03/11/26 23:01
>>772
一石というのは一人の人間が1年(360日)に食べる米の量を基準として定めた単位だそうです。
で、一反(=300坪)の水田で取れる米の量が一石。
というより一石の米がとれるだけの水田の広さを一反と定めた、と考えた方が良いみたい。
これもあくまで全国的な基準として。
なお、一反=300坪になったのは、豊臣秀吉による太閤検地以後のことで、
それ以前は一反=360坪だったそう。
つまり、人間一人の1日分の米が取れるだけの広さが1坪、ということ。
さらに、一石の米を買えるだけの金が1両。
へびあし
江戸時代、捕らえられた島原のキリシタンは、どんな拷問にも信仰を捨てることはなかったのですが、
1日の配給を規定に従って米三合(通常一人扶持一日五合)にしたところ棄教する信徒が相次いだそうです。
終戦直後の配給は二合五勺、にもかかわらず我々は国を捨てていないと、坂口安吾が皮肉っています。(「二合五勺に関する愛国的考察」)
ただし戦国~江戸時代のインフレで、この基準は意味がなくなっていったとのこと。
ことほど左様に日本では米が生産単位の基準とされていたんですね。