ジョージ・F・ケナンat WHIS
ジョージ・F・ケナン - 暇つぶし2ch43:世界@名無史さん
03/11/16 09:38
>>41
イラク戦争は対テロ戦争とは関係が無い
この種の戦争ではいつの間にか当初の戦争目的が失われて
別の理由のために戦い続けることになる
と議会関係の雑誌に語ったそうだ
40はそれが不満らしいが今のところケナン氏の言うとおりになりつつある
と言わざるを得ない


44:世界@名無史さん
03/11/16 12:33
>>42
原文が欲しいんだけど、いつの論説?

45:世界@名無史さん
03/11/16 14:30
朝日新聞 2002/10/04 朝刊
【ニューヨーク=五十嵐浩司】「戦争が良い結果に導くことはまずない」。冷戦期の「ソ連封じ込め」策を支えた米外交理論の大御所ジョージ・ケナン
氏(98)がこのほど、米連邦議会専門の週刊紙「ヒル」のインタビューに応じ、ブッシュ政権が進める対イラク武力行使策を強く批判した。武力行使を決める権限は議会にあると
強調しその責任を果たすよう求めると同時に、大統領への強権付与へと流される民主党にいら立っている。
ケナン氏は「ある目的をもって戦争を始めても、終わりにはまったく異なることのために戦っている」
「戦争はそれ自体の『弾み』を持つ」と述べて「米外交史の常識」を確認したうえで、対イラク戦を始めれば「どこで戦争を終えるのか、だれもわからない」と指摘した。
ケナン氏はかつてベトナムへの軍事介入を「過剰」と批判しており、「出口のない戦い」批判はベトナム戦争を念頭に置いたもののように見える。
さらに、(1)イラク戦は対テロ戦と全く関係がない(2)大量破壊兵器を持つかも知れない独裁者はフセイン大統領1人ではない(3)唯一の超大国でも責任を担いきれないことはある―と、イラクへの武力行使策を批判した。
大統領が先に打ち上げた「場合によっては先制攻撃もあり得る」という戦略も「大きな間違い」と切って捨てている。



 

46:世界@名無史さん
03/11/16 14:35
舌鋒(ぜっぽう)の鋭さは相変わらずだ。ジョージ・ケナン氏である。98歳の彼が米連邦議会専門の週刊紙「ヒル」のインタビューに答えて、ブッシュ米大統領を厳しく批判した。
関節炎のため車いすに乗っているが、元気で鋭敏さは衰えていないと同紙は伝えている。
ケナン氏といえば、外交官として戦後の米外交の基本をつくった人とされる。ソ連の膨張主義に対して「封じ込め」で対応する冷戦外交である。戦後すぐその言葉と考え方を提唱した彼は、
後に「封じ込め」という言葉が独り歩きしてしまったと回想している。意図しなかった軍事介入まで含まれてしまった、と。
「赤狩り」といわれた反共運動「マッカーシズム」が米国で吹き荒れたとき、彼は「文化のカーテンを下ろし、米国を文化的孤立に追い込むものだ」と批判した。
ベトナム戦争時にも米政府批判にまわった。 こんどのインタビューでは、ブッシュ米大統領のイラク攻撃の姿勢を強く批判し、及び腰の野党民主党を叱責(しっせき)している。
「米国が唯一の超大国だとしても世界中の苦難や危険に立ち向かうことはできない」と説く。
戦争に勝利することの難しさについて彼はかつてこう書いた。「一国民全体の態度や伝統ないしはある体制の性格を変更するようなものである場合には、それこそ勝利は恐らく
軍事的手段をもってはまったく達成し得ず、また短期間には到底実現し得ないものなのである」(『アメリカ外交50年』岩波書店)。ブッシュ米大統領に読ませたい心境だろう。
時流に流されない老リベラリスト健在である。

47:世界@名無史さん
03/11/16 14:37
>>46は天声人語2002年10月6日ね

48:世界@名無史さん
03/11/17 02:45
>>44

「朝鮮の悲劇」 F.A.マッケンジー 1908年 (渡辺学訳 1973年 平凡社東洋文庫)
韓国人は、遺伝と教育とによって、その大部分が、おおげさな物言いをする人間か
厚顔無恥の嘘つきかである。それで、日本人の非行についての彼らの陳述は、
検証なしに、これを受け入れることはできない。
(ジョージ・ケナン、ニューヨーク・アウトルック紙の論説から引用している)

とあるから、アウトルック紙に寄稿したのは1908年より前。
ジョージ・F・ケナンは1904年生まれだから、寄稿者は別人。
同姓同名の人なんじゃないの?

コピペ元の著書出版年に間違いがないのなら。

49:世界@名無史さん
03/11/17 08:15
でも、内容の真実は欧米やネパールの人々も認めつつある。
カナダのトロントでもレイプを謝罪せよ、スーフリ民族が!

50:44
03/11/17 21:49
>>48
おお、サンクス。
そこまで丁寧にレスくれるとは。多謝。
東洋文庫読んでみます。





51:世界@名無史さん
03/11/23 17:21
>>48
それはケナンの祖父のいとこらしい
ケナン回顧録によると本人と同じくロシア関係に従事し
アジアでは日本の地政学的利害をアメリカ人に対して説明したと書いてる
法政大学出版会から「シベリアと流刑制度」という著書の翻訳が出てる


52:世界@名無史さん
03/11/23 23:52
さすがのケナンも年老いて
思考が鈍ってきたのかな?

