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明朝の政治制度(中央) その2 六部について
・六部:現在でいう省庁。次の六つに挙げるものがそうです。
・吏部:六部の筆頭。文官の人事を握り、封爵、栄典、勤務評定などを
司った。長官は尚書、次官は左・右侍郎。
・戸部:租税、財政関連の業務を担当。財務省、国税庁にあたる機関。
長官は尚書、次官は左・右侍郎。
・礼部:儀礼、学校、科挙、外交関連の業務を担当。文部科学省、
外務省にあたる機関。長官は尚書、次官は左・右侍郎。
・兵部:武官の人事、軍事関連の業務を担当。防衛庁にあたる機関。
長官は尚書、次官は左・右侍郎。
・刑部:司法、刑獄、裁判関連の業務を担当。法務省、最高裁判所に
あたる機関。大理寺、都察院とともに三法司といい、裁判の
最高機関となる。長官は尚書、次官は左・右侍郎。
・工部:水利、屯田などの土木関連の業務や、軍需品の製作を担当。
長官は尚書、次官は左・右侍郎。
六部尚書と都察院の左都御史、通政使司の通政使、大理寺の大理寺卿を
あわせて九卿といい、重要事の評議にあたります。