ショーペンハウエルについてなんか言ってくださいat PHILO
ショーペンハウエルについてなんか言ってください - 暇つぶし2ch445:442
03/04/02 23:11
 ウィトゲンシュタインはショーペンハウアー哲学が若干の修正と明晰化が施されれば
基本的に正しいと考えたそうですが、検証する過程で、表象としての世界は認められましたが、
意志としての世界には同意できなくなったのだそうです。
 端的にいえば、根拠律の限界、論理の限界である表象としての世界を超え出ている形而上学的な
問いを明晰に解いたり述べたりすることがどうしてできるのか。人間の意志作用がどうして普遍的な
意志作用へ拡大できるのか。故に第一巻から二巻への移行は妥当しえないと結論づけたのだそうです。
また第四巻のショーペンハウアー倫理についても、禁欲的な聖人が自分の隣人を愛するとすれば、彼は
必然的にある種の意志をすることに関わる事になる(隣人が苦しんでいる場合不幸を共有する)が、他方、
もし聖人が何も意志しないのであれば、彼は幸福であることはできるが道徳的模範ではありえなくなる
(何故なら彼は隣人を愛していないように見えるから)として同意していないそうです。
 しかしそうしたウィトに残った世界は独我論でしかなく、謎は存在しない・・・問いを立てることができるなら
それに答えることもできるのだとし、生の問題を解決するには問題を消してしまうというようなやり方で生きる
という方法があると後退し、語り得ないものについては人は沈黙しなければならないと結論づけてしまう。
 本書ではウィトはショーペを貧弱化しているに過ぎないといい私もかえってショーぺ哲学の懐の深さを感じるのですが、
しかし上記のような疑問も確かで、それは形而上学全般の欠陥だなあと思いますた。


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