05/11/08 23:14:56
どのようなモノがお好きでしょうか。
楽家では、奇数代が良いととされています。
長次郎のような静けさと内面への深さを感じたいのであれば、
五代宗入のかカセ釉の黒楽。
動きと外への力強さが好みなら、大胆な箆使いが特徴の
九代了入、特に隠居印の作品が良いでしょう。
その他、非常に味のある作風の十一代慶入も良いでしょう。
価格は、箱書で大きく左右されます。
楽で最も良い条件は、共箱で、作品が作られた同じ代か
次の代の家元の書付があるものです。
加えて、近代の家元の書付、当代楽の極書が揃えば最強です。
黒楽が評価は当然良く、楽の場合は無キズが絶対条件です。
これらの条件が揃っていれば、最低400万から500万と考えて下さい。
その他、伝来(何々家旧蔵)が付くと、800万・・・1000万となります。
基本的に、宗入、了入、慶入も、それほど価格に大きな差はありません。
作者で価格が高くなるのは、初代長次郎、二代常慶、三代道入、
八代得入です。特に初代から三代は数千万円の世界です。
四代一入は若干高いかもしれませんが、ほぼ同じ価格帯と考えて良いでしょう。
五代から十三代の黒楽で無キズ、共箱なし、当代の極書あり、
の最低容認ラインで、探せば150万~200万円前後からあります。
茶会で使える最低ラインとして、無キズ、共箱なし、当代楽の極書付き、
最近の家元の書付が付くと、250万円前後からと考えて良いでしょう。
赤楽は黒楽の6割から7割位の価格です。
先代覚入は高く買った人が多いので値が下がりにくく少し高いです。
当代は、先代より更に高く400万から800万位でしょう。