05/10/25 22:11:09
>>191
まぁ、一般常識かどうか、はともかく、
無邪気に「島流しにあった天皇がいる」というと
叩かれるでしょうね。
検討の対象になるのは「元弘の乱で、鎌倉幕府に敗れた後醍醐天皇が
隠岐に配流された」ケース。
配流されるにあたって彼は退位させられ、光厳天皇が位についているので、
幕府により「天皇ではなく上皇として」配流された、ということができます。
しかし、後に鎌倉幕府は足利尊氏などによって滅び、
後醍醐が京都に還御したあとは、光厳天皇の即位は「なかったこと」と
されてしまっているので、後醍醐本人の主観と、その後の政治的建前からいうと、
「天皇が、隠岐島に行幸していた」という話になってしまったわけです。
この史実を牽強付会すれば、「天皇が島流しにあった例」とすることもできるでしょうが、
まぁ、島流しにあうようなときは、「天皇」ではいられず、「上皇」にされてしまう、
とするのが順当でしょう。