちに収入と家屋を譲り、自分たちは我が身のために
残してある僅かな貯えを持って隠居し、ひっそりと暮らす。これは日本の一般的な風習なのである。


イエズス会東方巡察師アレッサンドロ・ヴァリニャーノ『東インド巡察記』(1579年)

761:世界@名無史さん
06/07/26 16:34:22 0
>>760
>この国民は世界中のあらゆる人種の中で、最も偽善的で上辺を取り繕う国民である。
 ……そのためこの国民は、何か悪事を行なおう との決心を固めれば固めるほど、
 さらに多くの誉め言葉を利用する・・・

イギリス人のことかと思ったw

762:世界@名無史さん
06/07/26 17:35:13 0
>>760-761
生き馬の目を抜くような流動的な社会にあって、最終的な勝利者になるためには、
その場は怒りを抑えて、じっと時節を待つよりほかに方法がなかったのかも。

ついでにいうと、日本は転換点が来ると一挙に変わるというのもこういう性格と
何か関係があるのかもしれん。



763:世界@名無史さん
06/07/26 20:43:41 0
>>760
誉め言葉としか感じないな

764:世界@名無史さん
06/07/26 21:27:01 O
そのパードレは日本は植民地には不向きだって国王に報告した人だっけ?   事実をかなり強調したような文章に見える。

765:世界@名無史さん
06/07/26 22:06:22 0
URLリンク(members.jcom.home.ne.jp)
三浦俊彦「B.ラッセルと中国・日本」

私たちは始終フラッシュの光に追いかけられ、眠っている姿までも写真を撮られた。
(中略) 京都と東京で極端にへつらったもてなしをうけるかと思うと、警察のスパイに
たえず尾行された。ホテルの私たちの隣りの部屋はいつも、タイプライターを持った
大勢の警察官に占領されていた。ホテルの給仕たちは、私たちをあたかも皇族の
ように取り扱い、部屋から出てゆくときは後ずさりするという具合だった。
私たちはよく、「この給仕めが!(Damn this waiter!)」と言ったものである。
すると直ちに、警察のタイプがカチカチ鳴り出すのだった。私たちのために
催された教授たちのパーティでは、私が誰かと少しでも活気ある会話に入るや
いなやフラッシュをたいた写真を撮られるのが常で、その結果会話はもちろん
中断されてしまうのだった。
またラッセルは、女性に対する日本人の態度を具体的事例に即して批判したり
などしている。しかし日本での最大のエピソードは、七月二四日、京都から
十時間の汽車旅で午後七時半に横浜に着いたときの出来事だった。横浜駅に
つめかけた写真班がマグネシウムを一斉にたいたので、妊娠中のドーラが気分が
悪くなって転倒しそうになった、ラッセルは心配してフラッシュを止めさせようと
するが一向にきかない、それでラッセルは激怒して、ステッキを振り上げて
カメラマンに殴りかかったのであった。

766:世界@名無史さん
06/07/26 22:07:44 0
URLリンク(members.jcom.home.ne.jp)
自叙伝によれば、「私は足をひきずっていたので追いつくことができず、それが
幸いした。確かに殺人を犯しかねなかったからだ。」(p.135)ということで、
このときの彼の心情がさらにどう述べられているかというと、

あのときの私の感情は、ミューティニイに際して、(中略) 有色人叛徒にとり囲まれた
インド在住英国人が抱いたに違いない感情と同じものであった。そのとき私は、
異人種の手にかかって害を被ることから家族を護る欲求は、人間の持ちうる感情の
うち最も激しく熱情的なものであろうと実感した。(p.135)
 
ここで、ミューティニイは、一八五七年のベルガル原住民の暴動をさす。確かに
この連想は、国際的なヒューマニストであるラッセルの、極東における必然的
限界を示しているのかもしれない。

767:世界@名無史さん
06/07/26 22:23:58 0
Bラッセルって誰?

