03/11/08 00:41
ヤコブ病患者の筋肉からも異常プリオン検出
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)で亡くなった患者の筋肉や脾臓(ひぞう)から、
病原体の異常プリオンたんぱくが検出された。スイス・チューリヒ大の研究チームが
米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに発表した。
異常プリオンはこれまで、CJD患者の中枢神経系に蓄積すると考えられており、
筋肉にもたまることが確認されたのは初めて。
研究チームは1996年から2002年の間に死亡したCJD患者36人のうち、
28人の脾臓、32人の筋肉を高感度検査で調べた。その結果、10人の脾臓と
8人の筋肉から微量の異常プリオンが見つかった。
CJDが手術などの医療行為や臓器移植などでも感染する可能性が出てきたわけで、
国立精神・神経センター神経研究所の金子清俊部長は「検出量はごくわずかだが、
医療関係者への感染防止対策を検討すべきだ」と指摘している。