05/08/09 03:17:42
三木清は東亜協同論だったね。
三木の主張によれば、東亜は現在の行き詰まりを空間的時間的に超え、
日本と中国はともに協同主義でいくべしとの事。
空間的に越えるいうのはインターナショナル、
時間的に越えるとは資本主義からの進歩、共産主義化を意味する。
要するにインターナショナルコミュニズムに基づき、
東亜に共産国を作ろうってわけだ。
しかし、共産主義と軍国主義が結びついていたとわかると
ロマンチストな我々はつい少数の謀略家が歴史を操ったという事を期待してしまうが、
本当にそうかな。
一方で右側が自分達の意見に転向して来やすいように
共産主義者を誘いこんでいたという可能性だってある。
三木清は昭和研究会時代から確り左翼分子として危険視されていたから
右翼を陰で操るのは難しい。
寧ろ挙国一致の為左翼分子にも協力させようとしていたのかもよ。