■ビバ!マックス・ウェーバー統一スレ■at SOCIOLOGY
■ビバ!マックス・ウェーバー統一スレ■ - 暇つぶし2ch650:Z
04/08/30 10:17
↑どうなんでしょうか?
埴谷雄高の『死霊』が、そうなんでしょうか?

651:siroyagi ◆atZ.pcoeH.
04/08/30 16:04
>>649
まだ自作自演していたのか。

652:名無しさん@社会人
04/08/30 20:28
>>649
フッフッフッフッフッ、、自然を調和の対象と考えた時点で実は宗教などいらない。
よってアジアに宗教は実は無い。あるのは修養道と処世訓と祭儀。
それらは分離し求むるもののみに個別に対応している。
よって荒野の強靭な宗教は決着をつけるまでも無く勝利している。
そんなことより問題は外部を失った世界が合理化のエネルギーをどこから得るか?
自然=才能、老い、死の克服がそれであり、外部とは自然発生的生命の外部を意味する。

653:名無しさん@社会人
04/08/30 20:37
アジアの沃地に摩天楼がそびえ、海岸に人工材料で防波が行われた時点でアジアの宗教らしきものは
既にその存在意義を失っている。そう、お前は既に(ry

654:名無しさん@社会人
04/08/30 22:23
宗教的外部性が経済的外部性を補完するようになることにヴェーバーは気づいていた形跡あり。

655:Z
04/08/31 09:15
↑気付いていた~と云うより、それが主眼だった。

656:名無しさん@社会人
04/08/31 20:43
エートス、エートス、、、、、、
功利が厳密に否定される空間において利潤追求のエートスが昇華的に発現したように、生殖における反自然の否定、
および人間の差別の否定、が強力なエートスとして意識される空間において科学による予定的選民が萌芽する。
未来においてberufは合理的に予定され、予定的であるがゆえに差別的でもなくむしろ差別の必要すらない。

神はみずからの栄光を顕さんがため、人間のうちのある人々を永遠の生命に予定し、他の人々を永遠の死滅に
予定したもうた。                                            カルヴァン

神話の中に埋没したこの言葉は対に再び鎖を揺らし、予定的賎民は神に祝福を受けるであろう。

目先の享楽と欲望を退け、"資本”は永久に投下しつづけよ。真に栄光の生命は永劫の彼方において生まれいずる。
永劫の彼方は数学的な虚。すべては天国での平安のため。

657:名無しさん@社会人
04/08/31 20:48
合理化を合理的に否定できる人こそ超人。
それは抗生物質より効く、呪術の実現でもある。可能か?

658:Z
04/09/04 00:06
合理的と非合理的

Mヴェーバーの『職業としての政治』の中で、彼は「善は善を生
み悪からは悪しか生まれない~と考えるのほど、馬鹿げたことは
ない」と言っている。合理~非合理もそうだ。合理的なものから
非合理的なものが生まれ、非合理的なものから合理的なものが生
まれる事だってある。ヴェーバーにとって非合理的なものの代表
が他ならぬ‘宗教’である。ヴェーバリアンは、合理的なものば
かり丹念に追求するが、搦手から「非合理」とは何か?!をもっ
と探求すべきだ。
ヴェーバーがキリスト教に関し、宗教の合理化をいう場合、それ
は‘教義’そのものの合理化でなく、教会組織や教義体系のそれ
である。
合理性→非合理性、非合理性→合理性~これがヴェーバーの真骨
頂であろう。 


659:名無しさん@社会人
04/09/04 03:28
徹底的に合理化と平等化を推し進め、貴族制もぶち壊したのがナチスドイツで、
その帰結がああいうことだったわけだが。
ただ合理化と平等化という指向の中でユダヤ人がどう位置づけられたのかは
はなはだ難しい問題だが。

660:Z
04/09/04 15:06
↑当時ドイツにおけるユダヤ人の人口比は、1~2%以下だった。
人口比でユダヤ人の多いのは、東欧である。ドイツにおいては、非ナチス
(反ナチスではなく)は多くいた(ユダヤ人以外のドイツ人)。ヴェーバー
の弟:アルフレッド・ヴェーバーやゾンバルトもそうだ。Aヴェーバーは、
マックスがなれなかったハイデルベルヒ大学の総長にもなった。
Hブローデルは、独仏開戦直後にドイツ軍の捕虜になったが優雅なもので、
彼は捕虜になったからこそ『地中海』を書く事が出来た。仏ヴィシー政権を
通じて奥さんのいたアルジェリアから、『地中海』執筆のための資料を取り
寄せることが出来た。
丸山真男氏は、ナチスドイツの政策の柔軟性を指摘している。といっても、
ナチスを認めているわけでは決して無い。映画:「戦場のピアニスト」だけ
で、ナチスを論評してはいけない。(映画は映画)
勿論、私も反ナチスです。


661:名無しさん@社会人
04/09/04 16:05
人間そのもの、そしてその宿命そのものが最大の非合理。
20世紀的合理はその壁の前ですべて頓挫。ナチスもソ連も米的グローバリズムもその意味では等価。
そこに手をつけるのが新たなる合理化の地平。
死、差異、性、老い、、、、、、あらゆる必然的非合理と、
不運、災難、、、、あらゆる偶然的非合理はエートスを伴って積極的に回避される。
外部を失った今、我々は合理化とは愛の別名であったのだと悟る。
人間とその宿命に愛を。

662:名無しさん@社会人
04/09/04 19:24
馬鹿で貧乏な親の元に、劣等の遺伝子引き受けて生まれいずる不合理は真に涙を誘う。

663:名無しさん@社会人
04/09/05 21:37
オリンピックの遺伝子ドーピングの番組見たが、人間の合理化って感じ、まさに。
ちなみに劣等的な遺伝的要素を非合理と呼ぶなら>>661、遺伝子治療なども人間の合理化っすね。
ただ、どういう要素の、どこまでを劣等的と呼ぶかは恐ろしく難しい問題。
宗教的倫理的問題でもあるし、国家戦略にも関わる予感。
一方で、遺伝子をいじることどころか避妊すら許さない人々が、かつて利潤を否定していた人々とも重なる。
かつての人々はやがて、利潤を追求しながら、得た富を快楽や嗜好として享受せず、隣人愛たる資本として投下し続け、
その永遠的勤勉(資本主義)は神の栄光のためであり、現世はうたかた、すべては天国での平安のためという
大義名分を与えられた。実際資本主義は他のあらゆるシステムより高度に合理的であり、人間の社会を加速度的に
進化させ、数々の不合理を減少させた。貧富の差など、大部分の人にとっては、かつては寿命まで生き残ることさえ
奇跡的に幸運な社会であったことを考えると贅沢な話にも思える。
そして今、社会システムの変容では解決できない非合理に、人類は立ち向かおうとしている。
人間という、生命という、根源的非合理に。
それを畏怖的な、あるいは漠然とした、消極的倫理観で否定するのはたやすい。
しかし非合理の甘受を合理化するのは、その論理的破綻が前提なだけに困難だろう。
さて、人類の未来に何があるか?


664:名無しさん@社会人
04/09/05 23:14
ようするにウェーバーの予言は正しかったということか?

665:名無しさん@社会人
04/09/06 00:04
ヴェーバーの予言が遺伝子レベルに及んでいたとは思えないが、大きな意味ではそうかもね。


666:Z
04/09/06 15:26
目的合理性と価値合理性

遺伝子操作による優秀な子孫の繁栄は、果たして価値合理性といえるかどうか。目的合
理性ではあるだろう。ヴァーグナーの“ニーベルンゲンの指輪”~愛の賛歌と犠牲的精
神~は、確かに価値合理性ではあるが目的合理性ではない。愛の賛歌と犠牲的精神は、
キリスト教の精神でもある。ヴァーグナーの友人:ニーチェはキリスト教に反旗を翻し
たが、これだけは受け継いだ。

今、マルクス=ヴェーバーよりも、ニーチェ=ヴェーバーが主流である。ヴェーバーの
時代には、らせん状遺伝子理論はなかった(せいぜいメンデルの法則)。今、彼が生きて
いたらどう言うか?

(ヴェーバーが何を言ったかでなく、21世紀に彼の精神を受け継いだヴェーバリアンが、
どう判断をするかである)
~トールキンは『指輪物語』(映画にもなった)を書き、映画
『マトリックス~三部作』が上映された。それも含めて考えてみよう。


667:名無しさん@社会人
04/09/06 21:56
愛や犠牲的精神は、憎悪や利己的精神と表裏一体であるところが人間の不合理。
神の栄光が失墜するとともに、実際それらは既に等価になった?
少なくとも心理学者はそう扱っているように見える。
その等価性を宗教によって乗り越えようとすれば呪術にハマる。
主観的純粋経験としての愛や犠牲的精神は、多分強烈な憎悪と利己的精神の彼方にある。
いばらの道を歩き、全身血だらけになって初めて薔薇の花園が見える。
主観的純粋経験への道を描く創作的作品は、成長の物語としてティピカルであり、優れてリアティーある作品も多い。
と言うか、あらゆる物語は、ディティールを異にするだけで、すべて成長物語だとも言える。
が、それは読者の成長を促すわけではない。
学者より、手練の悪人に真の聖者然とした者が多くいる理由は、それである。
まさに人間の不合理。
指輪はティピカルな説教を壮大なCGと言うギミックで見せられてる感じ。原作は未読。
マトリックスは"無為の非力な美青年が”"突然選ばれ”"優れて肉体化し”"魅力的なエクイップと共に”"果てることなく
戦い続ける”と言うテーマが、日本のあらゆるヲタ文化の男性的部分と共通であり、この全ての要素がグローバルに
ヲタの夢だと理解できる。一方ヒロインのタイプが日本物とは全く違うのと、マトリックスで達成される夢は結局全て幻であると言う
オチの存在は日本と世界の差異だ。それはユーモアをお笑いと言う閉ざされた個人的享楽と見るか、コミュニケーションの
手段と見るかの違いでもある。日本の文化は総じてオナニー的で、これはヲタ文化に限らない。
それが世界のマイノリティーであったオナニストたちに支持される今日この頃。
読み通してくれた方、thanks

668:Z
04/09/07 08:32
↑ 労作 !!

669:名無しさん@社会人
04/09/07 23:55
>>667
聖者としての悪漢の過去には、数々の悲劇の残骸が横たわる。
成長って何?って感じ。まさに不合理。
宮台なんかは、これを国家の管理の下でガキにさせてやれといってる訳だ。
夢物語、つーか宮台自体自分で思ってるほど遊び人でも悪党でもない。
結局お勉強の人。世間知らずのメガネくんは怖い。W

670:中葉
04/09/11 05:38:00
>>665 ヴェーバーの予言が遺伝子レベルに及んでいたとは思えないが、大きな意味ではそうかもね。

いや、着眼点はいいが、今や、生物的遺伝子でなく、文化的遺伝子のミームの概念を使って考える「ミーム理論」および、その応用の「ミーム・マネジメント」がしゅん(旬)になりつつある。

ミーム・マネジメントでグーグルすると面白いよ。私の書いたものがたくさん引っかかる。
meme managementで出てくるのは If PriceかRay Shawだが。

671:名無しさん@社会人
04/09/12 06:31:18
ミームは現代日本語的に言えば、センスとか感性かな?
などと言うと浅はかかもね。近いとは思うが。
売れないうちは大好きだったアーティストを売れたとたんに何だか嫌いになる、という事がある。
アーティストの作品自体はクオリティが保たれているにも関わらず。
ミームの拡散、拡大よりも少数での内容的強さを指向してるってことになるわけだ。
つまりミームは感性やセンスの不確実性も捉えている。
メディアに自己を載せたいという欲求はミームの拡大欲求かも。
未だ男性社会たる日本において、女性としてピンの内容を示すために何故か女子アナを目指すという
妙な傾向は、安全で手っ取り早いミームの拡大場所を嗅ぎ当てているのかも。
それをチャラチャラしてて目障りと思う女性のセンス、感性は拡散拡大するミームに対する脅威と拒否、また
自らのミームが急速に拡散拡大した時の内容的強度(純度?)不足を感じているのか。
男性が特にマスメディアを目指さないのはミームが社会的価値観と一致する部分が多いから、多分。
女性でも社会的価値観を受け入れている人はメディアを目指さない。
よってメディアに出てる女性は論理的に言って良妻賢母足りえず、メディアに出てる男性は男らしくない。
などと、言ってみる。
まあ社会的価値観そのものが過渡期ではありますが。

672:Z
04/09/14 23:48:10
原初アニミズムの宗教は、太陽が神だったり、土地~母なる大地が神だったり
(これをマグナ・マーター=太母神という)した。そのうちそれらから、「カミ」そ
のものを分離して崇めた宗教が生まれた。ユダヤ教であり、それから生まれたキリ
スト教(イスラム教もそう)である。
一方、生きとし生けるものは全て「生殖行為」によって子孫の繁栄をはかる。
この生殖行為から分離されたのが「性行為」である。   この
①アニミズム宗教→純粋なる「神」
②生殖行為→性行為そのもの
この二つは、構造が同じである。人類における両極端が同じ構造を持っているのは
不思議です。
参照:Mヴェーバー『古代ユダヤ教』(岩波文庫)
:   〃  『中間考察』(大塚・生松訳「宗教社会学論選」所収・みすず
         書房刊)



673:Z
04/09/19 13:09:39
↑上記の二極に加えるべきは「数」である。
どういうことかと言えば、例えば、
空に鳥が2羽飛んでいる~彼方に山が2座聳えている~足元に花が2輪咲いている
~草原に牛が2頭寝そべっている……。これらは皆「2」である。
人類がこれら全ては「2」であると悟ったことは大発見であった。(今では幼児で
も知っているが)
数ほど確かな思想はない。1+1=2、 2×2=4 からはじまっていく先は無
限。
この3つは、正三角形の角点である。
(これを正4面体=正三角形立方体として、その頂点に「人間」がいる)

*マルクスは抽象的人間を神としたが…

674:名無しさん@社会人
04/09/21 04:19:15
uchida

675:名無しさん@社会人
04/10/11 23:08:41
ジャガーのマックス・ウェーバー、残念ながらリタイヤでした。
でも来年はウィリアムズですから優勝争いにも加われるでしょう。


676:中葉 ◆Uq4tWGbn2I
04/10/18 08:29:39
>>673 *マルクスは抽象的人間を神としたが…

この表現を逆転すれば永遠の真理、

すなわち、

神とは抽象的なイデーである。
実体があるのはすべて空虚な偶像。

色即是空 空即是色

677:なすび
04/10/18 08:56:04
      ∧_∧
    ( ´∀`)
    (    )    
    | | |
    (__)_)


678:名無しさん@社会人
04/10/19 13:35:10


679:名無しさん@社会人
04/10/29 20:02:29
hoshu

680:Z
04/11/04 18:02:56
Mヴェーバーの理論体系に、最近流行の「経路依存性」をぶっつけたら
どうなるかなァ?

