■ビバ!マックス・ウェーバー統一スレ■at SOCIOLOGY
■ビバ!マックス・ウェーバー統一スレ■ - 暇つぶし2ch800:名無しさん@社会人
05/09/14 18:32:15
800

801:Z
05/09/14 21:16:46
イヤ~参った。自民党があれだけ勝ち、民主党があんなに負けるとは。
勝敗の決め手は。Mヴェーバーの『職業としての政治』や、‘経済と社会’
の『国家社会学』(石尾芳久訳)で何度もいわれている‘デマゴギー’だ。
デマゴギーの本来の意味は、このスレの方はご存知でしょう。
まさか、「あの話しはデマだ…」という‘デマ’と解釈されないでしょうネ。

802:Z
05/09/14 21:18:25
訂正

誤 デマゴギー→正 デマゴーグ

803:Z
05/09/14 21:27:45
①皆で協議して決める(世間様でいう民主的)が、結果に対しては責任を取らない。

②リーダーが独断で決める(世間様でいう独裁)が、結果に対しては責任を取る。

Mヴェーバーはどちらか、お判りでしょう。

804:名無しさん@社会人
05/09/18 07:46:53
ドストエフスキーの「大審問官」みたいだなあ。

805:名無しさん@社会人
05/09/20 11:44:27
マックス・ウェーバーについて学びたいです。
どこかおすすめの講座はないでしょうか?
出来たら通信系がいいのですが、御教授よろしくお願い致します。

806:名無しさん@社会人
05/09/26 12:44:42
どこの大学でも一人は専門家いるだろうからモグれば

807:名無しさん@社会人
05/09/29 13:24:11
>>801
あとづけオンリかい。

808:名無しさん@社会人
05/09/30 09:21:36
すいませんマックスウェーバー初心者なのですが
ちょっと簡単な解説をさせて下さい。
間違えていれば指摘していただければ幸いです。
 
(プロテスタンテイズムの倫理と資本主義の精神)
※キリスト教カルヴアン派の人達は近隣愛を大切にしていました。
 人々が欲しいと思った商品を良質で生産し適正価格で販売していました。
 利益となったお金を必要以上に使う事なく、ただひたすら仕事を勤勉に
 行っていました。勤勉、節約を旨とし、仕事の効率化や生産性を高める
 努力をしていました。これがプロテスタンテイズムの倫理(資本主義の起源)
 (非営利目的の概念を持つ人達)
※そのカルヴアン派の人達の中に勤勉、節約の観念に相違を持つ人達がでて
 きました。(営利目的を持つ人達)
 これが資本主義の発展させたという考えで間違いないですか?? 
 


809:Z
05/09/30 11:01:33
↑ 後者
※そのカルヴアン派の人達の中に勤勉、節約の観念に相違を持つ人達がでて
 きました。(営利目的を持つ人達)
 これが資本主義の発展させたという考えで間違いないですか?? 
 

これはMヴェーバーからすれば、間違いだ。
詳しくは後便にて。(営利は目的ではなく、結果だ)

810:Z
05/09/30 22:32:25
>808の後論に答えるため、とりあえず下記の書物を列記する。

大塚久雄 著(内容は主として戦前に発表されたもの~S20以前)
*近代欧州経済史入門 時潮社
*近代資本主義の系譜 学生書房
*近代欧州経済史序説 弘文堂

それに重要なのは、梶山力『近代西欧経済史論』 みすず書房
梶山は大塚より2年下であった。(梶山はS16年、34才で没)

811:808
05/10/01 03:18:24
ありがとうございます!!勉強しますのでまた書き込みさせて
下さい。

812:Z
05/10/01 20:04:43
ヴェーバーの『プロ倫』で考察されているプロテスタントはカルヴァン派をはじめ、
再洗礼派・敬虔派などで、ルターや英国々教会ではない。プロテスタントの倫理と
資本主義の精神の地理的な重なりはない。
 大塚久雄が『近代欧州経済史序説』で論じているのはイングランドのヨークシャー
地方の毛織物工業である。英国にはカソリックもある(アーノルド・トインビーが
そうだ)。多くは国教会だ。
~倫理と~精神の関係を、どう観るか?

それから、現在でも「カネ・カネ」といっている連中は、皮肉なことに案外おカネを
持っていない。ビンボー人ほど、「しょせん、この世は金だ…」という。
逆説だ。


813:名無しさん@社会人
05/10/01 21:20:07
> ルターや英国々教会ではない。

英国国教会という概念が現在一般に考えられているようなものになった
のは17世紀の中盤以降であり、16世紀のイングランドにおいては、
英国国教会とカルヴァン派のプロテスタントとの区別は、明確ではない。
従って、上記のように断言するのは誤り。

814:Z
05/10/02 09:57:14

イングランドでは、カソリック・カルヴァン派(オランダを通じて)・ルター派など
いろいろありましたが、エリザベスⅠ世(統治は16世紀後半~17世紀初頭)がイギリス
国教会を設立しました。以後、清教徒革命(クロムウェル:17世紀中期20年間)や名誉
革命(1688:対カソリック)がありましたが、国教会の概念は受け継がれています。
メソジストは18世紀に国教会から分かれています(ヴェーバーの四つの新教の一つ)。

ヨークシャーの毛織物工業(農村家内工業として)が興隆したのは、エリザベスⅠ
以前ですから(大塚久雄論)、813のおっしゃる事も正しいです。

815:名無しさん@社会人
05/10/02 20:42:51
>>812
金がないと何も出来ないからな

816:名無しさん@社会人
05/10/07 20:52:16
>>814

>国教会を設立

最初から後の国教会のように教義とか方針が固まっていた訳ではなく、
文字通り単なる「英国の教会」ということでしかなく、
当初は高教会派、低教会派、カルヴァン派等々が「我こそは国教会」ていう
覇権争いをしていたのが実情。
クリストファー・ヒルでも嫁。

817:名無しさん@社会人
05/10/07 21:38:32
>>145-160

818:Z
05/10/13 23:58:30
支配(Mヴェーバー)と搾取(Kマルクス)
マルキシストは、支配と搾取は違うという。しかし、ライトゥルギー国家(現代で
は、かつてのソ連)は一種の家産官僚制であり、搾取以上の支配が行われていた。
人民は単なる物体であった。その家産官僚が「ノーメンクラトゥーラ」であった。
『プロ倫』の最後のコトバ~ニーチェ:『ツァラトストラはこう語った』よりの
引用~「精神の無い専門人、心情の無い享楽人…」は、ノーメンクラトゥーラに
ピッタリ当てはまる。
能天気なマルキシストは、あれは資本主義社会における‘人間の自己疎外’をいっ
たものだと人事のように思っているが、ドッコイ現実の社会主義にも当てはまる。
むしろ、こちらの方が適切だ。


819:名無しさん@社会人
05/10/14 19:36:11
>>818
>「精神の無い専門人、心情の無い享楽人…」は、ノーメンクラトゥーラに
>ピッタリ当てはまる。

同感だけど。同時にそれは現代の理系・文系すべての研究者にもあては
まると思う。
学問領域の際限の無い細分化と自己完結化。それは学問の発展の必然性
というよりは、単なる些末主義と安易な権威化の所産のように見える。

Weberの”禁欲”を大義名分化して”無欲”を衒いながら、実際のところ
は、現在的な問題関心を完全に喪失した現代日本の学問状況、更にはそれ
を自明の事柄として業績稼ぎにひたすら邁進する研究主体・・・・・・
これらにこそ先のニーチェの言明はあてはまると思うけど。

820:Z
05/10/14 22:34:53
デジタル=計算合理性
アナログ=なんだろうか?
心情倫理か?
いま、世の中はデジタル万能だが…
いままでは、デジタルとアナログは時計に振り子のように、
行ったりきたりしていた。また、アナログ見直しの
時代が来るのかも?