53:ケナン回顧録より
03/11/24 20:59
私は中国における二つの政権のいずれも好きではない。その一つ蒋政権は、
このアメリカにおいて自らに対しても我々に対すると同じ程度に恥ずべき
やり方で策略を弄し、一方、他の政権はかつて我々が直面したどれにも
劣らないほど粗野で尊大で、我々に対して敵意ある計画の遂行を誓っている。
蒋政権との結びつきは致命的かつ不名誉なものであると私は考える。
必要ならば文字通り国内政治面での対決をおかしてでも、直ちに関係を絶つべき
だと思う。その上でアメリカ人が中国とのかかわり合いを少なくすればするほど
事態はよくなるであろう。我々にはいずれの政権の好意を請い求める必要も無ければ
その敵意を恐れる必要も無い。中国は東洋の大国ではない。アメリカ人には、中国に
対してある種の主観的な弱みがあるため、対中国政策を誤りがちである。まず・・・・
第一に、私は未だかつて中国に台湾を返還することの正当性を見出したことは無い。
また中国が内戦に突入した当時、我々の側にそれ以上のいかなる義務も無かった。
それゆえに私は1949年、台湾に対するSCAP(マッカーサー司令部)の権威を
重ねて主張し、より満足のいく取り決めができるまでそこを保持するように勧告した
ことがある。



54:ケナン回顧録より
03/11/24 21:00
この見解は中国についてのある種の印象に基づくものであって、おそらくそれはさらに
説明を要すると思われる。
第一に、私は中国を偉大で強力な国とは見なしていない。その工業力は真の大国のどれと
比べてもきわめて小さい。その軍事力は国境の近くにおいてこそ恐るべきものがあるが、
それ以上ではない。中国は水陸両用の能力をもっていない。資本蓄積能力も小さくその
過剰人口の問題は恐るべきものである。その膨大な人口は弱さの源であっても力のそれ
ではない。私はこれまで何度も同僚に、次に述べるように、その考えの変更を求めたこと
がある。すなわち、もしソビエトの指導者たちが、日本と中国のいずれかを同盟国として
二者択一の選択に迫られるなら、彼らは即座に日本を選ぶだろうと。日本は、東洋に
おいて高度に複雑な近代兵器を大量に生産しうる唯一の場所であり、工業的に訓練され、
教育程度の高い人的資源を多勢かかえている唯一の国なのである。


55:ケナン回顧録より
03/11/24 21:01
第二に、たとえ現在の政治的反目が克服されたとしても、米中間のより緊密な関係から
何かよいことが生まれるとは期待していない。中国共産主義者の場合と同じように、
蒋政権と我々の関係の発展についても私が熱意を持たない理由はここにあった。
この見解は中国人を尊敬していないことを意味するのではない。反対に、私は彼らを、
一人一人の人間としてはおそらく世界で最も聡明な民族とみなしてきたし、いまでも
変わってはいない。私がこのような見解に傾いたのは、中国の国際関係史の研究を通じ、
中国のナショナリズムと経国の才の伝統について学びえたことによる。
・・・・・まず中国人は民族として非常な外国嫌いで尊大であった。
中国をもって"中華"とする考えに基づいた彼らの外国人およびその世界に対する態度、
外国人を野蛮人とするその見方は、本質的に他民族に対して礼を欠き、きわめて
よそよそしい関係は別として、満足すべき国際関係の基礎を提供するものではなかった。
二番目に、中国人は通常その対外的行動は高度に洗練されているにもかかわらず、
だまされたと思い込んだ時には途方も無く無慈悲になりうることが明白であった。
その素質の多くは、(勤勉さ、ビジネスでの誠実さ、実際面での抜け目のなさ、それに
政治的明敏さ)称賛に値するが、私には、彼らが西洋的、キリスト教的心情の二つの
属性に欠けているように思われる。それは憐れみの心情と罪の意識である。これら二つの
いずれも、西洋的人格においては力の源であるよりも、むしろ弱さを現すものであることを
認めるのに私はやぶさかではない。多分、中国人はこれらを欠いているためにいよいよ
手ごわいのであろう。これは、警戒心を持ちながらも彼らを正しく尊敬しようとする
理由にはなるが、しかし彼らを理想化したり、親しくなることを求める理由にはならない
のである。



56:ケナン回顧録より
03/11/24 21:03
以上うpしてみましたがアメリカ人で米中関係をこれほどシニカルに
眺めている人も珍しいんじゃないでしょうか


57:世界@名無史さん
03/11/25 20:29
不謹慎だが亡くなったら回顧録も再版されるかな
もともとの版元が読売新聞社だから中央公論新社あたりで
上下巻各8,000円くらいでもいいから

58:世界@名無史さん
03/12/23 01:05
外交50周年買ったよ。

59:世界@名無史さん
03/12/23 12:25
いいイイナ

60:世界@名無史さん
03/12/24 00:32
ケナンが何十年も前に指摘し、批判したことが全く改善されていない

61:世界@名無史さん
03/12/24 18:21
>>55
>私には、彼らが西洋的、キリスト教的心情の二つの
>属性に欠けているように思われる。それは憐れみの心情と罪の意識である。

儒教的心情とキリスト教的心情は何か相容れないものがあるんでせうか。

62:世界@名無史さん
03/12/26 14:07
確かに大陸中国には憐れみも罪の意識もないな
そんなこと言ってたら生きていけないような過酷な環境だったんだろうから、
仕方がないような気もするが

63:世界@名無史さん
03/12/26 21:27
偉大な人であり、強い敬意を抱くが
スターリン死後のソ連観にかなりの甘さがあったことも否めない



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