03/08/20 05:51
東京裁判の性格を象徴するのは、判事席にも検事席にもソ連がいたことだ。
ソ連はヒットラーと共謀してポーランドを分割し、第二次世界大戦の引き金を
引いた。またバルト三国を併合、フィンランドをも侵略して、領土を奪取した。
さらには、大戦末期、日ソ中立条約を踏みにじって参戦し、東京裁判中も、
国際法を公然と無視して日本人捕虜をシベリアで奴隷労働に使っていた。
そのソ連が判事席、検事席にいて日本を裁いたというのは、要するに、勝者に
よる敗者への裁きだった、ということである。
他方で、”社会主義幻想”に囚われた左翼政党が、「第二次大戦は『ファシズム
に対する民主主義の勝利』というのが国際社会の常識」などと、歴史を捩じ曲げ
てきた。ソ連が民主主義とは縁もゆかりもない専制恐怖支配の国だったことこそ
、「国際社会の常識」だ。
(8月15日、読売新聞社説より)