その時のアナログは、今までのそれとはチョット違うだろう。

821:中葉 ◆Uq4tWGbn2I
05/10/20 14:00:49
デジタル・アナログ融合・統合の時代だと思う。仮にユビキタス時代ということにしておきます。

822:Z
05/10/24 21:45:32
Mヴェーバーの『国家社会学』について。
彼の畢生の大著『経済と社会』(Wirtschaft unt Gesellschaft)は生前から
書き溜めていたが、1920年、55歳で亡くなったから、未刊であった。
マリアンネ夫人やその他が整理して刊行した。
その編纂が、やや杜撰だったのはいたし方がない。
悪く言う人は、「『経済と社会』は、植字工が編集したんだ…」という。

第3版→第4版(かつて創文社から刊行された~未刊)→第5版(現在)と、
入れ替え・並べ替えがあった。
それでも、折原浩氏は不満を述べている。
(「合わない頭をつけたトルソ」から「頭のない五肢体部分へ」参照)

特に、『国家社会学』は、それとして原稿を残していなかったようである。
したがって、彼の旧著や論文から集めてきたものである。だから、
『国家社会学』が、『都市の類型学』・『法社会学』・『宗教社会学』など
に比べて、なんとなく影が薄いのは、マリアンネやヴィンケルマンの責任
ではない。
それでも、あらゆる巷にあふれている‘国家学’本に比べたら、燦然と~!

日経新聞の文化欄(H17.10.8)に「気鋭の国家論 冷戦後を問う」が載っている。





823:中葉 ◆Uq4tWGbn2I
05/11/04 06:40:33
今、山之内靖「マックス・ヴェーバー入門」をボツボツ読んでいますが、とても面白い。
p.35のマンハイムが出てきたくだり。病み付きになりそうです。

824:Z
05/11/04 18:26:47
ニクラス・ルーマン『情熱としての愛』(木鐸社刊)を読んでいます。
Mヴェーバーには『中間考察』があります。(性愛=Sexual-love)
エロス、アガペについては、ニールセン『エロスとアガペ』
(全3冊・新教出版社)があります。
ドニ・ド・ルージュモン『愛について』(岩波、平凡社ライブラリー2冊)。
このたび、ルーマンのが翻訳されたので、「愛=エロス」についての論考が
豊富になりました。


825:名無しさん@社会人
05/11/05 23:40:32
RAGE AGAINST THE MACHINE

826:名無しさん@社会人
05/11/06 08:50:19
スレリンク(sociology板)
この人は、どうなんでしょうか。かなり電波なのですが・・・


827:Z
05/11/06 21:49:38
「八巻正治」を‘Google’で検索してみては?

828:Z
05/11/08 00:57:32
ルーマンは愛(情熱としての)を、先ずコミュニケーションとして捉える。
(この場合は、A君のB子さんへの情熱恋愛)
一般論としては、愛も一つの‘コミュニケーション’に違いない。
その愛のゼマンティック(意味の型)~コードを問題視する。

829:名無しさん@
05/11/14 20:15:29
ヴェーバー『支配の諸類型』における「カリスマの日常化」は、カリスマ的支配
が永続化=日常化といういわば矛盾するルートを辿る際に、伝統化や合法化など
非制度的支配から制度的支配へと変化するというよーなことだ。


830:名無しさん@社会人
05/11/14 21:27:25
↑カリスマの
ル-ティン化と日常化とどう違うの?

831:考える名無しさん
05/11/18 13:35:27
情熱なしでは何も為し得ない。
     
     -職業としての学問ー

832:名無しさん@社会人
05/11/27 00:15:11
スレ違いかもしれませんが、Zさんはイラク戦争を、肯定的に見ていると思えるレスが
あったのですが、今現在アメリカ国内に於いてさえブッシュの判断、イラク戦争そのもの
に対する正当性が危ぶまれていますが、今現在、いかがお考えでしょうか?

833:名無しさん@社会人
05/11/27 23:03:43
>>832

ブッシュはアメリカ的(プロテスタント的)な大統領で、平均的な大統領だと
思います。ホワイトハウスの政策決定の過程は民主党であろうと、そんなに
変わっていないでしょう。民主党の大統領であっても起こっていたでしょう。
アメリカでは、どんなことでも賛成・反対の意見が表面に出ます。
自分の都合の良いように、時には賛成、時には反対意見をとって、イチャモン
をつけるのが日本のジャーナリストの常套手段です。彼らには「責任観念」が
ありませんから。
勿論、神ではないから、ホワイトハウスも誤謬をおかす危険はあります。
しかし、その修正過程は早いです。
独・仏がイラクに派兵しなかったことをもって(こんなことは、欧米間では
常態)、戦争勢力・平和勢力の判定はナンセンスです
英国は労働党政権でも、イラクに派兵しています。最近、わが国でも、外交
政策では、与野党の差が縮まって来ました。当然のことです。
日・米・英・豪・韓等の派兵は、世界的に重いです。

国家とは、「暴力」を行使しうる唯一の機関とはMヴェーバーの持論ですが、
その暴力の行使の方法が民主的か専制的かの違いがあります。
この‘暴力’というコトバを、自己の都合の良いように解釈して論じる傾向が
わが国の学者間にあります。

まだまだ云いたいことがありますが、この辺で。

834:Z
05/11/27 23:06:42
↑>833はZです

835:Z
05/11/27 23:19:00
Mヴェーバーは、政治の根幹はデマゴギーだといっています。
そのよいデマゴーグの例として、ギリシャの古代民主主義を確立した
ペリクレスを上げています。それに反して、当時のクレオンはデマゴーグ
とはしていません。

836:名無しさん@社会人
05/11/27 23:30:58
すれ違いのイチャモン同然のレスに、わざわざ返答恐れ入ります。
またお尋ねしてもよろしいでしょうか?
もう二点だけ。

>>勿論、神ではないから、ホワイトハウスも誤謬をおかす危険はあります。
しかし、その修正過程は早いです。

このお考えは、マックスウェーバーの書物等が根拠になっているのか、Zさんの
個人的な考えなのか。


>>独・仏がイラクに派兵しなかったことをもって(こんなことは、欧米間では
常態)、戦争勢力・平和勢力の判定はナンセンスです

この事と、アメリカのイラク戦争の正当性は、どうつながるのか。

この二点、もしウザイ奴と思ったら、うっちゃってやって下さい。
Zさんの個人的な価値判断には、口を挟む気は御座いませんので、
いただいた答えについて、批判など一切いたしませんので。

837:Z
05/11/28 00:21:21
↑「正当性」というコトバに引っかかります。
ヴェーバーのキーワードとしての‘正当性’なのか?
それとも、自己の思いを美化する(己の意見は正しい!~)
意味でのコトバなのか?
 

838:名無しさん@社会人
05/11/28 23:00:39
レス有難う御座います。正当性とはそのままの意味です。仮にも戦争を行うとしたら
当然それなりの理由が必要となると思います。

イラク開戦の理由として、大量破壊兵器、イラクとアルカイダ(9.11)との繋がり
その他フセインが国民を弾圧していると言うのがありました。あと中東の民主化など。
果たしてこれらの理由で戦争が正当化されたわけですが、今はどれも眉唾物です。

それはさておき、これらの戦争遂行の理由と、諸外国で反対した国家がいると言う事実は
直接的にも間接的にも関係ないと思うのですが、Zさんはそのに何か関係を見出されて
おられるのでしょうか?