768:世界@名無史さん
06/07/26 22:27:21 0
"アニメ"と書くとスレが荒れるというのは本当ですか?

769:世界@名無史さん
06/07/26 23:50:48 0
タイプライターを持った
大勢の警察官に占領されていたってどうゆう事?

770:世界@名無史さん
06/07/27 00:09:27 0
>>769
日本のジャーナリストのことを皮肉って「警察」と呼んだのかなあ。

>>767
哲学者のバートランド・ラッセルです。

771:世界@名無史さん
06/07/27 00:10:33 0
>>762
だが…歴史はまだ終わっちゃいないのだぜ…相棒

772:世界@名無史さん
06/07/27 00:51:04 0
>>765
>ホテルの給仕たちは、私たちをあたかも皇族のように取り扱い
そりゃラッセル伯爵家は3代前の19世紀にイギリス首相ジョン・ラッセルを
輩出した大名門貴族でバートランドはそこの現当主だもん。そうなるわさ。

>それでラッセルは激怒して、ステッキを振り上げてカメラマンに殴りかかったのであった。
オイオイ殴んなよバートw
愛妻と子供のためなら体を張るのが英国紳士か。まあ、たぶんただの癇癪だろうが。
しかし、面白いエピソードだ。トリビアスレに書きたいくらいだ。

>>769
ラッセルは国賓級のVIPで当時は非常に左よりの思想を持っていると、思われていたから
日本の警察も神経質になってたんだろうか。

773:世界@名無史さん
06/07/27 02:15:40 0
チャップリンやアインシュタインよりVIPだったの?
そこまで取材する理由がわかんない。

774:772
06/07/27 02:55:44 0
>>773
クグればわかるがラッセルは数学、哲学に偉大な足跡を残した大天才。
平和活動家としても知られるが、なせかもらったのはノーベル文学賞w
血筋の良さも考えるとVIPとしてはチャップリンやアインシュタイン以上。

775:世界@名無史さん
06/07/27 05:56:16 0
ラッセルは人混みを押し分けて突き進むのは得意なはずなんだが

776:世界@名無史さん
06/07/27 07:58:35 O
くぐる?ぐぐるでしょ?

777:世界@名無史さん
06/07/27 08:21:13 0
千早ぶる 神代も聞かず 竜田川 唐紅に 水くぐるとは

778:世界@名無史さん
06/07/27 09:06:29 0
URLリンク(members.jcom.home.ne.jp)


779:世界@名無史さん
06/07/27 09:08:08 0
URLリンク(members.jcom.home.ne.jp)
これに対し、来日前にラッセルが暮らした中国の場合はやや事情が異なっている。
(中略)ラッセルの方も、中国とその国民性を深く愛した。日本では、
ラフカディオ・ハーンの本などは古いものに関わりすぎていてつまらんと
言い捨てていた彼であるが(7)、中国においては西洋の思想や文物が
持ちこまれるのを頻りに嘆き、自ら好んで古い中国風家具を集めて
持ち帰ったり、杭州で見た「喜雨亭」というあずまやが気に入って
それに似せた別荘をイギリスにつくる計画を抱いたりしている。

780:世界@名無史さん
06/07/27 09:09:30 0
URLリンク(members.jcom.home.ne.jp)
実際ラッセルは、中国の全てが気に入ったようである。中国人が科学に
無関心であることまで賞めたと言われている。(8) しかしこれは、
あのビクトリア的進歩主義者ラッセル、科学的思想家ラッセルとしては
大いなる矛盾に違いないし、そればかりでなく、中国が当面の危機を
のりきって自立するための主に西欧的科学思想的バックボーンを求めて
きたヤング・チャイナの気構えにも逆行するものである筈だろう。事実、
ラッセルの中国骨董趣味に対しては、ときおり中国人から「抹香臭い
(It smells Buddhist)」と嫌な顔をされたというし(9)、前衛的な知識人
たちはさらに厳しい反応を示しもしたのであった。例えば、魯迅の次の
言葉を聴いてみよう。