681:中葉 ◆Uq4tWGbn2I
04/11/04 22:18:02
ぶっつけてみたら?

682:Z
04/11/08 21:16:33
経路依存性とは、「技術・システム・政策などの方向が初期に決まってしまえば、
それが固定してなかなか変えられない・・・」という現象である。
たとえば、タイプライターのアルファベットの配列が決まってしまえば、たとえ
以前のより合理的な配列が考案されても変わらない~。現に、コンピュータに
なっても、その配列が継承されているのに似る。それはユーザーの方が慣れて
しまっているから。
だから、シュンペーターのイノベーション=新機軸・創造的破壊と、言うは易く、
行なうは難しである。しかし、いつまでも旧式に‘依存’していれば“硬直化”
を来たし、気づいたときには手遅れとなる。その“ターニングポイント”が問題
である。
経路依存性のような流行語は、えてして用いる人によって、その重点の置き所が
微妙に違っている。なかには経路依存性を、硬直化の代名詞の如く用いる学者も
いる。
今のところは、経済学・経営学・社会学などで、分析用具として用いられている
が・・・


683:Z
04/11/08 21:20:14
↑英語では、 Path Dependency

684:名無しさん@社会人
04/11/10 16:25:30
勉強になった

685:名無しさん@社会人
04/12/04 15:30:37
age

686:名無しさん@社会人
04/12/12 20:50:19
マックスウェーバーの著書についての書評のあるサイトをご存知でしたらお教えください!

687:名無しさん@社会人
04/12/14 02:02:40
ウェーバーにとって近代化の意義とは何なんでしょう?

688:名無しさん@社会人
04/12/16 00:44:03
>>686

URLリンク(www.amazon.co.jp)


689:名無しさん@社会人
04/12/18 20:15:25
年表に精神病ってあるが今でいう何病でどんな症状に苦しんでいたの?

690:名無しさん@社会人
04/12/22 04:42:59
モチベーションが欠けている

691:名無しさん@社会人
04/12/25 11:32:53
鬱症状、不眠、強迫観念(父親殺し)、長時間の思考ができない、など。

692:名無しさん@社会人
05/01/15 23:19:15
教えて組んで申し訳ないですが、月曜提出のレポートを書いていて、
次の2問につまづきました。アドバイスでもいいので、助言ください……
お願いしまつ……。

ウェーバーの「精神のない専門人、愛情の無い享楽人」の意味を説明しなさい。

ブルクハルトの「芸術作品としての国家」という言葉を、マキャベリと関連させて説明しなさい。



693:名無しさん@社会人
05/01/16 05:28:22
>>692

まずは問題文を正しく引用することから始めたら?
愛情の無い享楽人→Genussmenschen ohne Herz
普通「心情の無い享楽人」と訳す。

694:中葉 ◆Uq4tWGbn2I
05/01/16 22:59:31
知性の「ゲルマン捕囚」を脱し「宇魂和才」を
URLリンク(www.seig.ac.jp)
URLリンク(www.seig.ac.jp)
URLリンク(www.seig.ac.jp)
を読んだら?

URLリンク(www.seig.ac.jp)
の出だしは正に、

精神のない専門人 心情のない亨楽人

から始まっているよ!

695:名無しさん@社会人
05/01/16 23:55:17
Googleで
最強情報
と打ってみてください。

696:692
05/01/17 11:57:02
ありがとうございます。なんとかかけました。本当にせっぱつまっていたので助かりました…。

697:名無しさん@社会人
05/01/17 12:43:27
URLリンク(mazzan.at.infoseek.co.jp)

698:名無しさん@社会人
05/01/18 16:58:06
ウェーバーの資本主義の精神・・を読んで感動したのですが。
正直、あきらめの気持ちになりましたね。
皮肉な事に原理主義が世の中を変える可能性があるようにしか思えない。
イスラム原理主義などは利潤の追求とはまるで正反対にあるため
中東の知識層に評価が高い様な気がする。

俺とすればアメリカ政府が経済界と断絶し動けるようになり
それによるましな世界ができればと思うが現状ではありえない
彼の予言が当たっているのは間違いないよ。
ノストラダモスなんかよりウェーバーがブームになれば
少しはましになるんじゃないか

699:名無しさん@社会人
05/01/27 15:23:58
今更感動した時点で負け組かと

700:学部生
05/02/03 06:16:01
このスレを読んで思ったんですが
研究者というのは過去の研究者の説を正しいとか間違ってるとか批評するだけの存在なのでしょうか。
確かにウェーバーはすごい学者だと思いますが
研究というのは自分でテーマを設定しそれを研究し、新しい価値を創造するようなものじゃないんですか

701:名無しさん@社会人
05/02/03 20:17:17
それは宗教ですよ

702:名無しさん@社会人
05/02/03 21:08:42
外国文献の寄せ集めで論文書いてる

703:名無しさん@社会人
05/02/04 00:21:32
今日、丸の内線でマックスウェーバー見かけたよ。
写真で見るより小柄だった。

704:名無しさん@社会人
05/02/04 02:42:48
じゃあ新しい価値を創造するのところを削除すれば宗教じゃないかな

705:名無しさん@社会人
05/02/04 06:42:29
URLリンク(www.amazon.co.jp)
「知の鎖国―外国人を排除する日本の知識人産業」毎日新聞社
アイヴァン ホール (著), Ivan Hall (原著), 鈴木 主税 (翻訳)

(目次)
はじめに 「ふつうの国」―ただし外国の知識人は受けつけない
第1章 法律家の上陸―弁護士がとりつく狭い橋頭堡
第2章 隔離される報道陣―外国人特派員
第3章 学問の府のアパルトヘイト―外面だけの大学教授
第4章 通り過ぎていく人たち―科学者と留学生
第5章 操作された対話―批評価にたいする脅し
結論 目を覚まして、日の光を浴びよう


706:名無しさん@社会人
05/03/04 09:21:00
から揚げ

707:名無しさん@社会人
05/03/04 09:32:00
>>705
ブクオフで100円でよく売ってる本だな。正直言って軽い。
それより昔の、才能のない学者は馬鹿だとかいう本読んでみたい

708:名無しさん@社会人
05/03/06 09:07:36
今朝の日経一面コラム(天声人語のようなもの)を見て爆笑
おまえマックス・ウェーバー言いたいだけちゃうんかと
しかも中身ゼロだし・・・

709:名無しさん@社会人
05/03/06 11:34:11
>>708
大人げない

710:名無しさん@社会人
05/03/06 12:58:30
( ・∀・ ) ス
(・∀・ ) パ
(∀・  ) イ
(・   ) ラ
(    ) ル
(   ・) ネ
(  ・∀) ニ
( ・∀・) チ
( ・∀・ ) リ
(・∀・ ) |
(∀・  ) ン
(・   ) 
(    ) 
(   ・) 
(  ・∀) 
( ・∀・) 
( ・∀・ ) 
(・∀・ ) 
(∀・  ) 


711:名無しさん@社会人
05/03/08 04:41:42
>>708
つまりそれは「オレを社会学科に雇ってくれ!」というメッセージかな。
もしくは社会学科に内定したか。
いやそういうの多いから^^;

712:名無しさん@社会人
05/03/08 14:37:21
>>585
古い話でスマン。
セオドア・ソレンセン著『ホワイトハウスの政策決定の過程』
これ訳者は社会党衆院議員だった河上民雄氏ですね。
ソレンセンと個人的に親しい方のようです。
民雄氏は「十字架委員長」河上丈太郎の長男ですから社会党でも
右派の方のようですが、社会党の議員が訳者だとは驚きました。
個人的には比較的読みやすい訳だとは思うのですが・・・。



713:名無しさん@社会人
05/03/18 11:59:38
資本主義許すまじ!

714:名無しさん@社会人
05/03/20 03:14:31
      =三三ミ≧、
    ムヘ三シ'"´ r'ヽ
     fi!      ji !ll
    レ_   __ 〈i l il
      iriュ.j  ftjz、`{lツ^!
     { 〈  、    ソ
     .iイi liミミ   /
     {イ仕㍉ミヾツ
     /i !l}i ! ! l j }ヽ
   _,. ィ L!l!」、i、l/ ノ ヽー- 、
-‐'´ / ヽー‐l_f_//i  |
  _∟_iヘ 二__/_」__」
 ヽ   ヽ V /   \
  \   ヽ/  o  /


715:名無しさん@社会人
05/03/29 05:48:35
資本主義許すまじって自分が許せないってのと同義だよな・・

716:名無しさん@社会人
05/03/31 03:15:37
ウェーバー読んでからポパー読むと、何だかなってオモー

717:名無しさん@社会人
05/03/31 09:12:56
大塚久雄を読めば充分
大塚久雄を超えるウェーバー読解は今後も現れないであろう

718:名無しさん@社会人
05/03/31 21:42:21
>>717
大塚の論文訳してドイツ人に見せたら「この学生のレポートはよくまとめられている」
ってのは何にのってたっけ

719:名無しさん@社会人
05/04/03 17:19:56
orz

720:名無しさん@社会人
05/04/04 02:15:46
4年かかっても消化しきれてないんだな。
このスレいらなくね。てことで

>>1
氏ね

721:名無しさん@社会人
05/04/21 06:21:44
折原は、羽入はドイツ語で論文を書いたのが自慢のようだが、欧州の二流誌に書いてでかい面をするなといっている。
じゃあ折原は一流紙に欧語で論文を書いて向こうで認められているのか?

722:名無しさん@社会人
05/04/21 07:38:28
マックスウェーバーって小室直樹のパクリだよ。完全に     

723:名無しさん@社会人
05/04/21 13:15:49
>>721
折原のテキスト・クリティークがウェーバー新全集の編集を
一時ストップさせたというのはよく聞く話
この辺のことはZ氏が詳しいはずだが・・・

724:名無しさん@社会人
05/04/21 23:31:28
ウェーバーとともに40年・・・

学者としては惨めの一語ですな

後進国の文系知識人の典型ではありますが

西洋の偉い人の作品に注釈を付け続けて学者生命が終わるとは

学問とは学者を研究するものではなくてイシューを研究するもの

ケインズをやってますとかマルクスをやってますとかアホかバカかと

経済学では「ケインズをやってます」的な人は最近はみないようになってきているが

ウェーバー学(w ではあいかわらず魑魅魍魎が跋扈しているようだな

725:名無しさん@社会人
05/04/22 09:03:54
>経済学では「ケインズをやってます」的な人は最近はみないようになってきているが

経済学では一昔前は「君はケイジアンとマネタリスト(新古典派)のどちらに賛成?」
って感じの会話があったらしいが、
古典を無視することは良くないが、いつまでも古典の枠を超えないことはもっと悪いね。
理念型ならともかく、時代は変わり、古典が想定している社会の構造は適合しなくなってくる。

教科書に載るような日本の学者の功績は、過去の理論を精巧し分類したものが多いような・・・


726:名無しさん@社会人
05/04/23 04:21:57
羽入辰郎『マックス・ウェーバーの犯罪』(ミネルヴァ書房)
についてはどうなったの?
世の中的には、黙殺されたのかな?それとも論争中?

727:名無しさん@社会人
05/05/01 12:43:52
新刊を待っているところ。

728:名無しさん@社会人
05/05/01 19:04:12
日本の社会学は、欧米圏のSociologyを輸入して単に解説する学問であり、国際的に評価されるオリジナルな理論を構築するものではありません。単なる輸入訓詁学屋の集まりが「日本」社会学。
数学できないので自然科学にコンプレックスを持ち、その他、経済学や心理学、哲学にも深いルサンチマンをもっている。


729:名無しさん@社会人
05/05/02 07:25:16
大塚ってウェーバーだけに一生をささげたの?