という質問でした。
お忙しい中真に申し訳御座いませんが、ご返事よろしくお願いします。

839:838
05/11/28 23:04:03
追加
上記の戦争の遂行の理由について、フセインが独裁者であったのは事実です。
しかし当然Z様もアメリカが国益に適う範囲では、必ずしも独裁者を排除しない
ということはご存知でしょうから、そういう意味において、これも眉唾物だと思っています。

840:Z
05/11/29 21:37:16
かつて、まだベルリンの壁が崩壊しない頃、旧日本社会党は「非武装中立」を
声高に言っていました。真意は、日本とアメリカを引き離し、日本を当時の
旧ソ連のフリーハントの領域にするためだったようです。その方が、ソ連の力
を借りてわが国を社会主義政権を樹立するに安直だったから。
幸か不幸か、ベルリンの壁を契機に、社会主義はドミノ的崩壊をしました。
社会党は、東独といわず、「民主ドイツ」といっていました。
838さんの論法は、この非武装中立的発送です。
(プチインテリ=社会主義者が、旧ソ連のノーメンクラトゥーラような人間
集団にならずに済んだ事は幸いでした)


イスラムも「聖戦」を云います。アメリカも正義をいいます。
戦争とはそんなものです。
‘イラクVsアメリカ’だけを抽出して論じても無意味です。
アメリカの真意は、サウジアラビアをファンダメンタルな勢力の支配下に
おきたくないことです。

*追加の件
こんなことは(国益に適う範囲では、必ずしも独裁者を排除しない) 、
旧ソ連・中国・EU・日本……どこの国でもやっていることです。
国益に反すれば、たとえ民主国家に対しても行動をとるでしょう。
以前、英サッチャー政権はアルゼンチンに攻撃をして、領土奪還したでしょう。
 
大量破壊兵器云々は、聖戦の口実に過ぎません。
だから、アメリカが北朝鮮を攻撃しない理由もお判りだと思います。
中国・韓国を敵に回したくないからです。第3次世界大戦になるからです。

ブッシュ・ブッシュといわずに、ホワイトハウスの政策決定過程を芯から
知ることです。

余談になりますが、民主党の前原さんは「高坂ゼミ」出身だから、日米体制
は日本の根幹であることをよく知っています。

841:名無しさん@社会人
05/11/30 10:52:15
ご丁寧なレス有難う御座いました。内容が多岐に渡り、私は少し頭が混乱しています。
どうかもう少しお時間頂けましたら、また失礼に当たらない範囲で、ご質問させていただきたいと思います。
どうかよろしくお願いします。

842:名無しさん@社会人
05/11/30 23:07:55
>>840
>>838さんの論法は、この非武装中立的発送です。

戦争に反対するものは、全て非武装中立論者であるような、少し軽率な断定のような気がします。
正当な戦争はやはりあると思います。若しくはアメリカの戦争に反対するものは、すべてコミュニスト
と思われているのでしょうか。その思考はかつてソ連が、自分に反対するものは全て刑務所送りにした
ような、およそ民主主義を信奉するであろうZさんとは思えないような、狭量な感じを受けます。
また若しアメリカに反対することは、すなわち日本の国益に反するから、反対してはならないと言うお考えならば、
それはそれで個人の自由だと思います。私はそのようないびつな関係は、長続きしないと思うのですが・・・・。

これ以外にもZさんのレスには、思うところもあるのですが、これはzさんの信条でしょうから、特に
触れる必要はないと思います。

私の質問が、ウェーバーとは直接関係ないことから、個人の思想の話になってしまったようです。
私はとても不勉強でありますし、スレ違いでもありましょうから、以上で私のレスも終わらしてもらいたいと思います。

真に長い時間お相手くださり。有難う御座いました。失礼します。

843:名無しさん@社会人
05/12/01 14:56:41
カルヴァンの予定論がよくわからないのですが。
神はあまりに絶対なので、人間の行動や意思には左右されない。
その人が救われるか救われないかは最初から定まっているのなら、
なぜ当時の人は絶望や虚無に襲われなかったのですか?
職業や商売に励みだし、資本主義の形成に繋がったという流れが
すんなり納得できません。

844:Z
05/12/01 22:28:26
↑ 参考になるかどうかわかりませんが。 『歎異抄』に
「善人なおもて往生をとぐ。いわんや、悪人をや」とありますが、一方では、
親鸞は「念仏もうして極楽に生まるる種にてやそうらふらん。はた、地獄
に落つる業(ごう)にてやそうらふらん。そうじてもて、存知せざるなり」
といっています。
それでも、多くの庶民は親鸞の教えに帰依しました。どうもこれは、カルヴァン
の予定説に似ているような気がします。 自力で極楽へいくのではありません。(決定権は仏にあり)
あらゆる意味で、浄土真宗はプロテスタントに似ています。
(阿弥陀如来の一神教・他力本願=仏への絶対帰依・天皇の上に阿弥陀如来あり~など等)



845:Z
05/12/01 23:59:34
>>843
>なぜ当時の人は絶望や虚無に襲われなかったのですか?

16世紀の人の思考と、20世紀末~21世紀初頭の人の思考との違いでしょう。
しかし、それは「虚無」であったかも知れません。(いま、世間でいう虚無ではない)
虚無は否定ばかりでなく、肯定的な虚無もあります。
宮台真司『終わりなき日常を生きろ』 これも、虚無といえば虚無です。 

ちなみに親鸞は12~13世紀です。



846:中葉 ◆Uq4tWGbn2I
05/12/06 06:21:25
> どうもこれは、カルヴァンの予定説に似ているような気がします。

同感です。ロバート・ベラーは「徳川時代の宗教(岩波文庫)」で同様の結論を出しており、
私もそれを見習って
これからの東海地域の産業と文化 ― 自動車産業と一向宗の切り口から ―
URLリンク(home1.catvmics.ne.jp)
という短い論文を書いたことがあります。
Sharma, Prem Narain. “Social Capability for Development: Learning from Japanese Experience.” Regional Development Dialogue, Special Issue (1984): 41-86.
URLリンク(www.virtualref.com)
では日本の八千穂村の現状を調べ、その伝統が生きていることを報告しています。

さらに面白いことは、ベラーは未だに日本とアメリカが心学によって、
将来再生することを期待しており、「心学と二十一世紀の日本」で縷々述べております。
URLリンク(www1.neweb.ne.jp)
 

847:shijo
05/12/11 03:44:07
未だ基本的な理解が不十分でありますので、ここで質問させてください。
ウェーバーは非合理から合理が生まれ(る可能性がある)、またその逆も
然りである、と考えていた。だから、世界は規定できない(理性で覆うことができない)ものであるため、
宗教という非合理的な力が合理となり、それが政治経済などの様々な社会を構成する要素?と緊張関係になるのは必然であるとした。(中間考察)
つまりそれはウェーバーがマルクス的主知主義ではなく、プラトンにルーツを見るような主意主義であるととらえてよろしいのでしょうか。

ご回答お願いします。

848:名無しさん@社会人
05/12/11 05:11:58
>>846
ところで、そのサイトから色々たどったのだが、リアルの中葉ってそんな経歴だったのか・・・。
てっきり若い人かと思っていたのでビックリ。

849:Z
05/12/11 19:44:51
>>847
★リッケルト『文化科学と自然科学』(岩波文庫)参照。
Mヴェーバーは、1歳年上のリッケルトとは、少年時代からの親友だった。
主知主義vs主意主義といってよいかどうかは判りませんが…。
しかし、21世紀の現在では、文化科学(人文・社会科学)と自然科学の
境界はハッキリしなくなってきました。だから、リッケルトの考えがその
まま通用するかどうかも問題です。
★理解・理解社会学(Mヴェーバー)→『岩波・哲学思想事典』参照。
主意主義といえば、ショウペンハウアーやニーチェです。(理性を否定している
わけではない)
主知主義は、アリストテレス・カント・ヘーゲルです。(経験・意志を否定して
いるわけではない)
宗教の合理化とは、「呪術からの解放」です。それと教義の内容でなく体系・組織
の合理化です。(宗教の非合理性は変わらない)
合理的な宗教なんて存在しない。敢えて「心学」を宗教と観るならば、合理性に
近いかも?
ヴァチカンも奇跡は決して否定はしないが、慎重になってきています。


850:名無しさん@社会人
05/12/11 23:23:32
ウェーバーの思想は今の時代にどのような影響をおよぼしていますか?

851:名無しさん@社会人
05/12/12 02:22:47
「宗教的現世拒否の段階と方向の理論」はどんな内容なのでしょうか?


