05/10/13 02:57:58 0
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/__了 ゚Д゚) / 勅/ <明朝の政治制度(地方)
(|〆/|) , /_〇
/|  ̄ |
・里甲制:明代の郷村統治組織。明は元代の職業別の戸籍制度を下敷きにして、
人民を民戸(農民)、軍戸(兵士)、竈戸(製塩)、匠戸(国家の
造営)に分け、その職務を世襲させる制度をつくった。民戸はこの
里甲制に編成されていた。洪武年間に行われた賦役黄冊の作成と
同時に設定された。田土所有者110戸をもって1里を編成し、
そのうち税負担額の多い富裕な10戸を甲首として、10戸ずつ
10甲に分け、毎年里長1人、甲首10人が輪番で里甲正役といわ
れる役務にあたり、10年で一巡した。里甲正役の内容は賦役黄冊
の作成、租税、力役の割当てと徴収、里内の治安維持など重要な
もので、このほかに宮廷や政府に物品を献上したり、官庁の雑費等
の負担もあり、この負担は次第に重くなっていき(土木の変以降)、
農民たちは逃亡し始めるようになった。里甲制は一条鞭法の実施に
より、その重要性を減じたが、明末まで存在し、清代にも採用された
が、地丁銀制の成立とともにその機能を失い、行われなくなった。