781:世界@名無史さん
06/07/27 09:11:13 0
中国にやってきた人で、中国を憎み、考えただけでも頭が痛くなり顔を
しかめたくなるといえる人があったら、私は心からその人に感謝を捧げる
だろう。なぜなら、そういう人は決して中国人の肉を食うことを欲しない
人にちがいないからだ。(中略) 外国人のうち、知らずに讃美している
ものは恕せる。高位におり、贅沢に暮らしつけているために、惑わされ、
霊知がくもってしまって讃美するのも、まだ恕せる。しかしその外にまだ
二つある。一つは、中国人は劣等人種であって、従来のままの有様でいる
より外に能がないと考えるところから、故意に中国の古いものを賞める人々
である。もう一つは、自分の旅行の興味を増すためには、世界各国の人々が
それぞれ異っていて、中国に来れば辮髪が見られる、日本に行けば下駄が
見られる、朝鮮に行けば笠が見られる、という具合であるのが望ましく、
もしも服飾が同じだと、さっぱり面白味がないとあって、アジアの欧化に
反対する人々である。これらはいずれも憎むべきである。ラッセルが西湖で、
轎夫の微笑を見て、中国人を讃美したのは、別に考えがあってのことかも
しれない。しかし、轎夫がもしも轎に乗っている人に微笑を向けないで
いられたら、中国もとっくに今日のような中国ではなくなっていたろう。

782:722
06/07/28 03:47:16 0
>>781
スルドい名言だなこれは。
今俺の中では
魯迅>>>越えられない壁>>>ラッセルになった。

783:ゴロウニン
06/07/28 11:04:26 0
日本の政府は、国民が自国の文明だけで満足し、
そして自分たちの知恵で発明したものだけを利用することを欲し、
外国の学問や芸術やまた風習がこの国に入り込まないためにも、
外国人の考案や発明をまねることを禁じている。
日本の隣国は、予見が日本の立法家たちにこのような考えを吹き込んだことに感謝し、
日本人が自分の政策を放棄し、ヨーロッパ式を採用するきっかけを
日本人に与えないよう努力すべきである。
もしこの人口多く聡明で抜け目のない、模倣の上手な、
忍耐強く勤勉でどんなことでもできる国民の上に、
わがピョートル大帝ほどの偉大な王者が君臨すれば、
日本が内蔵している能力と財宝によって、
その王者は多年を要せずして、日本を全東洋に君臨する国家に仕上げるであろう。
その時には、遠く離れた国が保護しなければならないアジアの東部や
アメリカ西部の沿岸の地方はどのようになるであろう?


784:ゴロウニン
06/07/28 11:05:20 0
また、もし日本人がヨーロッパの文明を取り入れ我々の政策に追随しようと考え出したら、
支那人も同じ政策をとらざるをえないだろう。
そのようなことが実現すれば、この二大強国は
ヨーロッパの問題をまったく別のものにすることができるだろう。
日本や支那の政策には異国的なものに対する深い嫌悪が根を下ろしているにしても、
両国の制度にこのような変化が起こることがありえないとは言えない。
彼らも人間であり、人間のやることに不変のものはない。
彼らが自発的にやろうと欲したら、どんな極端なことでもとことんやれるのである。
例えば隣国の襲撃が頻繁に繰り返されると、
一握りの異国人のために多数の国民が不安に陥ることがないように
日本人は防止する方法を考えざるをえないだろう。
これがヨーロッパの形式の軍艦を作るきっかけとなり、これらの軍艦から艦隊が生まれ、
その次には、たぶんこの方策の成功は、
人類の絶滅に役立つ他のヨーロッパ文明の技術を日本人が採用することとなり、
わがピョートル大帝のような飛びぬけた天才がいなくても
情勢の推移によってそれが実現するであろう。
日本側がただ招聘する気にさえなれば、
ヨーロッパの隅々からでも大勢の先生方が飛んでくるであろう。



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