730:名無しさん@社会人
05/05/03 00:23:46
社会学連中の数学ルサンチマンって本当にみっともない根。かわいそ、馬鹿って。
一生、学説史noteしこしこやって、俺って天才かも~とか思ってるんだろうな。
サバティカルで海外行っても向こうでは、「日本でも社会学ってあったのか?」って顔されて、論文の中身などきいてもらえない。


731:Z
05/05/16 21:24:39
お久さです。
>>726
羽入さん、どうしてるのかナ?
かつて羽入氏が、M.Weberが「OED」から引用したことに対して、
“国文学者が「源氏物語」を解明するのに『広辞苑』を引くようなものだ~”
と非難した。
「Oxford English Dctoinary」は全20巻、収録語65万、引用文240万
件以上、総ページ数は約4万pだ。「広辞苑」の約20倍。
二次資料を旨とするヴェーバーにあっては「OED」を利用するのは当然のことだ。
羽入氏は、「OED」を見たことがないんだろう。

732:Z
05/05/16 21:46:25
>>729
終戦直後、織田作之助(私の大先輩)が『可能性の文学』を書いた。
ここで彼は、志賀直哉をコテンコテンにやっつけている。勿論、それには私も
賛成である。しかし、それによっても‘志賀文学’は微動だにしない。
それと同じで、どこの馬の〇かしらないが、大塚史学を論駁(私も同感であるが…)
したから、それで大塚氏の学問体系が音を立てて崩壊したようなことをマコトシヤカ
に言う御仁がいる。



733:大学生①年目
05/05/19 20:58:03
いきなりごめんなさい。

「社会学の基本概念」を読んで、明後日までに、
書評を書かなければならないのですが、
手も足も出ません!知恵を貸してください!

一応、本は一読したのですが、
難しくて「文献の概要」を汲み取ることができません。
文献の概要と、論点の提示、考察、について、
アドバイスや考えを頂きたいです。お願いします。

734:Z
05/05/19 23:12:54
>>733さん江
To be, or not to be でなく、たとえ間違っていても「風車」に敢然と
突進すること!(満身創痍になっても…)
(マリアンネ・ヴェーバーによれば、Mヴェーバーは「ドン・キホーテ型」
だったそうです。)
勇気を出して、ハチャメチャに書いてみろ。

735:名無しさん@社会人
05/05/20 00:34:47
皆様方、ウェーバーの著作の中で一番お好みの論文はどれですか?

736:名無しさん@社会人
05/05/25 02:53:27
好み?
どういうこと?

737:Z
05/05/27 00:08:28
好みという点からすれば、ヴェーバーの全てが好きか全てが嫌いか、どちらかになる。
ヴェーバーの論文や論考はアンビヴァレンスな点がある。
「近代的・合理的」(『Vorbemerkung』)と「誇り高きゲルマン民族の歴史と文化」
(『国民国家と経済政策』)だ。そこがヴェーバーの魅力なんだ。
だから一方の極にKマンハイムがおり、他方の極にKシュミットがいる。
この後者に関して、ヴェーバーとナチスの関係が論議されるのだろう。
一般には、ヴェーバーがもう10年も寿命があったなら、ナチスは台頭しなかった
であろう~と、云われている。私もそう信じるが…。(理由は、ユダヤ問題。
~ヴェーバーは、決してユダヤ人を差別しなかった。例:Gジンメル)  
しかし、これは微妙なところではないか?

738:名無しさん@社会人
05/05/29 19:41:57
20世紀を代表するキリスト教神学者
パウル・ティリッヒに関するウィキペディアの記述。
URLリンク(ja.wikipedia.org)

性依存症、ロリコン、加虐性愛の持ち主であったティリッヒの死後の遺品からは、
妾、秘書、女子学生たちへの性的サディズム行為、
少女たちへの性的虐待の写真、手紙、妄想、売春婦たちとの情事の記録が見つかった。
未亡人のハンナ・ティリッヒによれば彼の思想は「実生活のわいせつな記録を抽象的概念の黄金に変えていた」ものであった。
(Hannah Tillich, From Time to Time, 1973.)

739:Z
05/05/31 23:57:34
☆今西錦司(1902~1992)と大塚久雄(1907~1996)

それ、どういう関係あるの?

 今西錦司は京都生まれの京都育ち。大塚久雄も京都生まれで、京都一中4年から
三高へ進んだ、当時、三高の山岳部といえば、旧制高校のトップをいっていた。
大塚久雄が、その三高山岳部に入っていた。彼は中学時代には野球をしており、
ショートを守っていたそうだ。三高にはいって山岳部員になった。その名簿が
残っている。奇しくも、そこから「文化勲章」受賞者が二人も出たことになる


740:名無しさん@社会人
05/06/07 20:26:18
>>737
>ヴェーバーの論文や論考はアンビヴァレンスな点がある。
おいおいおいw

741:名無しさん@社会人
05/06/07 21:32:23
「職業としての学問」「職業としての政治」は俺の座右の書だな。
繰り返し読んでぼろぼろになっているが、何度読んでも心に響く。

742:おながいしまつ
05/06/09 00:51:46
学校の課題なんだけどさ、誰か↓ページの要約を英文でやってくんないかな。
マジ頼んだ。
URLリンク(www.apfn.net)

ササッとおながい。

743:名無しさん@社会人
05/06/09 07:32:25
中川八洋/八木秀次/渡部昇一「エドマンド・バークに学ぶ─保守主義の大道」『諸君』Vol.32 No.8,2000-8

744:名無しさん@社会人
05/06/13 02:43:52
>>723
ソースは?

745:名無しさん@社会人
05/06/13 03:02:47
ヴェーバー学におけるすゑ人の跳梁批判
折原浩
予価5800円 450ページ A5並製 ISBN4-624-40056-9

学問軽視・専門家蔑視の俗悪化する風潮に抗し!世界的ヴェーバー学者が怒りを
込めて痛烈に批判する論争書!
『マ犯』なる耳目蟲動を意図した悪質なヴェーバー非難の書、およびそうした本に
雷同していかがわしい賞を付与した保守的な選考委員及び読者といった
「末人」(ニーチェ、山之内靖)の跳躍する元凶を徹底的に究明し!さらには論文査読
責任を回避しているアカデミズムをも問題化する!学問のあるべきありかたを
改めて!再び!原則的に問い質す!


746:名無しさん@社会人
05/06/13 12:24:39
いまやネオ機能主義ですよ

747:Z
05/06/18 23:07:04
Mヴェーバーの根底にあるもの

ヴェーバーにはエートスとして“近代的・合理的”を論じ、
パトスとして“誇り高きゲルマン民族~歴史・文化”を主張する。
それらの根底として“騎士道精神”があるのではないか!
学生時代に彼は「決闘」(儀式に則った)をしている。
頬にその傷跡があるそうだ。右側か左側か忘れたが、それは名誉のある方らしい。
ポートレイトにそれが薄く残っているという。

*決闘については、上山安敏著『世紀末ドイツの若者』講談社学術文庫 参照


748:Z
05/06/21 21:05:33
Mヴェーバーがヨクいう「運命的」とうコトバの意味。

ソポクレスの『オイディプス王』について。(父親殺しと、母親との近親相姦)
これが運命のいたずらの最たるものであろう。オイディプス王は名君ではないにしても、
悪王ではなかった。それなのにかかる運命に翻弄された。彼はどうしたか?
①しょせん、人生は運命だとあきらめた。
②To be,or not to be と迷う。
③運命を受け入れ、対決する。あたかも風車と、敢然と対決する如く。
オイディプス王は③を選び、盲目となって諸国を遍歴した。(娘アンティゴネと共に)

ヴェーバーが運命的という場合、③の意味である。ヤスパースは彼を「実存的人間」
といっている。(マリアンネ夫人は「伝記」で、夫をドン.キホーテ型と見ている)

この「運命的」と「非合理的な力」はどう関係があるのか?
(例 Zwischen-betrachtung)




749:Z
05/06/22 21:46:49
JMケィンズ『若き日の信条』(世界の名著~ケィンス・ハロッド=中央公論社刊)より。

*我々が人間の本性に属すると考えた合理性のために、判断の浅薄さばかりでなく、
感情の浅薄さをも、もたらすことになった。

*良かれ悪しかれ人間の心のなかにある、より深くより盲目的な情熱の多くを無視した
ものには、ほとんど興味深いものはなかった。

*水底の渦や急流に全く接触することなく、流れの表面を優雅に、空気のように軽く、
わだかまりなく、滑っていく“みずすまし”……




750:Z
05/06/22 21:54:45
Mヴェーバーにとって、非合理的なる最たるものは、外でもない「宗教」である。

751:名無しさん@社会人
05/06/27 14:17:54
Mウェーバーの理解社会学について詳しいことキボン
ググったけど良く判らんのですよ。
明日までに何とか小レポ仕上げたいんで協力ヨロー


752:名無しさん@社会人
05/06/28 21:50:05
age

753:名無しさん@社会人
05/07/04 20:01:53
邊得婆

754:Z
05/07/05 23:16:49
大塚久雄氏は、「資本主義の精神」という場合、そこには資本家~ブルジョアジー
だけでなく、労働者~近代プロレタリアートの精神も含まれる…といっている。

そこで、東欧の社会主義国家が滅んだのは、そこに「社会主義の精神」がなかった
からではないか?
上層部はノーメンクラトゥラとして権力に甘んじ、下級の本来のプロレタリアート
は‘おんぶに抱っこ’で気力もなく、甘えだけがあった。

現在の中国も、上層部の賄賂(一部ではあろうが)・権力への甘えがあり、農民・労働者
は刹那的現世主義に甘んじている。権力一極集中・分配なき成長・エイズの蔓延をどう
解決するのだろうか?



755:Z
05/07/05 23:46:28
英国のギリシャ史家E.R.ドッズ(1893~1979)は、古典ギリシャ文明が滅んだのは、
民衆の「自由への恐怖」があったからだという。(『ギリシャ人と非理性』1951~みすず書房刊)
彼は、古代に現代を見たのであろう。(「古きを訊ねて新しきを知る」の逆)

自由(当然‘責任=結果責任’を伴う)よりも、現世主義(‘占い’がそうだ)
を求める…  これが自由への恐怖だろう。

Mヴェーバーとドッズを比較研究している学者はわが国にはいない。 不思議にも。

756:名無しさん@社会人
05/07/08 01:51:05
> Mヴェーバーとドッズを比較研究している学者はわが国にはいない。 不思議にも。
そんなことを不思議に思う奴の方がよっぽど不思議。

757:名無しさん@社会人
05/07/10 15:29:08
ジンメル社会学についてヴェーバー社会学とデュルケム社会学と比較したい。

758:Z
05/07/10 23:46:27
>>756
わが国だけでなく、世界でもいないだろう。Mヴェーバーが世を去って85年。
やはり、ド・ニ・ド・ルージュモン『愛について』(Love and Occident=平凡社
ライブラリー)やドッズの業績に頼らねばならないと思う。

759:名無しさん@社会人
05/07/13 00:47:20
>>758
あー、はいはい。
だったら2chなんかで能書きたれていないで、さっさと自分で
論文なり本なり書けば?
今時の大学人ってこんなのばっか。

760:名無しさん@社会人
05/07/13 13:57:13
暇なんだろ

761:名無しさん@社会人
05/07/15 08:06:23
URLリンク(www007.upp.so-net.ne.jp)

林dougi家訪問の掟
これでもマイルドに書いたのよ

762:名無しさん@社会人
05/07/15 14:17:57
>>757
なんで?

763:名無しさん@社会人
05/07/16 21:04:05
>>761
たとえ招待されても絶対に行きたくない

764:名無しさん@社会人
05/07/17 08:10:42
>>758
頼るってあんた・・

765:Z
05/07/26 21:57:00
Mヴェーバーの『Zwischenbetrachatung』(中間考察)の‘性愛’を突き詰めていけば、
ド・ニ・ド・ルージモン『愛について』(トリスタンとイゾルテ=情熱恋愛)になるのではないか。
ド・ルージュモンの分析は、ヴェーバーの『プロ倫』の手法とよく似ている。
もっとも、シスモンディは出てくるが、ヴェーバーは出てこない。
そこがウサン臭い。

766:Z
05/07/26 22:33:35
ドッズは、ユークリッド幾何学のような合理的な精神~ギリシャ文明の深層には、
フロイトのいう「幼児体験(それが原始体験につながっている)」~人間の原始的なマンタリテ
があるという。ヴェーバーのいう運命的とか非合理的とかいうそれである。
BC4~2世紀の後、ギリシャは世界の文明史から消えた。(中国は手を変え品を変えて続いている)
BC4~2以降、経済的に没落したわけではない。むしろ向上している。
わずかにプルタルコス(プルターク)が知られているぐらいだ。
19~20世紀になっては海運が栄えたぐらいだ。
人間の原初から続いている運命的な非合理的なものに、もっと目をむけねば。
JMケインズも気づいていた。シュンペーターの創造的破壊の背後・根底にも、
それがあるのでは? 
スキデルスキーは『ケインズ伝』第2巻に、ヴェーバーとケインズの類似点を指摘している。
しかし、スキデルスキーは、「ケインズはおそらくヴェーバーを読んでいなかっただろう」と、
書いている。




767:名無しさん@社会人
05/07/26 22:36:54
>>754
大塚久雄先生ってずい分勝手なことを言われるんですね
西欧について言われるているんでしょう?

