■心身二元の二重螺旋運動 その4■at PHILO
■心身二元の二重螺旋運動 その4■ - 暇つぶし2ch1:第三の波平 ◆V8RGN/F1uY
06/11/01 20:08:09
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事実は、それが、快楽と権力という二重の推力=衝動をもつメカニズムとして機能しているというこ
となのだ。質問し、監視し、様子を窺い、観察し、下までまさぐり、明るみに出す、そういう働きをする
一つの権力を行使する快楽がある。そして他方には、このような権力をくぐり抜け、その手を逃れ、
それをたぶらかし、あるいはそれを変装させてなければならない故に興奮するという快楽がある。

自らが追い回している快楽によって侵入されることを諾(うべな)う権力と、そしてそれに対峙するよ
うにして、自らを誇示し、相手の眉をひそめさせ、あるいは抵抗するという快楽の中に自らを主張す
る権利がある。籠絡(ろうらく)と誘惑であり、対決と相互的補強である。

親たちと子供、大人と少年、教育者と生徒、医師と病人、精神病医師とそのヒステリー患者ならびに
性倒錯者たち、彼らはすべて、十九世紀以来、このゲームを演じ続けているのだ。これらの呼びか
け、これらの逃げ、これらの循環的煽動は性器と身体のまわりに、越えるべからざる境界をではな
く、権力を快楽の無限に繰り返される螺旋を張りめぐらしたのである。

「性の歴史Ⅰ 知への意志」 ミッシェル・フーコー
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その1 純粋略奪の快楽(自然主義的闘争論)
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その2 自然主義的闘争論
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その3 熱狂の系譜学
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