852:Z
05/12/12 23:01:27
↑「中間考察」(『宗教社会学論選』大塚・生松訳みすず書房刊)を読むこと。

853:名無しさん@社会人
05/12/12 23:52:08
予定説とは、現世でどのような努力(戒律を守る等)を重ねようと天国に行けるわけ ではなく
ただ、天国行きは神が予定しているのみというのが基本テーゼである。
だから、誰が天国に行けるか誰にも分からない。
しかし、天国に行ける人間にはその「兆候」があるに違いない。
つまり、プロテスタントの規則(戒律)は、
「戒律を守る」→「天国に行ける」という因果律ではなく、
「戒律を守る」→「天国に行ける兆候の現われ」←「天国に行けるっぽい」
予定説的な拘束として機能する。

個人は自分の効用を最大にしようと働き、企業は自分の利潤を最大にしようと運営する
各々が利己主義的に振る舞った結果、市場機構が働いて経済的均衡が実現され社会全体がよくなる
アダム・スミスの「神の見えざる手」という理論によって秩序は維持される。
これが神の愛であるカリタス(隣人愛)であるとして「勤労」と「節約」が事実上の戒律となり
手に入った資産が選ばれたる者である証となる。
そして神の愛であるカリタス(隣人愛)の更なる実現の為に資産投下を続け事業拡大を計る。



これで間違いない?



854:Z
05/12/13 23:26:16
>>853
>「戒律を守る」→「天国に行ける兆候の現われ」←「天国に行けるっぽい」

そうではない。

855:Z
05/12/14 00:07:38
予定説について
Mヴェーバー『プロ倫』から原文(大塚訳)を引用して説明いたします。
「」内は『プロ倫』からの引用 ()内は私の補足
「彼(カルヴァン)は、自分は神の‘武器’だと感じ、自分の救われている
ことに自信をもっていた。」
また「彼は、選ばれているか否かは、彼等の行動によって知り得るとの臆見
に対しては、これを神の秘密に立ち入ろうとする不遜な試みだとして原理的
に斥けた。」(A5版岩波単行本P126)といっている。そうはいっても、あま
りにも厳しい解釈には耐えられなくなってきたので、時代とともに穏健化さ
れてきた。そして
一つは「自分はあくまで選ばれているのだとあくまで考えて、全ての疑惑を
悪魔の誘惑として斥ける・・・」そして「自己確信のないのは信仰の不足の結果」
と観る。
もう一つは「職業労働によって、むしろそれによってのみ宗教上の疑惑は追放
され、救われているとの確信が与えられる」(同上P130)

かかる‘自己確信’は、ニヒリズムの場合もある。西谷啓治『ニヒリズム』参照。




856:853
05/12/14 10:23:55
>>855
それらを読んで>>853の様に解釈したんですけど間違いですか?

857:Z
05/12/14 17:21:40
兆候ではないとおもう。「兆候」を持ち出すのは、一種の甘えではないか?
カルヴァンは、
「選ばれているか否かは、彼等の行動によって知り得るとの臆見
 に対しては、これを神の秘密に立ち入ろうとする不遜な試みだ
 として原理的に斥けた。」

858:Z
05/12/15 00:53:33
『歎異抄』では、「念仏は、まことに浄土にむまるるたねにてやはんべryらん、
また地獄におつべき業にてやあhんべるらん、総じてもて存知せざるなり。」
に対し、親鸞は、釈尊→善導(唐代の浄土教高僧)→法然と、仏の教えは虚言
ではない。それを受け継いだ己もそうだ・・・と、いっている。
“地獄は一定”(どうせ自分は地獄行きなんだ・・・という考え)これがいちばんいけない。
そう親鸞は云っている。(「とても地獄は一定すみかぞかし。」)

カルヴァンの予定説においても、信仰による自己確信が重要なのです。
地獄は一定と思い込み、自棄妬けの敗退的人生を送るのが
(21世紀の現代人はそう考えがち)いちばんいけないと云うことです。
 

859:名無しさん@社会人
05/12/15 16:20:04
>「職業労働によって、むしろそれによってのみ宗教上の疑惑は追放
>され、救われているとの確信が与えられる」(同上P130)

この心境が今ひとつ理解できない・・・
誰か詳しく解説してくれないかな・・・

860:853
05/12/15 21:23:58
>>857
>兆候ではないとおもう。「兆候」を持ち出すのは、一種の甘えではないか?

>「職業労働によって、むしろそれによってのみ宗教上の疑惑は追放
>され、救われているとの確信が与えられる」

勤労による自己実現感やランナーズハイの様な感覚が
救われているとの確信となると言う事でしょうか?




「戒律を守る」→「いやー、今日も良く働いた(w」←「天国に行けるっぽい」




という具合?

861:名無しさん@社会人
05/12/16 13:47:07
いや、そうではないでしょうね。
それでは「兆候」とほとんど同義です。
それの反対側、「疑惑」が重要です。

「天国が予定されているならば
『兆候』としてそれが行動に出る筈だ、
そして自分はそうだ、
だから戒律を守りたくない自分なぞ
存在する訳がない
そんなこと自分が思うわけがない」

という強迫観念に満ちた疑惑からの逃走を
戒律を守った行動をしているその時【だけ】
許されるのです。

「俺、守ったヨー」という達成感が事後に
生ずることはありません。

862:中葉 ◆Uq4tWGbn2I
05/12/22 17:40:10
>>823 今、山之内靖「マックス・ヴェーバー入門」をボツボツ読んでいますが、とても面白い。p.35のマンハイムが出てきたくだり。病み付きになりそうです。

最近、今井賢一氏が短い論文:日本が真の「創造的破壊」を行うために-ネットワーク的世界の未来- URLリンク(www.stanford-jc.or.jp)
の中に以下の啓示的な文章を書いているのを見つけました。これが非常に面白いと思うのです。
“その方法としては、マックス・ウエーバーという社会科学の巨匠がすでに手本を示している。社会はわれわれの理論よりずっと面倒なものであり、
その複雑面倒さに対処するために、マックスウエーバーは「理念型」という方法論を編み出した。個々の社会の成り立ちを理解するための鍵となる事実が何であり、
何が中心的で何が周辺的な事実かを決定するという接近方法である。マックスウエーバー自身は、「プロテスタンティズムの精神」に着眼し、
その倹約、勤勉、効率の精神が資本主義の成立を理解する鍵だとした。それでは、情報化社会ないしネットワーク社会におけるこの「プロテスタンティズムの精神」に
相当するものは一体どのようなものであろうか。”

はたと気がついたのですが、この“それでは、情報化社会ないしネットワーク社会におけるこの「プロテスタンティズムの精神」に相当するものは一体どのようなものであろうか。”
という問いに対する答えは、ヴェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」あるいは姜尚中の「アメリカニズムの倫理と「帝国」の精神」に習って言えば、
「クエーカリズム、または、浄土系宗教の倫理とトヨティズムの精神」ではないかと思うのです。私はクエーカリズム・浄土系宗教・トヨティズムの三者に長い間魅了されてきたので、
その立場で申し上げるのですが、このコンセプトを深め広めるのが、我々日本人の使命ではないか、と思うのです。多分後5年、上海万博までにはこのコンセプトを固めることができるでしょう。

863:Z
05/12/30 19:59:46
本年は色々とご教示戴きありがとうございました。
私にとって「Weber学問論」が弱いので、来年はそこを
もっとかじらねば、と思っています。
ヨロシク

864:中葉 ◆Uq4tWGbn2I
05/12/31 14:40:45
私はどちらかと言えば、具体的な問題の解決に学問を利用したいという立場です。

来年もよろしくお願いします。

865:853
06/01/04 03:38:33
>>861
亀レス失礼

「規範」→「責務」→「秩序の形成」→「天国に行けるっぽい」→「事実上の戒律」

という具合でしょうか?