768:Z
05/07/26 23:44:48
>>767
べつに。大塚さんは勝手なことをいってやしないと思うよ。
当然のことです。マルクスの亡霊に惑わされるな!!
イヤ。マルクスではなく、マルクスのエピゴーネンに惑わされるな!!


769:Z
05/08/02 21:17:06
上山安敏 氏の新刊が出た。
*『宗教と科学』岩波書店 B6版 \3,800-

この人の『ヴェーバーとその時代』ミネルヴァ書房刊は、
Mヴェーバーの解説書(実際は学術論考集)として一番良い。
但し、相当な覚悟で読め。



770:名無しさん@社会人
05/08/02 23:46:10
上山安敏氏のミネルヴァ書房版は『ウェーバーとその社会』ではないですか。

771:Z
05/08/03 00:20:15
>>770さん江
間違いました。『ウェーバーとその社会』でした。
スマソ(_○_)。

772:名無しさん@社会人
05/08/03 00:24:15
社会科学方法論を学ぶ意義って何だと思います?

773:名無しさん@社会人
05/08/04 01:21:54
自然科学は仮説を実験等によって検証することができますが、
社会科学は対象が社会および人間一般ということで、自然科学
のように仮説を確定的に検証できません。ヴェーバーの「動機
の意味理解」や「理念型」は社会科学を可能な限り自然科学に
近づけようとした苦肉の策かと思います。

774:名無しさん@社会人
05/08/05 00:17:10
「プロ倫」に書いてあることを現代社会の事象にあてはめるとしたらどんなことに適用でき
ますか?

775:名無しさん@社会人
05/08/05 01:21:17
経済効率を高めるために、出費や無駄を可能な限り削減することは、
禁欲的エートスの世俗版といってもよいでしょう。もっとも、プロテス
タンティズムの倫理の原点には、「神の栄光の顕現」や「隣人愛」、あ
るいは「救いの確証」という価値合理的な目的がありました。現在の経
済的効率化や構造改革には、そのような倫理・精神は希薄あるいは皆無
ですよね。

776:Z
05/08/16 22:58:28
いよいよ選挙です。小泉首相は、反対派の選挙区に「刺客」を送り込むという。
半数は決まったらしい。当然のことだ。
反対しておいて、公認が欲しいという。甘ったれるな!! といいたい。
Occidentや日本は封建制度を経験しているから、法(国法であれ私法であれ)の
遵守が“プラチック”として存在する。
反対派の国会議員(与野党とも)『職業としての政治』を読んだことがないのだろうか。
代議士で読んでないのはモグリだ。


777:Z
05/08/16 23:15:33
小泉首相は今回の選挙を‘郵政民営化’の選挙といっている。民主党の岡田さんは、
郵政民営化は重要な選挙課題ではないといっていたが、民主党はここ2~3日、
自民党の郵政問題にズルズルと、ひきずられて来そうだ。
小泉方式が、M.Weberのいう‘デマゴーグ’である。

778:Z
05/08/18 22:44:52
出版社:未来社のPR誌『未来』の2005年7・8月号に、
ヨハネス・ヴァイス『ニーチェ・ヴェーバー・ハイデガー』が載っている。
 力作!
ニーチェ=ヴェーバーやニーチェ=ハイデガーは、多くが論じている。
しかし、ヴェーバー=ハイデガーまず、論考を見たことが無い。
これは数少ないその論考である。 一度、読んでみてください。
ちなみにいうと、出版社のPR誌 創文社=「創文」 みすず書房=「みすず」
も、ヴェーバーに関する論考がしばしば載る。
参考として、「創文」2005:7月号に、
権左武志『カール・シュミットの正戦批判』がある。
KシュミットはMヴェーバーから、かれのパトスを引き継いだ。
(エトスを引き継いだのは、カール.マンハイム)


779:名無しさん@社会人
05/08/19 15:20:16
未来社の橋本努・橋本直人・矢野善郎編『マックス・ヴェーバーの新世紀』はどうですか?

折原浩氏ホームページ
URLリンク(www.geocities.jp)

780:名無しさん@社会人
05/08/19 23:23:27
『マックス・ヴェーバーの新世紀』は東大でのシンポジウムの報告が中心
ですよね。その後、このシンポジウムの報告内容を基本として、雀部幸隆、
牧野雅彦、佐野誠、矢野善郎、上山安敏諸氏は重厚な学術書を出版してい
ます。そちらの方を読まれるのもよいでしょう。折原浩氏も羽入批判の観
点からですが、精力的ですよね。

781:名無しさん@社会人
05/08/19 23:41:14
>>778
既読で評価も君とほぼ同じだがあんたとは他のすべての点で評価が異なるからなあ

782:名無しさん@社会人
05/08/23 07:53:35
「プロ倫」でマックスウェーバーは近代資本主義を結局どう考察したんですか?

783:名無しさん@社会人
05/08/23 08:41:06
一言で説明することは不可能ですが、ヒントは「プロ倫」の原論文(1904-05)
には近代資本主義の近代という言葉はなく、1920年の改訂論文で、資本主義に
「近代」という言葉が付け加えられたということです。これは、「パーリア」
資本主義と「近代」資本主義を理念型的に区別する必要性からです。そこには、
ユダヤ教と禁欲的ピューリタニズムとを等置して資本主義の起源を考察するゾ
ンバルト(『ユダヤ人と経済生活』1911)へのヴェーバーの激しい批判があり
ました。


784:名無しさん@社会人
05/08/24 13:44:27
御回答ありがとうございます。「プロ倫」をもう一度ざっとみてみました
近代資本主義以前の資本主義(バーリア・キャピタリズム)では倫理的性格が欠如していて、
ウェーバーはその倫理的性格がプロテスタンティズムの精神によって生まれたと主張したのですよね。

「プロ倫」の最後には、現代、ウェーバーの主張するような清教徒的な資本主義の精神はもはや必要なく、
ただ単に競争的な感情によって行動する傾向があるとあります。
ウェーバー自身は、この傾向について、また新たな倫理的性格が復活するか、それとも粉飾されたシナ的化石化
(バーリア・キャピタリズム化)が起こるか、という二つの可能性を示唆しています。
これは質問というか疑問なんですが、現在資本主義に起こりつつある変化(強引なM&Aがあったあり企業の社会的責任が重視されたり)
はどちらに傾いていて、これからどう変化するのだろう。私としてはバーリアキャピタリズム化していると思いますが、
いまのところ上の二つが混在している状態だと思います。
これからどうなるかはいまいち想像がつきません。この2つが混沌としつづけるのか、完全にどちらか一方になるのか、
ひょっとしたら新しい経済体制が誕生するのか。
まったくまとまりつかない文章・疑問になっちまいました。

785:Z
05/08/24 18:27:51
Mヴェーバーの予言が当たるか当たらないか、は問題ではない。科学は予言はしない。
(当たらないからヴェーバーは間違いだ、というのは無意味)
「人文主義的合理主義(Humanistische Rationalismus)」がヴェーバーの理想。
この人文主義的合理主義を論ずるのは大変~一冊の本になるだろう。

786:Z
05/08/24 19:54:38
前にもどこかで書いたと思うが、『プロ倫』とWゾムバルトの『ブルジョア』
は、方向が全く違うが、その結論は驚くほどヨク似ている。結論だけを相互に
入れ替えても、充分整合性があるのではないか。
もっとも、二人は生涯友人だった。
因みにいうと、ゾンバルトが亡くなった(1941)後の長男=ニコラウス・ゾムバルト
の後見人は、カール・シュミットだった。(晩生の子だったから)

787:名無しさん@社会人
05/08/25 07:45:58
ニコラウス・ゾンバルトには、フロイトの精神分析をシュミット論に適用した
『男性同盟と母権制神話』という著作がありますね。これはフロイトの精神分
析をヴェーバー論に適用したアーサー・ミッツマンの『鉄の檻』のシュミット
版ともいえますが、精神分析の分析枠組みの妥当性については種々の議論があ
り、難題かと思います。いずれも興味深い書で、一気に読ませます。

788:Z
05/08/25 22:17:02
>>778
ヨハネス・ヴァイスは、ヴェーバーとハイデガーの二人の思考の収束点~共通点として、
ニヒリズムの経験=「神に疎遠~不在と、予言者の不在」。
そして、このような時代に、最後まで耐え抜くという態度である。

宮台真司は“終わりなき日常を生きろ”という。


789:Z
05/08/27 00:30:08
>>787
同感。
大阪市大の図書館に“ゾムバルト文庫”(Wゾンバルトの蔵書=約14,500冊)
がある。

790:Z
05/08/27 00:42:26
KシュミットもMハイデガーもカソリックだった。
ヴェーバーは勿論、プロテスタント。
Wゾムバルトはどっちかな?カソリックかもしれない。
旧西ドイツでは、5割がプロテスタント、4割がカソリック、
1割がユダヤ教その他だった。
キリスト教民主同盟はカソリックだ中心。

因みにいうと、音楽ではブルックナーがカソリック、ブラームスがプロテスタント、
ベートーヴェンがカソリックだった。
マルクスは親の代に、ユダヤ教からプロテスタントに改宗している。


791:名無しさん@社会人
05/08/28 00:33:03
ヴェーバーとマルクス
ヴェーバーとニーチェ
ヴェーバーとジンメル
ヴェーバーとゾンバルト
ヴェーバーとハイデガー
ヴェーバーとイェリネック
ヴェーバーとヤスパース


こんなんでいくらでも論文が書けるんだから、学者って
気楽でいい商売ですね。
解釈学がどうの、とか言ってるけど、この手の「AとB」型
粗製濫造論文はそれのはるかに下を行っていると思うけど。

792:名無しさん@社会人
05/08/28 00:47:03
ドイツでは、ルターの宗教改革以降の領邦教会制の関係で、地域と宗派がほぼ
一致します。たとえば、北のプロイセンはプロテスタント、南のバイエルンは
カトリックが主流です。あるドイツ人は「ベルリン(北)とミュンヒェン(南)
はまるで外国のようだ」と言っていました。ヴェーバーはエアフルトで生まれ、
青年時代まではベルリンで生活していましたね。ヴェルナー・ゾンバルトの出
身地はどこですか。息子のニコラウス・ゾンバルトはベルリンで、カール・シ
ュミットと知り合いでした。ヴェルナー・ゾンバルトがベルリン大学の教授で
したからね。


793:名無しさん@社会人
05/08/28 01:08:34
モムゼンとシュヴェントカー等が編集した『マックス・ヴェーバーとその同時
代群像』(邦訳、ミネルヴァ書房)は、シュモラーとヴェーバー、ゾンバルト
とヴェーバー、ミヘルスとヴェーバー、ナウマンとヴェーバー、フロイトとヴ
ェーバー等々といったテーマのオンパレードですが、内容的には深い論稿がい
くつかあります。思想史は一人の思想家と他の思想家との比較から、その思想
家の特性を浮き彫りすることも一つの課題かと思います。いかかでしょうか。


794:名無しさん@社会人
05/08/28 04:37:29
今はどの方向に向いているんだおるか

>新たな倫理的性格が復活するか、それとも粉飾されたシナ的化石化

795:名無しさん@社会人
05/08/28 10:07:26
>>793
その「思想史」に多少は意味があるとして「一つの課題」に過ぎないと
思いますが。そういうものばかりが目立つのはどうかと。
ましてや、ここで何回か出ていた「どうして『ヴェーバーとXXX』を
誰も論じないのか」といった論には辟易します。
誰も気づかなかったのではなくて、論じる価値がほぼない場合が
ほとんどではないのかと。

796:名無しさん@社会人
05/08/28 12:40:16
了解しました。かつてモムゼンは、ヴェーバーとニーチェの思想史的関係につ
いて、増やそうと思えばいくらでも増やすことができるといった旨の発言をし
ています。ヴェーバーとハイデガーの思想史的関係についても、興味深い視点
ではありますが、どこまで有意味性があるのか。今後の論者の力量にかかって
いるとも言えそうです。

797:名無しさん@社会人:
05/09/02 19:01:20
こんどの衆院選挙、どうよ。

798:Z
05/09/08 23:30:56
予想
自民=250 民主=170 公明=30 共産=8 社民=7 その他=15

799:名無しさん@社会人
05/09/08 23:39:16
    ((⌒⌒))    そんな本読んじゃダメニダ!!
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800:名無しさん@社会人
05/09/14 18:32:15
800

801:Z
05/09/14 21:16:46
イヤ~参った。自民党があれだけ勝ち、民主党があんなに負けるとは。
勝敗の決め手は。Mヴェーバーの『職業としての政治』や、‘経済と社会’
の『国家社会学』(石尾芳久訳)で何度もいわれている‘デマゴギー’だ。
デマゴギーの本来の意味は、このスレの方はご存知でしょう。
まさか、「あの話しはデマだ…」という‘デマ’と解釈されないでしょうネ。

802:Z
05/09/14 21:18:25
訂正

誤 デマゴギー→正 デマゴーグ

803:Z
05/09/14 21:27:45
①皆で協議して決める(世間様でいう民主的)が、結果に対しては責任を取らない。

②リーダーが独断で決める(世間様でいう独裁)が、結果に対しては責任を取る。

Mヴェーバーはどちらか、お判りでしょう。

804:名無しさん@社会人
05/09/18 07:46:53
ドストエフスキーの「大審問官」みたいだなあ。

805:名無しさん@社会人
05/09/20 11:44:27
マックス・ウェーバーについて学びたいです。
どこかおすすめの講座はないでしょうか?
出来たら通信系がいいのですが、御教授よろしくお願い致します。

806:名無しさん@社会人
05/09/26 12:44:42
どこの大学でも一人は専門家いるだろうからモグれば

807:名無しさん@社会人
05/09/29 13:24:11
>>801
あとづけオンリかい。

808:名無しさん@社会人
05/09/30 09:21:36
すいませんマックスウェーバー初心者なのですが
ちょっと簡単な解説をさせて下さい。
間違えていれば指摘していただければ幸いです。
 
(プロテスタンテイズムの倫理と資本主義の精神)
※キリスト教カルヴアン派の人達は近隣愛を大切にしていました。
 人々が欲しいと思った商品を良質で生産し適正価格で販売していました。
 利益となったお金を必要以上に使う事なく、ただひたすら仕事を勤勉に
 行っていました。勤勉、節約を旨とし、仕事の効率化や生産性を高める
 努力をしていました。これがプロテスタンテイズムの倫理(資本主義の起源)
 (非営利目的の概念を持つ人達)
※そのカルヴアン派の人達の中に勤勉、節約の観念に相違を持つ人達がでて
 きました。(営利目的を持つ人達)
 これが資本主義の発展させたという考えで間違いないですか?? 
 


