06/11/07 22:02:45
>>926-927
ポパーの著書以外に参考になりそうな図書
・批判的合理主義の思想 蔭山泰之
・討論的理性批判の冒険 小河原誠
あとはポパーの自伝『果てしなき探求』もおすすめ
ポパーの本においては後期の論文が載っている『よりよき世界を求めて』などが
包括的批判的合理主義(非正当化主義)の影響がやや出ている感じがする
>バートリーは「理性は絶対的だが、厳密な意味ではやはり理性は絶対だとは言えない。」
ポパーは哲学が扱う多くの概念を無益な論争となる右辺と有益な議論となる左辺に分類し表にしていた
まずはそれを振り返ることをすすめる
「絶対的」「厳密」などという概念についてポパーはどのような態度をとっていただろう
バートリーは理性の批判可能性を認める
すなわち理性の使用が完全に間違っていると考えられる事実が提出される可能性を肯定する
これは「理性は絶対ではない」と言い換えれるかもしれない
バートリーは非合理主義もまた合理的と言える資格をもつと考える
(ポパーが包括的合理主義に比較すれば非合理主義の方がまだ合理的と言えると述べていたことに注意)