06/06/24 03:11:21
<純粋略奪>・・・人間関係は贈与で形成される。贈与を受けたものは負債を感じ、返礼をする。
デリダはたとえば自然の恵みのような見返りのない贈与を「純粋贈与」と読んだ。しかしこれはまた
「純粋略奪」とも言えるだろう。
<自然主義的闘争>・・・・偶然性というトラウマ的外部環境から内部(社会)を守りながら、「資源」
を純粋略奪し、豊かな社会を目指すこと。これが人間社会の下部構造としての自然主義的闘争で
ある。各時代ごとにぞれぞれの闘争様式がある。
<グレイゾーン(内部環境)>・・・近代以前の社会は、外部環境を排除することで秩序を保って
いた。ルネサンスに外部環境は再発見された。そして数量化によって「内部環境」として開拓
され、略奪される。「内部環境」は内部と外部の間のグレイゾーンであり、資本主義システムはこの
内部環境(グレイゾーン)を拡大させることで増大してきた。
<環境コントロール>・・・現代、いかに内部環境(グレイゾーン)をコントロールするかが問題に
なる。それが環境問題、動物化、環境管理権力である。「環境コントロール」が人間管理の問題
として表れるのは、ボクたち自身も自然の一部であるからだ。そしてそれは均質化された良質な
労働力である。
<野蛮なコントロール社会>・・・今後、資源の枯渇はより厳しいコントロール社会を生むかも知れ
ないが、それに対抗する野蛮な外部が回帰する。それは「野蛮なコントロール社会」である。現に
ネット社会として表れてはじめている。