809:Z
05/09/30 11:01:33
↑ 後者
※そのカルヴアン派の人達の中に勤勉、節約の観念に相違を持つ人達がでて
 きました。(営利目的を持つ人達)
 これが資本主義の発展させたという考えで間違いないですか?? 
 

これはMヴェーバーからすれば、間違いだ。
詳しくは後便にて。(営利は目的ではなく、結果だ)

810:Z
05/09/30 22:32:25
>808の後論に答えるため、とりあえず下記の書物を列記する。

大塚久雄 著(内容は主として戦前に発表されたもの~S20以前)
*近代欧州経済史入門 時潮社
*近代資本主義の系譜 学生書房
*近代欧州経済史序説 弘文堂

それに重要なのは、梶山力『近代西欧経済史論』 みすず書房
梶山は大塚より2年下であった。(梶山はS16年、34才で没)

811:808
05/10/01 03:18:24
ありがとうございます!!勉強しますのでまた書き込みさせて
下さい。

812:Z
05/10/01 20:04:43
ヴェーバーの『プロ倫』で考察されているプロテスタントはカルヴァン派をはじめ、
再洗礼派・敬虔派などで、ルターや英国々教会ではない。プロテスタントの倫理と
資本主義の精神の地理的な重なりはない。
 大塚久雄が『近代欧州経済史序説』で論じているのはイングランドのヨークシャー
地方の毛織物工業である。英国にはカソリックもある(アーノルド・トインビーが
そうだ)。多くは国教会だ。
~倫理と~精神の関係を、どう観るか?

それから、現在でも「カネ・カネ」といっている連中は、皮肉なことに案外おカネを
持っていない。ビンボー人ほど、「しょせん、この世は金だ…」という。
逆説だ。


813:名無しさん@社会人
05/10/01 21:20:07
> ルターや英国々教会ではない。

英国国教会という概念が現在一般に考えられているようなものになった
のは17世紀の中盤以降であり、16世紀のイングランドにおいては、
英国国教会とカルヴァン派のプロテスタントとの区別は、明確ではない。
従って、上記のように断言するのは誤り。

814:Z
05/10/02 09:57:14

イングランドでは、カソリック・カルヴァン派(オランダを通じて)・ルター派など
いろいろありましたが、エリザベスⅠ世(統治は16世紀後半~17世紀初頭)がイギリス
国教会を設立しました。以後、清教徒革命(クロムウェル:17世紀中期20年間)や名誉
革命(1688:対カソリック)がありましたが、国教会の概念は受け継がれています。
メソジストは18世紀に国教会から分かれています(ヴェーバーの四つの新教の一つ)。

ヨークシャーの毛織物工業(農村家内工業として)が興隆したのは、エリザベスⅠ
以前ですから(大塚久雄論)、813のおっしゃる事も正しいです。

815:名無しさん@社会人
05/10/02 20:42:51
>>812
金がないと何も出来ないからな

816:名無しさん@社会人
05/10/07 20:52:16
>>814

>国教会を設立

最初から後の国教会のように教義とか方針が固まっていた訳ではなく、
文字通り単なる「英国の教会」ということでしかなく、
当初は高教会派、低教会派、カルヴァン派等々が「我こそは国教会」ていう
覇権争いをしていたのが実情。
クリストファー・ヒルでも嫁。

817:名無しさん@社会人
05/10/07 21:38:32
>>145-160

818:Z
05/10/13 23:58:30
支配(Mヴェーバー)と搾取(Kマルクス)
マルキシストは、支配と搾取は違うという。しかし、ライトゥルギー国家(現代で
は、かつてのソ連)は一種の家産官僚制であり、搾取以上の支配が行われていた。
人民は単なる物体であった。その家産官僚が「ノーメンクラトゥーラ」であった。
『プロ倫』の最後のコトバ~ニーチェ:『ツァラトストラはこう語った』よりの
引用~「精神の無い専門人、心情の無い享楽人…」は、ノーメンクラトゥーラに
ピッタリ当てはまる。
能天気なマルキシストは、あれは資本主義社会における‘人間の自己疎外’をいっ
たものだと人事のように思っているが、ドッコイ現実の社会主義にも当てはまる。
むしろ、こちらの方が適切だ。


819:名無しさん@社会人
05/10/14 19:36:11
>>818
>「精神の無い専門人、心情の無い享楽人…」は、ノーメンクラトゥーラに
>ピッタリ当てはまる。

同感だけど。同時にそれは現代の理系・文系すべての研究者にもあては
まると思う。
学問領域の際限の無い細分化と自己完結化。それは学問の発展の必然性
というよりは、単なる些末主義と安易な権威化の所産のように見える。

Weberの”禁欲”を大義名分化して”無欲”を衒いながら、実際のところ
は、現在的な問題関心を完全に喪失した現代日本の学問状況、更にはそれ
を自明の事柄として業績稼ぎにひたすら邁進する研究主体・・・・・・
これらにこそ先のニーチェの言明はあてはまると思うけど。

820:Z
05/10/14 22:34:53
デジタル=計算合理性
アナログ=なんだろうか?
心情倫理か?
いま、世の中はデジタル万能だが…
いままでは、デジタルとアナログは時計に振り子のように、
行ったりきたりしていた。また、アナログ見直しの
時代が来るのかも?

その時のアナログは、今までのそれとはチョット違うだろう。

821:中葉 ◆Uq4tWGbn2I
05/10/20 14:00:49
デジタル・アナログ融合・統合の時代だと思う。仮にユビキタス時代ということにしておきます。

822:Z
05/10/24 21:45:32
Mヴェーバーの『国家社会学』について。
彼の畢生の大著『経済と社会』(Wirtschaft unt Gesellschaft)は生前から
書き溜めていたが、1920年、55歳で亡くなったから、未刊であった。
マリアンネ夫人やその他が整理して刊行した。
その編纂が、やや杜撰だったのはいたし方がない。
悪く言う人は、「『経済と社会』は、植字工が編集したんだ…」という。

第3版→第4版(かつて創文社から刊行された~未刊)→第5版(現在)と、
入れ替え・並べ替えがあった。
それでも、折原浩氏は不満を述べている。
(「合わない頭をつけたトルソ」から「頭のない五肢体部分へ」参照)

特に、『国家社会学』は、それとして原稿を残していなかったようである。
したがって、彼の旧著や論文から集めてきたものである。だから、
『国家社会学』が、『都市の類型学』・『法社会学』・『宗教社会学』など
に比べて、なんとなく影が薄いのは、マリアンネやヴィンケルマンの責任
ではない。
それでも、あらゆる巷にあふれている‘国家学’本に比べたら、燦然と~!

日経新聞の文化欄(H17.10.8)に「気鋭の国家論 冷戦後を問う」が載っている。





823:中葉 ◆Uq4tWGbn2I
05/11/04 06:40:33
今、山之内靖「マックス・ヴェーバー入門」をボツボツ読んでいますが、とても面白い。
p.35のマンハイムが出てきたくだり。病み付きになりそうです。

824:Z
05/11/04 18:26:47
ニクラス・ルーマン『情熱としての愛』(木鐸社刊)を読んでいます。
Mヴェーバーには『中間考察』があります。(性愛=Sexual-love)
エロス、アガペについては、ニールセン『エロスとアガペ』
(全3冊・新教出版社)があります。
ドニ・ド・ルージュモン『愛について』(岩波、平凡社ライブラリー2冊)。
このたび、ルーマンのが翻訳されたので、「愛=エロス」についての論考が
豊富になりました。


825:名無しさん@社会人
05/11/05 23:40:32
RAGE AGAINST THE MACHINE

826:名無しさん@社会人
05/11/06 08:50:19
スレリンク(sociology板)
この人は、どうなんでしょうか。かなり電波なのですが・・・


827:Z
05/11/06 21:49:38
「八巻正治」を‘Google’で検索してみては?

828:Z
05/11/08 00:57:32
ルーマンは愛(情熱としての)を、先ずコミュニケーションとして捉える。
(この場合は、A君のB子さんへの情熱恋愛)
一般論としては、愛も一つの‘コミュニケーション’に違いない。
その愛のゼマンティック(意味の型)~コードを問題視する。

829:名無しさん@
05/11/14 20:15:29
ヴェーバー『支配の諸類型』における「カリスマの日常化」は、カリスマ的支配
が永続化=日常化といういわば矛盾するルートを辿る際に、伝統化や合法化など
非制度的支配から制度的支配へと変化するというよーなことだ。


830:名無しさん@社会人
05/11/14 21:27:25
↑カリスマの
ル-ティン化と日常化とどう違うの?

831:考える名無しさん
05/11/18 13:35:27
情熱なしでは何も為し得ない。
     
     -職業としての学問ー

832:名無しさん@社会人
05/11/27 00:15:11
スレ違いかもしれませんが、Zさんはイラク戦争を、肯定的に見ていると思えるレスが
あったのですが、今現在アメリカ国内に於いてさえブッシュの判断、イラク戦争そのもの
に対する正当性が危ぶまれていますが、今現在、いかがお考えでしょうか?

833:名無しさん@社会人
05/11/27 23:03:43
>>832

ブッシュはアメリカ的(プロテスタント的)な大統領で、平均的な大統領だと
思います。ホワイトハウスの政策決定の過程は民主党であろうと、そんなに
変わっていないでしょう。民主党の大統領であっても起こっていたでしょう。
アメリカでは、どんなことでも賛成・反対の意見が表面に出ます。
自分の都合の良いように、時には賛成、時には反対意見をとって、イチャモン
をつけるのが日本のジャーナリストの常套手段です。彼らには「責任観念」が
ありませんから。
勿論、神ではないから、ホワイトハウスも誤謬をおかす危険はあります。
しかし、その修正過程は早いです。
独・仏がイラクに派兵しなかったことをもって(こんなことは、欧米間では
常態)、戦争勢力・平和勢力の判定はナンセンスです
英国は労働党政権でも、イラクに派兵しています。最近、わが国でも、外交
政策では、与野党の差が縮まって来ました。当然のことです。
日・米・英・豪・韓等の派兵は、世界的に重いです。

国家とは、「暴力」を行使しうる唯一の機関とはMヴェーバーの持論ですが、
その暴力の行使の方法が民主的か専制的かの違いがあります。
この‘暴力’というコトバを、自己の都合の良いように解釈して論じる傾向が
わが国の学者間にあります。

まだまだ云いたいことがありますが、この辺で。

834:Z
05/11/27 23:06:42
↑>833はZです

835:Z
05/11/27 23:19:00
Mヴェーバーは、政治の根幹はデマゴギーだといっています。
そのよいデマゴーグの例として、ギリシャの古代民主主義を確立した
ペリクレスを上げています。それに反して、当時のクレオンはデマゴーグ
とはしていません。

836:名無しさん@社会人
05/11/27 23:30:58
すれ違いのイチャモン同然のレスに、わざわざ返答恐れ入ります。
またお尋ねしてもよろしいでしょうか?
もう二点だけ。

>>勿論、神ではないから、ホワイトハウスも誤謬をおかす危険はあります。
しかし、その修正過程は早いです。

このお考えは、マックスウェーバーの書物等が根拠になっているのか、Zさんの
個人的な考えなのか。


>>独・仏がイラクに派兵しなかったことをもって(こんなことは、欧米間では
常態)、戦争勢力・平和勢力の判定はナンセンスです

この事と、アメリカのイラク戦争の正当性は、どうつながるのか。

この二点、もしウザイ奴と思ったら、うっちゃってやって下さい。
Zさんの個人的な価値判断には、口を挟む気は御座いませんので、
いただいた答えについて、批判など一切いたしませんので。

837:Z
05/11/28 00:21:21
↑「正当性」というコトバに引っかかります。
ヴェーバーのキーワードとしての‘正当性’なのか?
それとも、自己の思いを美化する(己の意見は正しい!~)
意味でのコトバなのか?
 

