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第159回国会 憲法調査会議事録
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アメリカでは、御存じのように、一九三〇年代から、タスキギー・ケースといいまして、黒人の
梅毒患者を、治療する群と治療しない群、そのグループをつくりまして、それを、アメリカ連邦
政府の研究、実験の一環として、治療をしているという名のもとに、しかも、ペニシリンその他
の薬剤があるのにそれをやらないままに、一種の生体、人体治療実験を続けてきたわけですね。
これがわかってくるのが七〇年代なんですね。七〇年代にこれがマスメディアの報道によって
出てきて、そして、アメリカでは大変なことが起こっている、つまり、一般の人たちに情報を知
らせないまま黒人を対象にした梅毒実験をやっていたということがわかった。梅毒実験をやって
いたというのは、患者さんを治療する群と治療しないグループとに分けたということですけれど
も。治療しない場合にはどうなるかということを、要するに、バッドブラッドだから、非常に悪
い血なんだからということで、普通の水みたいなのを飲ませて、そして亡くなった方の骨、細胞
組織をとったりしてやっていたわけですけれども、これをマスメディアが、ワシントン・ポスト
がやはり大きく報道しまして、そしてアメリカで最初のナショナルコミッションというのができて、
人体実験に関する基準ができてくるわけなんですね。