866:名無しさん@社会人
06/01/04 12:59:10
「予定」→|→「疑惑」→「禁止」→「遵守」→「疑惑」へ戻る※
     |          →「破戒」→「天国に行けないっぽい」
※このループの中にいる間だけひとときの安らぎがある。

「今のところ、『天国に行けないっぽい』というわけでは
なさそうだ」

867:Z
06/01/13 23:49:16
バーバラ・スィーリング『イエスのミステリー』(NHK出版)がある。刊行されて10年以上経つ。
内容は、20世紀最大の発見とされる死海文書によると
「イエスがゴルゴダの丘で磔の刑で死亡した事になっているが、実は十字架からおろされて、奇跡的
に命を留め、70歳まで生きた~。その間、2度結婚し3人の子供を得た~。」
このことは新旧のキリスト教会や聖書年代学者からは、完全に無視されている。その原因は、
やはりスィーリング女史にある。それは、
死海文書にこう記されているから、こうだ・・・と、死海文書の原文は一切載せていない。
最近の韓国の、クローン発見問題と似ているともいえる。
その点、羽入辰郎『マックス・ヴェーバーの犯罪』の方がましだ。原典を載せているから。
それでも、学会からは無視されている。それは、羽入氏はヴェーバー理論の崩壊の如く
言っているが、たいした問題ではないからだ。
ヴェーバーは、あれだけの壮大な研究を、全て一次資料での補強は無理だから。
彼はほとんど二次資料である。(といっても、他人の著作の孫引きではない)
OEDは収録言語70万、引用文書270万といわれている。『広辞苑』の
十数倍だ。(このスレで、広辞苑とOEDを同等に扱っていた人がいた)
だからスィーリング女史は、当該の引用された死海文書を公表すべきだった。


868:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/01/15 20:06:09
高尾利数さんの訳だね。彼は面白い人で、昔、私の英会話の先生だった。

イエスが死んだとか蘇ったというのはアホ臭い嘘で、それを信じている連中って、なんだろう?と心底思う。

話題を変えて、山之内靖さんのヴェーバー入門はしばらく読むのを休んで、
「具体的な問題の解決に学問を利用したいという立場」から、
姜尚中「マックス・ウェーバーと近代」を読み始めています。なかなか面白い。

869:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/02/06 22:23:06
姜尚中「マックス・ウェーバーと近代」の第4章、第1章と読み、第2章を読みはじめているのですが、
凄い!の一言に尽きます。

ボツボツ考えながら、応用を夢想しながら、楽しく読んでいます。

870:名無しさん@社会人
06/02/09 15:41:19
キリストの墓は戸来村にありますよ。

871:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/02/09 19:02:08
大事なのは墓じゃなくて教えが伝わっているかどうかだと思われ

872:名無しさん@社会人
06/02/10 12:16:29
ゼウス信仰だからザビエルの伝えたのはキリスト教ではない。証明おわり

873:ウルトラマンマックスウェーバー
06/02/13 14:55:45
ザビエルが伝えたのは「デウスの御大切」だよね

874:Z
06/02/14 21:13:06
これは、あくまで私の想像ですが、欧米の「法」の基礎は“ローマ法”ではないかと思う。
そのローマ法の背後には、かの希臘の幾何学(平面)~判りきったことをきちんと証明す
る幾何学の思想がある・・・と。(例・ピタゴラスの定理=三平方の定理の証明など)

Mヴェーバーは、そこまで言っていないが・・・。

875:Z
06/02/14 21:16:55
↑古代(その原初の)ユダヤの法は、「目には目を、歯には歯を」であった。

876:名無しさん@社会人
06/02/17 00:54:31
山之内靖「マックス・ヴェーバー入門」のプロ倫を要約すれば、
「ネタにマジレス格好悪い。踊る偽善のほうがまだましす」みたく、こりゃVIPの発想だwwwwwうはwwwwwおkwwwwww
と思った俺はどうしようもないな。こんなとこに書いても仕方ないけど。

877:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/02/21 22:59:40
山之内靖は実践には使えない。その点では、姜尚中の「マックス・ウェーバーと現代」はまだまし。

878:名無しさん@社会人
06/02/25 19:43:51
45万部のベストセラー『嫌韓流』の第2弾

『嫌韓流2』発売中

駄作か傑作かは、買って自分で確かめよう

879:名無しさん@社会人
06/02/26 03:30:12
>>877
意味がわからん・・?

880:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/02/26 10:31:39
意味は実践に着手すれば自ずから判る。頭だけで判ろうとしても無理だから、心配は要りません。

以下にご紹介する国際的なポスト資本主義社会構築の実践に、是非ご参加下さい。

最近、私は「持続可能な社会発展」の分野で以下のようなことをごそごそ取り組んでいます。
ここから「より良い社会」が実現すると信じています。
しかし、そのためにはヴェーバーも山之内も姜も超えなければなりません。しんどいですね。

URLリンク(www.env.go.jp)
に以下のアナウンスがありました。
私は意見を申し上げましたが、皆さんも注目して下さい。

平成18年2月3日
わが国における「国連持続可能な開発のための教育の10年」実施計画案に対する意見の募集について

 「国連持続可能な開発のための教育の10年」関係省庁連絡会議では、わが国における「国連持続可能な開発のための教育の10年」実施計画案に対する国民の皆様のご意見を募集いたします。
 同実施計画案に対してご意見をお持ちの方は、平成18年2月23日(木)までに、電子メール、郵送、FAXのいずれかの方法によりご意見をお寄せ下さい。 1 趣旨
 わが国の「国連持続可能な開発のための教育の10年」実施計画については、関係省庁の緊密な連携を図り、
 総合的かつ効果的な施策の推進を図るため、昨年12月、関係省庁連絡会議を内閣に設置し、政府外の関係者(教育関係者・産業界・NPO・自治体等)との円卓会議等を通じ、
 検討を行ってまいりました。
 同実施計画案に対する国民の皆様のご意見を募集いたします。

2 意見募集の対象
わが国における「国連持続可能な開発のための教育の10年」実施計画案(別添)

3 参考資料(略)

4 意見提出締切日
2月23日(木)(消印有効)

今回は期限切れですが、次回は遅れないように、皆さんにお知らせします。

881:名無しさん@社会人
06/02/26 14:51:36
牧野雅彦『マックス・ウェーバー入門』平凡社新書、はどうですか?

882:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/02/27 15:39:59
入門書じゃあねえ?

883:名無しさん@社会人
06/03/01 05:16:03
中葉は馬鹿だけど、まあ牧野さんのは読んでみないとね

884:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/01 14:22:00
私は読むよりも実践指向だから、姜尚中の著書をベースにして、日本の社会変革を試みています。

885:名無しさん@社会人
06/03/01 18:40:33
西洋の勤労意識がプロテスタンティズムの倫理や予定説に由来するとして
日本の勤労意識はどこから発生したのですか?

886:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/01 21:58:37
一つではない。例えば:

二宮尊徳の報徳精神
梅田梅巖の石門心学
等々

887:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/01 22:31:59
梅田梅巖⇒石田梅巖

888:名無しさん@社会人
06/03/02 16:28:08
>勤労意識
農工商の中では地道に田畑を耕す農が一番エライという幕府のプロパガンダじゃね?
町人は今のフリーターみたいにフラフラしてたらしいし。

889:名無しさん@社会人
06/03/03 05:13:17
最近はにゅうさんって何してるんすか? 

890:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/03 10:49:05
>>888 町人は今のフリーターみたいにフラフラしてたらしいし。

その通り、だから石田梅巖が都鄙問答などを書いて偏見の打破を志し、ある程度成功した。

ベラー(カリフォルニア大学バークレー校名誉教授)によれば、
ニートと言われる日本の若者だけでなく、米国の若者にも石田梅巖の教えは役に立つようだ。

心学と二十一世紀の日本 ロバート・N・ベラー
URLリンク(www1.neweb.ne.jp)

891:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/03 11:14:32
アレッ、いつの間にかベラーの話になったが、
ベラーが若い頃著わした「徳川時代の宗教」は面白い本だよ。

ハーバードでライシャワーやタルコット・パーソンズの指導を受けヴェーバーの
方法で徳川時代の宗教を研究し、浄土系宗教がプロテスタンティズムと似た影響力を日本に与え、
日本の資本主義化を支援したと言うんだ。

しかし、最後になって、丸山真男の批判などを受け、考えが揺らいだが、これからあとの研究は日本人の責任だと言っている。
不肖 私は、その課題と取り組んできたが力足りず、努力も足りず、未だにもたもたしている。省みて忸怩たるものがあるな。

後は、若い俊才に頼む。姜でも誰でも良い。Zさん、どうですか?

