ニーチェ ゴat PHILO
ニーチェ ゴ - 暇つぶし2ch744:考える名無しさん
06/07/17 07:06:23
>>619
>二人称でしか呼び得ないものの位置に自らを捧げた固有名が
>イエス=キリストであり、ツァラトゥストラなの。

これもよく分からない。
ニーチェが『ツァラトゥストラ』の主人公としてゾロアスターを選んだ理由は『この人を見よ』で
次のように書かれている。
【ツァラトゥストラという名前が他の誰でもなく私の口から、最初のインモラリストである私の口から
出ている以上、その名前が何を意味するのか、誰か尋ねてくれる人がいてもよかったろうに、誰も私に
尋ねてはくれなかった。・・・ツァラトゥストラは道徳という、この最も後に重大な結果を招く
迷妄を創り出した者でもあったのだ。したがって、必然的に、彼は道徳が迷妄であることを認めた最初
の者でもある。・・・─私の言わんとする処はもうお分かりであろうか?…誠実さから発する道徳の
自己超克、道徳家が自分を超克してその反対のものに─私という存在に─なること、これが私の口
から出されている、ツァラトゥストラという名前が意味する処のものである。】

つまり、ニーチェが主人公の名前をゾロアスターから借用した理由は、道徳の没落を、
「自己超克」の論理を用いて描くためには、「道徳の創造者」であるゾロアスターが最適任者だった
から、ということですね。
なお、「誠実さから発する道徳の自己超克」は、『道徳の系譜』では次のように述べられている。
【かくして教義としてのキリスト教は、おのれ自身の道徳によって没落した。かくして今や道徳として
のキリスト教もまた没落せざるをえない。…キリスト教的誠実性は、一つ一つ結論を引き出していった
のち、最後にはその最強の結論を、すなわち自己自身に反対する結論を引き出すのだ。だが、これが起
こるのは、その誠実性が『あらゆる真理への意志は何を意味するか?』という問いを発するときである
。…真理への意志がこのように自己を意識するにいたるとき、爾後それによって…道徳は没落する】
(道徳の系譜三、27)。

>>620
>二人称を中心に据えると、権力への意志、永遠回帰、ニヒリズム、超人の理解が容易になるって事。

権力への意志、永遠回帰、ニヒリズム、超人の関係について、是非書いて欲しいものですね。


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