838:名無しさん@社会人
05/11/28 23:00:39
レス有難う御座います。正当性とはそのままの意味です。仮にも戦争を行うとしたら
当然それなりの理由が必要となると思います。

イラク開戦の理由として、大量破壊兵器、イラクとアルカイダ(9.11)との繋がり
その他フセインが国民を弾圧していると言うのがありました。あと中東の民主化など。
果たしてこれらの理由で戦争が正当化されたわけですが、今はどれも眉唾物です。

それはさておき、これらの戦争遂行の理由と、諸外国で反対した国家がいると言う事実は
直接的にも間接的にも関係ないと思うのですが、Zさんはそのに何か関係を見出されて
おられるのでしょうか?

という質問でした。
お忙しい中真に申し訳御座いませんが、ご返事よろしくお願いします。

839:838
05/11/28 23:04:03
追加
上記の戦争の遂行の理由について、フセインが独裁者であったのは事実です。
しかし当然Z様もアメリカが国益に適う範囲では、必ずしも独裁者を排除しない
ということはご存知でしょうから、そういう意味において、これも眉唾物だと思っています。

840:Z
05/11/29 21:37:16
かつて、まだベルリンの壁が崩壊しない頃、旧日本社会党は「非武装中立」を
声高に言っていました。真意は、日本とアメリカを引き離し、日本を当時の
旧ソ連のフリーハントの領域にするためだったようです。その方が、ソ連の力
を借りてわが国を社会主義政権を樹立するに安直だったから。
幸か不幸か、ベルリンの壁を契機に、社会主義はドミノ的崩壊をしました。
社会党は、東独といわず、「民主ドイツ」といっていました。
838さんの論法は、この非武装中立的発送です。
(プチインテリ=社会主義者が、旧ソ連のノーメンクラトゥーラような人間
集団にならずに済んだ事は幸いでした)


イスラムも「聖戦」を云います。アメリカも正義をいいます。
戦争とはそんなものです。
‘イラクVsアメリカ’だけを抽出して論じても無意味です。
アメリカの真意は、サウジアラビアをファンダメンタルな勢力の支配下に
おきたくないことです。

*追加の件
こんなことは(国益に適う範囲では、必ずしも独裁者を排除しない) 、
旧ソ連・中国・EU・日本……どこの国でもやっていることです。
国益に反すれば、たとえ民主国家に対しても行動をとるでしょう。
以前、英サッチャー政権はアルゼンチンに攻撃をして、領土奪還したでしょう。
 
大量破壊兵器云々は、聖戦の口実に過ぎません。
だから、アメリカが北朝鮮を攻撃しない理由もお判りだと思います。
中国・韓国を敵に回したくないからです。第3次世界大戦になるからです。

ブッシュ・ブッシュといわずに、ホワイトハウスの政策決定過程を芯から
知ることです。

余談になりますが、民主党の前原さんは「高坂ゼミ」出身だから、日米体制
は日本の根幹であることをよく知っています。

841:名無しさん@社会人
05/11/30 10:52:15
ご丁寧なレス有難う御座いました。内容が多岐に渡り、私は少し頭が混乱しています。
どうかもう少しお時間頂けましたら、また失礼に当たらない範囲で、ご質問させていただきたいと思います。
どうかよろしくお願いします。

842:名無しさん@社会人
05/11/30 23:07:55
>>840
>>838さんの論法は、この非武装中立的発送です。

戦争に反対するものは、全て非武装中立論者であるような、少し軽率な断定のような気がします。
正当な戦争はやはりあると思います。若しくはアメリカの戦争に反対するものは、すべてコミュニスト
と思われているのでしょうか。その思考はかつてソ連が、自分に反対するものは全て刑務所送りにした
ような、およそ民主主義を信奉するであろうZさんとは思えないような、狭量な感じを受けます。
また若しアメリカに反対することは、すなわち日本の国益に反するから、反対してはならないと言うお考えならば、
それはそれで個人の自由だと思います。私はそのようないびつな関係は、長続きしないと思うのですが・・・・。

これ以外にもZさんのレスには、思うところもあるのですが、これはzさんの信条でしょうから、特に
触れる必要はないと思います。

私の質問が、ウェーバーとは直接関係ないことから、個人の思想の話になってしまったようです。
私はとても不勉強でありますし、スレ違いでもありましょうから、以上で私のレスも終わらしてもらいたいと思います。

真に長い時間お相手くださり。有難う御座いました。失礼します。

843:名無しさん@社会人
05/12/01 14:56:41
カルヴァンの予定論がよくわからないのですが。
神はあまりに絶対なので、人間の行動や意思には左右されない。
その人が救われるか救われないかは最初から定まっているのなら、
なぜ当時の人は絶望や虚無に襲われなかったのですか?
職業や商売に励みだし、資本主義の形成に繋がったという流れが
すんなり納得できません。

844:Z
05/12/01 22:28:26
↑ 参考になるかどうかわかりませんが。 『歎異抄』に
「善人なおもて往生をとぐ。いわんや、悪人をや」とありますが、一方では、
親鸞は「念仏もうして極楽に生まるる種にてやそうらふらん。はた、地獄
に落つる業(ごう)にてやそうらふらん。そうじてもて、存知せざるなり」
といっています。
それでも、多くの庶民は親鸞の教えに帰依しました。どうもこれは、カルヴァン
の予定説に似ているような気がします。 自力で極楽へいくのではありません。(決定権は仏にあり)
あらゆる意味で、浄土真宗はプロテスタントに似ています。
(阿弥陀如来の一神教・他力本願=仏への絶対帰依・天皇の上に阿弥陀如来あり~など等)



845:Z
05/12/01 23:59:34
>>843
>なぜ当時の人は絶望や虚無に襲われなかったのですか?

16世紀の人の思考と、20世紀末~21世紀初頭の人の思考との違いでしょう。
しかし、それは「虚無」であったかも知れません。(いま、世間でいう虚無ではない)
虚無は否定ばかりでなく、肯定的な虚無もあります。
宮台真司『終わりなき日常を生きろ』 これも、虚無といえば虚無です。 

ちなみに親鸞は12~13世紀です。



846:中葉 ◆Uq4tWGbn2I
05/12/06 06:21:25
> どうもこれは、カルヴァンの予定説に似ているような気がします。

同感です。ロバート・ベラーは「徳川時代の宗教(岩波文庫)」で同様の結論を出しており、
私もそれを見習って
これからの東海地域の産業と文化 ― 自動車産業と一向宗の切り口から ―
URLリンク(home1.catvmics.ne.jp)
という短い論文を書いたことがあります。
Sharma, Prem Narain. “Social Capability for Development: Learning from Japanese Experience.” Regional Development Dialogue, Special Issue (1984): 41-86.
URLリンク(www.virtualref.com)
では日本の八千穂村の現状を調べ、その伝統が生きていることを報告しています。

さらに面白いことは、ベラーは未だに日本とアメリカが心学によって、
将来再生することを期待しており、「心学と二十一世紀の日本」で縷々述べております。
URLリンク(www1.neweb.ne.jp)
 

847:shijo
05/12/11 03:44:07
未だ基本的な理解が不十分でありますので、ここで質問させてください。
ウェーバーは非合理から合理が生まれ(る可能性がある)、またその逆も
然りである、と考えていた。だから、世界は規定できない(理性で覆うことができない)ものであるため、
宗教という非合理的な力が合理となり、それが政治経済などの様々な社会を構成する要素?と緊張関係になるのは必然であるとした。(中間考察)
つまりそれはウェーバーがマルクス的主知主義ではなく、プラトンにルーツを見るような主意主義であるととらえてよろしいのでしょうか。

ご回答お願いします。

848:名無しさん@社会人
05/12/11 05:11:58
>>846
ところで、そのサイトから色々たどったのだが、リアルの中葉ってそんな経歴だったのか・・・。
てっきり若い人かと思っていたのでビックリ。

849:Z
05/12/11 19:44:51
>>847
★リッケルト『文化科学と自然科学』(岩波文庫)参照。
Mヴェーバーは、1歳年上のリッケルトとは、少年時代からの親友だった。
主知主義vs主意主義といってよいかどうかは判りませんが…。
しかし、21世紀の現在では、文化科学(人文・社会科学)と自然科学の
境界はハッキリしなくなってきました。だから、リッケルトの考えがその
まま通用するかどうかも問題です。
★理解・理解社会学(Mヴェーバー)→『岩波・哲学思想事典』参照。
主意主義といえば、ショウペンハウアーやニーチェです。(理性を否定している
わけではない)
主知主義は、アリストテレス・カント・ヘーゲルです。(経験・意志を否定して
いるわけではない)
宗教の合理化とは、「呪術からの解放」です。それと教義の内容でなく体系・組織
の合理化です。(宗教の非合理性は変わらない)
合理的な宗教なんて存在しない。敢えて「心学」を宗教と観るならば、合理性に
近いかも?
ヴァチカンも奇跡は決して否定はしないが、慎重になってきています。


850:名無しさん@社会人
05/12/11 23:23:32
ウェーバーの思想は今の時代にどのような影響をおよぼしていますか?

851:名無しさん@社会人
05/12/12 02:22:47
「宗教的現世拒否の段階と方向の理論」はどんな内容なのでしょうか?


852:Z
05/12/12 23:01:27
↑「中間考察」(『宗教社会学論選』大塚・生松訳みすず書房刊)を読むこと。

853:名無しさん@社会人
05/12/12 23:52:08
予定説とは、現世でどのような努力(戒律を守る等)を重ねようと天国に行けるわけ ではなく
ただ、天国行きは神が予定しているのみというのが基本テーゼである。
だから、誰が天国に行けるか誰にも分からない。
しかし、天国に行ける人間にはその「兆候」があるに違いない。
つまり、プロテスタントの規則(戒律)は、
「戒律を守る」→「天国に行ける」という因果律ではなく、
「戒律を守る」→「天国に行ける兆候の現われ」←「天国に行けるっぽい」
予定説的な拘束として機能する。

個人は自分の効用を最大にしようと働き、企業は自分の利潤を最大にしようと運営する
各々が利己主義的に振る舞った結果、市場機構が働いて経済的均衡が実現され社会全体がよくなる
アダム・スミスの「神の見えざる手」という理論によって秩序は維持される。
これが神の愛であるカリタス(隣人愛)であるとして「勤労」と「節約」が事実上の戒律となり
手に入った資産が選ばれたる者である証となる。
そして神の愛であるカリタス(隣人愛)の更なる実現の為に資産投下を続け事業拡大を計る。



これで間違いない?



854:Z
05/12/13 23:26:16
>>853
>「戒律を守る」→「天国に行ける兆候の現われ」←「天国に行けるっぽい」

そうではない。

855:Z
05/12/14 00:07:38
予定説について
Mヴェーバー『プロ倫』から原文(大塚訳)を引用して説明いたします。
「」内は『プロ倫』からの引用 ()内は私の補足
「彼(カルヴァン)は、自分は神の‘武器’だと感じ、自分の救われている
ことに自信をもっていた。」
また「彼は、選ばれているか否かは、彼等の行動によって知り得るとの臆見
に対しては、これを神の秘密に立ち入ろうとする不遜な試みだとして原理的
に斥けた。」(A5版岩波単行本P126)といっている。そうはいっても、あま
りにも厳しい解釈には耐えられなくなってきたので、時代とともに穏健化さ
れてきた。そして
一つは「自分はあくまで選ばれているのだとあくまで考えて、全ての疑惑を
悪魔の誘惑として斥ける・・・」そして「自己確信のないのは信仰の不足の結果」
と観る。
もう一つは「職業労働によって、むしろそれによってのみ宗教上の疑惑は追放
され、救われているとの確信が与えられる」(同上P130)

かかる‘自己確信’は、ニヒリズムの場合もある。西谷啓治『ニヒリズム』参照。




856:853
05/12/14 10:23:55
>>855
それらを読んで>>853の様に解釈したんですけど間違いですか?

857:Z
05/12/14 17:21:40
兆候ではないとおもう。「兆候」を持ち出すのは、一種の甘えではないか?
カルヴァンは、
「選ばれているか否かは、彼等の行動によって知り得るとの臆見
 に対しては、これを神の秘密に立ち入ろうとする不遜な試みだ
 として原理的に斥けた。」

858:Z
05/12/15 00:53:33
『歎異抄』では、「念仏は、まことに浄土にむまるるたねにてやはんべryらん、
また地獄におつべき業にてやあhんべるらん、総じてもて存知せざるなり。」
に対し、親鸞は、釈尊→善導(唐代の浄土教高僧)→法然と、仏の教えは虚言
ではない。それを受け継いだ己もそうだ・・・と、いっている。
“地獄は一定”(どうせ自分は地獄行きなんだ・・・という考え)これがいちばんいけない。
そう親鸞は云っている。(「とても地獄は一定すみかぞかし。」)

カルヴァンの予定説においても、信仰による自己確信が重要なのです。
地獄は一定と思い込み、自棄妬けの敗退的人生を送るのが
(21世紀の現代人はそう考えがち)いちばんいけないと云うことです。
 

859:名無しさん@社会人
05/12/15 16:20:04
>「職業労働によって、むしろそれによってのみ宗教上の疑惑は追放
>され、救われているとの確信が与えられる」(同上P130)

この心境が今ひとつ理解できない・・・
誰か詳しく解説してくれないかな・・・

860:853
05/12/15 21:23:58
>>857
>兆候ではないとおもう。「兆候」を持ち出すのは、一種の甘えではないか?