892:Z
06/03/05 23:58:37

たしかに「浄土真宗」はキリスト教~なかんずくプロテスタントに一番よく
似ている。理由は、以前このスレに書いた。
また、マルクス『資本論』第1部・第1章・第4節「商品の物神性とその秘密」
で、“資本家的生産に最も適した宗教はプロテスタントである…”と書いてある。
それも、このレスに書いておいた。
ベラーは浄土真宗と共に、石田梅巌の「心学」を挙げている。これは、マルクス風
に云えば「理神論」になるのであろう。
それから、もう一つ重要な事は、わが国はオクチデント(Occident西ヨーロッパ)
以外では唯一‘封建制度’を経験した国であること、之である。
マルク・ブロック『封建社会』(みすず書房刊)には、オクチデント以外では日本
しか出てこない。

(この本には、乃木大将の殉死が出てくる。ブロックは、これに強烈な印象を
受けたのだろう)



893:Z
06/03/06 00:09:44
上記追加
以前、NHKで『お江戸でござる』を毎週やっていました。その解説にマンガ家の
故杉浦日向子さんが出ていました。あれは日本経済史にも大いに参考になります。
惜しくも杉浦さんは早世されました。彼女の時代考証はしっかりしていました。

(余談になりますが、杉浦女史は、かの荒俣宏氏と結婚して半年で離婚された)

894:名無しさん@社会人
06/03/06 00:18:41
うわぁ、このスレすげえ勉強になる

895:名無しさん@社会人
06/03/09 10:21:34
イタリアやスペイン等のカトリックの国はメシうまいのに
プロテスタントの国がまずいのは無駄を嫌うプロテスタンティズムの倫理と関係ありまつか?

896:Z
06/03/10 00:00:33
あるかもしれない。たぶん先入観かも。 オイディプス効果か?


『プロテスタンティズムの食味と菜食主義の精神』

897:名無しさん@社会人
06/03/10 07:58:45
韓国、中国、台湾、ロシアの資本主義の精神はあるのだろうか?
韓国なんかは、先進国の仲間入りしているから何かあるのかな
韓国は宗教的にはキリスト教徒が一番多いらしいが。

898:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/10 09:21:18
いや、問題は、第三ミレニアムにおける、
ポスト資本主義、ポスト・プロテスタンティズムがどうなるか、という課題だ。

その前に、いつも引用するジェッシカ・マシューズのシナリオを紹介しておこう。

彼女は、フォーリン・アフェアーズ日本語版 1997年3月号「パワーシフト グローバル市民社会の台頭」URLリンク(www.foreignaffairsj.co.jp) 
の最後の部分で主張している以下のように予想している。

“もはや「ウェストファリア・システム」の絶対性はすべて解体しつつある。
インターネットに象徴される高度情報化時代にある現在、おカネ、情報、汚染、大衆文化といった資源や脅威が重要性をましながら拡散し、「政治的な境界線には殆ど関係のない形」で人々の生活や経済を規定しているからだ。
新たな問題の多くがトランスナショナルな性格となり、国際コミュニティが何に対して関与するべきかという概念も広がりを見せているため、国家がもつ力では十分な対応がとれない状態にあり、
これを補完するかのようにNGOや市民団体が台頭し、多国間機構への関心も高まっている。
こうした中で、国民国家がそれ以外を支配するという体制は弱まり、NGOに一方的にバランスが偏った「パワー・シフト」が起きている。
多元化は市民社会の実現という意味で好ましい面もあるが、その逆に、民主的な統治を混乱や膠着に陥れる危険も秘めている。
しかし、中世における皇帝、王、君主、騎士、法王、大司教、ギルド、町は、帝国を包み込む世俗的な力をもとに生活していたわけで、
このシステムは、帝国崩壊後の階層的で厳格な国民国家秩序よりも、むしろ、市民団体、国際機構、国民国家という三次元のネットワークからなる現代により似通っていた。
しかし、この結果が吉と出るか凶と出るかは、これからの舵取りにかかっている。
ビジネス部門がより広範な政策上の役割を担いうるようになること、NGOがより視野を広くし、さらに大規模な活動を行えるような存在に変貌すること、国際機構が、国家にも市民にも効率的な社会サービスを提供する二重の舵取り役を担えるようになること、
とりわけ、今日におけるトランスナショナルな課題に対応でき、透明度の高い民主的な統治を求める市民の願いをともに満たすような新たな機構と政治単位が登場することが含まれよう。 ”

899:名無しさん@社会人
06/03/10 10:39:46
イスラム系は存在しないことになってるようだなw

900:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/10 16:05:04
なるほど!我ら仏教系とイスラム系とで連合軍を作ろうかな?

大川周明「復興亜細亜の諸問題」を繙き直すこととしよう!

ヤア、出てくるわ出てくるわ!やはり日本人の先見の明は凄い!

901:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/10 16:20:24
次はもう少し新しい所で:

井筒俊彦:イスラーム文化
姜尚中:オリエンタリズムの彼方へ
池内恵:現代アラブの社会思想 終末論とイスラーム主義
辺りかな?

902:名無しさん@社会人
06/03/11 02:28:53
五十嵐一を外すとはお前・・・・www

903:名無しさん@社会人
06/03/11 02:36:01
【政治】"2ちゃんねる発" 鳥取人権条例の廃止を求めるネット署名の受付が開始!!
スレリンク(newsplus板)

904:名無しさん@社会人
06/03/11 17:40:30
韓国はプロテスタントが一番多いからプロテスタンティズムの倫理や予定説から
由来する西洋の勤労意識に近い
日本より遥かに西洋に近い国民性である

905:名無しさん@社会人
06/03/11 21:28:24
韓国って、
儒教的精神がのこっていて、職業の貴賎がいまだ根強い国
なんじゃなかったっけ?
教授職がえらくて、サービス業がいやしいとか。

プロ倫で言うところのプロテスタント精神とは真逆ではないでしょうか。

906:名無しさん@社会人
06/03/11 22:00:14
職業の貴賤のない国なんかあるのか?

907:名無しさん@社会人
06/03/11 23:20:30
職人の仕事に敬意を払い、後の物作り大国を形成する萌芽をもっていた
日本には、プロ倫でいうところのベルーフ=天職という概念があったのでは。

比して、小銭を貯めたら、物作り業をさっさと放棄して、上級職をめざそうと
する伝統をもつ気風がプロテスタント精神と近似するとは思えないのですぞ。

かの国には○○一筋○十年という庶民の店はほとんど無いと聞くがいかがか。

908:名無しさん@社会人
06/03/12 09:17:26
>>907
なにもウェーバーはベルーフをものづくりに限定してないけど。あくまで商売全般を美徳としている
のであって。
ちなみに小室直樹は日本のものづくりなどに見られる職人精神はむかしからあるものでプロテスタ
ンティズムとは異なるといっていたね。

909:名無しさん@社会人
06/03/12 09:18:34
訂正:商売全般→禁欲をともなう商売

910:名無しさん@社会人
06/03/12 14:58:07
>>905
それって東アジア圏すべてでしょ。大学教授がえらくてサービス業がいやしいっての
が残ってるのは。

911:名無しさん@社会人
06/03/12 16:09:12
世界中どこでもそうだよ。

912:名無しさん@社会人
06/03/13 05:13:22
『儒教と道教』のどこらへんだよ

913:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/13 23:15:18
読むとき考えるよ。

914:名無しさん@社会人
06/03/16 21:19:43
プロ倫は御用理論

915:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/17 14:56:45
言葉が浅いし、真剣味がないと感じるよ。どうしてかな?

916:名無しさん@社会人
06/03/18 05:28:08
どれが?

917:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/18 12:04:50
言わぬが花。武士の情け!君子危うきに近寄らず。

918:名無しさん@社会人
06/03/18 13:14:36
>>917
はぁ、言わぬが花なら、最初からイヤミ書き込むなよ。
言いかけたんならはっきり言え。

919:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/18 14:54:29
言われなければ気がつかないのか?
言われても分からないのか?
分かっても直せないのか?
いずれにしても、、、何とかにつける薬がほすい。

920:名無しさん@社会人
06/03/18 16:54:13
プロ倫が?

921:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/19 09:41:00
プロ倫だけでは先が見えない。

922:名無しさん@社会人
06/03/21 01:46:39
面白いブログ見つけた
URLリンク(bloghiro-dive.ameblo.jp)

923:名無しさん@社会人
06/03/21 09:55:15
>>921
じゃあ何とセット?

924:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/21 22:12:50
必要を感じたら、それに応じて探すんですね。

必要を感じなかったら、無理に読む必要はありません。
私の場合は、山之内靖や姜尚中が役に立ちました。

925:名無しさん@社会人
06/03/26 10:32:36
姜や山之内がプロ倫を書いたかのようだね

926:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/31 14:22:46
そんな感じです。

927:名無しさん@社会人
06/04/04 18:56:50
>>926
まるで橋本務だな

928:名無しさん@社会人
06/04/05 20:28:03
スレリンク(sociology板)l50
八巻先生のお言葉。

「いわゆる靖国問題で、さまざまな意見が噴出しています。参拝推進派の人たちの口からは、やたらと「日本人(にっぽんじん)」という言葉が聞かれます。
要するに偏狭なるナショナリズムです。困ったことだなぁ・・ オリンピックでもあるまいに・・ 沖縄と同じように、東京にも『平和の礎』を建設すればよいのに、そう思うのですが・・  」

しかし、小泉首相は信念を持って、参拝されました。トホホ。


929:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/04/07 10:18:53
偏狭でない日本人とは?

そうだ!
橋川文三は「昭和ナショナリズムの諸相」「昭和維新試論」・・・等々で、
その種の日本人論を詳しく書いていたなあ!(詠嘆調で)

930:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/04/07 10:22:47
思いだした!

サミュエル・ハンチントンも「文明の衝突と21世紀の日本」で日本のとるべき姿勢を提言している。

アメリカ人に教わるのは癪だが、日本人が考えることを知らないし、しないから、しょうがないね。
お互い、情けない国に生まれたものだ。この国辱にいつまで耐えられるのかな?

1さん、どう思いますか?

931:名無しさん@社会人
06/04/11 13:39:17
え?戦後日本人が教わらなかった「こと」ってあるのか?

932:名無しさん@社会人
06/04/17 18:22:37
おーい。アホな俺が誤って社会学を学ぶ事になったんだが、書物がどいつもこいつも難解で理解出来ん。
理念型ってのが何なのか小学生でも理解して他者に説明出来るようになる紹介サイトとか無いかね?

933:名無しさん@社会人
06/04/17 21:28:42
ウェーバーはとりあえず小室直樹あたりを読んでダメだったらどうしようもない。

934:名無しさん@社会人
06/04/18 08:45:02
小室直樹は昔宗教の本だけ読んだけど。
どの著書にベーバー載ってるん?

935:Z
06/04/21 23:37:30
議論がまた、元に戻るようだが、[マルクス=ヴェーバー]→[ニーチェ=ヴェーバー]
→[ヴェーバー=ハイデッガー]をしっかりと確認すれば、カルヴァンの“予定説”は
理解できる。
‘世俗的思考’で予定説を論じても無意味。21世紀の日本人は‘世俗的思考’を
論理だと自惚れているから理解出来ないだけのこと。
予定説は、あくまで宗教的思考である。
それから、「ニヒリズム」とは何か?! を理解していない。
否定的な・悲観的なことを言うと、『あの人はニヒルな人だ…』といって、
お茶を濁す。
否定的な・悲観的なことをペチャクチャ言うのは、ニヒリズムでもなんでもない。
ただ、不平不満を言っているだけだ。堕落した世間的発想でしかない。
カルヴァンにしろ、親鸞にしろ、宗教上の発想である。
ハイデッガーで初めて、ヴェーバーが真に理解出来るのではなかろうか?!

936:Z
06/04/21 23:46:45
実存主義とニヒリズムは、楯の両面である。

937:名無しさん@社会人
06/04/21 23:46:53
そんなもん理解してもケツ拭きにもならんよ。時間の無駄無駄。

938:Z
06/04/22 00:38:48
ヤスパースはヴェーバーを実存的人間として捉えている。

939:Z
06/04/22 21:05:00
ハイデッガーはIn der Wert-sein(世界内存在)をいう。
ハイデッガーは、「人間は、この世界内存在から逃れられない」という。

宮台真司は、「終わりなき日常を生きろ」という。
どういう事かというと、「今の現実の世界では、何が真実で何が偽物か、
判らない…」のであると。

そのような世界=日常を、生きざるを得ない、という意味である。
それを、敢えて‘受け入れる’のがニヒリズムである。
それは、J.P.サルトルの実存主義に通じる。


940:平和市民
06/04/22 22:01:34
★★★★ 今こそ声高々に9条死守と叫ぼうではないか!! 

スレリンク(soc板)l50

★★ 守ろうよ平和憲法 ★★

スレリンク(soc板)l50

941:名無しさん@社会人
06/04/24 09:42:58
すみません、この人の
「政治はその国の民度云々」という発言があるそうですが、
出典を教えて頂けませんでしょうか?

942:あきら
06/04/24 19:00:09
中葉さん。ご苦労様でした。頑張りましょう。宗教は実践ですかね。



943:名無しさん@社会人
06/04/29 21:09:54
>>929
隠岐の事例か?

944:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/05/01 20:47:02
宗教は信だろうと思います。

945:あきら
06/05/02 10:32:48 BE:325001164-
失礼しました。


946:名無しさん@社会人
06/05/04 22:42:05
柄谷もウェーバーを引用してたな。

947:名無しさん@社会人
06/05/04 22:58:02
マックス・ウェーバーの劣化コピー=大塚久雄
大塚久雄の劣化コピー=小室直樹
小室直樹の劣化コピー=副島隆彦

しかし後ろの方に行くと、単なる劣化コピーではなくて
何か変なモノが混じってきているようなw

948:Z
06/05/06 15:31:04
最近、柄谷は「オカネと商品」の循環(Kマルクス)と、
「略奪と物質」の循環を、同列に置こうとしているのではないか?
イスラムにおける略奪(中世:中央アジアにおける)は、循環的略奪
ではある。それは、徹底的な略奪ではない。いわば、‘摘み草’であろう。
中高年の登山者が山で山菜を取るのは、根っこから採ってしまうので、翌年
から再生しない。ところが中高年登山者は、それを自慢たらしく言いふらす。
柄谷の‘略奪論’は、イスラム的であろう。
それにしてもイスラムには、ローマ法の理念が欠けている。
柄谷は、それを知っているのだろうか?



949:Z
06/05/06 17:57:11
↑上記で、「登山者が」とあるが、「登山者の中には」と訂正。 スマン

950:名無しさん@社会人
06/05/06 22:02:38
マックス・ウェーバーがいるのならミニマム・ウェーバーもいるのではないか?

951:Z
06/05/07 11:46:17
アホか! わが国で言えば、

織部 大 という姓名は有っても、 織部 小 というのは無い。

952:名無しさん@社会人
06/05/08 22:03:28
なんで?

953:名無しさん@社会人
06/05/09 15:03:07
>>947
それ大塚が喜んで受け入れそうなレッテルww
死者を誉めるなよ(当時は)

954:名無しさん@社会人
06/05/14 02:42:50
昔、折原先生による「プロ倫」の講義、聞いたなあ。
ろくに理解できなかったのにAを貰ったのは、
退官前の最後の年度の講義だったからかなw

955:名無しさん@社会人
06/05/16 20:54:29
>>947
昔は自称デュルケム自称ストロースとかたくさんいたもんだよ。
今の若いヤツの教養とは比較にならんかったというのもあるが

956:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/05/19 09:25:49
だから?

