06/07/08 17:14:23
>>558
>渡辺哲夫が「知覚の呪縛」の中で分裂病者の自我を語るのに、
>身体自我なる語を使っているけど、これはニーチェの最後の手紙の
>自我に近いね。エスのあったところに自我をあらしめよ、っていう
>言葉があるでしょ?いわば、最後の「私」は他者にとってのエスで
>あるドゥの位置に移行した自我なんじゃない?
自分も昔はニーチェ晩年の手紙を分裂病と結びつけて考えてたけど、
最近、こういう結びつけは少し安直なような気がしてきてる。
渡辺某の著作は読んでないけど、統合失調症の症状には「させられ体験」
とか「思考伝播、思考奪取」という自他の境界が崩れる症状が確かに
あるけど、ニーチェに関しては、やはり病気を持ってこずに、どうにかして
これを哲学的言説として、論理的に考えたい気持ちが強い。難しいけど。