>「職業労働によって、むしろそれによってのみ宗教上の疑惑は追放
>され、救われているとの確信が与えられる」

勤労による自己実現感やランナーズハイの様な感覚が
救われているとの確信となると言う事でしょうか?




「戒律を守る」→「いやー、今日も良く働いた(w」←「天国に行けるっぽい」




という具合?

861:名無しさん@社会人
05/12/16 13:47:07
いや、そうではないでしょうね。
それでは「兆候」とほとんど同義です。
それの反対側、「疑惑」が重要です。

「天国が予定されているならば
『兆候』としてそれが行動に出る筈だ、
そして自分はそうだ、
だから戒律を守りたくない自分なぞ
存在する訳がない
そんなこと自分が思うわけがない」

という強迫観念に満ちた疑惑からの逃走を
戒律を守った行動をしているその時【だけ】
許されるのです。

「俺、守ったヨー」という達成感が事後に
生ずることはありません。

862:中葉 ◆Uq4tWGbn2I
05/12/22 17:40:10
>>823 今、山之内靖「マックス・ヴェーバー入門」をボツボツ読んでいますが、とても面白い。p.35のマンハイムが出てきたくだり。病み付きになりそうです。

最近、今井賢一氏が短い論文:日本が真の「創造的破壊」を行うために-ネットワーク的世界の未来- URLリンク(www.stanford-jc.or.jp)
の中に以下の啓示的な文章を書いているのを見つけました。これが非常に面白いと思うのです。
“その方法としては、マックス・ウエーバーという社会科学の巨匠がすでに手本を示している。社会はわれわれの理論よりずっと面倒なものであり、
その複雑面倒さに対処するために、マックスウエーバーは「理念型」という方法論を編み出した。個々の社会の成り立ちを理解するための鍵となる事実が何であり、
何が中心的で何が周辺的な事実かを決定するという接近方法である。マックスウエーバー自身は、「プロテスタンティズムの精神」に着眼し、
その倹約、勤勉、効率の精神が資本主義の成立を理解する鍵だとした。それでは、情報化社会ないしネットワーク社会におけるこの「プロテスタンティズムの精神」に
相当するものは一体どのようなものであろうか。”

はたと気がついたのですが、この“それでは、情報化社会ないしネットワーク社会におけるこの「プロテスタンティズムの精神」に相当するものは一体どのようなものであろうか。”
という問いに対する答えは、ヴェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」あるいは姜尚中の「アメリカニズムの倫理と「帝国」の精神」に習って言えば、
「クエーカリズム、または、浄土系宗教の倫理とトヨティズムの精神」ではないかと思うのです。私はクエーカリズム・浄土系宗教・トヨティズムの三者に長い間魅了されてきたので、
その立場で申し上げるのですが、このコンセプトを深め広めるのが、我々日本人の使命ではないか、と思うのです。多分後5年、上海万博までにはこのコンセプトを固めることができるでしょう。

863:Z
05/12/30 19:59:46
本年は色々とご教示戴きありがとうございました。
私にとって「Weber学問論」が弱いので、来年はそこを
もっとかじらねば、と思っています。
ヨロシク

864:中葉 ◆Uq4tWGbn2I
05/12/31 14:40:45
私はどちらかと言えば、具体的な問題の解決に学問を利用したいという立場です。

来年もよろしくお願いします。

865:853
06/01/04 03:38:33
>>861
亀レス失礼

「規範」→「責務」→「秩序の形成」→「天国に行けるっぽい」→「事実上の戒律」

という具合でしょうか?

866:名無しさん@社会人
06/01/04 12:59:10
「予定」→|→「疑惑」→「禁止」→「遵守」→「疑惑」へ戻る※
     |          →「破戒」→「天国に行けないっぽい」
※このループの中にいる間だけひとときの安らぎがある。

「今のところ、『天国に行けないっぽい』というわけでは
なさそうだ」

867:Z
06/01/13 23:49:16
バーバラ・スィーリング『イエスのミステリー』(NHK出版)がある。刊行されて10年以上経つ。
内容は、20世紀最大の発見とされる死海文書によると
「イエスがゴルゴダの丘で磔の刑で死亡した事になっているが、実は十字架からおろされて、奇跡的
に命を留め、70歳まで生きた~。その間、2度結婚し3人の子供を得た~。」
このことは新旧のキリスト教会や聖書年代学者からは、完全に無視されている。その原因は、
やはりスィーリング女史にある。それは、
死海文書にこう記されているから、こうだ・・・と、死海文書の原文は一切載せていない。
最近の韓国の、クローン発見問題と似ているともいえる。
その点、羽入辰郎『マックス・ヴェーバーの犯罪』の方がましだ。原典を載せているから。
それでも、学会からは無視されている。それは、羽入氏はヴェーバー理論の崩壊の如く
言っているが、たいした問題ではないからだ。
ヴェーバーは、あれだけの壮大な研究を、全て一次資料での補強は無理だから。
彼はほとんど二次資料である。(といっても、他人の著作の孫引きではない)
OEDは収録言語70万、引用文書270万といわれている。『広辞苑』の
十数倍だ。(このスレで、広辞苑とOEDを同等に扱っていた人がいた)
だからスィーリング女史は、当該の引用された死海文書を公表すべきだった。


868:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/01/15 20:06:09
高尾利数さんの訳だね。彼は面白い人で、昔、私の英会話の先生だった。

イエスが死んだとか蘇ったというのはアホ臭い嘘で、それを信じている連中って、なんだろう?と心底思う。

話題を変えて、山之内靖さんのヴェーバー入門はしばらく読むのを休んで、
「具体的な問題の解決に学問を利用したいという立場」から、
姜尚中「マックス・ウェーバーと近代」を読み始めています。なかなか面白い。

869:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/02/06 22:23:06
姜尚中「マックス・ウェーバーと近代」の第4章、第1章と読み、第2章を読みはじめているのですが、
凄い!の一言に尽きます。

ボツボツ考えながら、応用を夢想しながら、楽しく読んでいます。

870:名無しさん@社会人
06/02/09 15:41:19
キリストの墓は戸来村にありますよ。

871:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/02/09 19:02:08
大事なのは墓じゃなくて教えが伝わっているかどうかだと思われ

872:名無しさん@社会人
06/02/10 12:16:29
ゼウス信仰だからザビエルの伝えたのはキリスト教ではない。証明おわり

873:ウルトラマンマックスウェーバー
06/02/13 14:55:45
ザビエルが伝えたのは「デウスの御大切」だよね

874:Z
06/02/14 21:13:06
これは、あくまで私の想像ですが、欧米の「法」の基礎は“ローマ法”ではないかと思う。
そのローマ法の背後には、かの希臘の幾何学(平面)~判りきったことをきちんと証明す
る幾何学の思想がある・・・と。(例・ピタゴラスの定理=三平方の定理の証明など)

Mヴェーバーは、そこまで言っていないが・・・。

875:Z
06/02/14 21:16:55
↑古代(その原初の)ユダヤの法は、「目には目を、歯には歯を」であった。

876:名無しさん@社会人
06/02/17 00:54:31
山之内靖「マックス・ヴェーバー入門」のプロ倫を要約すれば、
「ネタにマジレス格好悪い。踊る偽善のほうがまだましす」みたく、こりゃVIPの発想だwwwwwうはwwwwwおkwwwwww
と思った俺はどうしようもないな。こんなとこに書いても仕方ないけど。

877:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/02/21 22:59:40
山之内靖は実践には使えない。その点では、姜尚中の「マックス・ウェーバーと現代」はまだまし。

878:名無しさん@社会人
06/02/25 19:43:51
45万部のベストセラー『嫌韓流』の第2弾

『嫌韓流2』発売中

駄作か傑作かは、買って自分で確かめよう

879:名無しさん@社会人
06/02/26 03:30:12
>>877
意味がわからん・・?

880:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/02/26 10:31:39
意味は実践に着手すれば自ずから判る。頭だけで判ろうとしても無理だから、心配は要りません。

以下にご紹介する国際的なポスト資本主義社会構築の実践に、是非ご参加下さい。

最近、私は「持続可能な社会発展」の分野で以下のようなことをごそごそ取り組んでいます。
ここから「より良い社会」が実現すると信じています。
しかし、そのためにはヴェーバーも山之内も姜も超えなければなりません。しんどいですね。

URLリンク(www.env.go.jp)
に以下のアナウンスがありました。
私は意見を申し上げましたが、皆さんも注目して下さい。

平成18年2月3日
わが国における「国連持続可能な開発のための教育の10年」実施計画案に対する意見の募集について

 「国連持続可能な開発のための教育の10年」関係省庁連絡会議では、わが国における「国連持続可能な開発のための教育の10年」実施計画案に対する国民の皆様のご意見を募集いたします。
 同実施計画案に対してご意見をお持ちの方は、平成18年2月23日(木)までに、電子メール、郵送、FAXのいずれかの方法によりご意見をお寄せ下さい。 1 趣旨
 わが国の「国連持続可能な開発のための教育の10年」実施計画については、関係省庁の緊密な連携を図り、
 総合的かつ効果的な施策の推進を図るため、昨年12月、関係省庁連絡会議を内閣に設置し、政府外の関係者(教育関係者・産業界・NPO・自治体等)との円卓会議等を通じ、
 検討を行ってまいりました。
 同実施計画案に対する国民の皆様のご意見を募集いたします。

2 意見募集の対象
わが国における「国連持続可能な開発のための教育の10年」実施計画案(別添)

3 参考資料(略)

4 意見提出締切日
2月23日(木)(消印有効)

今回は期限切れですが、次回は遅れないように、皆さんにお知らせします。

881:名無しさん@社会人
06/02/26 14:51:36
牧野雅彦『マックス・ウェーバー入門』平凡社新書、はどうですか?

882:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/02/27 15:39:59
入門書じゃあねえ?

883:名無しさん@社会人
06/03/01 05:16:03
中葉は馬鹿だけど、まあ牧野さんのは読んでみないとね

884:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/01 14:22:00
私は読むよりも実践指向だから、姜尚中の著書をベースにして、日本の社会変革を試みています。

885:名無しさん@社会人
06/03/01 18:40:33
西洋の勤労意識がプロテスタンティズムの倫理や予定説に由来するとして
日本の勤労意識はどこから発生したのですか?

886:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/01 21:58:37
一つではない。例えば:

二宮尊徳の報徳精神
梅田梅巖の石門心学
等々

887:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/01 22:31:59
梅田梅巖⇒石田梅巖

888:名無しさん@社会人
06/03/02 16:28:08
>勤労意識
農工商の中では地道に田畑を耕す農が一番エライという幕府のプロパガンダじゃね?
町人は今のフリーターみたいにフラフラしてたらしいし。

889:名無しさん@社会人
06/03/03 05:13:17
最近はにゅうさんって何してるんすか? 

890:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/03 10:49:05
>>888 町人は今のフリーターみたいにフラフラしてたらしいし。

その通り、だから石田梅巖が都鄙問答などを書いて偏見の打破を志し、ある程度成功した。

ベラー(カリフォルニア大学バークレー校名誉教授)によれば、
ニートと言われる日本の若者だけでなく、米国の若者にも石田梅巖の教えは役に立つようだ。

心学と二十一世紀の日本 ロバート・N・ベラー
URLリンク(www1.neweb.ne.jp)

891:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/03 11:14:32
アレッ、いつの間にかベラーの話になったが、
ベラーが若い頃著わした「徳川時代の宗教」は面白い本だよ。

ハーバードでライシャワーやタルコット・パーソンズの指導を受けヴェーバーの
方法で徳川時代の宗教を研究し、浄土系宗教がプロテスタンティズムと似た影響力を日本に与え、
日本の資本主義化を支援したと言うんだ。

しかし、最後になって、丸山真男の批判などを受け、考えが揺らいだが、これからあとの研究は日本人の責任だと言っている。
不肖 私は、その課題と取り組んできたが力足りず、努力も足りず、未だにもたもたしている。省みて忸怩たるものがあるな。

後は、若い俊才に頼む。姜でも誰でも良い。Zさん、どうですか?

892:Z
06/03/05 23:58:37

たしかに「浄土真宗」はキリスト教~なかんずくプロテスタントに一番よく
似ている。理由は、以前このスレに書いた。
また、マルクス『資本論』第1部・第1章・第4節「商品の物神性とその秘密」
で、“資本家的生産に最も適した宗教はプロテスタントである…”と書いてある。
それも、このレスに書いておいた。
ベラーは浄土真宗と共に、石田梅巌の「心学」を挙げている。これは、マルクス風
に云えば「理神論」になるのであろう。
それから、もう一つ重要な事は、わが国はオクチデント(Occident西ヨーロッパ)
以外では唯一‘封建制度’を経験した国であること、之である。
マルク・ブロック『封建社会』(みすず書房刊)には、オクチデント以外では日本
しか出てこない。

(この本には、乃木大将の殉死が出てくる。ブロックは、これに強烈な印象を
受けたのだろう)



893:Z
06/03/06 00:09:44
上記追加
以前、NHKで『お江戸でござる』を毎週やっていました。その解説にマンガ家の
故杉浦日向子さんが出ていました。あれは日本経済史にも大いに参考になります。
惜しくも杉浦さんは早世されました。彼女の時代考証はしっかりしていました。

(余談になりますが、杉浦女史は、かの荒俣宏氏と結婚して半年で離婚された)

894:名無しさん@社会人
06/03/06 00:18:41
うわぁ、このスレすげえ勉強になる

895:名無しさん@社会人
06/03/09 10:21:34
イタリアやスペイン等のカトリックの国はメシうまいのに
プロテスタントの国がまずいのは無駄を嫌うプロテスタンティズムの倫理と関係ありまつか?

