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メデューズ号事件
メデュース号が難破したさいに、筏を作って脱出、船長や上級仕官の乗ったボートに
見捨てられ、食料や水をめぐって争い終いに、人肉を食べていた状態で救出された事件。
1816年7月2日アフリカ西岸,ブランク岬沖で航行不能。アルグアン海礁に座礁。
艦長以下364人。水夫により荷を捨てて離礁するところを,総督シュマルツが大砲や、
植民地での生活のための荷を捨てることを禁じた。潮が引いて岩に打ち付けられ破損し
浸水した。6隻のボートに艦長や総督の家族・役人が乗り筏を引っぱった。筏が重く
進まず、切り放され放棄された。サン・ルイの港に2そうのボートが到着した。他の
ボートは徒歩中イギリスの捜索隊に発見された。将校と兵士が争い、157人から
7月17日救出されたときに15人となっていた。
この事件を主題にジェリコーが絵を描いている。生死の境をドラマチックに描いたが,
フランス・ロマン主義絵画の選出を告げる大作となった。なお政府が買い上げなかった
ため、イギリスで公開され、巡回展の先駆となった。人生の図鑑のように希望から絶望
へが画面右から左へと並んでいる。「美しさ」よりも「真実」を重んじた迫真の描写など
で,ロマン主義の先駆となった。