957:名無しさん@社会人
06/05/20 15:51:06
947のネタは60年代ネタだということ。つまり947は高齢者

958:名無しさん@社会人
06/05/20 20:34:03
947が高齢者かどうかはわからないが、
>957が高齢者であることはたしかみたいだ。

でも50年代生まれの副島が登場するネタが
何で60年代ネタなんだろう。

959:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/05/23 10:14:23
私も相当な高齢者だが、私より上なんだろうか?

960:名無しさん@社会人
06/05/24 22:32:52
>小室直樹の劣化コピー=副島隆彦

これって副島が自分でネタにしてるの?

961:Z
06/05/30 21:05:56
今、60~70台のヴェーバリアンは、ほとんどといってよいぐらい青山秀夫著
『マックス・ウェーバー』(岩波新書=青版)からだろう。1950年代である。
その頃、カール・レヴィッド著『ウェーバーとマルクス』が一世を風靡した。
(人間の自己疎外Vs合理化・市民的資本主義)

30年ほど前からわが国で、「ニーチェVsヴェーバー」が言われだした。
その代表が山之内 靖(『マックス・ヴェーバー入門』岩波新書=赤版)である。
(戦士集団Vs祭司集団)

昨年、雑誌『未来』(未来社PR誌)で、「ヴェーバーVsハイデッガー」が言われ始めた。
ここに、感極まれりである。
(勿論、ヴェーバーはハイデッガーを知らない)

「カルヴァンの予定説」が理解できなければ(その賛否にかかわらず)、『プロ倫』を
読んでも無意味。  その糸口がハイデッガーであるから。



962:Z
06/05/30 21:10:00
ハイデッガーの“In Der Welt Sein(世界内存在)”

963:Z
06/06/01 21:17:53
岩波のPR誌『図書』6月号に徳永恂 氏が書いています。

第一次大戦終結後、ヴェーバーは八面六臂の活躍でした。死期を前にして、
全著作の大改定は不可能でした。 彼は、
「小さな物語」の改定はしたものの、 「大きな物語」の大改定は出来なかった。
それをするのは、後に続く読者~ヴェーバリアンの任務である…と。

最早、解釈学の時代でなく、自己の責任において、ヴェーバーの‘再構築’を
すべき。

964:Z
06/06/01 21:35:33
ここでいう「小さな物語」・「大きな物語」とは、

「小さな物語」=近代資本主義成立の経済史

「大きな物語」=普遍史~シュペングラーの『西洋の没落』のような
(ヴェーバーは、シュペングラーに反対だったからこそ、普遍史を求めた)


965:名無しさん@社会人
06/06/04 20:56:52
ハイデッガーはどこでカルヴァンについて言及してるの?
まさか初期とかじゃないよね

966:Z
06/06/05 00:53:04
ハイデッガーはカソリックだから、カルヴァンにつてはノー・タッチです。

967:名無しさん@社会人
06/06/06 18:17:59
株でマネーゲームしてるようなのは、労働自体が救済と考えてる
プロテスタントたちから見てどうなんだろう?

968:名無しさん@社会人
06/06/06 18:29:38
>>967
たぶん映画『ウォール街』がそのヒントになりそう

969:Z
06/06/09 22:30:09
Mヴェーバーは第一次大戦中、ヴィルヘルム二世を攻撃したが、
最終的は「立憲君主制度」に賛成であった。

それについて、詳細な論考は残していない。   無理もないことだと思う。

970:名無しさん@社会人
06/06/10 16:53:16
>>968
さんくす。みてみるよ

971:名無しさん@社会人
06/06/17 04:34:03
>>966
自分で961を否定してるのか??

972:Z
06/06/17 21:59:20
>>961>>966は、矛盾しないヨ。

973:名無しさん@社会人
06/06/19 12:21:16
ハイデガーがカルヴァンについてノータッチであるからこそ
「カルヴァンの予定説」の糸口はハイデガーにある
ってこと?

974:Z
06/06/19 23:04:15
ハイデガーは、カルヴァンについてノータッチである “け れ ど も、”
「カルヴァンの予定説」の“解明”の糸口は、
ハイデガーの“哲学=実存主義・ニヒリズム”にある…

   と、いう事です。




975:名無しさん@社会人
06/06/21 00:41:08
一応わかりました。納得はできないけれども・・

976:名無しさん@社会人
06/07/07 14:43:32
はい

977:名無しさん@社会人
06/07/17 15:04:07
お尋ねしたいんですが。
マックスウェーバーの近代化論、資本主義成立論について説明をしていただけませんか?

978:Z
06/07/18 22:11:20
Mヴェーバーの最終最大のテーマは、なぜ資本主義が西ヨーロッパ(Occident)で生まれたか?!
であった。“自由な労働の、合理的な組織をともなった市民的経営産業資本主義”(Vorbemerkung)
[Mヴェーバー『宗教社会学論選』大塚・生松訳の中の‘序言’]
しかし、ヴェーバーは、どう~こうして近代資本主義が生まれてか、については言っていない。
当然の事だ。そんなものいえるはずがない。(彼はゾムバルトの様に、経済史家ではない)
そこで大塚久雄氏はマルクスの『資本論』を基盤にして、資本主義発生論を展開した為、「生産のみが価値を生む」という事に
コダワリ過ぎた。
今では生産・流通・金融の境界はなくなった。情報やコンピュータはどこに属するのか?
‘生産価値論’は崩壊した。“創造~ポイエーシス”はどこに属するのか?
~生産・流通・金融(それに情報)の全てに属する。

資本主義はプロテスタンティズムより古い。(近代)資本主義の精神はプロテスタンティズム
の倫理から生まれたのではない。ただ、類似関係があると云うこと。
『プロ倫』を読めば、次はゾムバルトの『ブルジョア』(中央公論社刊)を読め。

979:Z
06/07/18 22:23:30
↑つづき
まして、マルクスは経済史家~学者ではない。
マルクスは史的唯物論(唯物弁証法)で全てが解決できると思っていた。
彼のエピゴーネンは、現実を史的唯物論をはめ込んだ。
即ち、足に靴を合わせるのでなく、「靴に足を合わせた」。

ギリシャ神話にある、人にベッドを合わせるのでなく、ベッドに人を合わせる・・・


980:Z
06/07/20 00:58:09
キンドルバーガー『経済大国興亡史』上下2巻岩波書店2002年刊が参考になる。


981:名無しさん@社会人
06/07/20 14:09:26
日本の公務員制度とウェーバーの官僚制論ってどう関係してるんだ?

982:名無しさん@社会人
06/07/20 14:41:07
>(近代)資本主義の精神はプロテスタンティズム
の倫理から生まれたのではない。

へー。そうなんだ

983:名無しさん@社会人
06/07/20 16:16:26
デュルケームの方が偉大だ!


984:Z
06/07/20 21:27:31
>>982
影響は受けたとしても、生まれたのではない。
マルクスは資本家的生産(Kapitalistsche Prodaction)にとっては、
プロテスタントが最も適していると言っている。


985:名無しさん@社会人
06/07/20 21:37:08
もう>>999が近づいた
だれか新スレを!

986:名無しさん@社会人
06/07/21 06:27:44
どう~こうして近代資本主義が生まれてか、については
まだ誰も解明してないということかな

987:Z
06/07/21 09:36:55
ここでの「生まれえる」というコトバの意味は、
胎児を孕んだ女性が、臨月で赤子を出産すると云うのと
全く違う。
誤解しないように。

近代資本主義の「近代」というコトバは日本独特のもの。
“封建制から(近代)資本制へ”なんて、欧米では言わない。
日本人は「近代」というコトバに捕らわれ過ぎ。近代が好きなんだなァ。
日本も、もうそんな時代ではない筈だがなァ。
(ヴェーバーのいう「近代的(Moderne)」とは別。

988:Z
06/07/21 21:41:00
資本主義の精神は資本主義それ自身(Itself)から生まれた。
あたかも人間の意識・精神は人間の身体から生まれるのと同じ。

989:名無しさん@社会人
06/07/22 07:41:23
ウェーバーを理解するには、
毎日数十時間の猛勉強、最低30年はかかるからね。


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