896:Z
06/03/10 00:00:33
あるかもしれない。たぶん先入観かも。 オイディプス効果か?


『プロテスタンティズムの食味と菜食主義の精神』

897:名無しさん@社会人
06/03/10 07:58:45
韓国、中国、台湾、ロシアの資本主義の精神はあるのだろうか?
韓国なんかは、先進国の仲間入りしているから何かあるのかな
韓国は宗教的にはキリスト教徒が一番多いらしいが。

898:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/10 09:21:18
いや、問題は、第三ミレニアムにおける、
ポスト資本主義、ポスト・プロテスタンティズムがどうなるか、という課題だ。

その前に、いつも引用するジェッシカ・マシューズのシナリオを紹介しておこう。

彼女は、フォーリン・アフェアーズ日本語版 1997年3月号「パワーシフト グローバル市民社会の台頭」URLリンク(www.foreignaffairsj.co.jp) 
の最後の部分で主張している以下のように予想している。

“もはや「ウェストファリア・システム」の絶対性はすべて解体しつつある。
インターネットに象徴される高度情報化時代にある現在、おカネ、情報、汚染、大衆文化といった資源や脅威が重要性をましながら拡散し、「政治的な境界線には殆ど関係のない形」で人々の生活や経済を規定しているからだ。
新たな問題の多くがトランスナショナルな性格となり、国際コミュニティが何に対して関与するべきかという概念も広がりを見せているため、国家がもつ力では十分な対応がとれない状態にあり、
これを補完するかのようにNGOや市民団体が台頭し、多国間機構への関心も高まっている。
こうした中で、国民国家がそれ以外を支配するという体制は弱まり、NGOに一方的にバランスが偏った「パワー・シフト」が起きている。
多元化は市民社会の実現という意味で好ましい面もあるが、その逆に、民主的な統治を混乱や膠着に陥れる危険も秘めている。
しかし、中世における皇帝、王、君主、騎士、法王、大司教、ギルド、町は、帝国を包み込む世俗的な力をもとに生活していたわけで、
このシステムは、帝国崩壊後の階層的で厳格な国民国家秩序よりも、むしろ、市民団体、国際機構、国民国家という三次元のネットワークからなる現代により似通っていた。
しかし、この結果が吉と出るか凶と出るかは、これからの舵取りにかかっている。
ビジネス部門がより広範な政策上の役割を担いうるようになること、NGOがより視野を広くし、さらに大規模な活動を行えるような存在に変貌すること、国際機構が、国家にも市民にも効率的な社会サービスを提供する二重の舵取り役を担えるようになること、
とりわけ、今日におけるトランスナショナルな課題に対応でき、透明度の高い民主的な統治を求める市民の願いをともに満たすような新たな機構と政治単位が登場することが含まれよう。 ”

899:名無しさん@社会人
06/03/10 10:39:46
イスラム系は存在しないことになってるようだなw

900:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/10 16:05:04
なるほど!我ら仏教系とイスラム系とで連合軍を作ろうかな?

大川周明「復興亜細亜の諸問題」を繙き直すこととしよう!

ヤア、出てくるわ出てくるわ!やはり日本人の先見の明は凄い!

901:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/10 16:20:24
次はもう少し新しい所で:

井筒俊彦:イスラーム文化
姜尚中:オリエンタリズムの彼方へ
池内恵:現代アラブの社会思想 終末論とイスラーム主義
辺りかな?

902:名無しさん@社会人
06/03/11 02:28:53
五十嵐一を外すとはお前・・・・www

903:名無しさん@社会人
06/03/11 02:36:01
【政治】"2ちゃんねる発" 鳥取人権条例の廃止を求めるネット署名の受付が開始!!
スレリンク(newsplus板)

904:名無しさん@社会人
06/03/11 17:40:30
韓国はプロテスタントが一番多いからプロテスタンティズムの倫理や予定説から
由来する西洋の勤労意識に近い
日本より遥かに西洋に近い国民性である

905:名無しさん@社会人
06/03/11 21:28:24
韓国って、
儒教的精神がのこっていて、職業の貴賎がいまだ根強い国
なんじゃなかったっけ?
教授職がえらくて、サービス業がいやしいとか。

プロ倫で言うところのプロテスタント精神とは真逆ではないでしょうか。

906:名無しさん@社会人
06/03/11 22:00:14
職業の貴賤のない国なんかあるのか?

907:名無しさん@社会人
06/03/11 23:20:30
職人の仕事に敬意を払い、後の物作り大国を形成する萌芽をもっていた
日本には、プロ倫でいうところのベルーフ=天職という概念があったのでは。

比して、小銭を貯めたら、物作り業をさっさと放棄して、上級職をめざそうと
する伝統をもつ気風がプロテスタント精神と近似するとは思えないのですぞ。

かの国には○○一筋○十年という庶民の店はほとんど無いと聞くがいかがか。

908:名無しさん@社会人
06/03/12 09:17:26
>>907
なにもウェーバーはベルーフをものづくりに限定してないけど。あくまで商売全般を美徳としている
のであって。
ちなみに小室直樹は日本のものづくりなどに見られる職人精神はむかしからあるものでプロテスタ
ンティズムとは異なるといっていたね。

909:名無しさん@社会人
06/03/12 09:18:34
訂正:商売全般→禁欲をともなう商売

910:名無しさん@社会人
06/03/12 14:58:07
>>905
それって東アジア圏すべてでしょ。大学教授がえらくてサービス業がいやしいっての
が残ってるのは。

911:名無しさん@社会人
06/03/12 16:09:12
世界中どこでもそうだよ。

912:名無しさん@社会人
06/03/13 05:13:22
『儒教と道教』のどこらへんだよ

913:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/13 23:15:18
読むとき考えるよ。

914:名無しさん@社会人
06/03/16 21:19:43
プロ倫は御用理論

915:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/17 14:56:45
言葉が浅いし、真剣味がないと感じるよ。どうしてかな?

916:名無しさん@社会人
06/03/18 05:28:08
どれが?

917:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/18 12:04:50
言わぬが花。武士の情け!君子危うきに近寄らず。

918:名無しさん@社会人
06/03/18 13:14:36
>>917
はぁ、言わぬが花なら、最初からイヤミ書き込むなよ。
言いかけたんならはっきり言え。

919:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/18 14:54:29
言われなければ気がつかないのか?
言われても分からないのか?
分かっても直せないのか?
いずれにしても、、、何とかにつける薬がほすい。

920:名無しさん@社会人
06/03/18 16:54:13
プロ倫が?

921:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/19 09:41:00
プロ倫だけでは先が見えない。

922:名無しさん@社会人
06/03/21 01:46:39
面白いブログ見つけた
URLリンク(bloghiro-dive.ameblo.jp)

923:名無しさん@社会人
06/03/21 09:55:15
>>921
じゃあ何とセット?

924:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/21 22:12:50
必要を感じたら、それに応じて探すんですね。

必要を感じなかったら、無理に読む必要はありません。
私の場合は、山之内靖や姜尚中が役に立ちました。

925:名無しさん@社会人
06/03/26 10:32:36
姜や山之内がプロ倫を書いたかのようだね

926:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/03/31 14:22:46
そんな感じです。

927:名無しさん@社会人
06/04/04 18:56:50
>>926
まるで橋本務だな

928:名無しさん@社会人
06/04/05 20:28:03
スレリンク(sociology板)l50
八巻先生のお言葉。

「いわゆる靖国問題で、さまざまな意見が噴出しています。参拝推進派の人たちの口からは、やたらと「日本人(にっぽんじん)」という言葉が聞かれます。
要するに偏狭なるナショナリズムです。困ったことだなぁ・・ オリンピックでもあるまいに・・ 沖縄と同じように、東京にも『平和の礎』を建設すればよいのに、そう思うのですが・・  」

しかし、小泉首相は信念を持って、参拝されました。トホホ。


929:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/04/07 10:18:53
偏狭でない日本人とは?

そうだ!
橋川文三は「昭和ナショナリズムの諸相」「昭和維新試論」・・・等々で、
その種の日本人論を詳しく書いていたなあ!(詠嘆調で)

930:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/04/07 10:22:47
思いだした!

サミュエル・ハンチントンも「文明の衝突と21世紀の日本」で日本のとるべき姿勢を提言している。

アメリカ人に教わるのは癪だが、日本人が考えることを知らないし、しないから、しょうがないね。
お互い、情けない国に生まれたものだ。この国辱にいつまで耐えられるのかな?

1さん、どう思いますか?

931:名無しさん@社会人
06/04/11 13:39:17
え?戦後日本人が教わらなかった「こと」ってあるのか?

932:名無しさん@社会人
06/04/17 18:22:37
おーい。アホな俺が誤って社会学を学ぶ事になったんだが、書物がどいつもこいつも難解で理解出来ん。
理念型ってのが何なのか小学生でも理解して他者に説明出来るようになる紹介サイトとか無いかね?

933:名無しさん@社会人
06/04/17 21:28:42
ウェーバーはとりあえず小室直樹あたりを読んでダメだったらどうしようもない。

934:名無しさん@社会人
06/04/18 08:45:02
小室直樹は昔宗教の本だけ読んだけど。
どの著書にベーバー載ってるん?

935:Z
06/04/21 23:37:30
議論がまた、元に戻るようだが、[マルクス=ヴェーバー]→[ニーチェ=ヴェーバー]
→[ヴェーバー=ハイデッガー]をしっかりと確認すれば、カルヴァンの“予定説”は
理解できる。
‘世俗的思考’で予定説を論じても無意味。21世紀の日本人は‘世俗的思考’を
論理だと自惚れているから理解出来ないだけのこと。
予定説は、あくまで宗教的思考である。
それから、「ニヒリズム」とは何か?! を理解していない。
否定的な・悲観的なことを言うと、『あの人はニヒルな人だ…』といって、
お茶を濁す。
否定的な・悲観的なことをペチャクチャ言うのは、ニヒリズムでもなんでもない。
ただ、不平不満を言っているだけだ。堕落した世間的発想でしかない。
カルヴァンにしろ、親鸞にしろ、宗教上の発想である。
ハイデッガーで初めて、ヴェーバーが真に理解出来るのではなかろうか?!

936:Z
06/04/21 23:46:45
実存主義とニヒリズムは、楯の両面である。

937:名無しさん@社会人
06/04/21 23:46:53
そんなもん理解してもケツ拭きにもならんよ。時間の無駄無駄。

938:Z
06/04/22 00:38:48
ヤスパースはヴェーバーを実存的人間として捉えている。

939:Z
06/04/22 21:05:00
ハイデッガーはIn der Wert-sein(世界内存在)をいう。
ハイデッガーは、「人間は、この世界内存在から逃れられない」という。

宮台真司は、「終わりなき日常を生きろ」という。
どういう事かというと、「今の現実の世界では、何が真実で何が偽物か、
判らない…」のであると。

そのような世界=日常を、生きざるを得ない、という意味である。
それを、敢えて‘受け入れる’のがニヒリズムである。
それは、J.P.サルトルの実存主義に通じる。


940:平和市民
06/04/22 22:01:34
★★★★ 今こそ声高々に9条死守と叫ぼうではないか!! 

スレリンク(soc板)l50

★★ 守ろうよ平和憲法 ★★

スレリンク(soc板)l50

941:名無しさん@社会人
06/04/24 09:42:58
すみません、この人の
「政治はその国の民度云々」という発言があるそうですが、
出典を教えて頂けませんでしょうか?

942:あきら
06/04/24 19:00:09
中葉さん。ご苦労様でした。頑張りましょう。宗教は実践ですかね。



943:名無しさん@社会人
06/04/29 21:09:54
>>929
隠岐の事例か?

944:中葉 ◆22bKXenR5Q
06/05/01 20:47:02
宗教は信だろうと思います。

945:あきら
06/05/02 10:32:48 BE:325001164-
失礼しました。


946:名無しさん@社会人
06/05/04 22:42:05
柄谷もウェーバーを引用してたな。

947:名無しさん@社会人
06/05/04 22:58:02
マックス・ウェーバーの劣化コピー=大塚久雄
大塚久雄の劣化コピー=小室直樹
小室直樹の劣化コピー=副島隆彦

しかし後ろの方に行くと、単なる劣化コピーではなくて
何か変なモノが混じってきているようなw

948:Z
06/05/06 15:31:04
最近、柄谷は「オカネと商品」の循環(Kマルクス)と、
「略奪と物質」の循環を、同列に置こうとしているのではないか?
イスラムにおける略奪(中世:中央アジアにおける)は、循環的略奪
ではある。それは、徹底的な略奪ではない。いわば、‘摘み草’であろう。
中高年の登山者が山で山菜を取るのは、根っこから採ってしまうので、翌年
から再生しない。ところが中高年登山者は、それを自慢たらしく言いふらす。
柄谷の‘略奪論’は、イスラム的であろう。
それにしてもイスラムには、ローマ法の理念が欠けている。
柄谷は、それを知っているのだろうか?




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